
毎年10月31日に行われるハロウィン。起源であるアイルランドやイギリス、アメリカなどで盛んな風習ですが、近年では日本においても秋を代表するイベントとして親しまれるようになりました。Instagramにおいてもハロウィンに関する投稿は非常に多く、たくさんの写真や動画で賑わいます。
ハロウィンへの関心が高まる期間中は企業や店舗にとって絶好のアピールタイミングです。今回はハロウィンをテーマにしたInstagramキャンペーンとプロモーションの事例をご紹介してまいります。キャンペーンで工夫されているポイントも解説していますので、Instagramキャンペーン実施時のヒントにしていただければ幸いです。
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ハロウィンをテーマにしたInstagramキャンペーン・プロモーション事例
それでは早速ハロウィンをテーマにしたInstagramキャンペーン・プロモーションの事例をご紹介してまいります。昨年2018年に開催されたものを中心に6つの事例をご紹介します。
1.ハロコス-HALLOCOS-2018(株式会社ドン・キホーテ)
はじめにご紹介するのは、日本全国で総合ディスカウントストア及び総合スーパーを展開している株式会社ドン・キホーテが開催したInstagramキャンペーン「ハロコス-HALLOCOS-2018フォトコンテスト」の事例です。コンテストは2018年9月14日から2018年10月31日まで開催されました。
コスプレやDIY、雑貨などハロウィンに関する写真であれば何でも応募が可能で、指定のハッシュタグ「#ドンキでハロウィン」「#ハロウィン」を付けて投稿することでコンテストに応募することができました。
コンテストに応募された作品の中から選考の上で最優秀賞と優秀賞が選ばれ、最優秀賞の1名に「ドン・キホーテグループ商品券(50万円分)」が、優秀賞の10名には「ドン・キホーテグループ商品券(10万円分)」がそれぞれ贈られました。
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フォトコンテストにはInstagramの他にTwitterからも参加が可能で、Twitterの方では「フォロー&リツイートキャンペーン」も同時に開催されており、公式Twitterアカウント(@donki_donki)をフォローして対象のキャンペーンツイートをリツイートすることで抽選で100名に「ドン・キホーテグループ商品券(1,000円分)」が贈られました。
キャンペーン参加条件もドン・キホーテの取り扱いグッズに限定しているわけではなくハロウィンで仮装した「ついでに」参加できる気軽さも魅力的。
複数のSNSからキャンペーンに参加でき、同時開催でより気軽に参加できるキャンペーンも開催するなど、参加ハードルを下げてより多くの人がキャンペーンに参加しやすいように工夫されている点がこちらの事例の大きな特徴と言えます。
条件を多くすると参加者のハードルが上がり参加数が減ってしまう原因となるので、参加条件はInstagramキャンペーンの目的を鑑みつつ十分に検討しましょう。
2.ハロウィン Instagram 写真投稿キャンペーン(玉川高島屋S・C)
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続いてご紹介するのは、東京都世田谷区玉川にある大型ショッピングセンター玉川高島屋S・Cが行ったInstagramキャンペーン「2018 玉川高島屋S・C HAPPY HALLOWEEN」の事例です。2018年10月10日から2018年10月31日まで開催されました。
公式Instagramアカウント「@tamagawa_sc_official」をフォローした上で、施設内に設置されたフォトスポットで撮影した写真や、期間中に開催されるハロウィンパレードに参加した写真を、指定のハッシュタグ「#玉川高島屋sc」「#ハロウィン」を付けて投稿することでキャンペーンに応募することができ、応募者の中から抽選で20名に「高島屋商品券(1,000円分)」が贈られました。
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先述の通り、店舗内には複数のフォトブースが設置され、当キャンペーン期間中の10月27日には「ハロウィン仮装パレード」も開催されました。Instagramキャンペーンと実店舗でのイベントが連動しており、店舗とキャンペーン双方への集客が期待できる点が特徴の事例となっています。
本事例のように自社の店舗への集客を意識したキャンペーンであれば、魅力的なフォトブースは大きな強みとなります。店舗のフォトブースで撮影した写真をInstagramに投稿してもらえることで、Instagram上での露出が増え話題となり、さらに話題になったフォトブースを目当てに新規顧客も来てくれる好サイクルを生み出すことにもつながります。
ハロウィンにちなんだ非日常の雰囲気づくりはユーザーの興味を高めて店舗へ来てもらえるチャンスとなりますので、上手く話題を生み出せるようにキャンペーン設計をしましょう。
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3.#ビアパパハロウィンフォトキャンペーン(ビアードパパの作りたて工房)
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次にご紹介するのは、株式会社麦の穂が展開しているシュークリーム専門店「ビアードパパの作りたて工房」が行ったInstagramキャンペーン「#ビアパパハロウィンフォトキャンペーン」の事例です。キャンペーンは2018年10月1日から2018年10月31日まで開催されました。
公式Instagramアカウント「@beardpapa_official」をフォローの上、「ビアードパパの作りたて工房」に関する写真やフォトスポットで撮影した写真をハッシュタグ「#ビアパパハロウィン」を付けて投稿することでフォトキャンペーンに応募することができ、応募者の中から抽選で
- 1名に「ビアードパパ商品券(3,000円分)」
- 5名に「ビアードパパ商品券(2,000円分)」
- 8名に「ビアードパパ商品券(500円分)」
がプレゼントされました。
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フォトキャンペーンにはInstagramの他Twitterからも参加が可能でした。全国3か所にハロウィンフォトスポットも設置され、SNSと実店舗が連動したキャンペーンとなっているのも特徴です。「ビアードパパの作りたて工房」のInstagramアカウントは2018年の8月に開設されたばかりで、集客増加の他にもフォロワー獲得に大きく寄与したキャンペーン事例となっています。
また、Instagramキャンペーンの賞品を自社の店舗で使える商品券にすることで、店舗への導線づくりをすることができます。
Instagramキャンペーンを行う目的は自社SNSアカウントのフォロワー増加やブランディングなど様々ですが、最終的には売り上げにつなげることが大きな目的となります。当選賞品もファンを増やしロイヤルティを高めるものを選ぶようにすることで目的に沿ったスキのないInstagramキャンペーンを行うことができます。
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4.animaLabo第3回インスタグラムフォトコンテスト(animaLabo)
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こちらはペットや動物向けに薬やワクチンの開発・販売を行う「共立製薬株式会社」のグループ企業「共立商事株式会社」が運営しているペットのフォトコンテストサイト「animaLabo」が行ったInstagramフォトコンテスト「#おばけ犬 お化け猫」の事例です。2018年10月1日から2018年10月31日の間に開催されました。
コンテストのテーマは「おばけ犬おばけ猫」で、ハロウィンをテーマにしたペットの犬や猫の写真が募集されました。公式Instagramアカウント「@animalabo_official」をフォローした上で、指定のハッシュタグ「#animalabo」「#おばけ犬おばけ猫」を付けて投稿することでコンテストに応募することができました。応募作品の中から金賞・銀賞・銅賞の作品が選出され、
- 金賞:QUOカード(5,000円分)
- 銀賞:QUOカード(3,000円分)
- 銅賞:QUOカード(2,000円分)
がプレゼントされました。
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「animaLabo」はペットのフォトコンテストサイトということもあり、様々なフォトコンテストを開催しています。
Instagramでのフォトコンテストも月ごとに開催されており、こちらの事例もそのうちの1つとなっています。カボチャやおばけ、仮装など特徴が明確なハロウィンは写真映えのする要素が多いため非常にInstagramとの相性が良いテーマです。フォトコンテストなど定期的にInstagramキャンペーンを開催している場合もハロウィンはテーマとしてとても優れています。
InstagramをはじめとしたSNSはユーザーとの継続的なコミュニケーションを通してファンが増えていきます。本事例のように継続して毎月フォトキャンペーンを実施することでユーザーとの接点が増えファンになってもらえる可能性を高めることができます。
キャンペーンをテンプレート化して効率化を図るなど工夫すれば手間も減らすことができますので、自社のリソースに合った形でInstagramキャンペーン内容や頻度を調整するとよいでしょう。
5.ハッピーハロウィンキャンペーン(東京堂アーティフィシャルフラワーMAGIQ)
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最後にご紹介するのは、造花・アーティフィシャルフラワー・プリザーブドフラワーの製造・販売を行う株式会社東京堂のアーティフィシャルフラワーブランド「MAGIQ」が行ったInstagramキャンペーン「ハッピーハロウィンキャンペーン
MAGIQキャンペーン1st anniversary」の事例です。キャンペーンは2018年10月2日から2018年10月24日まで開催されました。
公式Instagramアカウント「@magiq.jp」をフォローし、ハッシュタグ「#MAGIQハロウィン1周年」を付けてアーティフィシャルフラワーをメインに使ったハロウィン作品の写真を投稿することでキャンペーンに応募することができました。
応募作品の中から特賞作品と入賞作品が選ばれ、
- 特賞作品:次回キャンペーンに向けた材料(10,000円相当)
- 入賞作品:次回キャンペーンに向けた材料(5,000円相当)
が賞品としてプレゼントされました。
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こちらのキャンペーンの特徴は、Instagramキャンペーンの賞品が次回キャンペーンに向けた材料である点です。「東京堂アーティフィシャルフラワーMAGIQ」のInstagramアカウントでは季節やイベントをテーマにした様々なInstagramキャンペーンを行っており、キャンペーンの賞品には次回キャンペーンで使用できる材料を設定しています。
自社製品の良さを伝えられる他、継続してキャンペーンに参加してもらうことでアカウントのフォロワー獲得にもつなげることができるよう工夫されている事例となっています。
さらに、Instagramキャンペーンの当選者は
- MAGIQの公式Instagramアカウントにてタグ付けして発表
- MAGIQ公式ブログ”アーティフィ空間”に作品を掲載
- リンクにて”東京堂 公式Facebookページ”に掲載
など、同社が発信するSNSやブログ(オウンドメディア)に掲載してもらえる特典も得られました。
アーティフィシャルフラワーやプリザーブドフラワーを作るアーティストとしては、業界で人気のブランドに自分の作品を紹介してもらえるという特典は非常に嬉しいもの。自社としてもSNSアカウントやブログでの発信コンテンツが増えるWin-Winな特典設計は非常に参考になります。
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6.ハロウィンのゴミをリサイクル・DIYしたInstagramキャンペーン(DUNKIN' DONUTS)
アメリカ発祥の人気ドーナツブランド「Dunkin' Donuts(ダンキンドーナツ)」は自社の商品パッケージをリサイクル・DIYしてハロウィンのお化けに変身させるInstagramキャンペーンを実施しました。
このInstagramキャンペーンの内容は、同社のコーヒーカップをアレンジしてコスチュームを着たハロウィンモンスターの作品に仕上げInstagramに投稿するというもの。写真にダンキンドーナツのアカウントをタグ付けしてハッシュタグ「#dresseDD」とともにInstagramへ投稿することでキャンペーンに参加でき、当選者には賞品は100ドルのギフトカードがプレゼントされました。
毎年ハロウィン直後は街中に残された大量のゴミが問題となっています。
本事例の「ゴミをリサイクル・DIY」してキャンペーンに参加できるという企画は無駄なゴミを減らし環境保全へ貢献するソーシャルグッドの側面が強く、多くのInstagramユーザーからの共感を得られることが期待できます。 (※「ソーシャルグッド」とは、地球環境や地域・社会に対して良い影響を与える製品・サービス・企業活動の総称です。)
ミレニアル世代やZ世代などの比較的若い世代では、企業のソーシャルグッドな活動に共感しやすい傾向があります。ハロウィン仮装やInstagramへの感度が高い世代ということも合わさり、相性が良い組み合わせの施策です。
自社のターゲットがミレニアル世代やZ世代などの若い世代であれば、ソーシャルグッドを意識してブランディングするアイデアとして検討してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
元々は海外の祭りであったハロウィンですが、近年では日本でも盛んにハロウィンの催しが行われるようになりました。ジャック・オー・ランタンやトリック・オア・トリート、仮装してのパレードやパーティーなどイベントも大変華やかであることから、ハロウィンはInstagramとの相性が抜群に良い行事です。そのため、ハロウィンをテーマにしたInstagramキャンペーンやプロモーションは、企業や店舗のアピールを行うのに最適と言えるでしょう。
今回ご紹介した事例はどれも特徴が異なり、それぞれ商材や目的に応じて工夫されたものとなっています。自社でハロウィンをテーマにしたInstagramキャンペーン・プロモーションを検討される際にはぜひ、今回の記事を参考にしてください。
Instagramキャンペーン事例は以下のページにまとめておりますので、ケーススタディとしてご活用ください。
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