
近年、Instagramにおいて人気インスタグラマーを起用したインフルエンサーマーケティングを行う企業が増えていますが、あなたはInstagramで新たにサービスの提供が開始された「ブランドコンテンツ広告」というものをご存知でしょうか。
従来のインフルエンサーマーケティングとは異なる形でInstagramにおけるPR・広告配信ができるブランドコンテンツ広告は、上手く活用することで効果的にマーケティングが行えるため今大きく注目されている広告手法となっています。
今回はInstagramのブランドコンテンツ広告の特徴と効果、実際にブランドコンテンツ広告の配信を行う際の設定方法についてわかりやすく解説してまいります。
目次
Instagramブランドコンテンツ広告とは
まずはじめに、Instagramのブランドコンテンツ広告がどのようなものであるかご紹介いたします。
Instagramブランドコンテンツ広告とは
画像:ブランドコンテンツ広告|Instagram Business
Instagramのブランドコンテンツ広告とは、クリエイター(インスタグラマーなど)の作成したオーガニック投稿(通常の写真や動画投稿)を企業・ブランドが自社の広告として配信できるInstagram広告の配信手法の一つです。
企業はクリエイターの作成したクオリティの高いコンテンツを自社広告として配信でき、クリエイターは自身の投稿を企業の広告として広く配信してもらえるWIN-WINのメリットがあります。
ブランドコンテンツ広告は2019年の6月にInstagram公式の広告配信サービスとして開始され、効果の高い広告配信手法として広く活用されています。
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Instagramの「ブランドコンテンツ広告」と「タイアップ投稿タグ」との違い
画像:Instagramのブランドコンテンツツール|Instagram Businessより インスタラボにて赤枠追加
Instagramのタイアップ投稿タグは、インスタグラマー(インフルエンサー)が企業の依頼で製品やサービスなどのPR投稿を行う際に付けられるもので、ユーザー名の下部に「〇〇とのタイアップ投稿」という形で表記されます。(※上画像赤枠内「Paid Partnership」の表記)
製品や金銭の授受など、インスタグラマーと提携している企業の関係性を表すものであり、ステルスマーケティングのような問題を避けるためにインスタグラマーと企業の関係を明確にし、投稿がPRであることをわかりやすくするために付けられるのがタイアップ投稿タグなのです。
タイアップ投稿タグが付けられるのはインスタグラマーが企業の依頼で投稿したPR投稿の場合で、企業がインスタグラマーのオーガニック投稿を広告として配信するブランドコンテンツ広告とは誰がPRを実行しているかという点で異なります。
まとめると、
- タイアップ投稿タグ
インフルエンサーと企業の関係性を明示しつつ、【インフルエンサーが】自身のアカウントでブランドのPRを行う - ブランドコンテンツ広告
インフルエンサーと企業の関係性を明示しつつ、【企業が】インフルエンサーの投稿を自社の広告としてInstagram内に配信する
となります。
Instagramのタイアップ投稿タグについては下記の記事にて詳しく解説しております。併せてご覧ください。
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Instagramブランドコンテンツのタイアップ投稿タグについて詳しく解説
Instagramブランドコンテンツ広告のメリット
新たに登場し注目されているInstagramブランドコンテンツ広告ですが、実施することによりどのようなメリットが得られるのでしょうか。ブランドコンテンツ広告を行うことによるメリットは以下のようなものが挙げられます。
人気インスタグラマーのクオリティの高い画像・動画を広告クリエイティブとして配信できる
人気クリエイターであるインスタグラマーの写真や動画を自社の広告として配信できることがまず大きなメリットとなります。
インスタグラマーは数万から多くて数百万人のフォロワー(ファン)を抱えており、フォロワーに対して訴求力の高いコンテンツを作る能力に長けています。
広告臭の少ないターゲットに「刺さる」コンテンツを企業の広告として配信させてもらうことで、自社ブランドの広告エンゲージメントを高める効果が期待できます。
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Facebook社の広告データを活用した詳細なターゲティングと配信先の拡張ができる
Instagram広告を配信する際、ターゲット設定にはFacebook社が提供する広告データを活用することができます。
Facebookは実名制のSNSのため、性別や年齢、人種や居住地域、趣味・嗜好、職業やライフステージなど様々なデータが備わっており、広告配信先として設定できるため、詳細かつ正確なターゲティングを行うことが可能です。
そのため、ブランドコンテンツ広告は、Facebook社が提供する広告ツールを活用することで、自社のアカウントや起用しているインスタグラマーのフォロワー以外のユーザーに対しても広告を配信することが可能です。
自社ブランドに興味関心が高いと思われる層への重点的な配信や、マーケット拡大のために新しい層へテスト的に配信するなど、広告の配信範囲をコントロールできるため、マーケティング目的に沿ったInstagram広告配信ができる点も魅力です。
InstagramインサイトやFacebook広告マネージャーによりブランドコンテンツ広告の効果測定ができる
ブランドコンテンツ広告ではInstagramが公式に提供している分析ツール「インサイト」やFacebookの「広告マネージャー」も活用することで様々な視点から広告効果を測定することができます。
インサイト機能ではアカウントのフォロワー数の推移やフォロワー層の詳細、広告に対するアクションやどのようなタイミングでのアクションが多いのかなど、様々な情報が得られます。
あわせて、広告を配信する際に使うFacebook広告マネージャーでも広告の効果測定ができますので、様々な視点から広告配信の効果測定が容易であり、PDCAの実行にも役立ちます。
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インフルエンサーマーケティングと相性が良い
人気インスタグラマーに製品をPRしてもらう「インフルエンサーマーケティング」は、ブランドの製品やサービスをインスタグラマー(インフルエンサー)のフォロワーにPRしてもらうことで多数のユーザーに製品の購入やサービスの利用を促したり、企業やブランドのファンやフォロワーの増加を狙うマーケティング手法です。
インフルエンサーマーケティングは情報の配信先が基本的にインスタグラマーのフォロワーに限られてしまいますが、ブランドコンテンツ広告を活用することで、ブランドの製品やサービスに関する情報拡散性をさらに高めることができます。
インスタグラマーに自社製品やサービスをPRしてもらいフォロワーへの認知を促し、さらにブランドコンテンツ広告の配信により自社ブランドの想起と販促につなげるといったシナジー活用も可能となります。
インフルエンサーマーケティングについては以下の記事にて詳しく解説していますので、併せてご活用ください。
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ステマ(ステルスマーケティング)防止ができる
ステマ(ステルスマーケティング)はマーケティング業界において非常に悩ましい問題です。
ステルスマーケティングを行っていることが発覚した場合、企業は消費者や社会からの信用を大きく失うため、その後のビジネス推進や信用回復が非常に難しくなります。
インスタグラマー(インフルエンサー)のオーガニック投稿を広告として配信するブランドコンテンツ広告は、広告投稿のアカウント名の部分に「広告」と明確に表示され、タイアップ投稿タグと同様に「〇〇とのタイアップ投稿」とも明記され、ステルスマーケティングをしっかりと防止することができるようになっています。
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ステマ(ステルスマーケティング)とは?徹底防止マニュアル
Instagramブランドコンテンツ広告の種類と配信される場所
Instagramブランドコンテンツ広告は「フィード広告」と「ストーリーズ広告」の2種類が利用できます。ブランドコンテンツ広告が配信される場所は以下のとおりです。
Instagramフィード画面
画像:ブランドコンテンツ広告|Instagram Business
ブランドコンテンツ広告のフィード広告はInstagramのフィード画面に表示されます。
フィード画面は言わばInstagramのホーム画面です。他のSNSであれば「タイムライン」や「ニュースフィード」にあたり、アプリを開いた際に表示される画面であるためInstagramユーザーであれば誰もが目にすることになり、多くのユーザーにリーチすることができるのが特徴です。
Instagramストーリーズ画面
画像:ブランドコンテンツ広告|Instagram Business
ブランドコンテンツ広告のストーリーズ広告はスマートフォンに全画面で表示されるストーリーズ形式の広告です。
スマートフォンの画面に全画面表示されるというインパクトの大きさから訴求力が高いのが特徴です。
Instagram発見タブ
画像:発見タブ広告の提供を開始|Instagram Business
2019年6月に提供が開始された新しい広告タイプである「発見タブ広告」としてもブランドコンテンツ広告を配信することができます。発見タブとはInstagramアプリで虫眼鏡アイコンをタップすることで開くことができるページです。
発見タブ広告では新しい情報やお気に入りの投稿・ユーザーを探しているユーザーにリーチすることができます。先にご紹介したフィード広告やストーリーズ広告を発見タブにも配信することが可能となっています。
Instagramブランドコンテンツ広告を設定・配信する方法と手順
続いて、Instagramブランドコンテンツ広告を設定・配信する際の方法と手順について解説してまいります。
具体的には
- 【企業】Instagramをビジネスアカウントに設定しておく
- 【企業】インフルエンサーをビジネスパートナーとして承認する
- 【インフルエンサー】企業がブランドコンテンツ広告を配信できるように許可してPR投稿をする
- 【企業】インフルエンサーのPR投稿を自社のInstagram広告として配信する
- 【企業】広告の効果を確認する
の流れでブランドコンテンツの配信から効果計測までを行います。
各ステップごとに詳しく解説していきましょう。
以下参考:Instagramビジネス 「ブランドコンテンツ広告 Instagramブランドコンテンツ宣伝ガイド」
※Instagram公式によるブランドコンテンツ広告の紹介ページです。併せてご覧ください。
1.【企業】Instagramをビジネスアカウントに設定しておく
まず、ブランドコンテンツ広告を配信するにあたり、自社のInstagramアカウントをビジネスアカウントに移行しておきましょう。
Instagramのビジネスアカウントに移行すると、Instagramのプロフィール画面に連絡先ボタンを設定できたり、無料の分析ツール「インサイト機能」を活用できたり、Instagram広告を配信できるなど、Instagramのビジネス活用において必須となりますので移行がまだでしたらこの機会に設定しておくことをおすすめします。
Instagramビジネスアカウントへの移行は以下の記事で詳しく解説していますのでご活用ください。
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2.【企業】インフルエンサーをビジネスパートナーとして承認する
ブランドコンテンツ広告を配信する前にまず、起用したインフルエンサー(インスタグラマー)を登録し、協業するビジネスパートナーとして承認する必要があります。手順は以下のとおりです。
まず、Instagramアプリでビジネスプロフィール右上の「ハンバーガーメニュー」より「設定」をタップします。
続いて設定メニュー内の「ビジネス」をタップ。さらに、ビジネスメニュー内の「ブランドコンテンツ」をタップしましょう。
ブランドコンテンツの承認ページになりますので、まず「承認が必要」の切り替えスイッチをオン(青色)にします。
続いて「承認済みアカウント」をタップし、ブランドコンテンツ広告として起用するインスタグラマー(インフルエンサー)のユーザーネームを検索、選択します。
※検索できるインスタグラマーはInstagramのポリシーに準拠している必要があります。検索しても目的の提携ユーザーが表示されないときはポリシー内容を確認しておきましょう。
目的のインスタグラマー(インフルエンサー)が見つかったら、ユーザーをタップします。選択されたユーザーには右側にチェックマークがつき、一覧で表示されます。
選択したらブランドコンテンツの承認ページに戻ります。「承認済みアカウント」の数が人数分増えているかをチェックし、右上の「完了」ボタンをタップしましょう。
以上でインスタグラマー(インフルエンサー)の承認は完了です。インスタグラマー(インフルエンサー)が投稿に企業とのタイアップ投稿タグを付けられるようになり、PR投稿を行うことができるようになりました。
3.【インフルエンサー】企業がブランドコンテンツ広告として配信できるように許可してPR投稿をする
インフルエンサー側では投稿をブランドコンテンツ広告として配信することができるよう企業に対して許可を行う必要があります。
「Instagramフィード投稿」と「Instagramストーリーズ投稿」のそれぞれの設定方法について紹介していきます。
【注意】2019年11月時点、Instagramのブランドコンテンツ広告は静止画と動画のみの配信が可能です。複数の動画像を投稿するカルーセル広告は活用できませんので、コンテンツ内容を確認しておきましょう。
Instagramフィード投稿でブランドコンテンツ広告を許可する方法
まず、広告に使うPR投稿を行います。通常のInstagram投稿をする手順でフィルターなどの編集を終えましょう。最後の投稿のキャプション入力画面で、画面下にある「詳細設定」をタップします。
続いてブランドコンテンツのメニューの「ビジネスパートナーをタグ付け」をタップしましょう。
もし、ブランドとのタイアップ投稿やブランドコンテンツ広告の配信が初めての場合は、ブランドコンテンツツールの取得が必要です。とはいえ、「ツールを取得」ボタンをタップするだけで完了します。
ブランドコンテンツツールの準備ができたら、「ビジネスパートナーをタグ付け」をタップしましょう。
あらかじめ提携する企業のアカウントを検索、選択してタグ付けが完了です。詳細画面にもどると、ビジネスパートナーとしてタグ付けした企業のアカウントが表示されます。
インスタグラマー(インフルエンサー)が承認し合った企業とのタイアップ投稿を行うことができる状態となります。
さらに「ビジネスパートナーによる宣伝を許可」のスイッチを「オン(青色)」にしましょう。
これでインスタグラマーのタイアップ投稿を企業が広告として配信することができるようになりました。
最後に、投稿内容を確認し、右上の「シェア」ボタンをタップしPR投稿を行いましょう。
インスタグラマーのフィード投稿に「●●とのタイアップ投稿」というタグにより企業とインスタグラマーの関係性が明示されたオーガニック投稿が表示されます。
なお、タイアップ投稿タグをタップすると、企業のInstagramアカウントに遷移することができます。
以上が、インスタグラマー(インフルエンサー)側にて行う、ブランドコンテンツ広告としてフィード投稿を配信する準備となります。
Instagramストーリーズ投稿でブランドコンテンツ広告を許可する方法
Instagramストーリーズ投稿をブランドコンテンツ広告として配信する方法もフィード投稿と同様の流れで行います。
まず、Instagramストーリーズとして投稿する画像・動画の編集を済ませ、ブランドコンテンツ広告で配信するストーリーズ投稿を作成します。
投稿上部の「リンク(鎖)」アイコンを選択します。
その他のオプション画面で「ビジネスパートナーとしてタグ付け」にてパートナーとなる企業を選択し、さらに「ビジネスパートナーによる宣伝を許可」のスイッチをオンにしましょう。
以下の画面左のように、ビジネスパートナーが表示され、ビジネスパートナーによる宣伝を許可した状態で設定完了ですので、ストーリーズの編集画面に戻ります。
「リンクアイコン」が選択されていることを確認し、通常のストーリー投稿と同じように投稿しましょう。
以上がストーリーズ投稿をブランドコンテンツ広告として配信する設定方法となります。
4.【企業】インフルエンサーのPR投稿を自社のInstagram広告として配信する方法
ブランドコンテンツ広告の配信許可をしたインスタグラマー(インフルエンサー)の投稿が完了したら、企業側にて広告の配信設定を行います。
Instagramブランドコンテンツ広告の配信は、Instagramの親会社であるFacebook社の「Facebook広告マネージャー」にて行います。
Instagram広告の配信方法は以下の記事で詳しく解説していますので、ご活用ください。
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【完全ガイド】Instagram広告の導入と運用ノウハウや成功事例をすべて解説
まずはじめに、Facebook広告マネージャに移動します。Facebookを表示させ、メニューボタンから「広告を管理」をクリックしましょう。
Facebook広告マネージャーが表示されますので、「+作成する」をクリックして広告の作成画面に移ります。
「新しいキャンペーンを作成」の流れでブランドコンテンツ広告を設定していきます。
通常のInstagram広告配信と同じように「ブランドの認知度アップ」「トラフィック」「コンバージョン」などの中からマーケティングの目的を設定し、「次へ」をクリックしましょう。
次に、オーディエンス(配信ターゲット)、広告の配置、予算、配信期間などを設定する画面になります。
広告の配置の項目では、ブランドコンテンツ広告をInstagram内のどこに表示させるのか設定することができます。
基本的には自動配置にすることで機械学習による最適化が進められるのでおすすめですが、自分で任意に配信場所を設定することもできます。
広告を配信する内容に沿って一通り設定できたら、一番下の「次へ」をクリックしましょう。
アイデンティティと広告クリエイティブの設定ページにて、ブランドコンテンツ広告を作成するために「既存の投稿を使用」をクリックします。
FacebookページやInstagramにて投稿済みのコンテンツの中から任意のものを広告クリエイティブとして選択していきます。
「投稿を選択」をクリックしましょう。
投稿選択画面で「ブランドコンテンツ」タブを選択。インフルエンサー(インスタグラマー)から宣伝を許可された投稿の一覧からブランドコンテンツ広告として配信する投稿を選択します。
目的の投稿を選び「次へ」をクリックしましょう。
広告のプレビューが表示されるので内容に問題がないかしっかりと確認してください。
広告をタップ・クリックした際の遷移先である「ウェブページのURL」とアクションボタンである「コールトゥアクション」を設定し、問題がなければ一番下にある「実行する」をクリックしましょう。
以上でブランドコンテンツ広告の配信設定は完了です。
期間、予算、配信場所などあらかじめ設定した内容に沿ってInstagramブランドコンテンツが配信されるようになります。
5.【企業】広告の効果を確認する
ブランドコンテンツ広告が掲載されると、広告マネージャの標準広告レポート指標が利用できるようになります。
掲載されているブランドコンテンツ広告の投稿はブランドコラボマネージャに表示され確認が可能になります。ブランドコラボマネージャー(Facebook広告マネージャー)にはFacebookページからアクセスが可能です。
配信したブランドコンテンツ広告のパフォーマンスを確認することができます。
それぞれのタブでは以下の項目を表示することができます。
- 概要:配信している広告の概要を表示します。
- 編集:配信している広告の内容を編集できます。
- チャート:配信している広告のパフォーマンスデータを確認できます。
- 履歴:配信している広告の変更履歴を確認できます。
また、Instagramアプリの「インサイト」からもオーガニック指標にアクセスすることが可能であり広告効果の確認をすることができます。
参考:Instagramビジネス 「ブランドコンテンツ広告 Instagramブランドコンテンツ宣伝ガイド」
Instagramブランドコンテンツ広告配信時の注意点
Instagramブランドコンテンツ広告を配信する際、いくつか注意点があります。
以下に紹介していますのでしっかり把握して広告を配信するようにしましょう。
企業とインフルエンサー間で広告使用についての明確な契約を結んでおく
ブランドコンテンツ広告は起用したインフルエンサー(インスタグラマー)のオーガニック投稿を広告として配信する手法です。
企業とインフルエンサー両者の承認によって成り立つ手法であるため、広告の配信前にあらかじめ広告の配信期間や権利、インフルエンサーへの報酬などについてトラブルが発生しないよう、両者合意のもと明確な契約を結んでおき後々のトラブルがないようにしておくことが大切です。
※インフルエンサーが「ビジネスパートナーによる宣伝を許可」をオフにしない限り、企業は何度も宣伝できるため、配信期間の取り決めはあらかじめすり合わせておきましょう
※Instagramストーリーズへのブランドコンテンツ広告の場合、広告配信終了後でも企業は再度広告として配信できてしまうため、あらかじめの取り決めをしておきましょう。
現状、カルーセル投稿はブランドコンテンツ広告として配信できない
1つの投稿で複数の写真や動画を共有することができ、スワイプすることでスライドショーのように閲覧することができる「カルーセル投稿」。
情報量が多くInstagram広告でも訴求力の高い広告配信が可能なカルーセル投稿ですが、2019年11月現在ブランドコンテンツ広告として配信することはできません。
現状、ブランドコンテンツ広告として配信することができるのはフィード投稿とストーリーズ投稿のみですので注意しておきましょう。
広告主はブランドコンテンツ広告の投稿キャプション、コメントを管理できない(インフルエンサーの投稿がそのまま転載される)
重ねての内容となりますがブランドコンテンツ広告はインフルエンサー(インスタグラマー)のオーガニック投稿を広告として配信することになります。他のInstagram広告と異なり、投稿のキャプションやコメントを管理する権限はインフルエンサーにあります。
企業など広告主がブランドコンテンツ広告の投稿キャプションや付けられたコメントの管理を行うことはできず、インフルエンサーが作成した投稿内容はそのままブランドコンテンツ広告として配信されることになるため注意が必要です。
投稿キャプションやコメントの管理についても企業とインフルエンサー間でしっかりと取り決めをしておきましょう。
Instagramブランドコンテンツ広告についてまとめ
Instagramにおける新たな広告方法として注目を集めるInstagramブランドコンテンツ広告について解説をしてまいりましたがいかがでしたか。これまでのInstagram広告やインフルエンサーマーケティングとは異なる要素が多く、難しく感じられた方も多いかもしれません。
運用する上で確かに注意点の多いブランドコンテンツ広告ですが、上手く活用することで高い広告効果が期待でき、インフルエンサーマーケティングとの相性も良いことから、併用によって更に効果的な宣伝も可能です。
提供開始からまだ日が浅く、利用している企業も徐々に増えてきているブランドコンテンツ広告。この機会に活用してみてはいかがでしょうか。
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