SNSマーケティングとは、InstagramやX(旧Twitter)など人気SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用してファンを獲得し、企業の売上・ビジネス成長につなげるマーケティング活動のことを指します。
とはいえ、SNSマーケティングをどのように行えばいいか具体的なイメージがわかないという方もいるでしょう。
そこで本記事では、SNSマーケティングについて
- SNSマーケティングとは
- なぜSNSマーケティングが注目されているのか
- SNSマーケティングで活用されている人気ソーシャルメディア
- SNSマーケティング5つの手法と具体的な活用例
- SNSマーケティングを実施する5ステップ
- SNSマーケティングを実施する際のアドバイス
- 企業のSNSマーケティング成功事例
をわかりやすくまとめて紹介していきます。※上記リストをタップ(クリック)することで目的項目までジャンプできます
自社でSNSを活用したマーケティングを行う際の参考としてお役立てください。
※ インスタラボの掲載事例につきましては、弊社で取り扱っている事例だけではなく、他社様の素敵な事例もご紹介させて頂いております。ぜひ詳細はURLなどをご確認ください。
目次
SNSマーケティングとは
SNSマーケティングとは、人気SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通して消費者とコミュニケーションを行い、ブランド理解を促しファンを獲得したり、購買につなげていくデジタルマーケティング活動です。
具体的には以下の5つ
- SNSアカウント運用
- SNS広告配信
- SNSキャンペーン
- インフルエンサーマーケティング
- ソーシャルリスニング
がSNSマーケティングの手法として広く活用されています。(詳細は後述)
SNSの普及により消費者も企業もSNSを通して情報発信が気軽にできるようになったことから、現代のWebマーケティング手法のうち最も重要な手法の一つとして注目されており、実際SNSマーケティングを導入している企業は年々増加しています。
また、消費者による口コミやレビューによってポジティブな共感を生み出せればSNS上で爆発的な拡散をされる「バズ」状態になることも期待でき、自社の認知拡大やイメージアップ、売上増加につながるメリットがあるのも特徴です。
一方で、商材がユーザーの期待値を大きく下回るものであった場合、SNS上でネガティブなイメージが拡散するリスクもあるため製品やサービス品質に重点を置き、高いリテラシーをもって運用することが求められます。
SNSマーケティングが注目されている理由とは?
SNSマーケティングがなぜ注目されているのかを統計データを見ながら簡単に紹介していきましょう。
個人・企業のSNS利用率の増加
SNSマーケティングに注目が集まる理由として、消費者のSNS利用率が高まっていることが挙げられます。
以下は2023年に総務省が発表した「令和4年通信利用動向調査」によるソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の利用状況を表したデータです。
調査結果から、ほとんどの年齢層でSNSの利用率が増加傾向にあることが分かり、特に6~12歳、70歳以上の伸び率が大きくなっています。
SNSが広い世代の人々の生活に深く根付いてきており、キッズ世代からシニア世代へのマーケティングにおいてもSNSは欠かせない存在となっているといえるでしょう。
また、企業(ビジネス)でもSNSの利用率が増えています。
以下は総務省が2019年に発表した「平成30年通信利用動向調査」による企業のソーシャルメディアサービス(※)の活用状況です。(※SNS、ブログ、動画共有サイトなどの総称)
すべての業種でソーシャルメディアサービスの利用率が増えており、中には前年比で10ポイント以上ソーシャルメディアサービスの利用率が増えている業種もあるなど、近年SNSマーケティングの注目が高まっていることも伺えます。
検索エンジンよりもSNSで情報収集している人が増えている
従来では情報収集する際にGoogleやYahoo!などの検索エンジンで調べることが一般的でしたが、現代ではSNSで情報収集をすることも一般化しています。
以下は、若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.(シブヤイチマルキューラボ)」が2021年に発表した「Z世代のファッションに関する調査」による、Z世代の普段の情報収集とファッションアイテム購入時の検索方法のデータです。
画像:Z世代のファッションに関する調査|SHIBUYA109 lab.
Z世代は普段情報を収集するとき、SNS(Instagram、YouTube、TikTok、X(旧Twitter))を活用する人が多く、特にInstagramは83.4%で圧倒的です。
ファッション以外の日用品やレジャー、飲食といったジャンルでも上記の傾向は同様であり、SNSで情報収集する人の割合が増えていることからも、SNSによる情報発信の重要性が高まっている状況となっています。
商品の購入検討にSNSを活用するユーザーが増加
現代ではSNSで情報収集を行い、SNSからの情報に影響されて商品を購入する人も多く存在します。
以下はアンバサダーマーケティングなどを行う「アジャイルメディア・ネットワーク株式会社」が2022年に実施した「モノやサービスの購入検討時に影響を受けるもの」のアンケート結果です。
画像:[AMN調査リリース] SNSのクチコミが 生活者の購入・来店に与える影響を調査 | アジャイルメディア・ネットワーク株式会社(AMN)
調査によると、買い物をする際にたまたま見つけたSNSの投稿に影響を受けると回答した人は50%、さらにインフルエンサー・有名人の影響も31%の人が受けており、SNSは消費者が買い物する際の重要な判断材料となっていることが伺えます。
商品の購入検討時に一般消費者によるSNSでの口コミを参考にするといった購買プロセスはもはや一般的になっているのです。
SNSによってはサービス内にショッピング機能を追加しているなど、今後はSNSがECサイトとして企業・消費者の双方にとって重要なプラットフォームとなっていく動きが活発化することが予想されます。
SNSマーケティングのメリット
SNSマーケティングには数多くのメリットが存在します。
主なメリットとして、
- 認知度拡大
- 情報伝達のスピード向上
- ブランディング効果
- 顧客ロイヤリティ醸成
- 顧客獲得単価・費用対効果の改善
といったメリットがあります。
以下でわかりやすくご紹介していきましょう。
認知度拡大
SNSマーケティングを行うことにより、対象の商品・サービスの認知度を向上する効果があります。
例えばX(旧Twitter)では、多くのフォロワーを抱えているインフルエンサーに自社の商品・サービスを紹介してもらうことで、いいねやリツイートを数多く獲得することが可能。
その結果、インフルエンサーのフォロワー以外にも多くのユーザーに自社の商品・サービスの認知を拡大し、バズを生み出すことも期待できるでしょう。
SNSの拡散力を用いることで、強力な認知拡大経路を獲得することができ、消費者の購買行動を促すことができます。
情報伝達のスピード向上
SNSマーケティングは、情報を素早く周知することに関して圧倒的な効果を発揮します。
従来のマスメディアなどと違い、SNSは情報をリアルタイムで発信することが可能。情報伝達のスピードが速いだけでなく、発信した情報の反応も素早く確認することができます。
SNSマーケティングは、企業が発信したい情報を自由自在な表現で、365日いつでも発信することができるので消費者に対して素早い情報伝達が可能です。
ブランディング効果
SNSマーケティングは、企業はもちろん、企業の商品やサービスのブランディング効果を高めることができます。
- 人気でフォロワーの多いインフルエンサーに自社商品・サービスを紹介してもらう
- 多くのいいねやリツイートなどで共感を獲得する
ことにより、多くのユーザーにブランドメッセージを伝えることができます。
また企業がSNS上で自社のアカウントを作成して上手く運営することで人気アカウントとなるケースも多いのです。
企業のSNSアカウントで有益な情報を発信し信頼を獲得することで、企業ブランディングにつながります。
顧客ロイヤリティ醸成
企業がSNSを通してユーザーと積極的に交流を持った結果、顧客ロイヤリティが醸成されていくことも、SNSマーケティングの特筆すべきメリットです。
ビジネスシーンで使われるロイヤリティとは、ユーザーが特定の企業や商品・サービスに対して抱く愛着や信頼のこと。
SNSを通して顧客ロイヤリティが高まることで、企業が発信した情報をユーザー自らが発信・拡散してくれることにもつながります。
さらに、顧客ロイヤルティの高いユーザー、すなわち企業のファンが増えることでLTV(ライフタイムバリュー=顧客生涯価値)の向上にもつながり、売上に継続的に貢献してくれるようになるでしょう。
顧客獲得単価・費用対効果の改善
SNSマーケティングは、企業にとって大変費用対効果の良いマーケティング手法の一つです。
例えば、
- X(旧Twitter)
- YouTube
- TikTok
- LINE
といったアクティブユーザーが非常に多い有名なSNSは、すべて無料で始めることができます。
またSNS広告は、マス広告に比べて低いコストで広告を配信できるといったメリットがあり、小回りの利く運用が可能です。
初期コストが低く始められるため、費用対効果が高い施策展開が期待できます。
SNSマーケティングのデメリット
SNSマーケティングには、多くのメリットも存在する一方、注意しなければならないデメリットも存在します。
SNSマーケティングのデメリットを理解した上で、より効果的なSNSマーケティングを実施していきましょう。
SNS運用に負担がかかる
SNS運用には負担がかかることを理解しておかなければなりません。
SNSのほとんどは、無料でスタートすることができますが、長期的な運用を行なっていくには相応の時間がかかります。
さらには、フォロワー数を何万人も抱えるような人気企業アカウントへと成長させるためには、SNS分析が欠かせません。
人気アカウントへと成長する要因に、自社アカウントの投稿に寄せられたコメント対応などユーザーとのコミュニケーションが大切になります。
本格的に企業がSNS運用をスタートする際には、SNSに業務上時間を割くことのできるSNS担当者を予め決めておくことがおすすめです。
炎上するリスクがある
SNSには、炎上するリスクも存在します。
SNSで発信する情報は、迅速に素早く拡散が行われる一方で、多くの人に情報が広く知れ渡るからこそ批判をもらう可能性もあるのです。
過激な表現など一部の人にとっては、不快に思ってしまう可能性のあるコンテンツ発信には注意する必要があります。
炎上を防ぐためにも、SNS教育の徹底や、投稿前のチェック体制の確立など会社全体でリスクに備える準備が大切ですね。
また、企業アカウントが炎上する要因として散見されるステルスマーケティング(ステマ)は、炎上リスクがあるだけでなく2023年10月にはステマ規制法によって2年以下の懲役または300万円以下の罰金が科される可能性もあるので、SNS上での宣伝行為には十分注意しましょう。
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SNSマーケティングで主に使われるソーシャルメディア
SNSと一言にいっても、各SNSによって利用しているユーザーや機能、文化が全く異なりますので、自社の目的にあわせてSNSマーケティングに活用するプラットフォームを選択する必要があります。
SNSマーケティングの5つの手法を解説する前に、SNSマーケティングで主に活用されている人気プラットフォームの特徴を簡単に紹介しておきましょう。
各SNSの特徴をまとめた表も合わせてご参照ください。
プラットフォーム | 国内月間 アクティブユーザー数 |
メインユーザー層 | 特徴 |
3,300万人 | 20~40代 |
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X(旧Twitter) | 4,500万人 | 20代~30代 |
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2,600万人 | 30代~50代 |
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LINE | 9,600万人 | 10代〜50代 |
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YouTube | 7,000万人 | 10代~40代 |
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TikTok | 1,690万人 | 10代~20代 |
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Instagramは画像や動画をメインとして配信できるSNSです。美しい画像や動画でブランドの世界観を訴求したり、ノウハウ情報コンテンツなどで雑誌メディア化するなどさまざまな形で活用されています。日本国内の月間利用ユーザー数は3,300万人。
投稿後24時間で消えるストーリーズ機能やライブ配信機能など、ミレニアル世代と相性の良い機能が多いのが特徴です。
Instagramのユーザー層は20~40代の男女がメインであり、消費の中心世代にアプローチできるサービスとなっています。
「インスタグラマー」と呼ばれるInstagram上で人気なインフルエンサーの活動も盛んで、数万人~数百万人というフォロワーに対して企業PRをしてもらう「インフルエンサーマーケティング」が行われるプラットフォームとしても人気です。
親会社であるMeta社のユーザーデータを元にした詳細なターゲティング広告を活用できる点も強み。
インスタグラマーの投稿を自社広告として配信できる「パートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)」や見た人の反応を促す広告ユーザーの目に留まりやすい「ストーリーズ広告」など、全6種類の広告が展開され、多くの企業で取り入れられています。
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X(旧Twitter)
X(旧Twitter)はテキストベースのショートメッセージによるコミュニケーションがメインのSNSです。日本国内の月間利用ユーザー数は4,500万人。
ユーザーと近い距離間でコミュニケーションをとることも可能のためファンを獲得する目的で利用している企業も多く見受けられます。
トレンド情報収集に強みを持っており、「今」話題になっている情報を集めたり、リアルタイムのイベントと連動して実況ポストをするなどの活用法も人気。
また、「リポスト」というシェア機能も特徴的であり、ワンタップで自分のフォロワーへおすすめのX(旧Twitter)投稿を共有できるため、爆発的な拡散(通称「バズる」)が期待できるSNSです。
「フォロー&リポストキャンペーン」など、拡散性の高さを生かしたX(旧Twitter)キャンペーンはユーザーが手軽に参加できるため多くの企業で実施されています。
X(旧Twitter)広告配信もでき、X(旧Twitter)広告はリポストによる2次拡散の費用がかからないため、上手くシェアされれば費用対効果を高めた効率的なマーケティングが可能です。
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Facebookは世界で最も利用ユーザー数が多いSNSです。日本国内の月間利用ユーザー数は2,600万人。
実名登録制のSNSであり、学歴、仕事、ライフステージなど様々な情報をもとにしたターゲティング精度の高い広告配信が強み。
「Facebookページ」機能ではホームページのように情報を発信することが可能。イベントページも作成できるため集客にも役立ちます。
日本においては10代の利用率が低いため若年世代へのアプローチとしては不向きな一方、30代~50代というSNSの中では比較的高めの年齢層のユーザーが多い特徴があります。
国内ユーザー数は減少している印象ですが、これは日本独特の傾向であり、世界ではメジャーなSNSとして大変人気です。
国内では年齢層高めのターゲットへのアプローチに。また、海外マーケティングを行う上では重宝するSNSと言えます。
LINE
LINEは日本にてもっとも月間ユーザー数が多いSNSであり、連絡用、コミュニケーションツールとして大変多くの人が活用しています。日本の月間利用ユーザー数は9,800万人。
20~50代以上の幅広い年齢層においてそれぞれ1,000万人以上が利用しているとされており、年齢に関係なく活用されていることが最大の特徴です。
日本で最も利用者の多いSNSのためユーザーの母数が多く、LINE公式アカウント運用により他のSNSよりもさらに多くのターゲットユーザーへ情報発信やコミュニケーションできるメリットが強みです。
また、ユーザー属性が多岐にわたることはLINE広告においてターゲットへのアプローチしやすさにもつながるでしょう。
LINE広告はユーザーのトーク一覧画面をはじめ、LINEニュースやLINEマンガなど、同社が提供している別のサービスへも配信できる点も大きな強みとなっています。
YouTube
YouTubeは世界であり、ユーザー同士のコミュニケーションができることからSNSとして認知されています。
日本国内の月間利用ユーザー数は7,500万人。
日本国内では10代~40代にかけて幅広い年齢層のユーザーに利用されています。
YouTubeにて多くのフォロワーを集める「ユーチューバー」はエンタメから専門的な話題まで多種多様なジャンルが存在。YouTubeにおける「インフルエンサーマーケティング」は他SNSと比べても市場が大きい特徴があります。
ライブ配信機能もあるため、ライブコマースなどで商品のPRを行ったり、スーパーチャットという投げ銭システムにより収益化できるなど幅広い活用法があるのも魅力です。
Google社傘下のサービスのため、ビッグデータを活用した広告配信もあわせて可能。
最近ではYouTubeShortsをはじめ、ミレニアル世代やZ世代に刺さる縦型動画広告フォーマットも導入されており、活用の場面は今後さらに増えることが予想されます。
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TikTok
TikTokは主に15秒~10分のショートムービーを音楽に合わせて配信できるSNSです。日本の月間利用ユーザー数は1,690万人。
様々なBGMを付け加えたり、エフェクト追加やトリミングなど動画の編集も簡単。
スマートフォンの縦型画面に最適化されているため、音声・楽曲にあわせて訴求力の高いダイナミックな動画を配信することができます。
また、各ユーザーのTikTokアプリ起動時に広告を表示できたり、ユーザー参加型コンテンツとして広告を配信し大きな拡散(バズ)を生み出す「ハッシュタグチャレンジ」というタイプの広告を配信できるのもTikTokならではの特徴です。
日本においては特に10代の若い世代に好まれている傾向があるため、Z世代など10代~20代をターゲットとした製品を展開する際に活用するとよいでしょう。
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SNSマーケティングの5つの手法の特徴と事例
SNSでは具体的にどのようなマーケティング手法が有効なのでしょうか?
SNSマーケティングの手法としては、主に以下の5つがあります。
- SNSアカウント運用
- SNS広告配信
- SNSキャンペーン
- インフルエンサーマーケティング
- ソーシャルリスニング
それぞれどのような特徴があるのか、事例を交えつつ解説していきましょう。
SNSアカウント運用
企業の公式SNSアカウントを運用することで自社ブランドに関する情報発信を行います。
SNSアカウントを通して最新情報や有益なコンテンツを発信し続けることで、企業とユーザーとの接点を増やし、ユーザーとの信頼関係を構築(=ファンの獲得)できる点は大きなメリットと言えるでしょう。
魅力的な写真や動画を発信することでブランドのイメージやメッセージを訴求し、企業のブランディングを行うことも可能です。
自社製品やサービスに興味ある人を公式ホームページやECサイトへ誘導することもできるため集客の入り口にもなります。
また、企業によるSNS活用のメリットとして消費者とのコミュニケーションを行いやすい点も挙げられます。
SNSを運用しているとユーザーからブランドやサービスについての質問もコメントとして来るようになるため、お客様窓口ではできない距離感の近いコミュニケーションが可能です。
SNSアカウント運用事例
こちらは、家電製品などを販売するシャープ株式会社のX(旧Twitter)アカウントです。
2024年2月現在、83万人を超えるフォロワーをかかえている人気のX(旧Twitter)企業アカウントとなっています。
SNSアカウント担当者(通称「中の人」)は堅苦しくなく親しみのある雰囲気で、ユーザーからのコメントにも丁寧に対応するなどコミュニケーションを重視した好感の持てる運用がされているのが特徴です。
ユーザーのメリットを第一に考えているため、たとえばフォロワーが他社の商品を使っていたとしても無理に自社の商品を勧めず、寛大に対応しています。
いえ謝ることじゃありません
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) April 12, 2023
「企業とお客様」の関係ではなく「友達同士の関係」を意識した運用により、消費者からも親しまれ信頼関係を築いています。
もちろん、自社製品を買ってくれたファンへも丁寧に対応しているため、顧客ロイヤルティも高まり、リピートや口コミによる他の人への紹介なども期待できる理想のSNSアカウント運用を実現しています。
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SNS広告
各SNSプラットフォームには、それぞれのSNS独自の広告配信サービスをもっています。
画像や動画を用いた訴求力の高い広告をユーザーへ見せることができるので、テキスト広告(リスティング広告)と比べて広告を見ている人の興味関心を高めやすいメリットがあります。
また、年齢、性別、仕事、趣味、興味関心など詳細なターゲティングによりSNS広告を配信することもできるため、目的とするターゲットへ精度よく情報を届けることができる点も魅力です。
配信期間や予算も柔軟に設定できるため、突発的な企画で広告を配信したい、あるいは緊急で広告を止めたいといった場合もすぐ対応できる柔軟性があります。
SNS広告の事例
上記は、本メディア「インスタラボ」が配信したInstagram広告(画像左)とFacebook広告(画像右)の例です。
SNS広告は様々な配信面がありますが、フィード(タイムライン)画面上に広告を表示させることが一般的です。通常の投稿のように広告が表示されるため、自然な形でユーザーに広告を見てもらうことができます。
上記の広告はSNSマーケティングに関するオンラインセミナーの広告のため、「マーケティング」「ソーシャルメディア」「デジタル広告」など、SNSマーケティングに関心のある人に配信されるようにターゲティング設定して広告を配信していました。
加えて、ビッグデータを活用した機械学習により自動的にSNS広告配信の最適化をしてくれるため、費用対効果も改善されてくることもメリットです。
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SNSキャンペーン
SNSキャンペーンはSNSを通して行うユーザー参加型の行動喚起施策です。
たとえば「Instagramキャンペーン」や「X(旧Twitter)キャンペーン」を行うことで、
- 自社SNSアカウントのフォロワー獲得
- 自社ブランドに関する写真・動画投稿(UGC)の増加
- 自社キャンペーン情報の拡散
- 店舗やイベントへの来店促進
- 質の高い広告クリエイティブの獲得
など、SNSキャンペーンを通してさまざまなリターンを受けることができます。
特に、SNSキャンペーンを通して「UGC(ユーザーの作るコンテンツ)」が増えることで、SNSでブランドについて情報収集しているユーザーに「話題のブランド」というイメージを持ってもらいやすくなるメリットは見逃せません。
新規顧客獲得はもちろん、既存のファンへの顧客ロイヤルティを高める手法としても取り入れることができ、シーズンごとにキャンペーンを行うなど活用の幅が広いSNSマーケティング手法です。
SNSキャンペーン事例
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こちらはチョコレートメーカー ロイズが行ったInstagramキャンペーン「#ロイズとバレンタイン2023 」フォトキャンペーンです。
内容は同ブランドの公式Instagramアカウントをフォローし上記の投稿にいいねしたうえで、ハッシュタグ「#ロイズとバレンタイン2023 」「#おいしいロイズ 」をつけて、素敵なコメントとともにフィード投稿するというもの。
本SNSキャンペーンはコンテスト形式で開催されており、5名の当選者はロイズのチョコレートがもらえるというプレゼント内容でした。
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上記の投稿は、入賞者の写真を自社の公式Instagramアカウントで紹介したものです。
こうしたSNSキャンペーンを実施することで、自社に関するハッシュタグのついた美しい写真が集まるメリットがあります。
また、キャンペーン参加者にあかかじめ承諾してもらうことで、
- SNSアカウントでの紹介
- 自社ホームページやランディングページへの掲載
- 広告クリエイティブとして活用
など、2次利用でさまざまな応用ができる点もポイント。
魅力的な写真などのクリエイティブは作成に多くのコストを必要としますが、SNSキャンペーンを通して魅力的なコンテンツが集まってくる仕組みはマーケティング活動の一助となるでしょう。
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インフルエンサーマーケティング
SNSを活用した「インフルエンサーマーケティング」も広く行われているSNSマーケティング手法です。
インフルエンサーマーケティングとは、SNSなど特定のコミュニティにおいて強い影響を与えるインフルエンサー(インスタグラマーやユーチューバーなど)を企業が起用し消費者の購買行動に影響を与えるマーケティング手法のこと。
たとえば、人気のインスタグラマーに自社製品・サービスをPRしてもらうことで、インスタグラマーの抱える数万人~数百万人というフォロワー(ファン)に対して情報発信ができるメリットがあります。
また、インフルエンサーはファッション、グルメ、レジャーなど特定のジャンルに特化しているケースも多く、ユーザーに刺さりやすい情報発信方法を熟知しているため、訴求力の高いPRができることも魅力です。
「企業」ではなくインフルエンサーという「消費者」を主軸とした情報発信のため、広告感が少なく口コミによる拡散も生まれやすい点も注目です。
SNSに商品の写真や動画を投稿するだけでなく、
- 自社の店舗やイベントに来店してレビューしてもらう
- 新商品開発の監修を依頼する
- アンバサダーとして長期的なパートナーシップを結ぶ
- ライブ配信により商品販促を行う(ライブコマース)
など「人」を主体としたさまざまな形でマーケティングに取り入れられている手法です。
インフルエンサーマーケティングの事例
以下は、人気インスタグラマーであるayaka🌙さん(@ayanekotan)によるインフルエンサーマーケティングの投稿例です。
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こちらはヘアケアブランドである「ネクサス」のPR投稿になっています。
実際にいいと思ったものを紹介しているため、広告臭を感じにくく、画像や動画による魅力的な訴求ができるメリットがあります。
また、以下は人気ユーチューバーグループ「東海オンエア」さんによるインフルエンサーマーケティングの事例です。
こちらのPR動画では味ぽんなどでおなじみの「株式会社Mizkan」の商品について紹介するため、レンジのチンの時間予想で戦うという動画になっています。
PR動画でありながら、通常の動画のように面白い展開なので、これまで企業や製品に興味を持っていなかったユーザーに対して自社製品の魅力を伝えることができます。
東海オンエアさんはチャンネル登録者数700万人以上の人気ユーチューバーであるため、多くの潜在顧客へのアプローチを実現したPR動画といえるでしょう。
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基礎から応用まで5分で理解するインフルエンサーマーケティング
ソーシャルリスニング
ソーシャルリスニングとは、主にSNSを通して消費者の意見収集を行うビッグデータ活用手法です。
たとえば、自社ブランドについてTwitter上でどのようなことが語られているか、Instagram上でどのようなハッシュタグとともに写真や動画が投稿されているかなど、SNS全体を俯瞰した意見収集ができる点が大きなメリットとなります。
企業側が主体であった従来のアンケート調査などと異なり、ソーシャルリスニングでは消費者のより自由で率直な意見を得ることができるため、
- ブランドや製品の評判、イメージ、口コミ内容の把握による改善活動
- 消費者の「顕在ニーズ」の把握と「潜在ニーズ」の読み取り
- 広告配信・プロモーションの効果測定と分析
- 業界トレンドの把握、予測
- 競合他社分析、SOV(シェア・オブ・ボイス)を把握した施策展開
- 炎上、風評被害へのリスク対策
など、データを基にした様々な施策に活用することができます。
ソーシャルリスニングは前述のSNSマーケティング4つの手法において、最適な打ち手を選択するための判断材料として現状・施策結果の把握をする重要な役割を担います。
マーケティングリサーチだけではなく、SNSマーケティングを行う上での基礎となる手法です。
ソーシャルリスニングの事例
以下は「アマビエ」について調査したソーシャルリスニングの結果レポートです。一部紹介しましょう。
画像:Talkwalker ソーシャルリスニングツールによるレポートより抜粋
指定期間内のSNS投稿数や反応とその推移を確認することができます。話題の継続性をみることで、施策の効果や別の施策を打つタイミングの把握に役立ちます。
また、指定期間内に行われた投稿がポジティブな内容かネガティブな内容かも把握することができます(下グラフの「センチメント」)。これにより、自社の施策がSNSユーザーからどのようにとらえられているのか理解することもできます。
画像:Talkwalker ソーシャルリスニングツールによるレポートより抜粋
指定キーワードを含んだ投稿内で使われている関連キーワード、ハッシュタグ、絵文字も取得可能です。
SNSユーザーがどのようなキーワードを活用しているのかを理解し、自社のSNSアカウントでの発信や広告でのメッセージとして落とし込むことで訴求力や共感性を高めた情報発信ができるようになります。
画像:Talkwalker ソーシャルリスニングツールによるレポートより抜粋
SNSで投稿しているユーザーの属性も把握できます。
自社ターゲットと異なる属性のユーザーに投稿が届いていたら、コンテンツの内容を見直して再度ターゲットに刺さりやすい投稿を発信しマーケティング効果を高めるといった際に役立ちます。
そのほか、ソーシャルリスニングでは人工知能(AI)の画像認識により、写真や動画内に自社ブランドのロゴが映っていることも調査できます。
ブランドのロゴと一緒に写っている物体の把握も自動でできるため、自社製品が実際に使われている状況を理解でき、キャンペーン企画や新製品のアイデアとして取り入れるといった活用法も有用です。
ソーシャルリスニングのサンプルレポートを無料でダウンロードできますので、どのような分析のやり方があるのか知りたい方は資料も是非ご活用ください。
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SNSマーケティングを実施する5ステップ
SNSマーケティングの手法がわかったところで、実際にSNSマーケティングを行うにはどのような流れで進めればいいのでしょうか。
具体的には、以下のような流れでSNSマーケティングを進めていきます。
- SNSマーケティングを行う目的を決める
- 目的を達成するために活用するSNSと手法を決める
- 目的達成のためのKPIを設定する
- 運営体制を整え施策を行う
- データから分析を行い次回の施策に活かす
それぞれのステップについて解説していきましょう。
1. SNSマーケティングを行う目的を決める
まずはSNSマーケティングを行う目的を定めましょう。
- ブランドの認知度を高めたいのか
- 商品の購入を促したいのか
- イベントへの短期的な集客を行いたいのか
- 採用情報を発信するために活用したいのか
- 市場調査を行いたいのか
など、求める目的・成果によって活用するSNSや手法が変わってきますので、まずは漠然とやってみようと考えるのではなく、「何のためにSNSマーケティングを行うのか」という軸となる目的を決めましょう。
2. 活用するSNSと手法を決める
SNSマーケティングを行う目的を決めたら、その目的を達成するために最適なSNSと手法を選びましょう。
自社に最適なSNSは、「自社のターゲットとなるユーザーが多いSNSを選ぶこと」が基本になります。
各SNS利用者の男女比や年代の構成比はかなり異なってきますので、まずは自社のターゲットユーザーが使っているSNSは何かを調査しておきましょう。
目的達成のためのSNSマーケティング手法においても、
- 長期的な情報発信やユーザーとのコミュニケーションによってファン化(見込み顧客化)を進めたい
⇒「SNSアカウント運用」 - 新商品発売にあたり認知獲得したい
⇒「SNS広告」や「インフルエンサーマーケティング」 - 繁忙期に話題を作り集客したい
⇒「SNSキャンペーン」
のように、実現したい成果をもとに決定していきましょう。
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3. 目的達成のためのKPIを設定する
SNSマーケティングの目的と活用するSNS・手法を決めたら、目的達成のためのKPIを設定しましょう。※KPIとは目的達成のために設ける重要指標のこと
- 月間で自社アカウントのフォロワー数を500人増やす
- SNS経由の購入数を月間50件増やす
- ユーザーのブランドに関する投稿(UGC)を月間100件獲得する
のように、後で分析できるように具体的な数値で設定しましょう。
KPIについて詳しくは、以下の記事をご参照ください▼
SNSマーケティングのKPI・KGIとは?設定方法や設定例・効果測定方法について解説!
4. 運営体制を整え、実施する
SNSマーケティングは専門的なノウハウや継続する労力も必要になります。
実施す施策を円滑に運営できるように専任者の設置、チーム化など、SNSマーケティングの運営体制を整えましょう。
特に、SNSマーケティングは一歩間違えると炎上につながるリスクもありますので、可能な限りリテラシーの高い人物を選ぶことが大切です。
準備が整ったらSNSを活用した施策を行いましょう。
5. データから分析を行い次回の施策に活かす
今回、あるいは一定期間に行ったSNSマーケティングの結果を振り返ります。
KPIが達成できているかを確認し、達成できていれば何が成功要因として考えられるか、達成できていなければ何が課題になっているのかをデータをもとに考えます。
特に、さらに高い成果を得るための改善策を検討することで、次回のSNSマーケティング施策に生かすことができますので、丁寧に分析することが大切です。
自社ブランドの競合や人気のインフルエンサーを参考にベンチマークとして参考にし、上手なポイントを真似るなどノウハウを吸収することも有効ですので、多角的に情報収集・改善策を考えていきましょう。
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SNSマーケティングの成功事例10選と参考ポイントを詳しく解説
大人気!SNSマーケティングの成功事例6選
本項目では、SNSマーケティングの成功事例として参考にしやすい「SNSアカウント運用」に焦点を絞り、
- 株式会社ローソン
- 株式会社大創産業
- dely株式会社
- 株式会社MIXI
- ロクシタンジャポン株式会社
- 株式会社ユニクロ
について、紹介していきます。
SNSマーケティングのさらに詳しい成功事例をご覧になりたい方は以下の記事もあわせてご覧ください。
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SNSマーケティングの成功事例10選と参考ポイントを詳しく解説
X(旧Twitter)の成功事例|株式会社ローソン
画像:@akiko_lawson |X
大手コンビニチェーン店「株式会社ローソン」のX(旧Twitter)アカウントです。
837万フォロワー(2024年6月現在)を抱え、X(旧Twitter)の中でも指折りの人気を誇る企業アカウント。
ローソン株式会社のX(旧Twitter)アカウントは、ユーザーに対して有益な情報を数多く発信することで大人気。
自社製品の割引やプレゼントキャンペーンなどのお得情報を定期的に更新することで、結果的に顧客ロイヤルティを獲得することに成功しました。
X(旧Twitter)で顧客ロイヤルティを得て効率的なSNSマーケティングを行う際に、参考にしたい企業アカウントです。
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【完全版】X(旧Twitter)企業アカウント運用マニュアル|フォロワーを増やすコツと成功事例
Instagramの成功事例|株式会社大創産業
株式会社大創産業が全国に展開する「100円ショップダイソー」のInstagramアカウントです。
フォロワー数は約191万人(2024年6月現在)を超える、Instagramでも屈指の人気企業アカウントです。
ダイソーのInstagramアカウントは、文字入りの画像を投稿することで、Instagramユーザーが一目で情報を読み取ることができる工夫で主婦層や子育て世代のユーザーを中心に多くのファンを獲得しました。
Instagramは、画像を中心に投稿するSNS。Instagramユーザーに対してより見やすい画像を工夫して作成することで、ユーザーから好感を得てフォローに繋がることが多いです。
企業アカウントにおいても、ユーザー目線に立ったSNSのアカウント運用を心がけることで、自社の製品・サービスを多くのユーザーにリーチするマーケティングが可能となるでしょう。
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TikTokの成功事例|dely株式会社
dely株式会社が手掛ける料理レシピサイト「クラシル」のTikTokアカウントです。
フォロワー数は約34万人(2024年6月現在)を抱える、TikTokでも人気の企業アカウンjト。
テンポ良く詳しいレシピの解説動画は、主に主婦層や一人暮らしをしているユーザーから毎回好評を得て多くの再生回数を獲得しております。
プロによってわかりやすく工夫されたレシピ動画や調理器具紹介動画ははTikTokユーザーの関心の的となり、人気の企業アカウントへと成長しました。
企業がアカウントを運営してSNSマーケティングを行う際には、発信するコンテンツにユーザーの興味関心を惹くことのできるクリエイティブ性を発揮することが大切です。
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YouTubeの成功事例|株式会社MIXI
画像:モンスト(モンスターストライク)公式 |YouTube
株式会社MIXIが展開する大人気スマホゲームアプリ「モンスターストライク」のYouTubeアカウントです。
チャンネル登録者数は約145万人(2024年6月現在)を超え、企業が運営する自社商品・サービスのYouTubeアカウントとしてトップクラスの人気を誇ります。
ゲームアプリ内で新しいコンテンツの追加や、人気コンテンツとのコラボなど情報の更新があるたびに、YouTubeアカウントで情報を公開してきました。
その結果、30代を中心に高校生や大学生などモンスターストライクを楽しむユーザーの多くが関心を集めるYouTubeアカウントと成長し、毎回多くの視聴回数を獲得しています。
他の人気ユーチューバーと積極的にコラボ動画を配信することも、モンスターストライクの認知拡大に貢献。
企業がYouTubeでアカウント運用でSNSマーケティング行う際に、参考にしたいアカウントです。
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LINEの成功事例|ロクシタンジャポン株式会社
南フランス発祥の人気化粧品メーカーである「ロクシタン」の公式LINEアカウントです。
LINEの友だち数は、約2,913万人(2024年6月現在)を超える企業のLINE公式アカウントの中でも屈指の人気を誇る企業アカウントとなります。
本アカウントでは、自社商品の紹介やキャンペーン情報などのプロモーション情報が発信していることが分かりますね。
また、LINEの人気コンテンツであるスタンプをうまく活かしたプロモーション戦略も行われています。
本アカウントでは、人気クリエイターのにしむらゆうじさんとコラボしたオリジナルLINEスタンプを配信。
LINEユーザーは、本アカウントと友だちになることでスタンプを手に入れることが可能です。
スタンプが欲しいLINEユーザーからの友だち登録により、登録数を増やすことができました。
企業のLINEマーケティングでは、LINEの人気コンテンツであるスタンプを活用したプロモーションを行うことがおすすめです。
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Facebookの成功事例|株式会社ユニクロ
世界中に展開している人気のファッションブランド株式会社ユニクロが運用する「Uniqlo」のfacebook公式アカウントです。
約120万人以上(2024年6月現在)のフォロワーを抱える人気のFacebook企業アカウントの一つ。
本アカウントでは、自社新商品の情報やお得なキャンペーン情報などが発信されています。
本アカウントは、新製品情報の発信やユーザーからの意見を求める投稿が多いことが特徴であり、双方向コミュニケーションができるSNSの強みを活かしたアカウント運用といえるでしょう。
また、他のSNSプラットフォームで実施しているキャンペーンの告知をするなど、複数のSNSアカウントを運用している場合に参考にしたい工夫もされています。
ユニクロのX(旧Twitter)アカウントが実施しているX(旧Twitter)キャンペーン情報などを本Facebookアカウントで宣伝。
あるSNSにおいて、他SNSアカウント情報の発信をすることで、単体のSNSではリーチできなかった幅広いユーザーに対してPRをすることが可能になります。
自社で多数のアカウントを運用している場合には、相互連携を志した運用を心がけてみましょう。
Facebookは、比較的に年齢層の高いユーザーが多く登録しているSNSであるため、Facebookユーザーの興味を惹く情報発信をしていくことが大切です。
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SNSマーケティングを行う際に意識するべき5つのポイント
最後に、SNSマーケティングを行う際に意識しておくべきポイントを紹介しておきましょう。
自社と親和性の高いSNSと手法を選択する
SNSはプラットフォームごとに特徴が異なり、ユーザーの属性もそれぞれです。
20代世代へ製品を提供しているならInstagramやX(旧)、40代向けの製品を提供しているならFacebook、のように自社のターゲット層の利用者が多いSNSプラットフォームを選択することが重要です。
自社でSNSアカウントを運用するのであれば
- 利用するプラットフォーム
- ユーザーとの接し方
- アカウントの世界観
の方針をあらかじめ設計しておきましょう。
インフルエンサーマーケティングを行う場合も同様に、自社ターゲット層とインフルエンサーのフォロワー層が近い人選をすることが成功のポイントとなります。
「対個人」のコミュニケーションを心掛ける
SNSは多数の人とのコミュニケーションツールというよりは個人同士のコミュニケーションであるということを心得ておきましょう。
「あなたに対してお話ししています」という1対1のコミュニケーションを意識して丁寧に継続することで、SNSユーザーとの関係性も深まり、ファンとなってくれる人も増えてきます。
SNS・ITリテラシーを身につける
SNSマーケティングには炎上する可能性がつきまとい、炎上により企業・ブランドのイメージが著しく低下する可能性もあることから、ITリテラシーやSNSリテラシーを身につけることは必須の要素といえます。
リテラシーを身につけるためには、
- 日常的にSNSを活用する
- SNSに関する情報を集める癖をつける
- 経験が少ない場合は、初めのうちはプロに外注して学習する
などの対応がおすすめです。
専任の運用担当者やチームを整える
SNSマーケティングは専門知識が必要な施策であり、施策を実施するために必要となるアクションも多いことが特徴です。
例えばアカウント運用の場合、
- コンテンツ作成
- ユーザーとのコミュニケーション
- 広告運用
- インサイト分析
- 炎上対策
など、多くの対応をする必要が生まれ、仮に兼任で行おうとすると中途半端な結果になりやすいでしょう。
そのため、SNSマーケティングを実施する場合には兼任ではなく専任担当者やチームを設置することがおすすめです。
また、社内で人材を確保することが難しい場合はSNSマーケティング専門のサービスを利用することも検討してみましょう。
効果測定と改善を繰り返して長期的な運用をする
SNSマーケティングは1回の投稿や短期間の運用ですぐに結果が出ることは珍しく、根気強く分析と改善を繰り返すことによって効果を実感できる施策です。
そのため、定期的に効果測定を通じて現状の分析をし、
- どんな投稿がターゲットからインプレッションを獲得しているのか
- ユーザーと適切なコミュニケーションが取れているか
- 競合アカウントはどんな工夫をしているか
などの項目からより良い施策となるように改善を繰り返すようにしましょう。
まとめ
最後にもう一度、SNSマーケティングについて振り返っていきましょう。
【SNS利用率】
- 個人利用率は8割を超えている
- 企業も全ての業種で利用率が増加傾向にある
【SNSマーケティングのメリット・デメリット】
◇メリット
-
- 認知拡大
- 情報伝達のスピード向上
- ブランディング効果
- 顧客ロイヤリティ醸成
- 顧客獲得単価・費用対効果の改善
◇デメリット
-
- SNS運用に負担がかかる
- 炎上するリスクがある
【SNSマーケティングの主な手法】
- SNSアカウント運用
- SNS広告配信
- SNSキャンペーン
- インフルエンサーマーケティング
- ソーシャルリスニング
【SNSマーケティングの進め方】
- SNSマーケティングを行う目的を決める
- 活用するSNSと手法を決める
- 目的達成のためのKPIを設定する
- 運営体制を整え、実施する
- .データ分析を行い次回の施策に活かす
また、インフルエンサーを起用した広告やアカウント運用代行、SNS上の広告出稿に興味がある方は、初期費用・月額費用0円から利用可能なFindModelにぜひご相談ください。
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