【事例付き】訪日外国人インバウンドに効果的なインスタグラム活用術!

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2023年、ようやくコロナ禍が落ち着きつつあり、海外からの旅行客もこれから増加してくることでしょう。

2020年以前の日本はかなりインバウンドで利益を得ていましたが、withコロナになりつつある今、訪日外国人向けの情報発信を地方自治体や観光地はどのようにインバウンド回復を目指しているか気になっている方も多いと思います。

今回はインスタグラムを活用したインバウンド対策や、海外でフォロワーの多いインスタグラマーを現地に招いたインフルエンサーマーケティング事例などを紹介いたします。

訪日外国人数の推移からみるインバウンドの動向

まずは、日本政府観光局(JNTO)の統計データをもとにここ数年のインバウンド動向をおさらいしてみます。

日本を訪れる外国人観光客の推移

2011年以降の訪日外国人の推移を見ると、以下のグラフのとおり2011年に約621万人だった訪日外国人数は2018年に3,000万人を突破していました。

その後も2020年の東京五輪に向け増え続けると予想されましたが、新型コロナの影響により急激に減少。

2021年はわずか25万人で、ピークだった2019年の1%にも満たず、日本政府観光局による訪日外客数公表が開始された1964年よりも低い数値となりました。

しかし、政府は2030年の訪日外国人旅行者数の目標を6,000万人としており、2022年には若干上昇しているものの、目標達成のためには早急な訪日外国人数の回復が必要です。

画像:訪日外国人旅行者数・出国日本人数(観光庁)

訪日外国人旅行者数の各国・地域別の内訳

2017年に日本を訪れた外国人を国・地域別にみると、中国と韓国からの旅行者がそれぞれ700万人を超えていて、その次に台湾、香港と続きます。第5位のアメリカを除くと、上位10カ国はアジア各国・地域が独占しています。中間層の増加や距離的なメリットもあり、やはりアジアからの訪日旅行客を回復させることがカギとなりそうです。

※日本政府観光局(JNTO)の統計データを元にインスタラボ編集部が作成

訪日外国人旅行者1人当たりの旅行支出額の推移

日本を訪れた外国人旅行者が1回の旅行で使うお金については、2016年までの統計データとなりますが、2011年から2013年までは約13万円だったのが、2015年には17万円を超える結果となっています。2016年は前年よりは減りましたが、訪日外国人数の増加とあわせ支出額も緩やかに増える傾向にあります。

※日本政府観光局(JNTO)の統計データを元にインスタラボ編集部が作成

インスタグラムがインバウンド対策に効果的な理由

ここまで、インバウンドの動向について、いかに訪日観光客が増えているか確認してきましたが、ここからは、その増え続ける外国人旅行客への情報発信ツールとしてインスタグラムがどうして効果的なのかという理由をまとめていきます。

世界で10億人が利用するSNS

インスタグラムは、2018年6月に全世界での月間アクティブユーザー数(MAU)が10億人を突破し、他のSNSの成長速度が鈍化しているなか、いまなお凄まじい成長を続けています。国籍を問わず、多くの人が普段から使っているプラットフォームに地元情報を発信することで、訪日外国人に情報を収集してもらいやすくなります。

インスタグラムの利用者数については以下のページもご覧ください。

写真・動画とハッシュタグだけで魅力をアピールできる

インスタグラムは写真や動画コンテンツによる情報発信であるため、その国の言葉がわからなくてもその土地の観光地や名産物の魅力をアピールできます。「言語を問わず、世界中の人に魅力を伝えることができる」という点こそ、インスタグラムがインバウンド対策の情報発信に効果的である最大の理由です。

また、観光スポットの公式サイトなどを外国人向けに用意しようとすると英語以外にも中国語や韓国語など、サイト内コンテンツをすべて翻訳していると時間も金銭的コストも大きくかかってしまいます。一方、インスタグラムのユーザーは「#japan」(地名)、「#trip」、「#discover」などのハッシュタグを検索して旅行先を探しているので、そうしたキーワードさえ上手く活用できれば、少ないコストで世界中にいる潜在的な旅行客に対してアピールができます。

もちろん、インスタグラムで興味をもってもらい、そこからより詳しい情報がまとまった公式サイトなどに誘導できれば、なお効果的であることは言うまでもありません。

インスタグラムがインバウンド対策に効果的な理由まとめ
・全世界で10億人が利用するSNS
・言語を問わず写真と動画で情報発信できる
・ハッシュタグを活用してキーワードのみ外国語対応可能
・興味をもたせて、より詳しい外国語対応サイトに誘導

以上、インバウンド対策にインスタグラム活用が有効なわけのまとめでした。

インバウンド向けのインスタグラムアカウント・キャンペーン事例

それでは、実際に外国人旅行客にむけて日本各地の魅力を伝えているインスタグラムアカウントや、海外で有名なインスタグラマーを活用したインフルエンサーマーケティングの事例をご紹介していきます。

JNTO│日本政府観光局が発信する全国各地の魅力

日本政府観光局(JNTO)が2017年10月に開設した公式アカウントです。日本最大級の写真投稿サイト「東京カメラ部」と連携して著名なカメラマンの写真を使用したり、日本の写真を投稿している一般のインスタグラマーも巻き込みながら、全国の魅力的な観光地の写真を厳選して日本の様々な表情を海外に広くアピールしています。

@visitjapanjp

2018年1月には、 Instagram が実施しているキャンペーン「#unknownJapan」と連携して知られざる日本の魅力を世界中に発信するため、フォトコンテストも開催しました。「Visit Japan Photo Contest 2018」での受賞作品はこちらをご参照ください。

★2019年02月12日更新★

また、日本政府観光局(JNTO)に聞くインバウンド訪日外国人観光客向けSNSマーケティングの記事ではJNTOのご担当者にインタビューをし、各自治体の事例を交えながらインバウンド訪日観光客から人気になるInstagramアカウントの運営方法について詳しくお聞きしました。

併せて是非ご覧ください。

横浜市│観光名所の夜景を中心に英語でアカウント運用

横浜市の公式アカウントです。2023年2月時点のフォロワー数は地方自治体としては最多の10.7万人、一般ユーザーが公式ハッシュタグ「#myyokohama」をつけて投稿した横浜の画像も35万件を超えています。観光名所の夜景を中心に街なかの風景が数多く紹介されています。

@findyouryokohama_japan

岐阜県白川村│年間100万人の外国人が訪れる村の公式アカウント

世界遺産の合掌造りで有名な白川郷は日本らしさを体験できると外国人からも人気のスポットです。白川村役場が公開している観光統計資料によると、2019年の白川村への外国人観光客数は100万人に達しており、年々増加していました。人口1,600人の村でもインスタグラムを活用し、多くの訪日旅行客をひきよせています。

@shirakawa_go

和歌山県食品流通課│和歌山の食品情報に特化したアカウント

和歌山県の食品・食材情報を発信する和歌山県食品流通課のアカウントです。和歌山県はこの他にも、観光を誘致するための観光振興課のアカウント、イベント、県の政策を中心に和歌山の情報を発信する広報課のアカウントなど目的別に複数アカウントを使い分けるインスタグラム活用に積極的な自治体です。

@tasty_healthy_wakayama

音羽山 清水寺│季節ごとの景色やお寺の日常を移すオフィシャルアカウント

清水寺の四季折々の風景や僧侶の方々の姿など、海外の人に和のテイストと、どこか厳かさを感じさせるアカウントです。

@feel_kiyomizudera

京都府 KYOTO SIDE│外国人からも圧倒的人気都市のインスタグラム

京都府が持つ独自の魅力や情報をグローバルに発信し、共有していく京都府庁公式のファンコミュニティサイトのアカウントです。訪日旅行客からも不動の人気を誇る京都の公式アカウントですが、使っているハッシュタグが外国人や旅行客が行きたい場所を探すときに使うタグではなく、フォローやいいねを求めるものが多くターゲットユーザーから見つけられにくいためか現在のところフォロワーやいいねなどは伸びていません。

@kyotoside

東京都墨田区│在住外国人のインフルエンサーを活用して墨田区の魅力を発信

東京都墨田区ではインバウンド施策として、観光情報を発信するため在住外国人の人気インフルエンサー10人を「墨田区公式外国人アンバサダー」に任命し、そのフォロワーにむけて各国の言語で墨田区の魅力をアピールしてもらっています。

Instagram以外にもYouTube、TwitterなどのSNSでも情報を発信しています。

フランス出身の@chapeanthonyとベトナム出身の@yurin_injapan

人気のインスタグラマーを起用して地域をPRしてもらうことで、自地域を幅広く宣伝してもらうことができます。

本メディア「インスタラボ」を運営するFind Modelでは、人気インスタグラマーやユーチューバーを起用したキャンペーン拡散やイベント集客などお力添えできますので、お気軽にご相談ください。

⇒ Find Modelの詳細については こちら

外国人に注目されやすいハッシュタグとコンテンツ

最後に、いくらインスタグラムが写真・動画による情報発信ツールだとしても世界で10億人が使い、世界の観光都市や企業もインスタグラムで情報発信をしている今日においては、どんなに良い写真でもただアップするだけでは多くの投稿に埋もれてしまいます。潜在的な観光客に見つけてもらうために、どういうハッシュタグをつけて検索してもらえばよいのか。ここでは外国人旅行客などがよく使うハッシュタグについて解説します。

場所・地名をあらわすハッシュタグ

まずは地名やお店・テーマパークなどの場所をあらわすハッシュタグ。その場所のタグを検索するということは、既に認知され興味をもたれているという状態ですので、そういう人たちにきちんと届けるためにも場所をあらわすハッシュタグを使うのは基本です。

「#japan」「#kyoto」「#mtfuji」などがその一例です。

投稿に写しているものを表現するハッシュタグ

その次に、実際にその投稿に写っているものを表すハッシュタグです。例えば、外国人旅行者から人気の高い神社やお寺であれば「#shrine」、「#shrinegate」、「#japanesetemple」などです。その他にも日本食やお酒、温泉や桜、着物、浴衣など海外の旅行客が日本に行ったらアップしたらくなるようなものに関する「#cherryblossom」、「#kimono」、「#yukata」、「#onsen」なども代表的な例です。

旅行好きがよく検索するハッシュタグ

最後に、旅行好きやインスタグラムで旅行先を探すような人がよく使うハッシュタグです。

#Instatravel

#beautifuldestinations

#wanderlust

#japantrip(○○trip系)

#japanvisit(○○visit系)

#discovertokyo(discover○○系)

#japanlife(○○life系)

なお、上記代表的な例を上げましたが、ただ投稿件数の多い人気ハッシュタグを使えばよいというわけでもなく、投稿のつど最適なハッシュタグを使うことが大切ですので、ぜひいろいろ試しながらご自身のアカウントや投稿、ターゲットにあったハッシュタグを有効活用してください。

ハッシュタグの効果的な使い方についてはInstagramで人気投稿になるハッシュタグの効果的な付け方・選び方を徹底解説の記事で詳しく解説していますので併せてご参照ください。

日本政府観光局(JNTO)に聞くインバウンド訪日外国人観光客向けSNSマーケティングの記事ではJNTOのご担当者にインタビューをし、各自治体の事例を交えながらインバウンド訪日観光客から人気になるInstagramアカウントの運営方法について詳しく解説しています。

ハッシュタグの最適な設計や自治体・企業アカウント運用に役立つルール設定情報などは、基礎から応用まで5分で理解するインフルエンサーマーケティングのページもご覧ください。

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