年末を間近に控えた一大イベントであるクリスマス。多くの企業にとって重要な局面と言えるでしょう。Instagramにおいてもクリスマスにおけるマーケティングは盛んに行われており、毎年様々な企業がクリスマスをテーマにしたキャンペーン・プロモーションを実施しています。
今回は自社でInstagramキャンペーンやプロモーションを企画する際に参考になる、クリスマスをテーマにしたInstagramキャンペーン・プロモーション事例をご紹介いたします。
是非取り入れたい工夫ポイントも併せて解説していますので、クリスマスに向けたInstagramキャンペーンを実施する際のヒントを得ることができます。
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目次
クリスマスをテーマにしたInstagramキャンペーン・プロモーション事例
それでは早速、事例をご紹介してまいります。昨年2018年に開催されたクリスマスをテーマにしたInstagramキャンペーン・プロモーションの中から5つの事例をご紹介いたします。
1.ニトリ #ニトリのクリスマス 写真投稿キャンペーン
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はじめにご紹介するのは、北海道札幌市に本社を置くインテリア小売業大手「株式会社ニトリ」が開催した「#ニトリのクリスマス 写真投稿キャンペーン」です。
こちらのキャンペーンは
- 同社の公式Instagramアカウント「@nitori_official」をフォロー
- キャンペーン用ハッシュタグ「#ニトリのクリスマス」「#mynitori」を投稿につける
- 写真に「@nitori_official」のタグをつける
- 同社で販売しているクリスマス商品が写った写真を投稿する
の条件を満たすことで応募することができました。
応募された中から審査の上「クリスマスツリー賞」「コーディネート賞」「使い方アイディア賞」が選ばれ、各賞の最優秀賞(各1名)にはリストの中から選べる「ニトリアイテムセット」が、各賞の優秀賞(各3名)にはニトリのヒット商品セットがプレゼントされました。
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キャンペーンには2500件を超える応募があり、大変人気の高いキャンペーンとなりました。
応募には公式アカウントのフォローが必須である点やオリジナルハッシュタグを利用している点などInstagramキャンペーンを開催する際には押さえたい基本的な部分はしっかりと押さえている他、審査基準も複数あったためインテリアコーディネートにも個性が出しやすく、見た目的にも非常に楽しめるキャンペーンとなっている点が特徴的です。
キャンペーンの応募作品は広告などでも2次利用する場合があるという点もキャンペーンの要項として設けられていたため、企業側としても自社で販売する商品の魅力的な広告クリエイティブが得られるという大きなメリットがありました。
基本を押さえた上でしっかりと魅力的なキャンペーンに仕上げている点や今後のマーケティングにつなげられる点など様々な工夫が凝らされており、Instagramでクリスマスキャンペーンを企画・開催する際に参考にできる点が多く見られる模範的な事例と言えます。
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2.BRUNO Advent Calender プレゼントキャンペーン
画像:Present Campaign Advent Calendar|I.D.E.A online
続いてご紹介するのは、株式会社イデアインターナショナルが展開しているライフスタイルブランド「BRUNO」が開催した「Advent Calender プレゼントキャンペーン」です。
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キャンペーンには公式Instagramアカウント「@bruno_enjoy」に記載されているURLからキャンペーン特設ページに移動、同社会員サービス「イデアオンライン」に会員登録の上でメールマガジンの配信サービスに登録し、その後キャンペーン応募ボタンをクリックすることで応募することができました。
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キャンペーンは12月1日から12月25日まで開催されましたが第1段から第6段まで数日ごとに区切られており、期間ごとに当選者がもらえるプレゼントも異なっているのは面白いポイント。各回ごとに1人あたり1回のみ応募することが可能で、1人計6回キャンペーンに応募することができました。
大変特徴的なこちらのキャンペーンですが、最も特徴的なのはキャンペーン告知のみがInstagram上で行われ、キャンペーン自体は同社サービス上で開催されている点です。
Instagramはあくまで自社サービスへの誘導を行うのみという非常に思い切ったキャンペーンですが、自社サービスの集客に特化しているという意味で大変工夫が凝らされた事例と言えるでしょう。
同社のInstagramアカウント(@bruno_enjoy)のフォロワー数は2019年9月時点で約8万人おり、そのフォロワーに対してキャンペーンの告知をすることで効率的な集客を実現しています。
正確にはInstagramキャンペーンとは言い難いですが、InstagramなどSNSアカウントを運用するメリットを最大限活用した集客事例です。
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3.JUKI #JUKIミシンとクリスマス 針セットプレゼントキャンペーン
次にご紹介するのはミシンなど製造業を営み工業用ミシンのシェアでは世界1位を誇る企業、JUKI株式会社が開催した「#JUKIミシンとクリスマス 針セットプレゼントキャンペーン」です。
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こちらのキャンペーンには公式Instagramアカウント「@juki_homesewing_jp」をフォローの上、「ミシンで作ったクリスマス作品の写真」をハッシュタグ「#JUKIミシンとクリスマス」を付けて投稿することで応募することができました。「ミシンで作ったクリスマス作品」が募集されたものの、クリスマス作品以外でも応募可能で1人あたりの応募回数に制限は設けられていないため何度も応募することができます。
応募者の中から抽選で20名に、オルガン針株式会社製「家庭用or工業用ミシン針セット(クリスマスパッケージ)」がプレゼントされました。
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こちらのキャンペーンの大きな特徴は、JUKI株式会社単独ではなくオルガン針株式会社協賛での開催である点です。オルガン針株式会社は繊維用針や電子部品などを製造している企業で、ミシン針は国内シェア8割を誇るトップシェア企業です。
協賛企業と合同でのキャンペーン開催のメリットには主に2社のファンを同時に集客できるため自社にはない顧客へアプローチできる点、キャンペーン開催の負担を分散できる点が挙げられます。ミシンの製造業者とミシン針の製造業者となれば関係も深く、競合する部分も少ないため協賛のメリットは大きいでしょう。
他社の協賛を得てInstagramでクリスマスキャンペーンを企画・開催する際の参考となる事例です。
4.SAZABY INSTAGRAM CHRISTMAS PRESENT CAMPAIGN
画像:INSTAGRAM CHRISTMAS PRESENT CAMPAIGN|SAZABY
続いてご紹介するのは、アパレル、服飾雑貨、生活雑貨、飲食など幅広いブランドを展開する株式会社サザビーリーグが運営するバッグブランド「SAZABY」がクリスマスに行ったInstagramキャンペーン「INSTAGRAM CHRISTMAS PRESENT CAMPAIGN」の事例です。
こちらのキャンペーンではSAZABYのInstagram公式アカウント「@sazaby_jp」をフォローの上、指定された9枚のクリスマスイメージ投稿のどれかにいいね!をすることで応募が完了となりました。
画像:INSTAGRAM CHRISTMAS PRESENT CAMPAIGN|SAZABY
応募した人の中から抽選で
- ペア宿泊券(一休.comギフト 5万円コース)1組2名
- スパ&エステ券(一休.comギフト 3万円コース)2名
- BALMUDA The Gohan バルミューダ ザ・ゴハン 2名(ブラック/ホワイト 各1名)
- SAZABY レザーバッグ 4名(トートバッグ/ミニショルダーバッグ 各2名)
が賞品としてプレゼントされました。
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こちらのInstagramキャンペーンの最大の特徴は同社のInstagramアカウントのフォローと投稿のいいね!だけで応募が完了する「フォロー&いいね!キャンペーン」である点です。
Instagramキャンペーンの参加率を高めるには、参加ハードルを低くすることが重要になってきます。
キャンペーン参加者からするとInstagramで指定ハッシュタグつきの写真投稿をするよりも、指定の投稿に「いいね!」をするだけの方が手間がかからないため心理的ハードルが低くなり、Instagramキャンペーンに参加しやすくなります。
また、自社のInstagramアカウントの投稿にいいね!が増えることで話題となり、Instagramのおすすめ欄にも表示されやすくなるためキャンペーンのさらなる露出と拡散を狙うこともできます。
ユーザーに写真を投稿してもらうか、指定の投稿にいいね!をしてもらうか、自社の狙うInstagramキャンペーンの目的に沿ってバランスを考えて設定するとよいでしょう。
5.Flags Instagramギフトキャンペーン
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最後にご紹介するのは東京・新宿にあるショッピングビル「Flags(フラッグス)」が開催したクリスマスキャンペーンです。
こちらのキャンペーンは公式Instagramアカウント「@shinjuku_flags」をフォローし、上記のキャンペーン投稿に「いいね!」をすることで応募することができました。応募者の中から10名に「Flags(フラッグス)」店舗で利用できる「Flagsギフト券(5,000円分)」がプレゼントされました。
こちらのキャンペーン最大の特徴は人気インスタグラマー(インフルエンサー)を複数名起用し、キャンペーン期間中人気インスタグラマーが選んだアイテムを毎日紹介し、集客増加を図っている点です。
起用されているのは
- 梶原真利花 (@marika_kajiwara)さん
- 筒井愛実(@manamin_158cm)さん
- 外川礼子(@reeei97)さん
- 内藤秀一郎(@syuichiro_naito)さん
- 由布菜月(@yufudayo)さん
の5名で、2019年9月現在のフォロワー数(ファン数)はどなたも約6万人を超え、内藤秀一郎さんは25万7000人を超える凄まじい人気を誇るインスタグラマーです。
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人気インスタグラマーを起用して自社製品やサービスをPRしてもらう「インフルエンサーマーケティング」ではインスタグラマーが抱える数万人~数十万人・数百万人という多くのフォロワーに情報をリーチすることが可能です。
インスタグラマーの起用には相応のコストが掛かってしまいますが、自社アカウントでフォロワー数を確保できない場合でも短期間に狙ったターゲット層へ情報を配信できるため高いマーケティング効果が期待できます。
実際、2019年9月時点の同社のInstagramアカウントのフォロワー数は約3100人ですが、本Instagramキャンペーンのいいね!数は5750件以上を獲得しています。上手くキャンペーンの仕組みづくりをすることで、自社アカウントのフォロワー数を超える集客効果を出すこともできるとわかる事例です。
インスタグラマーにInstagramキャンペーンの告知をしてもらい、参加者の流入を大きく増やすことも施策の一つとして検討してみるとよいでしょう。
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まとめ
2018年にクリスマスをテーマにして行われたInstagramキャンペーン・プロモーションの中から、オーソドックスなものから特徴的なものまで5件の事例をご紹介いたしました。
Instagramでキャンペーンやプロモーションを開催する際には自社や商材の特徴や、ターゲット層をしっかりと見定めた手法を選択することが重要です。クリスマスをテーマにしたInstagramキャンペーン・プロモーションを企画・検討する際にはぜひ、今回ご紹介下事例を参考にしてみてください。
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