
SNSの普及と消費者の行動変化に伴い、最近では、インフルエンサーマーケティングが企業にとって欠かせない戦略となっています。
インフルエンサーマーケティングを活用する企業が増えると同時に、それを支援する会社やプラットフォームも増えているため「どの会社を選べば良いかわからない」と悩む担当者の方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、「【2025年】注目のインフルエンサーマーケティング会社まとめと選び方」と題し、
- インフルエンサーマーケティングの基礎知識
- 料金相場や選び方
- 注目のインフルエンサーマーケティング会社12選
などを分かりやすく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
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目次
インフルエンサーマーケティングの基礎知識
まずは、インフルエンサーマーケティングの基本的な知識についておさらいしましょう。
インフルエンサーマーケティングとは?
インフルエンサーマーケティングとは、SNSで大きな影響力を持つ「インフルエンサー」に企業の製品やサービスをPRしてもらい、口コミを通じて消費者の購買行動に影響を与えるマーケティング手法です。
インフルエンサーは特定分野の専門知識が豊富なため、PRの訴求力が高く、ターゲット層に響きやすいという強みがあります。
画像:【市場動向調査】2023年のソーシャルメディアマーケティング市場は1兆899億円、前年比117%の見通し。2027年には2023年比約1.7倍、1兆8,868億円に|株式会社サイバー・バズ
株式会社サイバー・バズと株式会社デジタルインファクトの調査によると、インフルエンサーマーケティングの市場規模は2027年に1,300億円を超える見込みであり、今後も継続的に重要性が高まっていくでしょう。
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インフルエンサーマーケティングとは?効果や手法、注意点を解説!【成功事例付き】
インフルエンサーマーケティングのメリット
企業がインフルエンサーマーケティングを導入する主なメリットには、
- 狙ったターゲット層へのコミュニティアプローチ
- 効果測定(データ分析)のしやすさ
が挙げられます。
インフルエンサーが抱える特定のコミュニティ(フォロワー)に直接PRできるため、従来のマス広告よりもターゲットを絞って情報を届けやすくなります。
また、「いいね」「シェア」「ECサイトへの遷移数」など、消費者の具体的な行動データを分析できるため、PDCAサイクルを回して施策の効果を最大化していくことが可能です。
インフルエンサーマーケティングの料金相場
インフルエンサーマーケティングの費用は施策内容によりますが、一般的に「フォロワー単価」で算出されるケースが多く、相場は「フォロワー1人あたり2~4円」と言われています。
なお、画像よりも動画の方が制作コストがかかるため、動画制作を依頼する場合はフォロワー単価が高くなる傾向があります。
【例1】インフルエンサーの自宅に商品を送りSNSに感想を投稿してもらう場合▼
例えば「フォロワー数5万人のインフルエンサーを3名起用」すると、以下のように費用が算出されます。
インフルエンサーへの依頼方法と料金相場については、以下の記事で詳しく解説していますのであわせてご覧ください。
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インフルエンサーへの依頼方法と料金相場、魅力的なPR成功事例7選
インフルエンサーマーケティング会社の選び方と注意点
インフルエンサーマーケティングを成功させるには、自社に合った支援会社を選ぶことが不可欠です。
ここからは、会社選びの際に注意したい3つのポイントを解説します。
1. 自社にとって最適なインフルエンサーを提案できるか
インフルエンサーマーケティングの成功は、
|
2. 自社の求めるサポート範囲と一致しているか
インフルエンサーマーケティング会社には、大きく分けて「ディレクション型」と「プラットフォーム型」という2つのタイプがあり、自社のリソースや目的によって最適なタイプが変わってきます。
- 企画提案から施策の管理、効果測定まで一貫してサポートを依頼したい場合→「ディレクション型」
- ノウハウと人的リソースがあり、インフルエンサーとのやり取りも自社で行いたい場合→「プラットフォーム型」
自社が求めるサポート範囲に合うタイプの支援会社を選ぶようにしましょう。
なお、「プラットフォーム型」と「ディレクション型」のインフルエンサーマーケティング会社については、以下の記事でより詳しく解説していますので、合わせてご参考にしてください。
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自社に合うのはどっち?「プラットフォーム型」と「ディレクション型」のインフルエンサーマーケティング会社を徹底比較!
3. 景品表示法(ステマ規制)の深い理解と対策
2023年10月からステルスマーケティングが景品表示法(景表法)の規制対象となり、インフルエンサーマーケティングにおける法令遵守は、これまで以上に厳格に求められています。
「#PR」などの表記はもちろん、各SNS媒体が提供するプロモーション表示機能の適切な利用や、投稿内容が優良誤認表示(誇大広告)にあたらないかなど、細やかな配慮がなければ、意図せず法令違反となるリスクも少なくありません。
支援会社を選ぶ際には、単に「ステマ対策をします」というだけでなく、最新の法規制や各SNSの規約を深く理解し、具体的なリスク回避策を提示できる、専門知識と管理体制の整った会社を選びましょう。
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Find Modelのステマ対策について
【2025年】注目のインフルエンサーマーケティング会社12選
ここからは、2025年に注目すべきインフルエンサーマーケティング会社を
- ディレクション型
- プラットフォーム型
の2つのタイプ毎にご紹介します。
自社のリソースや目的に合った最適な支援会社を見つける参考にしてください。
ディレクション型
1. Find Model(ソーシャルワイヤー株式会社)
画像:すべての案件に専任担当者フルサポートのインフルエンサーキャスティング | Find Model
「Find Model」は、本メディア「インスタラボ」を運営するインフルエンサーマーケティング支援サービスです。
大手ナショナルクライアントを中心に累計16,500件以上の支援実績を誇り、最新の業界ノウハウと詳細なデータ分析に基づいた施策をワンストップで依頼することができます。
【サービスの詳細】
- メインSNS:Instagram、YouTube、X(旧Twitter)、TikTok
- 費用:フォロワー単価1.5円~(目安)
- その他サービス:SNSアカウント運用、SNS広告配信など
【こんな人におすすめ】
- 業界の最新ノウハウに基づいた効果的な施策を実施したい
- 戦略立案から実行まで柔軟なサポートを求める
2. UUUM(UUUM株式会社)
画像:効果につながるインフルエンサーマーケティングならUUUM
「UUUM」は、「HIKAKIN」や「はじめしゃちょー」など、トップクラスのYouTuberが多数所属する企業です。
タイアップ動画の制作以外に、オリジナルグッズの共同開発や大規模なPRイベントの開催など、多角的なプロモーションを展開できるのが最大の強みです。
【サービスの詳細】
- メインSNS:YouTube、TikTok
- 費用:要問い合わせ
【こんな人におすすめ】
- 動画(YouTube)を通して大規模なPRを行いたい
- 所属するメガインフルエンサーに依頼したい
3. #GROVE(GROVE株式会社)
画像:GROVE株式会社
「#GROVE」は、YouTubeやTikTokで活躍する人気クリエイターが多数所属しているプロダクション企業です。
SNSでの影響力だけでなく、テレビなどマスメディアへの出演もサポートしており、タレント性の高いクリエイターとのPR施策を実施することができます。
【サービスの詳細】
- メインSNS:YouTube、TikTok、Instagram
- 費用:要問い合わせ
- その他サービス:SNSコンサルティング&運用代行
【こんな人におすすめ】
- 10代~20代の若年層をターゲットにしたい
- タレント性の高い人気クリエイターを起用したい
4. TAGPIC / タグピク株式会社
画像:TAGPIC Inc. | Style the World
「TAGPIC」は、国内外に広範なインフルエンサーネットワークを持つマーケティング会社です。
東南アジアのインフルエンサー・マーケティング大手「Madeviral社」と提携しており、アジアを中心とした海外向け施策を得意としています。
【サービスの詳細】
- メインSNS:Instagram、X(旧Twitter)、Facebook、YouTube
- 費用:要問い合わせ
- その他サービス:アカウント運用、SNS広告
【こんな人におすすめ】
- アジア圏をターゲットにしたインフルエンサーPRを実施したい
- インバウンド・アウトバウンド施策を実施したい
5. TWIN PLANET(株式会社TWIN PLANET)
画像:TWIN PLANET | 世の中に次の空気を。IP PLATFORMER
「TWIN PLANET」は、「ムードメーカー」をコンセプトに、マーケティング全般のビジネスを提供する企業です。
インフルエンサーのほかに、鈴木奈々さん等テレビで活躍するタレントやモデルが所属しており、様々な媒体のマーケティング施策を依頼することができます。
【サービスの詳細】
- メインSNS:各種SNS、マスメディア連携
- 費用:要問い合わせ
【こんな人におすすめ】
- テレビで活躍するタレントの知名度をPRに活かしたい
- SNSとマスメディアを連動させた大規模なPRを実施したい
6. Influencer Japan(株式会社ハーマンドット)
画像:【公式】Influencer Japan(インフルエンサージャパン)|株式会社ハーマンドット
「Influencer Japan」は、株式会社ハーマンドットが提供するインフルエンサーマーケティングサービスです。
10~50代までの幅広い年齢層のインフルエンサーを起用でき、フォロワーの水増し調査を徹底するなど、インフルエンサーの質を担保する取り組みも特徴になっています。
【サービスの詳細】
- メインSNS: Instagram、YouTube、X(旧Twitter)、Facebook、TikTok、ブログ
- 費用:フォロワー単価0.8円~
【こんな人におすすめ】
- 幅広い年齢層をターゲットにしたい
- ブログでのPR施策も依頼したい
プラットフォーム型
1. Find Model Circle(ソーシャルワイヤー株式会社)
画像:Find Model Circle – SNSで話題をつくる、直接繋がるインフルエンサーマッチング
「Find Model Circle」は、ソーシャルワイヤー株式会社が提供する月額定額制のインフルエンサーマッチングプラットフォームです。
「Find Model」の姉妹サービスであり、月額5万円で案件出し放題かつインフルエンサーと何人とつながっても定額という低コストが魅力になっています。
【サービスの詳細】
- メインSNS:Instagram、X(旧Twitter)、TikTok、YouTube
- 費用:月額5万円~
【こんな人におすすめ】
- 質の高いインフルエンサーに直接PRを依頼したい
- コストを抑えて自社でスピーディーに施策を進行したい
2. toridori marketing(株式会社トリドリ)
「toridori marketing」は、専用アプリで月額5万円から、インフルエンサーにPR依頼できるプラットフォームです。
募集ページを作成して手を挙げてもらう「マッチング形式」を採用しており、気軽にインフルエンサーを起用できる点が魅力になっています。
【サービスの詳細】
- メインSNS:Instagram、YouTube、X(旧Twitter)
- 費用:月額5万円~
【こんな人におすすめ】
- アプリで手軽にインフルエンサーを募集したい
- 自社で施策に合うインフルエンサーを選定したい
3. iCON Suite(THECOO株式会社)
画像:インフルエンサーマーケティングデータベース iCON Suite
「iCON Suite」は、THECOO株式会社が提供するインフルエンサーのマーケティングツールです。
ブランドの広報・マーケティング担当者や広告代理店のプランナー向けに設計されており、インフルエンサーのフォロワー属性や興味関心といった情報の見える化が特徴になっています。
【サービスの詳細】
- メインSNS:Instagram、X(旧Twitter)、YouTube
- 費用:月額5.5万円~
【こんな人におすすめ】
- 投稿パフォーマンスを見てインフルエンサーを選定したい
- インフルエンサーをリストで分かりやすく管理したい
4. CLOUD CASTING(BIJIN&Co.株式会社)
画像:日本最大級のタレント・モデル・インフルエンサーマッチングサイト|CLOUDCASTING(クラウドキャスティング)
「CLOUD CASTING」は、BIJIN&Co.株式会社が運営するタレント・モデル・インフルエンサーマッチングサイトです。
ECサイトのモデルや声優など、幅広いジャンルのキャスティングが可能になっており、ステマ対策の「SNS投稿の下書きチェック機能」など、炎上リスクへの対策機能も提供しています。
【サービスの詳細】
- メインSNS:Instagram、YouTube、その他メディア
- 費用:キャストへの報酬(自由設定)+システム利用料
【こんな人におすすめ】
- SNS投稿以外にも、ECサイトのモデルなど幅広いキャスティングを行いたい
- ステマ対策、炎上対策のノウハウに自信がない
5. REECH(株式会社REECH)
画像:REECH DATABASE | インフルエンサー検索・分析・管理ツール
「REECH」は、AI・データ分析技術を活用したインフルエンサーマッチングプラットツールです。
インサイトデータ分析に基づいたインフルエンサー選定から、PR投稿の一元管理、レポーティングまでをワンストップで行える点が魅力になっています。
【サービスの詳細】
- メインSNS:Instagram、X(旧Twitter)、TikTok、YouTube
- 費用:月額3万円~
【こんな人におすすめ】
- データ分析を見てインフルエンサーを選定したい
- 複数のインフルエンサー施策を同時に管理したい
6. Quattro(株式会社ハーマンドット)
「Quattro」は、株式会社ハーマンドットが運営するインフルエンサーマッチングプラットフォームです。
月額定額制で、複数商材や複数店舗のPRを同時に進められる点が特徴になっています。最短即日でのPRも可能で、スピーディーな施策展開も魅力です。
【サービスの詳細】
- メインSNS:Instagram、X(旧Twitter)、TikTok、YouTube
- 費用:月額4万円~
【こんな人におすすめ】
- 複数の店舗で同時にプラットフォームを利用したい
- スピーディーにPR施策を実施した
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インフルエンサーマーケティングの効果測定と分析方法
インフルエンサー施策の成果を正しく評価し、次に繋げるためには、客観的な数値に基づいた効果測定が不可欠です。
最後に、効果測定で注目すべき主要な指標と分析方法を解説します。
成果を測るための主要指標
施策の成果を判断するには、まず注目すべき「指標(KPI)」があります。ここでは代表的なものを解説します。
エンゲージメント率
投稿がどれだけファンの心に響いたかを示すのがエンゲージメント率です。
いいね、コメント、シェア、保存といった反応の総数を、リーチ数やインプレッション数で割って算出します。
この数値が高いほど、コンテンツへの関心が高い証拠であり、施策の「質」を判断する基本的な指標です。
リーチ数・インプレッション数
投稿がどれだけ多くの人に届いたかを知るための指標です。
リーチ数は投稿を1回以上見たユニークユーザーの数、インプレッション数は投稿が表示された合計回数を指します。
キャンペーンの認知度がどれだけ広がったかなど、施策の「リーチ規模」を把握するために重要な数値です。
クリック率(CTR)・コンバージョン率(CVR)
自社サイトへの誘導や商品購入といった具体的なアクションを目的とする場合、「クリック率(CTR)」や「コンバージョン率(CVR)」も重要な指標となります。
CTRは投稿内のリンクがクリックされた割合、CVRはその先の目標(商品購入、会員登録など)が達成された割合です。
これらは施策がビジネス目標にどれだけ直接貢献したかを測る上で欠かせません。
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【具体例】インフルエンサーマーケティングのKPIと3つの効果分析ツール
投資に見合った成果は?ROIの考え方
インフルエンサーマーケティングに投じた費用がどれだけの利益を生んだかを測る、最も重要な指標が「ROI(投資対効果)」です。
「(施策による利益 - 施策費用)÷ 施策費用 × 100(%)」
という計算式で算出され、施策の経済的な合理性を判断します。
利益には直接的な売上だけでなく、広告換算価値などを含める場合もあります。
また、費用にはインフルエンサーへの報酬や制作費など、関連する全コストを計上します。
ROIを算出することで、他の施策との比較や予算配分の最適化など、データに基づいた戦略的な意思決定が可能になります。
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分析に役立つツールとその使い方
効果測定を効率的に進めるには、ツールの活用も欠かせません。
基本的には、各SNSが提供する公式の分析機能(Instagramインサイトなど)で定期的に数値を確認します。
また、投稿から自社サイトへの流入や、その後の行動を計測するためにUTMパラメータを付与したURLを用い、GoogleアナリティクスなどのWeb解析ツールを含めて詳細な分析を行います。
データから次の戦略を立てる
収集・分析したデータは、次のアクションプランに活かしてこそ価値を生みます。
例えば、エンゲージメント率の高い投稿と低い投稿を比較し、その要因(コンテンツの種類、投稿時間など)を分析することで、改善点が明確になってきます。
また、数値的に相性が良いインフルエンサーが見つかれば、そのインフルエンサーとの関係強化や、類似インフルエンサーの開拓といった判断につながるでしょう。
逆に、成果が得られなかったキャスティングパターンは徹底的に見直す必要があります。
このように、「分析結果から仮説を立てる→実行する→再度効果測定する」というPDCAサイクルを回すことが、インフルエンサーマーケティング全体の精度を高める上で重要です。
まとめ
インフルエンサーマーケティングは、現代の消費者にアプローチする上で不可欠な戦略であり、最適な支援会社を選ぶことが成功を大きく左右します。
支援会社を選ぶ際は、特に以下の3つのポイントを確認することが重要です。
- 最適なインフルエンサーを提案できるか(フォロワーの質や親和性の分析力)
- 自社のリソースに合ったサポートを提供しているか(ディレクション型かプラットフォーム型か)
- 景品表示法(ステマ規制)への深い理解と対策が徹底されているか
そして施策実行後は、データに基づき効果を正確に測定し、PDCAサイクルを回し続けることで、マーケティング戦略全体の効果を最大化させていきましょう。
「何から始めればいいか分からない」「施策の効果をもっと高めたい」というご担当者様は、累計16,500件以上の豊富な実績を持つ「Find Model」にお気軽にご相談ください。
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