Instagramのパートナーシップ広告とは?特徴や設定方法・手順をわかりやすく解説

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Instagram上でのマーケティング戦略が進化を続ける中、「パートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)」が注目を集めています。

この広告形式は、企業とインフルエンサーの協力関係を新たな次元に引き上げ、双方に利点をもたらす革新的なアプローチとして台頭しています

従来のインフルエンサーマーケティングとは一線を画すこの手法は、ブランドの認知度向上と新規顧客獲得に効果的であることから、多くの企業が採用を始めています。

そこで本記事では、Instagramのパートナーシップ広告について詳しく解説します。その特徴や従来のタイアップ投稿との違い、活用のメリット、広告配信の具体的な手順、そして実施時の注意点などを網羅的に取り上げます

この情報を通じて、皆様のInstagramマーケティング戦略に新たな視点を提供し、より効果的な広告展開のヒントとなれば幸いです。

目次

Instagramパートナーシップ広告とは

はじめに、Instagramのパートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)の概要をご紹介します。

Instagramパートナーシップ広告の概要

brand-contents-ad画像:ブランドコンテンツによるInstagramクリエイターとのコラボレーション|Instagram Business

Instagramのパートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)とは、クリエイター(インスタグラマーなど)の作成したオーガニック投稿(通常の写真や動画投稿)を企業・ブランドが自社の広告として配信できるInstagram広告の配信手法のひとつです。

以下のように、企業とクリエイター両者にメリットがあるのが特徴です。

  • 企業側のメリット: クリエイターが作成したクオリティの高いコンテンツを自社広告として配信できる。

  • クリエイター側のメリット: クリエイターは自身の投稿を企業の広告として広く拡散してもらえる。

互いにWIN-WINのメリットを得られる効果の高い配信手法として、2019年6月のサービス開始以来、幅広い企業から積極的に活用されています。

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「パートナーシップ広告」と「タイアップ投稿タグ」との違いとは

instagram-brand-contents-tag画像:Instagramのブランドコンテンツツール|Instagram Businessより インスタラボにて赤枠追加

Instagramのタイアップ投稿タグは、インスタグラマー(インフルエンサー)が企業の依頼で製品やサービスなどのPR投稿を行う際に付けられるもので、ユーザー名の下部に「〇〇とのタイアップ投稿」という形で表記されます。(※上画像赤枠内「Paid Partnership」の表記)

製品や金銭の授受など、提携している企業との関係性を表すものであり、ステルスマーケティングのような問題を避けるためにインスタグラマーと企業の関係を明確にし、投稿がPRであることをわかりやすくするために付けられるのがタイアップ投稿タグです。

タイアップ投稿タグが付けられるのは、インスタグラマーが企業から依頼されて作成したPR投稿であり、企業がインスタグラマーのオーガニック投稿を広告として配信するブランドコンテンツ広告とは、“誰がPR投稿の発信しているか”という点で異なります。

FacebookやTikTokなど他のプラットフォームとの違い

Instagramは写真や短尺動画を中心としたコンテンツ形式のため、ユーザーの目を引きやすく、より自然な形で広告を展開できます。この特徴は、FacebookやTikTokなどの他のプラットフォームと比較しても、高いエンゲージメント率を誇ります。

特にファッションや美容などのビジュアル重視の業界では、Instagramの強みが発揮しやすいでしょう。

Instagramのストーリーズやリール機能を活用することで、より動的なコンテンツを提供でき、ユーザーの興味を惹きつけやすくなります。

これらの機能を通じて、ブランドは自社の商品やサービスをより魅力的に、かつ自然な形で訴求できます。

Instagramの「パートナーシップ広告」と「タイアップ投稿タグ」の違いまとめ

  • パートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告):インフルエンサーと企業の関係性を明示しつつ【企業が】インフルエンサーの投稿を自社の広告として配信する
  • タイアップ投稿タグ:インフルエンサーと企業の関係性を明示しつつ【インフルエンサーが】自身のアカウントでブランドのPRを行う

なお、Instagramのタイアップ投稿タグについては下記の記事で詳しく解説しておりますのであわせてご覧ください。

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Instagramパートナーシップ広告の種類と配信される場所

Instagramパートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)は、

  • フィード画面
  • ストーリーズ画面
  • 発見タブ
  • リール

の4箇所に配信することができ、配信箇所に合わせてスタイルが自動でカスタマイズされます。

また、リール投稿もパートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)として配信することが可能です。

フィード画面

instagram-brand-contents-ad-feed画像:ブランドコンテンツによるInstagramクリエイターとのコラボレーション|Instagram Business

フィード広告は、Instagramのフィード画面に表示されます。

Instagramのアプリを開いた際に一番最初に表示されるホーム画面に配信されるため、最も見られる可能性の高い配信場所です。

ストーリーズ画面

instagram-brand-contents-ad-stories画像:ブランドコンテンツによるInstagramクリエイターとのコラボレーション|Instagram Business

ストーリーズは、24時間で自動的に消える投稿が表示される画面であり、頻繁にチェックされる人気機能です。

スマホ全画面に縦型で表示されるインパクトもあり、訴求力が高い配信箇所になっています。

発見タブ

instagram-brand-contents-ad-discovery画像:ブランドコンテンツによるInstagramクリエイターとのコラボレーション|Instagram Business

発見タブは、ホーム画面下の虫眼鏡アイコンをタップして開くことができる検索用のページです。

発見タブはユーザーの検索・視聴履歴に基づいて表示されるため、PRしたい商品・サービスと親和性の高いユーザーからの閲覧に期待できます。

リール

example-instagram-add

画像:Instagram広告ソリューション|Instagram for Business

リール動画をパートナーシップ広告で配信した場合には、「リール」のページにも広告配信することができます。

「リール」のページは、スクロールするとおすすめのリールが次々に表示される仕組みなっており、視聴してもらえれば映像による豊富な情報で訴求を果たすことが可能です。

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Instagramパートナーシップ広告のメリット

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では、Instagramのパートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)を活用することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。

ここでは、パートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)を実施する上で知っておきたいメリットについて解説します。

人気インスタグラマーのクオリティの高い画像・動画を広告クリエイティブとして配信できる

人気クリエイターであるインスタグラマーの写真や動画を自社の広告として配信できる点は、パートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)を活用する大きなメリットです。

インスタグラマーは数万から多くて数百万人のフォロワー(ファン)を抱えており、多くのユーザーに対して訴求力の高いコンテンツを作る能力に長けています。

企業主体の投稿よりも、広告臭を抑えながらターゲットに「刺さる」コンテンツを配信させてもらえるため、自社ブランドの広告エンゲージメントを高める効果に期待できるでしょう。

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Meta社の広告データを活用した詳細なターゲティングと配信先の拡張ができる

パートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)を含め、Instagramで広告を配信する際には、Meta社が提供する広告データをターゲット設定に活用することができます。

実名制のSNS、Facebookを有するMeta社は、ユーザーの性別・年齢・居住地域・趣味・嗜好・職業といった様々なデータを備えているため、広告配信先に対して詳細かつ正確なターゲティングを行える点が大きなメリットになるでしょう。

また、自社ブランドに興味関心が高い層への重点的な配信や、マーケット拡大のための新規層に向けたテスト配信など、広告の配信範囲をコントロールしながらマーケティング目的に沿った広告展開が可能な点もInstagram広告ならではの魅力です。

Instagramインサイトや広告マネージャで効果測定ができる

パートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)では、

  • Instagramの分析ツール「インサイト」
  • Metaの広告管理ツール「広告マネージャ」

を活用することで、様々な指標から広告効果の測定が可能です。

インサイト機能では、アカウントのフォロワー推移やフォロワー層の詳細、広告投稿に対するエンゲージメントなどの情報が得られます。

また、広告配信に使う広告マネージャでは、リーチ数やCV数、閲覧ユーザーの地域や年齢などが見られるので、様々な数値から総合的に広告の効果測定ができ、PDCAの実行にも役立つでしょう。

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インフルエンサーマーケティングとの相性に優れる

「インフルエンサーマーケティング」は、ブランドの製品やサービスを人気インスタグラマー(インフルエンサー)にPRしてもらうことで、販促や認知拡大を狙うマーケティング手法です。

インフルエンサーマーケティングでは、主な情報の配信先がインスタグラマーのフォロワーになりますが、パートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)を活用すれば様々なユーザーに情報が配信されるため、PR情報の拡散力をさらに高めることができます。

インスタグラマーによるタイアップPR投稿でフォロワーに商品をPRし、さらにパートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)でも配信することで、新規層にも商品認知と販促効果を得ることができるでしょう。

尚、インフルエンサーマーケティングについては下記の記事で詳しく解説しておりますのであわせてご覧ください。

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ステマ(ステルスマーケティング)防止ができる

ステマ(ステルスマーケティング)はマーケティング業界において非常に悩ましい問題です。

ステマを行っていることが発覚した場合、企業は消費者や社会からの信用を大きく失い、その後のビジネス発展や信用回復が非常に難しくなります。

その点、クリエイターのオーガニック投稿を広告として配信するパートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)であれば、「広告」「〇〇とのタイアップ投稿」としっかり明記されるので、ステルスマーケティングを防止することが可能です。

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Instagramパートナーシップ広告を設定・配信する方法と手順

Instagramのパートナーシップ広告とは?特徴や設定方法・手順をわかりやすく解説

本項では、実際にInstagramパートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)を設定・配信する際の方法と手順を解説します。

パートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)を配信する手順は以下の5ステップです。

  1. 【企業】Instagramアカウントをビジネスアカウントにする
  2. インフルエンサー】企業にブランドパートナー申請をする
  3. 【企業】インフルエンサーをコンテンツクリエイターとして承認する
  4. 【企業】インフルエンサーの投稿を自社のInstagram広告として配信する
  5. 【企業】広告の効果を確認する

各ステップごとに詳しく見ていきましょう。

1.【企業】Instagramアカウントをビジネスアカウントにする

まず、企業はInstagramアカウントをビジネスアカウントに変更する必要があります。この変更により、広告配信機能や詳細な分析ツールが利用可能になります。ビジネスアカウントへの移行手順は以下の通りです:

  • プロフィール画面から「設定とプライバシー」を選択
  • 「アカウントの種類とツール」をタップ
  • 「プロアカウントに切り替える」を選択
  • カテゴリを設定し、連絡先情報を入力

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2.【インフルエンサー】企業にブランドパートナー申請をする

次に、パートナーシップ広告の有効化するために、インフルエンサーが企業に「ブランドパートナーの申請」をする必要があります。

まず、アカウントのプロフィール右上の「≡」から「設定とプライバシーをタップし、続いて「ビジネスツールとコントロール」「ブランドコンテンツ」と進みます。

続いて「ブランドコンテンツツールを設定」を選択し、「有効にする」をタップすることで、パートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)の出稿に必要なブランドコンテンツツールを利用できるようになります。

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設定が完了したら、再度「ブランドコンテンツ」のメニューを開き、「ブランドパートナーに承認をリクエスト」を選択。

任意の企業アカウントを検索してリクエストを送信しましょう。

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3.【企業】インフルエンサーをコンテンツクリエイターとして承認する

企業は、インフルエンサーからのリクエストを受けた後、「コンテンツクリエイターを承認」する作業を行います。

まず、アカウントのプロフィール右上のメニューから「設定とプライバシーをタップします。

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続いて、設定メニュー内の「ビジネスツールと管理」を選択し、ビジネスメニュー内の「ブランドコンテンツ」をタップしましょう。

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続いて「コンテンツクリエイターを承認」を選択し、「検索」または「受け取ったリクエスト」から目的のインスタグラマーを選択します。

※検索できるインスタグラマーはInstagramのポリシーに準拠している必要があります。検索しても目的の提携ユーザーが表示されないときはポリシー内容を確認しましょう。

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目的のインスタグラマー(インフルエンサー)が見つかったら、ユーザーをタップします。(選択されたユーザーには右側にチェックマークがつき一覧表示されます)

選択したらブランドコンテンツの承認ページに戻り、「承認済みアカウント」の数が増えているかを確認。

右上の「完了」ボタンをタップしましょう。

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以上でインスタグラマー(インフルエンサー)の承認は完了です。

インスタグラマー(インフルエンサー)が投稿に企業とのタイアップ投稿タグを付けられるようになり、PR投稿が可能になりました。

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尚、上記で解説した方法以外に、インフルエンサーが企業に対して「パートナーシップ広告コード」を共有する方法でもブランドコンテンツの許可が可能です。 

パートナーシップ広告コードは以下の手順で共有できます。  

  1. パートナーシップ広告として配信したい既存の投稿を表示
  2. 投稿右上の「…」から、「編集」→「タイアップ投稿ラベルを追加」を選択
  3. 「パートナーシップ広告コードを生成]をオン→「タイアップ投稿ラベルを追加」をオン
  4. 表示されたコードを広告主(ブランド)に共有

4.【企業】インフルエンサーの投稿を自社のInstagram広告として配信する

承認後、企業側でパートナーシップ広告の配信設定を行います。この過程では、マーケティング目的の設定、オーディエンスの選定、広告の配置、予算や配信期間の決定など、通常のInstagram広告と同様の手順を踏みます。ここでは、Meta広告マネージャーを用いて解説します。

まず、「Meta広告マネージャー」にてInstagramパートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)の配信を設定していきましょう。

「Meta広告マネージャ」を開き、メニューボタンから「広告を管理」をクリックします。

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広告マネージャが表示されたら、「+作成する」をクリックして広告の作成画面に移ります。

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「新しいキャンペーンを作成」を選択した状態でパートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)を設定していきます。

通常のInstagram広告配信と同じように「ブランドの認知度アップ」「トラフィック」「コンバージョン」などの中からマーケティングの目的を設定し、「次へ」をクリックしましょう。

Instagram-facebook-ad-make

次に、オーディエンス(配信ターゲット)、広告の配置、予算、配信期間などを設定していきます。

広告配置の項目では、パートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)をInstagram内のどこに表示させるのかが設定可能です。

基本的には、機械学習で最適化が進められる自動配置がおすすめですが、自分で任意の配信場所を設定することもできます。

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一通り設定が完了したら一番下の「次へ」をクリック。

アイデンティティと広告クリエイティブの設定ページに進み、パートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)を作成するために「既存の投稿を使用」をクリックしましょう。

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「投稿を選択」をクリックし、FacebookやInstagramで投稿済みのコンテンツを広告クリエイティブとして使用していきます。

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投稿選択画面で「ブランドコンテンツ」タブを選択。

インフルエンサー(インスタグラマー)から宣伝を許可された投稿一覧から広告配信したい目的の投稿を選び「次へ」をクリックしましょう。

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広告プレビューが表示されるので、問題がなければ遷移させたい「ウェブページのURL」とアクションボタン「コールトゥアクション」を設定。

一番下にある「実行する」をクリックしましょう。

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以上でパートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)の配信設定は完了です。

期間・予算・配信場所など、あらかじめ設定した内容に沿ってInstagramパートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)が配信されるようになります。

5.【企業】広告の効果を確認する

パートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)が掲載されると、広告マネージャの広告レポートが利用できるようになります。広告レポートを活用して、広告効果を確認しましょう。

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配信したパートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)を選択して、パフォーマンスを確認しましょう。

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それぞれのタブでは以下の項目を表示することができます。

  • 概要:配信している広告の概要を表示します。
  • 編集:配信している広告の内容を編集できます。
  • チャート:配信している広告のパフォーマンスデータを確認できます。
  • 履歴:配信している広告の変更履歴を確認できます。

また、Instagramアプリの「インサイト」からもオーガニック投稿の指標にアクセスすることができ、広告効果の確認が可能です。

尚、Instagram広告の配信方法はについては以下の記事で詳しく解説していますのでご活用ください。

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パートナーシップ広告のROIと効果測定方法

パートナーシップ広告の効果を正確に把握するには、ROI(投資収益率)の計算と適切な効果測定が不可欠です。

パートナーシップ広告は直接的な売上だけでなく、ブランド認知度の向上やエンゲージメントの増加など、多面的な評価が必要です。そのため、ROIの計算方法や効果測定の指標、データ分析ツールの活用など、包括的なアプローチが求められます。

ここでは、パートナーシップ広告の効果を最大化するための測定方法と分析技術について詳しく解説します。

ROI計算の基本と重要性

ROIとは、広告投資額に対する収益の比率割合を指しており、キャンペーンの費用対効果を明確に把握できます。

ROIの基本的な計算式は「(利益 - 投資額) ÷ 投資額 × 100」で、パートナーシップ広告の場合、投資額にはインフルエンサーへの報酬や制作費用などが順当します。

ROIを定期的に測定することで、広告キャンペーンの収益性を把握し、戦略の調整に活用できます。

主要な効果測定指標

効果的なROI測定には、エンゲージメント率、リーチ数、コンバージョン率、ブランド認知度の変化など、複数の指標を総合的に分析することが重要です。これらの指標を組み合わせることで、キャンペーンの多面的な評価が可能になります

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データ分析ツールの活用

詳細なデータ分析を行うことで、より精密なROI測定をおこなうには、専用のツールを用いると良いでしょう。分析ツールは、リアルタイムでのパフォーマンス追跡や、オーディエンスの行動分析にも役立ちます。

分析ツールとしては、Instagram InsightsやFacebook広告マネージャーなどのほかにも、次のようなものが挙げられます。

分析ツールの紹介① Aista(アイスタ)

Instagram_analytics_tool_Aista出典:Aista(アイスタ)

Aista(アイスタ)は、インスタグラム専門分析ツールとして活用できるツールです。アカウント分析では、アカウントの全体動向や投稿毎の分析も可能です。

ハッシュタグ分析-ハッシュタグ毎の投稿数・エンゲージメント率、キャンペーンハッシュタグ分析
投稿時間帯分析-いいね数、フォロワー数、投稿数を10段階のヒートマップで視覚化
ユーザータグ分析-タグ付けした&されたアカウント名と回数を表示
投稿分析-コメント数、エンゲージメント率
競合アカウント分析

プレミア版特有の機能

・想定されるキャンペーンハッシュタグの延べリーチ数を測定
・自社、他社のキャンペーンに関わらず、複数のキャンペーンハッシュタグを測定
・投稿一覧をいいねの多さ、エンゲージメント率の高さ毎に並べ替え、集計が可能
・キャンペーンに参加した一般ユーザーも含めて、インフルエンサーの特定・分析が可能
・現状最大1万投稿までのデータをストックすることが可能
・投稿内容、投稿アカウントなどのデータがExcelにて出力可能

費用:通常版 1万円/月 プレミア版 30万円/月

分析ツールの紹介② SINIS(サイニス)

Instagram_analytics_tool_SINIS

出典:SINIS(サイニス)

SINIS(サイニス)は、フォロワー数推移や投稿エンゲージメントなどのインサイトデータをパソコン上で管理できるツールです。

費用:LITE 0円/月 STARTER 1万円/月 PROFESSINAL 5万円/月 ENTERPRISE 料金お問い合わせ

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パートナーシップ広告の成功事例

パートナーシップ広告は、ブランドとインフルエンサーの協力により、効果的なマーケティング戦略を展開できる手法です。

実は、多くの企業がこの手法を活用し、目覚ましい成果を上げているのです。以下に、パートナーシップ広告の成功事例をいくつか紹介します。

横浜モアーズ

画像:横浜モアーズ| Instagram

アカウント名:yokohamamores
フォロワー数:約1400人(2025年1月現在)


横浜モアーズは、3名のインフルエンサーを起用したパートナーシップ広告を実施し、ターゲットとしていたショッピング好きの層から高いクリック数を獲得。

17日間の配信期間で、1名あたり1投稿のリール動画を展開し、実店舗への集客と公式Instagramアカウントへの流入を目的としました。結果として、クリック数が目標数を達成し、特に25-34歳の女性層からの反応が顕著でした

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Daniel Wellington

画像:Daniel Wellington|Instagram

アカウント名:danielwellington
フォロワー数:約477万人(2025年1月現在)


Daniel Wellingtonは、数千人のインフルエンサーと提携し、自社の腕時計を配布して着用画像をInstagramに投稿してもらう戦略を展開しました。

この取り組みにより、5年間で資産が15万ドルから2億2000万ドルに成長し、売り上げも大幅に向上しました。

株式会社ペティオ


画像:Petio(ペティオ)|Instagram

アカウント名:petio_
フォロワー数:約3.9万人(2025年1月現在)


株式会社ペティオは、インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「LMND」を活用し、ペット用洋服の販促を実施。

自社の広告を掲載するだけでなく、ペットの写真を投稿するインフルエンサーに自社商品の試着投稿を依頼した結果、15,000ものいいねを獲得しました

印象的な商品ハッシュタグを作成し、フォロワーやユーザーの購買意欲を高める工夫が功を奏しました。

さらに、アニメキャラクターをモチーフにした「キャラペティ」のプロモーションでは、ユーザーに親近感を与える演出で大きな反響を呼んでいるほか、一般ユーザーにハッシュタグをつけてペット自慢を呼び掛けて、抽選で豪華賞品が当たるキャンペーンも、定期的におこなわれています

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効果的なパートナーシップ広告の作成方法

パートナーシップ広告の利点を最大限に活用するためには、戦略的なアプローチと細心の注意が必要です。以下に、パートナーシップ広告の作成ポイントを紹介します。

ブランドとインフルエンサーの価値観の一致

パートナーシップ広告の成功には、ブランドとインフルエンサーの価値観の一致が不可欠です。インフルエンサーの過去の投稿内容を精査し、ブランドイメージとの調和を確認しましょう

また、コミュニケーションスタイルや社会問題への姿勢なども考慮に入れます。長期的なビジョンを共有できるインフルエンサーを選ぶことで、一貫したメッセージの発信と信頼性の向上が期待できるでしょう。

クリエイティブな自由度の確保

ブランドのメッセージを維持しつつ、インフルエンサー独自の視点や表現スタイルを尊重しましょう。動画、画像、ストーリーなど、多様な形式でのコンテンツ制作を許容することで、フォロワーにとって魅力的な広告を生み出すことにもつながります

また、制作過程でのフィードバックループを構築し、ブランドとインフルエンサー間で積極的に対話を行う方法も効果的です。

インフルエンサー選定のコツ

適切なインフルエンサーの選定は、パートナーシップ広告の成功に直結します。インフルエンサーを選ぶときには、以下の要素を重視すると良いでしょう。

  • フォロワー数
  • 影響力
  • コンテンツの質
  • フォロワーとの関係性
  • インフルエンサーの専門分野(得意ジャンル)
  • 自社のブランド目的と合致しているかどうか

長期的なパートナーシップを視野に入れ、ブランドのアンバサダーとして活躍できる可能性を持つインフルエンサーを選ぶことが重要です。

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Instagramパートナーシップ広告配信の注意点

最後に、Instagramのパートナーシップ広告配信の注意点について解説します。

パートナーシップ広告の効果向上とトラブル防止のためにしっかりと確認しておきましょう。

企業とインフルエンサー間で広告使用の明確な契約を結ぶ

パートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)は、企業とインフルエンサー両者の承認によって成り立つ手法です。

よって、配信前に広告の配信期間や権利、インフルエンサーへの報酬などについて事前に確認し、明確な契約を結ぶことでトラブル防止に努めましょう。

特に、インフルエンサーが「ビジネスパートナーによる宣伝を許可をオフにしない限り企業側は何度も宣伝できるため、配信期間の取り決めは予め刷り合わせておくのがおすすめです。

広告主はパートナーシップ広告のキャプション、エンゲージメントを管理できない

パートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)は、インフルエンサーのオーガニック投稿をそのまま広告として配信するため、キャプションやエンゲージメントを管理する権限がインフルエンサー側にあります。

特に、コメントの消去や返信を行うことができない点に留意する必要があり、もしネガティブなコメントがきても企業側はすぐに対応することができません。

パートナーシップ広告では、配信中のコメント管理についても企業とインフルエンサー間でしっかりと取り決めるようにし、すぐに対応できる状態にしておきましょう。

インフルエンサーのオーガニック投稿の強みを消さない

広告主からパートナーシップ広告の投稿に関する指示や指定が増えると、クリエーターの能動的な表現や主観レビューとしての良さを失い、広告感が増す危険性が高まります。

あくまで、パートナーシップ広告の強みはインフルエンサー主体で作成されるコンテンツを広告として活用できる点にあるので、依頼内容の細かな指定はインフルエンサーのオーガニック投稿の強みを消さない程度に留めましょう。

まとめ

Instagramのパートナーシップ広告とは?特徴や設定方法・手順をわかりやすく解説

本記事では、パートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)の特徴や配信方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

タイアップ投稿とは違った形でインフルエンサーの影響力を活用できるパートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)は、企業側とインフルエンサー双方にメリットがある広告手法として、様々な商品・サービスのPRに効果的です。

Instagramで広告配信やインフルエンサーマーケティングを検討している方は、パートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)の活用も積極的に検討していきましょう。

尚、インフルエンサーマーケティングを活用したSNS広告に興味がある方は、アサイン可能インフルエンサー10,000人超え、実績13,700件以上のFind Modelにぜひお気軽にご相談ください!

この記事を書いた人
インスタラボ編集部
SNSマーケティングの専門家集団。当メディアは月間120万PVを誇り、13,700件以上の支援実績を持つプロフェッショナルが集結しています。最新のトレンドや効果的なマーケティング戦略を提供し、企業や個人のブランド力向上をサポートしています。SNSマーケティングに関する豊富な知識と経験をもとに、信頼できる情報をお届けします。

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