自社のブランディング、そして購買へとつなげるツールとしてInstagramを運用している企業もここ数年で大きく増えてきています。
しかし、Instagramのアカウントのフォロワーを増やすには、戦略的な運用と分析、クオリティの高いコンテンツを継続的に発信していく必要があるなど負担も大きく、運用に頭を抱えているマーケティング担当者の方も多いのではないでしょうか。
実際、本メディア「インスタラボ」へも、企業ご担当者様からInstagramアカウント運用についてご相談いただくことが大変増えています。
そこでこの記事では、SNSマーケティングのプロである「インスタラボ」がInstagramのフォロワーを増やすための具体的なアカウント運用術を解説していきます。
自社のInstagramアカウントのフォロワーが増えず悩んでいる際の改善の一助として是非お役立てください。
目次
フォロワーを増やす前に確認!Instagramアカウント運用の前提条件
まず、フォロワーを増やす施策をする前に、Instagramアカウント運用の前提条件として重要なポイントを紹介しておきましょう。
写真・動画の投稿が魅力的なことは最低条件
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Instagramは画像や動画を通して視覚的に楽しむSNSですので、写真や動画のクオリティが高いことは最低条件になります。
まずは、投稿する画像や動画のクオリティを高めましょう。Instagramアカウントのプロフィール画面全体が洗練された印象になりますし、Instagramで検索されたときに目を引きやすくなる効果もあります。
Instagram企業アカウントの世界観を定めて写真・動画の雰囲気を統一する
美しい魅力的な写真や動画に加えてInstagramアカウントの運用で重要な要素の一つとなるのが「アカウントの世界観」です。世界観とは、Instagramアカウントのコンセプトとも言い換えられます。
写真のトンマナを統一したり撮影条件を同じにするだけでもアカウント全体の統一感を演出できます。
自社の商材、アピールしたいブランドメッセージは何なのかをまずはっきりさせ、その世界観からブレた投稿はしないようにしましょう。
訴求したいターゲットのペルソナを明確にする
Instagramアカウントの世界観を統一するにあたり、ペルソナ(人物の具体的なイメージ像のこと)を設定し自社ブランドの訴求したいターゲットイメージを明確にすることが重要です。
性別、年代、職業、既婚・未婚、収入、住んでいる地域、趣味、集めている情報、悩みやコンプレックスなど、ターゲット像がはっきりすればするほど、そのターゲット像の好む投稿を提供することができるようになります。
たとえばこちらは飲料メーカーであるサントリーが運用するInstagramアカウントです。
全体的にパステルカラーをつかった明るく可愛い写真で構成されており、成人女性をターゲットとしている意図が読み取れます。投稿写真の一枚目にカラフルな枠をつけるなど、アカウントのコンセプトがはっきりしており統一感を上手く表現しています。
まずは、フォロワーとして集客したいターゲットのペルソナを詳しく設定し、世界観がぶれないように準備しましょう。
ユーザーファーストを意識。美しい写真や動画に加えて役に立つ情報を盛り込む
美しい写真や動画に加えて、最近では「知りたい情報・役立つ情報」が付加された投稿が人気になる傾向が見受けられます。
一般的な店舗のInstagramアカウントであれば、知りたい情報として
- 商品の価格(税込・税別)
- 商品の詳細やラインナップ
- お店のある場所とアクセス方法
- 営業時間
- 店が空いている時間帯
- お得なキャンペーン情報
などが挙げられます。
さらに一歩踏み込んで、役立つ情報として消費者目線でのコンテンツ作成をしましょう。
たとえばファッションブランドのInstagramアカウントであれば、
- アイテムをどのように使えば良いかわかるコーディネート写真を豊富に載せる
- 様々な身長・体型の人が着るとどのようなイメージになるのか紹介する
- 服の生地の質感・重さ・風になびいた感じなどを動画でわかりやすく見せる
などを見せることでユーザーは自分が服を着た時のイメージがしやすくなります。
自社が提供する商品画像をアップで見せたい気持ちもわかりますが、「自社が見せたい写真」と「ユーザーが見たい写真」にはズレがあることに注意しておきましょう。
SNSでは「共感」を生み出すことがフォロワー獲得につながるため、見てほしいターゲットがどのような悩みを抱えているのか、何を思って自社の投稿を見てくれているのかを徹底的に考えることが大切です。
見ている人が「これが知りたかったんだ」と思う情報を丁寧に伝え共感を育てることで、ユーザーがメリットを感じてくれるようになり、フォロワー獲得につながります。
誠実でウソをつかない
何よりも重要なポイントは「ユーザーやフォロワーに対して誠実であること」です。
自社の利益を優先して必要な情報を隠して紹介したり、事実を誤認させるようなユーザーに対して誠実でない情報の伝え方をしていると、SNS上で瞬く間に悪い評判が拡散されブランドの人気を損なうことになってしまいます。
必要な情報を隠すとは、たとえば飲食店の場合、Instagramで紹介されていた人気のドリンクを実際に店舗で注文したら、商品単品で頼めず、別に1オーダーの追加注文が必要だったなど、後からフォロワーが不利な事実を伝えられるような状況です。
フォロワーに役立つ情報をわかりやすい形で発信し、フォロワーが満足してもらえて顧客ロイヤルティも高まるようなアカウント運用を心がけましょう。
トレンドをおさえており、オシャレでシェアしたくなる
Instagramアカウントを運用し、フォロワーを増やしたいのならトレンドの収集とトレンドを反映させた投稿を意識することも非常に重要です。
トレンドは目まぐるしく変わります。最新トレンドの情報源としてInstagramアカウントをフォローしているユーザーも多いため、目まぐるしく変わるトレンドをつかみ、それを自社商材と組み合わせてコンテンツとして反映させます。
海外のトレンドが日本へ輸入されるケースも多いので、日本国内のトレンドと共に海外のマーケットにも目を向けて情報収集していきましょう。
Instagramアカウントのフォロワーを増やす最新トレンドのつかみ方
最新トレンドを発信するInstagramアカウントはトレンドの情報源として多くのフォロワーから重宝され人気となります。
自社の世界観をユーザーに訴求することも大切ですが、トレンドという大きな時代の流れに自社の世界観を乗せることでブランドの認知度や人気を高めることも有効です。
ここでは、Instagramユーザーが興味をもちアカウントをフォローしてくれるトレンドのつかみ方、情報の取り方を紹介していきましょう。
トレンドが入ってくる国の情報を集める
自社ブランドの属するマーケットの流行の発信源を調べます。トレンドは日本発祥の場合もありますが、海外から輸入されるケースも多くあります。
たとえば、メイクについては韓国から最新のトレンドが入ってきており、韓国のメイクを参考にしている女性も多く存在します。
自社の商品のトレンドはどこの国から輸入されているのか、広いアンテナでチェックしましょう。
インスタグラマーの採用しているトレンドを参考にする
人気インスタグラマーの投稿をチェックすることもトレンドを把握する参考になります。
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たとえばこちらは人気インスタグラマーであるゆうこすさん(@yukos0520)の投稿です。Instagramで数万~数十万人というフォロワーを抱える人気インスタグラマーは情報感度が高く、最新トレンドを役立つ形で発信することで多くのフォロワーを獲得しています。
また、インスタグラマーはフォロワーのことを深く理解しているため、フォロワーの心をつかんだ写真や動画投稿をしています。
自社商材と親和性の高い人気インスタグラマーをチェックすることで最新のトレンド収集とターゲットへの訴求のヒントを併せて学ぶことができるので、大変参考になるでしょう。
「インスタ映え」「フォトジェニック」の定義をアップデートする
Instagramでは写真の美しさが人気になる重要な要素ですが、写真の美しさ、いわゆる「インスタ映え」や「フォトジェニック」の定義も日々移りゆきます。
たとえば、少し前まではレインボーカラーのキラキラした雰囲気が「インスタ映え」として人気とされていましたが、最近では淡い色使いでシンプルな雰囲気が好まれる傾向も多くなってきています。
写真を撮影する角度や距離、人物の有無、背景、小物類など、その時々のトレンドによりユーザーの好みが変わってきますので、トレンドを取り入れたコンテンツを作るためにも、今は何が「インスタ映え/フォトジェニック」と言われるのかも意識してトレンド情報を収集しフォロワーが好む写真を用意しましょう。
10代の若い世代のトレンドをつかむ
時代のトレンドは10代などの若い世代から生み出されることが多くあります。
これは、若い世代がトレンドに敏感であるとともにデジタルネイティブ世代として情報の共有と拡散に活発であることが大きな理由です。インターネット、特にSNSを使いこなしており面白いと感じたコンテンツは瞬く間に拡散されます。
そうした10代の若い世代で話題になっているトレンドが今度はテレビなどのメディアに取り上げられ、大人世代に広く認知されさらに大きな流行を生み出します。
ですので、10代の若い世代向けトレンド雑誌やサイト、さらにはTikTokといった若い世代から人気のSNSもチェックし、高校生から大学生にかけての若い世代の間では何が流行っているのかよく理解することに努めましょう。
次に何が流行るのかを「予想」するのではなく次に流行りそうな「予兆」を感じ取ることが重要です。その上で、若い世代に刺さる要素と自社商材を組み合わせたコンテンツを投稿して話題の拡大を狙います。
若い世代に刺さる要素では言葉遣いがコンテンツとして取り入れやすいでしょう。
画像:【2021年上半期】ティーンが選ぶトレンドランキングを発表!|マイナビティーンズラボ
次に流行りそうなコト、モノ、コトバなどをあらかじめピックアップし自社のInstagramアカウントのコンテンツに生かしてみましょう。
10代の若い世代の心に上手く刺さることができれば、大きな話題となりSNS上でシェアされ、ターゲットを含めたフォロワーを増やすことにつながります。
フォロワーを増やすInstagramアカウントの具体的な運用術
ここではフォロワーを増やすためにやるべきInstagramアカウントの具体的な運用術について解説していきます。
プロフィールにはビジネスの概要やブランドメッセージをわかりやすく記載する
Instagramの投稿を見て企業のプロフィールを訪れてくれた人は、プロフィールの文章と投稿されている写真・動画をパッと見てフォロワーになるかどうかを判断していますので、自社のInstagramアカウントのプロフィールには、ビジネスの概要やブランドメッセージをわかりやすく表記しておきましょう。
尚、Instagramのプロフィールは150文字まで入力できますが、プロフィール文の後半は「...続きを読む」と表示が省略されてしまうため、シンプルな文章にまとめ、大事なメッセージは前半に配置した方が訪問者の目につきやすくなります。
サイトへのURLリンク、住所、電話できる問合せボタンも設置できるので、併せて活用してブランドサイトや問合せへの導線も確保しておきましょう。
また、見落としがちですが、アカウントのユーザー名には日本語のブランド名も記載しておきましょう。これは、ユーザーがInstagramでブランド名を日本語で検索するとき、ユーザーネームに日本語が含まれていることで英語表記とあわせて検索結果に表示されやすくなるためです。
プロフィールはアカウントをフォローするかしないかを判断する重要なページとなりますので、洗練させておきましょう。
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ハッシュタグの最適化で多くの人の目に触れるようにする
Instagramの投稿をするうえで大変重要になるのが「ハッシュタグ」です。
ハッシュタグは、ユーザーがInstagramで検索する際に使われるため、ハッシュタグを最適化して投稿に付加することで多くの人の目に触れるようになります。
基本的には、自社商材やブランドと親和性の高いハッシュタグを設定しましょう。
たとえば、東京の新宿でカフェを経営しているなら、「#東京グルメ」「#東京カフェ」「#東京カフェ巡り」「#新宿グルメ」「#新宿カフェ巡り」「#新宿スイーツ」など、広い範囲から掘り下げていくと広い検索範囲の検索意図をカバーできます。
併せてブランド名やオリジナルハッシュタグも活用します。
オリジナルハッシュタグは、ユーザーが自社ブランドについて知りたいときにオリジナルハッシュタグがつけられた投稿を一覧表示できるので、ブランドの雰囲気を感じたり理解を深めてもらうことに役立ちます。Instagramでの露出も増える効果があるので、オリジナルハッシュタグを一つは付けるようにしておきましょう。
ただし、オリジナルハッシュタグも作り方によっては効果が悪化しする可能性もありますので、シンプルかつキャッチーなものを作りましょう。以下の記事にて詳しく解説していますので参考にしてみてください。
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位置情報タグを入れて場所をわかるようにするとフォロワーにも親切
観光地、店舗、イベント会場など特定の場所や地域についてのInstagramを投稿する場合は「位置情報タグ」を追加しましょう。
位置情報タグは、Instagramの投稿上部に表示され、タップすることでその位置を示すマップが表示されます。位置情報タグを追加するには、新規投稿する際の編集画面から設定することができます。過去の投稿に後から追加することもできますので必要の際に追加しましょう。
位置情報タグを追加しておくことで、Instagramの投稿に位置情報が加わり場所や地域に興味ある人が探しやすくなります。
あわせてキャプション欄に店舗や会場へのアクセス方法などを載せておくと親切でわかりやすく好感がもたれやすくなります。
フォロワーへのコメントには丁寧に返信。双方向のやりとりを大切に
SNSの大きな特徴は双方向のコミュニケーションができる点です。
Instagramの投稿に対してコメントがついたら、お礼の気持ちを伝えるなど丁寧にコミュニケーションをしましょう。質問にも同じように丁寧に回答しましょう。
Instagramといえど、実質は自社への入り口となります。現実でもSNSでもお客様には平等に丁寧に接するように心がけることで、信頼獲得につながりフォロワーとなってもらえるようになります。
フォロワーを巻き込んだコンテンツをつくり話題を生み出す
フォロワーを巻き込んだコンテンツ作りもファンを獲得するうえで有効です。
たとえば、Instagramの投稿で、自社製品2つを並べて「あなたはどっち派?」と、ユーザーに質問を投げかけます。すると、ユーザーもコメントで反応してくれるためコミュニケーションが活発になり話題性を生むことができます。
こちらはスターバックス(@starbucks_j)のInstagram投稿です。2つの商品を並べて「みなさんはどちらから楽しみますか」と質問を投げかけています。
また、Instagramストーリーズには「アンケート機能」があり、ストーリーズ閲覧者に選択肢やコメントの形で募集することができますので、その機能を活用してユーザーニーズを把握するのもよいでしょう。アンケート機能はInstagramストリーズのスタンプ(画面上部、右から3つめのにこにこアイコン)より追加することができます。
収集した質問への答えをInstagramストーリーズを通して質問の回答を行うことで、自社アカウントの世界観を崩すことなくユーザーとコミュニケーションをとることができます。
配信後24時間で消えてしまうInstagramストーリーズですが、「ハイライト」機能を使うことでプロフィール画面上に保存しておくことができます。質問箱として保存し、ユーザーの悩みが解決できるコンテンツとして残しておく活用法もありますので色々工夫してみましょう。
投稿の頻度は毎日が望ましいが、コンテンツの品質を保てる範囲で継続する
Instagramアカウントを運用する上での大きな悩みの一つに投稿頻度が挙げられるでしょう。
フォロワーが日課・習慣として自社ブランドのInstagramを見てくれるように毎日投稿するのが理想ですが、現実問題として毎日投稿は難しい場合が多いでしょう。
その場合は、1日おきや毎週決まった曜日配信など、投稿の感覚を調整しましょう。ただし、Instagramはコンテンツのクオリティが高いことが前提になるので、写真や動画の品質が低い投稿はなるべくしないのが無難です。
もし投稿の間隔が長く空いてしまうなら、その間をInstagramストーリーズでつなぐという手もあります。Instagramストーリーズの24時間経つと自動的に消えてしまう特徴のおかげで、アカウントの世界観を崩さずフォロワーとのタッチポイントを確保できます。上手くすればより好感をもってもらえるようになるでしょう。
Instagramインサイトによる分析を行う
ただ闇雲に写真や動画を投稿しても、簡単にはフォロワーの増加につながりません。投稿の効果を計測・分析してよりフォロワーや他のInstagramユーザーに好まれるようコンテンツをブラッシュアップさせることが重要です。
インスタグラムの分析ツールとしては「Instagramインサイト」がInstagram公式から無料で提供されており、各投稿の効果やアカウントの状況を知ることができます。
画像:Instagram、ビジネスコミュニティ向けのビジネスツールを日本で導入開始|Facebook newsroom
各投稿については、その投稿を通してフォローされた数、リーチ数(何名のユーザーに見られたか)、いいね!数やコメント数、プロフィールへの遷移数など、詳しい結果を見ることができます。これらからフォロワーの好む投稿の特徴を見つけることができます。
また、アカウントについてはフォロワーの性別、年代、住んでる地域がわかるので、自社ブランドのターゲットとするユーザーを集客できているか確認できます。さらに、フォロワーがInstagramをよく見ている時間帯や曜日などもわかるため、より効果的なタイミングでInstagramに投稿することもできるようになります。
Instagramアカウントでフォロワーを増やすことが目的であれば、はじめはKPIをシンプルに「フォロワーの増加数」として施策を打ち出し、その後フォロワーがある程度増えたタイミングで「自社サイトへの遷移数」をKPIに追加するなど段階的に注目する指標を変えていきましょう。
Instagramアカウント運用を最適化し、フォロワーを増やすための心強いツールとなりますので、Instagramをビジネス利用する場合は必ず導入するようにしましょう。
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Instagramアカウント運用でフォロワーを増やすためのプラスα
さいごに、Instagramアカウント運用をしてフォロワーを増やすにあたり、その他の意識したいポイントとアイデアを紹介します。
可能であればInstagramアカウント運用の専任担当者をつける
まず、Instagramアカウントの運用は専任の担当者をつけるのが理想です。というのも、前述のように
- 高品質クリエイティブの作成
- キャプション記述・ハッシュタグの選定と継続的な投稿
- 最新トレンドの情報収集
- ユーザーとのコミュニケーション
- アカウントや投稿の分析と改善
- 新しいコンテンツ企画
など、Instagramアカウントのフォロワーを増やして人気にするためにはそれ相応の労力と時間が必要となるためです。
兼任として担当者をつけた場合、アカウント運用の優先度が下がりやすくなるため、Instagramアカウントの品質維持が難しくなってしまいます。
専任の担当者によるアカウント運用が難しい場合はチームとして運用することもできますが、その際はアカウントの世界観がブレないように、ターゲットとペルソナ設定、コンテンツの内容やコメントへの対応など、あらかじめInstagramアカウント運用の方針とルールをマニュアル化して整備・共有しておくとよいでしょう。
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UGCをリポストさせてもらいコンテンツを拡充する
Instagramアカウント運用での大きな悩みであるコンテンツのネタ探しに困っていたらUGCを自社アカウントで紹介させてもらうのも一つの手です。
UGC(User Generated Contents)とは、Instagramにおいては他の一般ユーザーの写真や動画投稿のことを指します。UGCを紹介するとは、一言でいえば、他ユーザーの素晴らしい投稿を自分のアカウントにてコンテンツの一つとして紹介させてもらう形になります。
たとえば以下は女性のライフスタイルをまとめたメディア「RiLi.tokyo」のInstagramアカウント(@rili.tokyo)による投稿です。「#異素材パフスリーブ」というテーマに沿った10名のInstagramユーザーの投稿を紹介して一つのコンテンツを作り上げています。
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他の一般ユーザーの作成した素晴らしい写真や動画投稿を自社のInstagramアカウントで紹介させていただく形になるので、自社にクリエイティブ作成のノウハウがない場合でも魅力的な投稿をアカウントに増やすことができます。
Instagramのシェアは「リポスト」と呼ばれ、UGCの紹介はリポストを通して行うことになります。(イメージでいうとTwitterの「リツイート」、Facebookの「シェア」に当たります)
他人の投稿をリポストさせてもらう際には、お礼を述べたり参照元を記載したりと最低限のマナーがあります。以下の記事にて詳しく解説していますので併せてご確認ください。
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インバウンド施策で海外ユーザーをInstagramで認知・集客したい場合は「JAPAN」とブランドを組み合わせる
インバウンド需要が高まる中、海外ユーザーへの認知・集客目的でInstagramアカウントを運用するケースもあるでしょう。
その際は、写真や動画コンテンツをターゲット国のニーズに最適化させることが基本になります。ターゲット国ユーザーが見たい日本の文化と自社ブランドを組み合わせて訴求することで、ターゲット国ユーザーの興味関心を高めることができます。
その際、Instagramのプロフィール、投稿キャプション、ハッシュタグ、位置情報をターゲット国の言語で記載するようにしましょう。特に、Instagramの投稿はハッシュタグを入り口として多くの人が流入するため、ハッシュタグの最適化には力を注ぐことが大切です。
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こちらはJNTO(日本政府観光局)のInstagram投稿です。海外のInstagramユーザーへ日本の魅力を発信する目的で運用されているため、キャプションはすべて英語表記となっています。様々な種類のハッシュタグがつけられているのも参考になります。
インバウンド施策としてInstagramアカウントを運用しフォロワーを増やす方法は以下の関連記事にて詳しく解説していますので是非ご覧ください。
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日本政府観光局(JNTO)に聞くインバウンド訪日外国人観光客向けSNSマーケティング
広告臭を減らすコツは生活感を出したり漫画やイラストを活用する
Instagramアカウントに自社ブランドの商品をたくさん載せると、広告臭がしてしまいユーザーが魅力を感じずフォローしてもらえない可能性もあります。
広告臭を減らすポイントとしては、「商品を生活の中で実際に使用している姿」や「商品が生活の一部に溶け込んでいる姿」を魅せるようにするとよいでしょう。
以下はウォーターサーバーを提供しているFRECIOUSのInstagramアカウント(@frecious_official)の投稿例です。
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ウォーターサーバーが部屋の一部として生活に溶け込んでおり広告臭なく写真を見ることができます。こちらの投稿は他のInstagramユーザーの写真をリポストした「UGC」を活用したものであることもポイントです。
生活感を感じることができる投稿は、単なる「商品イメージ」から「その商品を使った素敵な生活のイメージ」へと印象がより具体的になるため魅力的に映り、広告臭を感じにくくなる効果があります。
また、広告臭を減らす方法として漫画やイラストを活用してみるのも一つの手です。漫画やイラストは雰囲気を自由に表現することができ、ユーザーが好感を持つ雰囲気のコンテンツを提供しやすいので見るユーザーとしても広告臭を感じにくくなります。
Instagramキャンペーンの実施によりフォロワーを獲得・ファン化する
現在、さまざまな企業が毎月のようにInstagramキャンペーンを実施しています。
Instagramキャンペーンにもいろいろと種類がありますが、Instagramアカウントをフォローするだけでキャンペーンに参加完了となる「フォローキャンペーン」を行うなど、Instagramキャンペーンを通してフォロワーを増やすアイデアもあります。
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Instagramキャンペーンでは企業の用意する魅力的なプレゼント賞品や面白い企画が大きな話題を呼び、広く拡散されることも期待できます。
自社ブランドの露出が増えフォロワー獲得を狙えるとともに、既存のフォロワーに対しても定期的に話題性やメリットを提供できるため、顧客ロイヤルティの向上も狙えます。
短期的にフォロワーを増やしファン化を促す一つ方法として検討してみるとよいでしょう。
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人気インスタグラマーに自社ブランドを紹介してもらう
Instagram上で人気のインスタグラマーに自社製品・サービスを紹介してもらう方法もフォロワーを増やしたい際に効果的です。
たとえば、以下は人気インスタグラマーである石井里奈さん(@ri7tin1025)のPR投稿例です。
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チーズダッカルビを食べながらおいしそうにビールを飲んでいる様子を収めたものですが、こちらは飲料メーカーであるサントリーが提供する「アイスドラフト」という製品のPR投稿となっています。
インスタグラマーによる投稿は、数万人~数十万人という非常に多くのフォロワーへ高い訴求力で情報を届けることができます。興味を持ってくれた人が企業の製品やInstagramアカウントに興味を持ちフォローしてくれることにもつながりますので、効果的なマーケティング手法として大きく注目されています。
自社ブランドの認知拡大やInstagramアカウントのフォロワーを増やす一つのアイデアとして参考にしてみてください。
本メディア「インスタラボ」監修のインスタグラマーキャスティングサービスは ⇒こちら
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まとめ
Instagramアカウントのフォロワーを増やすための運用ノウハウについてご紹介してきましたがいかがでしたか。
Instagramアカウントの運用はすぐに効果がでるものではありません。高品質の魅力的なコンテンツを継続して投稿し、効果分析をし、ファンとのとコミュニケーションをとり、地道にフォロワーを増やすことがアカウント運用の基本になります。
Instagramの投稿を見て商品を購入したり観光地へ旅行したりと、ユーザーと企業や地域のタッチポイントを生み出しているInstagramはマーケティングを行う上で不可欠な存在となっています。
本記事がInstagramアカウント運用、そしてフォロワーを伸ばすためのヒントになれば幸いです。
SNSマーケティング専門メディア「インスタラボ」では、Instagramマーケティングのリーディングカンパニーとしてナショナルクライアントを中心に豊富な支援実績がございます。
- Instagramアカウント運用代行
- Instagram広告運用・分析改善
- Instagramキャンペーン実施
- Instagramインフルエンサーマーケティング
- ソーシャルリスニング分析レポート
など、その時必要なInstagramマーケティング支援が可能です。
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