SNSでフォロワーを多く抱えるインフルエンサーをキャスティングし、自社の製品やサービスについてPRしてもらう「インフルエンサーマーケティング」が、いま大きな注目を集めています。
そんな中、
- インフルエンサーに自社製品のPRを依頼するにはどんな方法があるのか?
- インフルエンサーに依頼するときの料金相場はいくらなのか?
- インフルエンサーに依頼する際に注意すべき点はどのようなものなのか?
など、さまざまな疑問をもっているWEB・マーケティング担当者の方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、インフルエンサーによるPRを検討している方向けに、
- インフルエンサーへPRを依頼するときの料金相場
- 具体的な見積例
- インフルエンサーへの3つの依頼方法
- 依頼時に意識するべきポイント
について詳しく解説しています。
さらに、ファッション、美容関係、グルメといった、Instagramで特に人気のある3つのジャンルのインフルエンサーマーケティング成功事例も厳選してご紹介します。
インフルエンサーマーケティングについて体系的に学びたい方は基礎から応用まで5分で理解するインフルエンサーマーケティングの記事にて詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
目次
- 1 インフルエンサーマーケティングとは?
- 2 インフルエンサーに依頼する主な方法3つとそれぞれのメリット・デメリット
- 3 インフルエンサーマーケティングにかかる費用計算例・料金の相場とフォロワー単価
- 4 インフルエンサーマーケティング依頼時におさえておきたい7つのポイント
- 4.1 1. 依頼するインフルエンサーと自社の親和性を確認。フォロワー属性やフォロワー買いチェックも忘れずに
- 4.2 2. 目的とする成果(KPI)が達成できるか確認する
- 4.3 3. PR投稿の内容を丁寧にすり合せし、インフルエンサーのクリエイティブを信頼する
- 4.4 4. 謝礼だけでなくネタを提供することで、インフルエンサーのひらめきを促進させる
- 4.5 5. インスタグラムの投稿だけでなく、他の広告媒体への出稿など「話題づくり」のための戦略的PRを行う
- 4.6 6. 適切なKPI設定と効果測定を通してPDCAサイクルを回し、継続的に効果を高める
- 4.7 7. ステマ(ステルスマーケティング)にならないようインフルエンサーとの関係性を明記する
- 5 運用の参考にしたい!インフルエンサーを起用した成功事例7選
- 6 まとめ
インフルエンサーマーケティングとは?
まず、インフルエンサーマーケティングがどのようなものか、簡単に解説しておきましょう。
インフルエンサーマーケティングの特徴
インフルエンサーマーケティングとは、Instagram、YouTube、X(旧Twitter)、TikTokなど主にSNS上で多くのファンを抱える「インフルエンサー」に自社商品やサービスを宣伝してもらい、口コミ効果を生むマーケティング手法の一つです。
従来のマスマーケティングに比べて、
- 情報を届ける相手をターゲティングしやすい
- 生活感を演出しやすいので一般的な広告よりも広告臭が少なく受け入れられやすい
- SNSを通して口コミによる拡散が期待できる
- データを取得できるので効果計測がしやすい
といった特徴があります。
たとえばコスメやファッションなど、得意とするジャンルの専門性が高いインフルエンサーによる言葉はターゲットに強く訴求できるため、大きく注目されています。
インフルエンサーマーケティング施策タイプ
インフルエンサーへ依頼する施策内容としては主に3つのタイプがあります。
商品ギフティング・サービス体験型
インフルエンサーへ自社商品を提供し自宅などで体験してもらった後にSNSに感想を投稿してもらう手法です。
企業からインフルエンサーへ商品を送付する必要はありますが、ほとんどがオンライン上で完結するので、おたがい比較的気楽に実施できる方法といえます。
現地訪問型
店舗、イベント、観光地などへインフルエンサーに来てもらい、製品やサービスを体験してもらう手法です。
現地で実際に製品やサービスを体験してもらうことでより訴求力の高いレビューが可能になります。
監修・コンサルティング型
自社製品開発やイベントを企画する際、インフルエンサーに監修役を依頼する方法です。
飲食店の新メニュー開発、ファッションデザイン、イベントアイデアなど、最新のトレンドやインフルエンサーのセンスやネームバリューを取り入れた施策を行うことができます。
自社製品やサービスへのフィードバックをもらうことで、ブランド価値を高めるヒントを得ることができるのも大きなメリットです。
ライブコマース型
SNSのライブ配信を通してインフルエンサーに自社ブランドの製品やサービス商材をリアルタイムで販促してもらう手法です。
質問に対してその場で返答できるなど、ユーザーとのリアルタイムのコミュニケーションによって商材の不安を取り除き、ECサイト等でそのまま購入につなげられる点が強みです。
コラボレーション型
企業とインフルエンサーがコラボし、商品・サービスの企画や開発の段階から共同で制作していく手法です。
インフルエンサ―と商品・サービスの関係性が深くなるため、インフルエンサーのファンやフォロワーにとっては安心感を感じられ、購入に繋がりやすいといった点が特徴的です。
発売前から少しずつユーザーに情報を告知していけるのも大きな強みですね。
インフルエンサーに依頼する主な方法3つとそれぞれのメリット・デメリット
インフルエンサーマーケティングに限らないことですが、自社とインフルエンサーの間に仲介業者が増えるほど金額的な費用が増えていきます。
インフルエンサーマーケティングを依頼する方法は主に、
- インフルエンサーへ直接依頼
- インフルエンサーマッチングプラットフォームの利用
- インフルエンサーキャスティング会社からの紹介
といった3つのパターンになります。
以下でそれぞれの特徴を紹介していきましょう。
依頼方法1. 直接インフルエンサーに依頼する
自社で直接インフルエンサーに依頼する場合は中間業者がいないため、低コストかつスピード感をもったやりとりをすることが可能です。
ただし、自社で最適なインフルエンサーの選定、報酬交渉、マネジメント、投稿内容チェック、効果分析などすべての手間を自社で行う必要があり、人的リソースが限られている場合は担当者への大きな負担となることに留意しておきましょう。
メリット
- コストを抑えることができる
- 施策の自由度が高い
デメリット
- インフルエンサーマーケティングに関するノウハウが必要となる
- オファーの難易度が高い
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依頼方法2. インフルエンサーマッチングプラットフォームを活用する
マッチングプラットフォームの高性能ツールを使い自社に親和性の高いインフルエンサーの選定と連絡、ダッシュボードでのインフルエンサー管理、投稿の効果分析などができます。
インフルエンサーの選定と管理、施策スケジュール管理や商品の発送、効果分析などを基本的に自社で行う必要があるため、人的リソースとノウハウがある程度必要になります。
メリット
- インフルエンサ―が案件に対して意欲的である傾向が高い
- 親和性の高いインフルエンサーを選定しやすい
デメリット
- インフルエンサ―マーケティングに関するノウハウがある程度必要となる
- 依頼するインフルエンサーによってはディレクション費用が発生する場合もある
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依頼方法3. インフルエンサーマーケティング/キャスティング会社に紹介してもらう
インフルエンサーの性質(フォロワー属性、性格など)やマーケティング施策について熟知したプロが最適なインフルエンサーの選定とマネジメント、施策の実施、効果分析をしてくれます。
キャスティング会社とインフルエンサーとの間に中間業者が多い場合、事前に詳細なすり合わせをしておかないと広告主(自社)の意図とずれた施策内容になったり、コストが割高になる可能性があるため、あらかじめ綿密な打ち合わせをしておきましょう。
メリット
- 人気のインフルエンサーを起用しやすい
- インフルエンサーマーケティングのノウハウがなくても実施できる
- 費用やスケジュールを調整しやすい
デメリット
- 企業のみで行うインフルエンサーマーケティングよりも費用がかかる
- 依頼するキャスティング会社選びが重要となる
インフルエンサーマーケティングにかかる費用計算例・料金の相場とフォロワー単価
では実際にインフルエンサーへ自社製品やサービスの宣伝を依頼したときどのくらいの費用・料金になるのか、ここで紹介していきましょう。
インフルエンサーマーケティングではどのような費用が発生する?
具体的にインフルエンサーマーケティングで発生する主な費用としては、
- インフルエンサーに対する報酬
- インフルエンサーに依頼する自社製品の配送料
- 訪問・宿泊などにかかる交通費・宿泊費
が挙げられます。それぞれご紹介しましょう。
インフルエンサーに対する報酬
まずは、インフルエンサーに対する報酬が発生します。(具体的な費用感、料金相場については後述)
インフルエンサーに対する報酬が、インフルエンサーマーケティングに関して発生する費用の大部分を占めています。
そのため、企業がインフルエンサーマーケティングを考える際には、インフルエンサーに対する報酬との費用対効果を検討しましょう。
インフルエンサーに依頼する自社製品の代金(サンプル)や配送料
企業がインフルエンサーに自社の製品を紹介してもらう際には、インフルエンサーに無料で製品を提供することが一般的です。
またインフルエンサーの元に自社の製品を郵送する際の配送料金も必要となります。
インフルエンサーに対して心地よく自社の製品を紹介してもらうためにも、製品代金の無料提供・配送料といったコストを企業が負担する必要があるでしょう。
訪問・宿泊などにかかる交通費・宿泊費
インフルエンサーが行動する際の交通費・宿泊費についても考慮しなければなりません。
企業がインフルエンサーを自社に呼んで製品を紹介してもらう場合や、イベントに参加してもらう際には、インフルエンサーに対して交通費・宿泊費などを企業側が負担する必要があります。
加えて、インフルエンサーの時間を拘束するため、拘束分の費用も必要になるケースもあります。
詳しくは後述しますが、インフルエンサーへの報酬に加えて、交通費・宿泊費など必要なコストをあらかじめ計算した上で戦略を立てることがおすすめです。
インフルエンサーマーケティングの費用・料金相場はフォロワー単価「2円~4円」
インフルエンサーマーケティングの依頼にかかる費用・料金相場は、1回のSNS投稿で「フォロワー数×2~4円」と言われています。
たとえば、フォロワー数が5万人のインフルエンサーに依頼する場合は10万円~20万円が費用の相場となります。
インフルエンサーの拡散力(リーチ力)が大きくなるのに比例して費用も大きくなるというシンプルな費用算出方法です。
また、YouTubeなどの編集が大変なインフルエンサーのほうが費用が大きくなるという傾向も見られます。
ちなみに最近だとフォロワー単価1.5円~でインフルエンサーマーケティングが依頼できる企業も増えてきているなど、価格の適正化が進んでいるようです。
インフルエンサーのもつフォロワー1人当たりの単価を「フォロワー単価」と呼び、インフルエンサーマーケティングの費用は一般的にフォロワー単価によって算出されます。
フォロワー単価の相場については、Business Insider Japanが複数企業に対してフォロワー単価の相場に関する取材をしたところ、以下のような回答が得られています。
複数企業に取材すると、案件やフォロワー数、投稿内容によって大きく変わるが、広告費の相場は「1フォロワー=3〜4円」「1フォロワー=2~3円」という回答が寄せられた。
フォロワー数が非常に多い人気インフルエンサーに依頼する場合と、一般的なインフルエンサーに依頼する場合でフォロワー単価が変動するため、インフルエンサーマーケティングを実施する際は、都度単価を確認しましょう。
インフルエンサーマーケティング会社のFind Modelでは、フォロワー数10,000人程のナノインフルエンサーからフォロワー数100万人を超えるパワーインフルエンサーまで紹介が可能です。施策の目的毎に最適なインフルエンサーを紹介いたしますので、お気軽にご相談ください。
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【パターン別】インフルエンサーマーケティング費用の見積方法
よりわかりやすくするため、インフルエンサーマーケティングを実施する際の費用見積例を紹介しましょう。
インフルエンサー依頼費用例1:商品ギフティングの場合
「商品ギフティング」は、自社製品をインフルエンサーに送付してインフルエンサーの自宅で製品を体験し、SNSで感想を発信してもらう方法です。
たとえば以下の条件の場合、見積金額は、
- インフルエンサーフォロワー数:5万人
- 起用人数:3名
- フォロワー単価:2円
- Instagramフィード投稿1回
5万人 x 3名 x 2円 =30万円
となります。
インフルエンサー依頼費用例2:現地訪問の場合
「現地訪問」は、インフルエンサーに店舗やイベント、観光地などに来てもらい、現地での生の体験・感想をSNSで発信してもらう方法です。
例えば以下の条件(ギフティングと同じ)のとき、見積金額は、
- インフルエンサーフォロワー数:5万人
- 起用人数:3名
- フォロワー単価:2円
- Instagramフィード投稿1回
5万人 x 3名 x 2円 = 30万円
となりますが、さらにこの基本費用に「インフルエンサーの時間拘束費用」「交通費」「宿泊費」「アクティビティ費」などが必要に応じてプラスされます。
したかって、この例の場合は35~40万円前後の金額イメージになります。
日帰りと宿泊の場合で費用も変わってくるため、あらかじめ施策イメージをある程度かためた上で予算編成しておくとよいでしょう。
インフルエンサー施策の内容により費用は変動することに留意
シンプルな見積例を紹介しましたが、Instagramフィード投稿のほかに、
- ストーリーズ投稿(ECサイトへのURLつき)
- ライブ配信による商品セールス
- 新商品の監修・コラボ
- ブログ記事執筆
- 動画作成
など、インフルエンサーマーケティング施策の内容によって費用は変動しますので留意しておきましょう。
インフルエンサーに依頼するときは適切なインフルエンサーを選定しよう
インフルエンサーマーケティングの成否はインフルエンサーの選定により決まるといっても過言ではありません。
- 商材と親和性の高いインフルエンサーの選定
- インフルエンサーが不正なフォロワー買いをしていない
- インフルエンサーの過去PR実績データから高い成果が見込まれる
など、最低限の品質を確保していることが前提となります。
自社でのインフルエンサー選定や施策実施のノウハウが不安であれば、本メディア「インスタラボ」でもインフルエンサーマーケティングサービスを提供していますので、お気軽にご相談ください。
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インフルエンサーマーケティング依頼時におさえておきたい7つのポイント
成功している企業事例を参考にインフルエンサーマーケティングに取り組んでみたものの思うような結果に繋がらなかった…という話は少なくなりません。
ここでは、施策を成功させるためのインフルエンサーへ依頼する際に意識するべき6つのポイントを紹介します。
1. 依頼するインフルエンサーと自社の親和性を確認。フォロワー属性やフォロワー買いチェックも忘れずに
起用したいインフルエンサーの投稿写真や動画の品質は高いか、世界観は自社とマッチしているか、丁寧に確認しましょう。
その上で、自社製品やサービスをPRしたいターゲット層と、起用したいインフルエンサーのフォロワー層がマッチしているか(親和性の高さ)も併せて調べます。
自社商品がコスメで女性をターゲットとしているので女性インフルエンサーにPRを依頼したけれど、実は男性ファンが多かったということになってはターゲットに効果的に製品の情報を届けることができません。
また、最近ではインフルエンサーの「フォロワー買い」も大きな問題になっています。フォロワー買いとは、SNSユーザーからのフォローを金銭により購入することで、マーケティング効果が低い空っぽのフォロワーを所有しているケースが多くあります。
フォロワー数の多さだけを見てインフルエンサーに依頼しても、深くターゲットに刺さるPRはできませんので注意しましょう。
2. 目的とする成果(KPI)が達成できるか確認する
インフルエンサーマーケティングを行うことで得られる成果が、企業の求める目的・成果(KPI)とずれないように注意する必要があります。
たとえば、
- 認知獲得を目指すならKPIを「インプレッション数(投稿が見られた数)」「リーチ数(投稿を見たユーザー数)」とする
- 商品の販促を目指すならKPIを「投稿への反応数(クリックやいいね!など)」「ECサイトへの遷移数」「売上数」とする
のように、目的によって注目する指標はまったく異なってきますので、かならず事前にKPIの設計を行いましょう。
適切にKPIが設計できると、そのKPIの達成に適したインフルエンサーを絞り込みやすくなります。
3. PR投稿の内容を丁寧にすり合せし、インフルエンサーのクリエイティブを信頼する
PR投稿の内容はインフルエンサーと事前に丁寧なすり合わせをしておきましょう。途中から大きな変更や追加をすることはインフルエンサーへの大きな負担となるとともに関係性の悪化につながるため、ビジネスパートナーとして対等な関係で接するようにすることが大切です。
また、予算をかけてインフルエンサーへPRを依頼するとなると、「商品を大きく見せてほしい」「こういう見せ方をしてほしい」など、どうしても自社が望む見せ方、要望を押し付けてしまいがちです。
しかし、インフルエンサーは「SNSにおいて魅力的な写真」を撮影・加工するプロフェッショナルです。インスタグラムでの見せ方、またフォロワーが反応しやすいアプローチを企業よりも理解しています。
そのため、インフルエンサーが作り出すクリエイティブを信頼することも欠かせません。
自社が望む見せ方を押し付けるあまりインフルエンサーならではの特徴が失われた投稿となって、PR投稿に対していいね!やコメントが伸びない、なんてことにならないように気をつけましょう。
4. 謝礼だけでなくネタを提供することで、インフルエンサーのひらめきを促進させる
インフルエンサーのクリエイティブを信頼するにあたって、企業はインフルエンサーが喜んでインスタグラムに投稿したくなるような "ネタ" を提供することが重要なポイントとなるでしょう。
具体的には、インフルエンサーのフォロワーが思わず反応したくなるような商品独自の特徴やブランドメッセージがネタにあたります。
ネタを提供することでインフルエンサーの方々が「こういう見せ方をするとフォロワーが喜んでくれるな」と思ってくれるようになるため効果的なPRにつながります。
5. インスタグラムの投稿だけでなく、他の広告媒体への出稿など「話題づくり」のための戦略的PRを行う
予算との兼ね合いもありますが、複数のインフルエンサーを起用したり、狙うターゲット層が集まるメディアへも記事広告を出稿するなど、戦略的な話題づくりを心がけることも大切です。
というのも、インスタグラムでは投稿文にURLを貼り付けることができないためです。(条件付きでストーリーズにはURLを追加できます)
また、タイムライン上から投稿が流れてしまったら、ふたたび同じ投稿を見てもらえる機会は減ってしまいます。そのため、インスタグラムは1回の投稿だけではコンバージョンがすぐに出にくい特性があるプラットフォームといえるでしょう。
そこでPR用のオリジナルハッシュタグを用意してキャンペーンとして打ち出したり、複数人のインフルエンサーとコラボしてユーザーのタイムラインに何度も自社のコラボ投稿が表示されるようにするなど、戦略的PRを図ることで長期的な宣伝効果を得ることができます。
6. 適切なKPI設定と効果測定を通してPDCAサイクルを回し、継続的に効果を高める
インフルエンサーに依頼して製品やサービスをPRしてもらうなら、効果計測と分析を必ず行いましょう。
自社SNSアカウントのフォロワー数が増えたのか、自社ECサイトへの遷移数が増えたのか、売上にはつながっているのか、詳しく分析することで次回施策のヒントを得ることができます。
インスタグラムには投稿のエンゲージメント数などを見ることができる「Instagramインサイト」という機能がありますので、施策を行った後にインフルエンサーから提出してもらい、分析の参考とするとよいでしょう。
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7. ステマ(ステルスマーケティング)にならないようインフルエンサーとの関係性を明記する
商品を提供したり、金銭のやり取りが発生するなど、インフルエンサーが対価を得てインスタグラムに投稿する場合は、広告であることが明確にわかる表記をしましょう。
もし広告であるにも関わらず、広告ではないかのように見せてしまうと、ステマ(ステルスマーケティング)として炎上したり、景品表示法違反となる場合があります。
そのため、インフルエンサーに投稿してもらう際には自社との関係性を明示し、パートナーシップ広告を活用したり「#PR」などハッシュタグを使って、広告であることを明記してもらうことを忘れないようにしましょう。
ステマ(ステルスマーケティング)にならないためのガイドラインは炎上・ステルスマーケティング(ステマ)防止マニュアルにてまとめていますので是非ご覧ください。
運用の参考にしたい!インフルエンサーを起用した成功事例7選
ここからはインフルエンサーに依頼して大きなの広告効果を得た成功事例を紹介します。
今回紹介する事例は、インスタグラムでも特に人気のファッション、美容、グルメの3ジャンルから紹介しています。
ファッション|読者憧れのファッションリーダーを起用して成功した事例
FENDI×미나 (MINA) さん
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上記は、女性9人組のK-POPグループであるTWICEの日本出身メンバーであるMINAさんとのタイアップ投稿です。
MINAさんは世界的に有名なインフルエンサ―・著名人であり、同世代の女性からも絶大な人気を誇っています。
投稿ではFENDIが開催するポップアップストアに訪れたことを記載し、イベントでのご自身の写真を投稿しています。
ファッションブランドはユーザーから憧れられるような存在のインフルエンサーにPRしてもらうことで、ブランドの持つイメージも高める効果が期待できるでしょう。
MINAさんはInstagramで1011万人以上のフォロワーを抱えており、タイアップを実施することで膨大な数のユーザーへのアプローチを実現しています。
また、インフルエンサーはフォロワー数に応じて、
- メガインフルエンサー:100万人〜
- ミドルインフルエンサー:10万人〜
- マイクロインフルエンサー:1万人〜
- ナノインフルエンサー:~1万人
と分けることができ、それぞれ得意分野や特徴が異なるため、施策の目的に応じて適切なフォロワー数のインフルエンサーを起用するようにしましょう。
BVLGARI× 大政 絢さん
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幅広いユーザーから支持されている世界的ファッションブランドBVLGARIは、女優・モデルとして活躍する大政絢さんとタイアップを行っています。
上記でもポップアップストアへ訪れたことを伝え、開催期間も記載することでユーザーに来訪を促していることが分かりました。
イベントやポップアップストアなど、期間が限定されていた店舗への集客を行いたい際には、短期的にリーチを獲得できるインフルエンサーマーケティングを活用することは非常に有効であると言えるでしょう。
ファッション・アパレル関連のインフルエンサーマーケティングについて、さらに詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
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美容関係|美を武器に活躍しているインフルエンサーを起用して成功した事例
FEMMUE× 水越 みさとさん
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上記はコスメ・メイクに特化して情報発信を行っているインフルエンサー水越みさとさんと、ボタニカルスキンケアブランドFEMMUEのタイアップ投稿です。
投稿はリール動画を活用しており、商品の効果を視覚的に訴求していることが窺えます。
リール動画は、現在最も訴求力のある動画投稿として人気があり、短い時間内で多くの情報を盛り込むことが可能です。
商品の魅力が最大限に伝わる動画作りで、多くのユーザーから注目を集めるタイアップとなりました。
NARS×サラ(コスメヲタちゃんねる) さん
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上記もコスメに関する情報発信を行っているインフルエンサー、サラさんによるタイアップ投稿です。
サラさんはYouTubeでの投稿も活動的に行われており、動画の作成がとても上手いインフルエンサーであることが分かります。
上記のリール動画でも、ユーモアを交えながら、商品を使用した際の光の反射具合やテクスチャーをレポートしています。
コスメ・美容関連の投稿は効果や使用方法などをユーザーに分かりやすく伝えることが重要となるため、動画との相性がとても良いジャンルであると言えるでしょう。
TIRTIR×荒牧理沙さん
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上記はグラビアアイドルとして活躍しているインフルエンサー、荒牧理沙さんとコスメブランドTIRTIRのタイアップ投稿です。
投稿ではTIRTIRのポップアップストアに訪れたことを記載しており、ストアの雰囲気が分かるような動画も併せて投稿していることが窺えます。
コスメブランドは、効果・効能を訴求する以外にも、本投稿のようにブランドのイメージ向上をアプローチするタイアップを行うことも効果的です。
タイアップ投稿を行うにあたってどういったユーザーに何をアプローチしたいのか、自社の目標設定を明確にすることで有効なインフルエンサーマーケティングを実施していきましょう。
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上記のタイアップ投稿では、マルホン胡麻油とコラボし、商品を使用したレシピを紹介しています。
普段からレシピ紹介を投稿しているアカウントであることから、上記の投稿も広告感を感じさせず、自然に閲覧してもらうことができるでしょう。
コメントには「すぐに作ってみます!」との声も寄せられており、インフルエンサーの投稿を参考にしているユーザーの存在が窺えました。
炭火焼き専門店【とりまる】×うざみ[神戸グルメ 大阪グルメ 京都グルメ 東京グルメ]さん
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上記は、大阪・兵庫・京都・東京のグルメ情報を発信しているインフルエンサー、うざみさんによるタイアップ投稿です。
神戸に店舗を置く炭火焼専門店「とりまる」とのコラボとしてリール動画を作成し、店内でメニューを味わう様子を伝えています。
特徴的なのは、動画に店舗の店員が登場している点です。
上記は動画ならではのアイデアであり、ユーザーは店員のキャラクターを知ることで安心感や親近感を感じることができるでしょう。
また、投稿を見て店舗を訪れたことを伝えると会計が1000円引きになるといったサービスを実施することで、店舗への来客を促しているのも素晴らしい工夫ですね。
ごほうびキムチ×ぴーきち/仕事終わりの夜ごはんさん
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上記は「仕事終わりにお酒に合うごはん」をコンセプトにレシピ紹介を行っているインフルエンサー、ぴーきちさんとによるタイアップ投稿です。
オンラインショップで購入することができる大粒海鮮キムチ「ごほうびキムチ」とコラボし、商品を使用したレシピを紹介しています。
そのまま味わうこともできる商品も、普段の投稿と同じようにレシピ動画内で使用することで、フォロワーにリーチを図っていることが窺えますね。
また、コメントには「これ気になっていた商品です!!」という声も寄せられており、インフルエンサーのフォロワーと商品のターゲット層の親和性の高さが分かります。
コメントに対しての返信も丁寧に行っているなど、フォロワーとのコミュニケーションをしっかりと行っているのも素晴らしいですね。
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まとめ
インフルエンサーへ依頼する方法や依頼時に意識するべきポイント、インフルエンサーマーケティングの成功事例を紹介してきましたがいかがでしたか。
ご覧いただいたように、成功事例の投稿はどれも広告色がなく、見る人にとって楽しいコンテンツとして成立しています。フォロワーが多いからただ商品写真を載せればいい、というわけではないのです。
いかにインフルエンサーのフォロワーに楽しんでもらえるかを考えること、そしてそれを実現できるインフルエンサーを起用できるかが、インフルエンサーマーケティングにおいて最も大切なこととなります。
本記事がインフルエンサーへ依頼する際の一助となれば幸いです。
もしインフルエンサーマーケティングについて不明なことがあれば、ぜひこちらまでご相談ください。
お気軽にご相談ください
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