
近年、あらゆる企業やブランドはSNSを使ったマーケティングを実施することで、新たな顧客の開拓やブランドイメージの構築に成功しています。
その中でも特にニッチな商品は、SNSを活用することでターゲットへの効果的なリーチが実現できるほか、多くの利点があるとして注目されていることをご存知ですか?
そこで今回この記事では、
- ニッチな商品がSNSを活用するメリット
- ニッチな商品のSNSマーケティング成功事例
- SNSマーケティングを実施する際の注意点
といった内容を分かりやすく紹介・解説してきます。
ぜひこの記事を最後まで読んでニッチな商品におけるSNSマーケティングのコツを知り、今後のマーケティング施策にお役立てください。
※ インスタラボの掲載事例につきましては、弊社で取り扱っている事例だけではなく、他社様の素敵な事例もご紹介させて頂いております。ぜひ詳細はURLなどをご確認ください。
目次
ニッチな商品がSNSを活用するメリット
まずは、ニッチな商品がSNSを活用することで得られる3つのメリットについてご紹介していきます。
メリットを把握することでSNSマーケティングを実施する際のイメージが掴みやすくなるので、ぜひチェックしておきましょう。
それでは一つずつ詳しく解説していきます。
ターゲットユーザーにアプローチしやすい
まず1つ目のメリットは、「ターゲットユーザーにアプローチしやすい」こと。
ニッチな商品を展開している場合、限定的な市場であることから商品やサービスが広く消費者に受け入れられない可能性があることが問題点として挙げられます。
しかしSNSを活用することで、特定のニッチな商品に関心を持つ人々に対して直接的にアプローチすることが可能となり、新規顧客の開拓が期待できるようになるでしょう。
また、日本のSNS利用率は約80%と高水準であり、アプローチできる総数を簡単に増やせることもSNSを活用する大きなメリットです。
低コストで高い広告効果が期待できる
次に2つ目のメリットは、「低コストで高い広告効果が期待できる」こと。
日本において主要なSNSであるTwitterやInstagram、YouTube、TikTokは基本的に使用料が無料であり、低コストで始められる施策です。
それに加えて、テレビやラジオといった従来の広告媒体と比較すると、 SNSプラットフォームでの広告出稿は低予算で取り入れることができるため、費用を抑えながら大勢にアプローチできることは明確なメリットといえるでしょう。
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ブランドイメージを確立しやすい
最後に3つ目のメリットは、「ブランドイメージを確立しやすい」こと。
コンテンツの共有や拡散、口コミの促進などといった方法でSNSを活用することで、ニッチな商品やブランドの知名度を高めることができ、ブランドイメージを確立しやすくなります。
また、ブランドイメージが確立されることによって商品やサービスのLTV(顧客生涯価値)が向上し、商品ごとの生み出す利益を伸ばすことも期待できるため、現代においてSNSは積極的に活用したいツールといえるでしょう。
ニッチな商品のSNSマーケティング成功事例3選
ニッチな商品がSNSを活用することのメリットが分かったところで、続いては実際のニッチな商品のSNSマーケティング成功事例を3つ厳選してご紹介していきます。
事例とあわせて工夫されているポイントも解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
それでは順番に詳しく見ていきましょう。
1.左ききの道具店
画像:左ききの道具店
まず最初にご紹介するのは、「左ききの道具店」が実施したSNSマーケティング事例です。
左ききの道具店は、左利きの人に嬉しい構造や仕掛けが施された道具を販売するオンラインショップであり、文房具やキッチン用品、日用品などを展開しています。
そんな左ききの道具店は、Twitter、Facebook、LINE、Instagram、YouTubeといった多くのSNSプラットフォームを活用していることが特徴。
上記の動画は、骨の重なり方を工夫して左手で扇いでも閉じにくい扇子を紹介する動画となっており、実際の利用シーンとあわせて商品の特徴が解説されています。
また、動画内では商品のバリエーションの多さも紹介されているほか、概要欄には商品ページのリンクが掲載されるなど、動画を見て興味を持った人に対する視聴から購入までの導線づくりが参考になるポイントです。
それに加え、Twitterでは以下のようなUGC(ユーザー生成コンテンツ)も確認でき、SNSを活用したからこそ得られた広告効果といえるでしょう。
こちらのグレー、購入しました。
使いやすいの一言!
触り心地も良い。
ポーチ部分が右に来るので、左で書いても邪魔にならないところがとても良い。
ポケットも増えたので推しのブロマイドいれてます。 https://t.co/Pb9fCUz1E2 pic.twitter.com/fIQRlhlQ7a— 鶏皮@ポン酢 (@torikawa_IBS) June 14, 2023
日本では左利きの割合は10%程度とされており、左利き向けのビジネスはかなり限定的な市場ですが、SNSを使うことで多くの左利きの人へのリーチが可能になることが分かります。
2.長島鋳物株式会社
続いてご紹介するのは、「長島鋳物株式会社」が実施したSNSマーケティング事例です。
長島鋳物株式会社は、1945年創業の老舗マンホール蓋枠メーカーであり、豊富なデザインのマンホール鉄蓋を製造しています。
そんな長島鋳物株式会社は、TwitterとInstagramを使ってマーケティング施策を実施しています。
上記の投稿では、人気ゲーム「戦国無双5」とのコラボで製作したマンホール鉄蓋を紹介するものとなっており、ゲームファンからの注目を集めています。
マンホール蓋はニーズが限られた分野ですが、以上のようにSNS映えするコラボなどの形でニーズを増やすことで、さらなる売り上げにつながっているといえるでしょう。
作っちゃいました!鋳鉄製マンホールコースターに合うミニチュアマンホール枠と専用ミニ手カギです。手カギの先端形状も再現!#manholecover #マンホールの蓋 #manhole #マンホール #長島鋳物 #マンホールコースター #手カギ
手作り・受注生産になりますが、購入をお考えの方はご一報下さい🙇♀️ pic.twitter.com/TyPKYjsaJ6
— 長島鋳物 Nagashima Foundry (@nagashimaimono) June 13, 2023
上記のツイートでは鋳鉄で作られたマンホールデザインのコースターを紹介し、ユニークな発想が好評となっています。
また、ツイートに寄せられたコメントにはすべて返信するなど、フォロワーとの関係づくりの点でも参考になるポイントが見られました。
3.petgo
画像:ペットゴー(petgo)<公式>|犬猫の療法食、医薬品、サプリメントなどのペットヘルスケア通販
最後にご紹介するのは、「petgo」が実施したSNSマーケティング事例です。
petgoは、食事療法食や総合栄養食、動物用医薬品、サプリメントといったヘルスケアに特化したペット用品を販売するECサイト。
そんなpetgoは、主にTwitterを活用してサービスのPRをしています。
<抽選で2,000名様に当たる>
ベッツワン食事療法食 新商品 お試しキャンペーン開催中🐕🐈
※開催期間:2023/3/22(水)14:59まで
▼詳しくはこちらから▼https://t.co/5vsDkq8PLX pic.twitter.com/7KAyOs3RkZ
— petgo(ペットゴー) (@petgo_japan) March 16, 2023
上記の投稿は、新商品のお試しキャンペーンを告知するツイートとなっており、サービスの周知に加えて新規顧客の開拓が期待できる施策といえるでしょう。
また、Twitterは拡散力の高さが魅力であるため、プラットフォームの特徴に合わせた使い方もぜひ参考にしたいポイントです。
なお、さらに拡散力を高めたい場合は、
- ハッシュタグ
- Twitter広告
- Twitter内で完結するキャンペーン
などを活用することで、より多くのユーザーにアカウントがリーチできるようになるでしょう。
ニッチな商品におけるSNSマーケティングの注意点
ここまでは、ニッチな商品のSNS活用のメリットや成功事例などをご紹介してきましたが、実際にSNS施策を始める際には事前に知っておきたい注意点が存在します。
そこでこの章では、ニッチな商品におけるSNSマーケティングの3つの注意点を解説していくので、SNS施策をスムーズ進めたい方はぜひ確認してみてください。
それでは一つずつ詳しく見ていきましょう。
ターゲットオーディエンスを明確にする
まず1つ目の注意点は、「ターゲットオーディエンスを明確にする」こと。
ニッチな商品の場合は、SNSで広告を出稿したとしても一般的な広告手法ではユーザーになかなか見つけてもらえないこともあるでしょう。
そのためSNSで広告出稿する際には、まずターゲットオーディエンスを明確に特定し、そのうえでターゲットがどのようなプラットフォームを利用しているかを把握することが大事なポイントです。
適切なプラットフォームを選ぶ
次に2つ目の注意点は、「適切なプラットフォームを選ぶ」こと。
SNSプラットフォームにはそれぞれ異なる特徴があり、自社の商品やサービスの魅力を効果的に伝えられるプラットフォームを選ぶことも注意しておきたいポイントです。
また、主要なプラットフォームの特徴は以下の通りです。
- Twitter…テキストベースのSNSであり、ユーザーと近い距離で交流できる
- Instagram…画像や動画など一目で分かりやすい情報発信に特化したSNS
- YouTube…幅広い年代に利用される動画配信プラットフォームで、活用方法も多種多様
- TikTok…音楽に合わせた短い動画を投稿でき、拡散力はSNSの中でもトップクラス
コミュニティを構築する
最後に3つ目の注意点は、「コミュニティを構築する」こと。
SNSにおいてコンテンツを投稿するだけの使い方をした場合、本来のマーケティング効果を実感できないまま運用することになりかねません。
そのため、コメントへの返信や質問への回答など、ニッチな商品に興味を持つユーザーとのコミュニケーションを積極的にとってコミュニティを構築することが顧客との関係を強化することとなり、結果的にさらなる売り上げや認知度・ブランドイメージの向上につながるポイントになるでしょう。
また、コミュニティ構築の前段階としてアカウントへのリーチを増やしたい場合には、インフルエンサーを起用したPRなども有効です。
まとめ
今回この記事では、ニッチな商品のSNSマーケティングについて詳しく紹介・解説してきましたが、いかがでしたか?
記事内でもお伝えしたように、SNSマーケティングはニッチな商品が抱える問題点を解決するためにピッタリな施策であるといえ、適切な方法でアカウント運用をすることでリーチの拡大や売り上げの向上につながるでしょう。
また、SNSアカウントの運用ノウハウがない場合には、運用代行サービスを活用することで手軽にSNSマーケティングを始めることもできます。
SNSアカウント運用代行に興味がある方は、フォロワーを増やすコミュニケーションプランから売り上げアップ施策まで包括的なサポートが可能なFind Modelにぜひご相談ください。
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