国内ユーザー数4,500万人以上を記録するX(旧Twitter)は、集客や売上増加につながるマーケティングツールとして企業から積極的に活用されています。
また、X(旧Twitter)の特性上、キャンペーンなどを実施することで爆発的な情報拡散を狙うこともでき、運用方法次第では企業やブランドの認知拡大に大きく貢献するツールとなるでしょう。
しかしその一方で、正しい運用方法が分からないままX(旧Twitter)アカウントを運用し、期待するような結果が出ていない企業アカウントが多いことも事実。
そこで本記事では、
- X(旧Twitter)の特徴
- 企業アカウントを運用することのメリット・デメリット
- アカウント設計や分析のコツ
といった内容を分かりやすく紹介・解説していきます。
あわせて企業アカウントの運用成功事例などもご紹介しているので、ぜひ本記事を参考に今後のX(旧Twitter)アカウント運用にお役立てください。
※ インスタラボの掲載事例につきましては、弊社で取り扱っている事例だけではなく、他社様の素敵な事例もご紹介させて頂いております。ぜひ詳細はURLなどをご確認ください。
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目次
X(旧Twitter)の特徴
まずはX(旧Twitter)の特徴をご紹介していきます。
X(旧Twitter)とは
2006年にアメリカで誕生したX(旧Twitter)は、気軽につぶやけるショートテキスト型SNSとして人気となり、全世界に3億3,300万ものユーザーがいるとされています。
そんなX(旧Twitter)は、他のSNSとは異なる多くの特徴を持っており、
- 全角140字以内の短いテキストによる情報発信ができる(課金により全角5,000文字まで可能)
- 爆発的な情報拡散が期待できる「リポスト」機能がある
- 「トレンド」機能によりリアルタイム性の高い情報収集ができる
といった要素が挙げられます。
その他にも、多くのSNSと同様にハッシュタグ(#)を使って特定の情報を集められるほか、プライベートチャット機能(ダイレクトメッセージ)も備わっており、情報収集とコミュニケーションといった2つの要素をまとめて使える利便性の高さが人気の理由といえるでしょう。
また、近年では音声でのリアルタイム会話ができる「Spaces(スペース)」や特定のトピックに興味のあるユーザー同士でグループを作成できる「コミュニティ機能」なども実装され、より利便性の高いサービスへと進化しています。
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企業の X(旧Twitter)アカウント作成方法
X(旧Twitter)アカウントを持っていない場合は、以下の手順で作成することができます。
【STEP1】:アプリをダウンロードまたは「アカウント作成ページ」にアクセスする
【STEP2】:「名前」と「電話番号またはメールアドレス」を入力する
【STEP3】:電話番号またはメールアドレスに送信された認証コードを入力
【STEP4】:パスワードを設定する
【STEP5】:指示に従ってプロフィールや興味のあるトピックを選択する
X(旧Twitter)と他のSNSの違い
X(旧Twitter)は他のSNS比べてどのような違いがあるのでしょうか。
日本でのユーザー数が多い「Facebook」「Instagram」「TikTok」と比較して見ていきましょう。
Facebookはアメリカ一の名門であるハーバード大学の学生によって生み出されたSNSで、世界で最も多くのユーザー数を抱えるSNSプラットフォームです。
実名登録制であり、学歴、仕事、ライフステージなど様々な情報によってインターネット上の名刺代わりになるサービスといえるでしょう。
そのため、匿名性が高いX(旧Twitter)とは利用目的やユーザー層が大きく異なるSNSとなっています。
Instagramは、写真や動画といったビジュアルコンテンツを共有できる人気のSNSプラットフォームです。
短文テキスト投稿を基本とするX(旧Twitter)とは異なり、Instagramは視覚的なコンテンツが中心で、
- 24時間で消える動画を投稿できる「ストーリーズ」
- リアルタイムでコミュニケーションができる「ライブ配信」
- 世界の人にショートムービーを見てもらえる「リール」
などのさまざまな動画・ライブ配信機能も搭載されています。
Instagramにおいて多くのフォロワーを獲得し支持を集めるインフルエンサーを指す「インスタグラマー」というワードもできるほど存在感の大きなSNSです。
TikTok
TikTokは中国で誕生したショートムービーを手軽に作成・投稿できるSNSプラットフォームで、10~20代の若年層を中心に人気となっています。
動画が中心であることやアプリ内で動画編集ができる点はX(旧Twitter)と大きく異なる特徴といえるでしょう。
スマホ全画面の縦型動画を基本としているため、インパクトが大きく没入感のある動画をつくることができる強みもあります。
日本では、1,690万人以上(2021年10月)のユーザー数を抱える人気SNSとなっており、今後の成長がさらに期待されるSNSです。
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企業アカウントを運用するメリット
X(旧Twitter)は個人での利用に加え、企業が公式アカウントを作成・運用することも一般的になっています。
そこでこの章では、X(旧Twitter)の企業アカウントを活用するメリットをご紹介していきます。
企業のブランディングができる
X(旧Twitter)で企業アカウントが人気になると、企業・ブランドの認知度向上につながるほか、ブランドイメージの周知や新規顧客の創出にも期待できます。
また、投稿内に商品ページなどのリンクも自由に設置できることから、自社サイトへの誘導が手軽にできる点もX(旧Twitter)の魅力です。
ユーザーからの意見を集められる
X(旧Twitter)は日常の出来事や自身の意見を気軽に発信できるSNSであるため、商品やサービスを利用した顧客からの意見をリアルタイムで収集できることは大きなメリットといえるでしょう。
商品・ブランドに対するリアルな意見を調査できることは、製品・サービスの品質改善につなげることができます。
ユーザーとのコミュニケーションにより信頼関係を築ける
X(旧Twitter)はユーザーとの距離が近いSNSであるため、企業アカウントとユーザー間でのコメントのやりとりも積極的に行われています。
企業アカウントとしてはユーザーからの質問やクレームに真摯に対応することで、消費者からの信頼感を獲得でき、ブランドのファン化へとつなげられることはメリットといえるでしょう。
販売促進ができる
X(旧Twitter)のシェア機能である「リポスト」は、販売促進施策と相性が良く、例えばキャンペーンを実施することで情報を効率的に拡散し売上拡大を図ることもできます。
フォロー&リポストでフォロワーを増やす手法や、ユーザーに写真を投稿してもらいUGCを増やす手法など、目的に応じてキャンペーンの参加条件を変更し様々な販促活動に応用できる点も強みです。
爆発的な拡散が期待できる
X(旧Twitter)のリポスト機能は、爆発的な拡散である「バズ」が起こりやすく、他のSNSに比べて多くのユーザーに情報を届けるチャンスを期待できます。
また、X(旧Twitter)で話題になることで他のメディアに取り上げられるケースもあることから、バズを生み出すことができれば自社ブランドの認知拡大や売上アップにもつながるでしょう。
企業アカウントを運用するデメリット
先ほどご紹介したメリットとは反対に、X(旧Twitter)の企業アカウントを運用をする上で気をつけなくてはならないデメリットもいくつかあります。
炎上リスクがある
ネガティブな情報、モラルにかけた情報などをX(旧Twitter)で発信してしまうと、ネガティブな情報が瞬く間に拡散され「炎上」につながります。
炎上は企業の信頼喪失やその後のビジネス活動に大きな支障が出るため、SNSアカウント運用に長けている人材を確保するなどの炎上防止策は必須といえるでしょう。
運用上の負担が大きい
気軽に投稿できるX(旧Twitter)ですが、企業アカウントの運用は多くの負担があり、
- 情報収集
- 有益なポストの継続
- コメント・ダイレクトメッセージへの返信
- アカウントの分析・改善
- 施策の検討
など、運用の上でやることはたくさん出てきます。
兼任でのSNSアカウント運用は片手間になりやすく、投稿のペースを維持するのも難しくなるため、専任担当者をつけるなど集中できる状況を整えることが望ましくなります。
SNS間でのコンテンツの流用が難しい
X(旧Twitter)に限らずSNS全般に言えることですが、各SNSではメインユーザーの年代や男女比など利用者層が異なることから、そのSNSの文化にあった投稿を行わなくてはユーザーから受け入れられません。
例えば、Instagramでユーザーからの反応が良かった投稿をX(旧Twitter)にそのまま投稿しても、X(旧Twitter)では大きな反応を得られない、などです。
SNSごとに投稿を作成したり、それぞれの適した運用が必要になる点は、複数のSNSアカウントを運用する場合のデメリットといえるでしょう。
X(旧Twitter)企業アカウントの成功事例
ここまではX(旧Twitter)アカウントを運用するメリット・デメリットを紹介してきました。
続いては、実際にX(旧Twitter)企業アカウント運用で成功している事例を見ていきましょう。
ローソン
画像:@akiko_lawson|X
X(旧Twitter)アカウント:@akiko_lawson
フォロワー数:約799万人(2023年10月現在)
はじめにご紹介するのは、「ローソン」のX(旧Twitter)企業アカウントです。
\ #秋のスイーツコレクション/
「パンプキンフラン」が発売中♪
ほっこりなめらかなかぼちゃが楽しめます(^^)#ローソン #ウチカフェhttps://t.co/tusZ7Cha1A pic.twitter.com/qpef7FpZMs— ローソン (@akiko_lawson) October 19, 2023
本アカウントは、同社のマスコットキャラクターである「あきこさん」がX(旧Twitter)上でメッセージを発信する形で運用されています。
ブランドのマスコットキャラクターを立てることで、ビジネス感が少なくなり消費者が親しみやすくなるメリットがあるため、一般消費者向けのアカウント運用では効果的な取り組みです。
秋のどらもっち♪#どらもっちアップルキャラメルをおトクに (^^)
1)このアカウントをフォロー
2)この投稿をリポスト
3)抽選で毎日1万名様に値引券!結果は自動でお知らせ
詳しくは画像をクリック♪#ローソン #ウチカフェ— ローソン (@akiko_lawson) October 18, 2023
また、上記のようにキャンペーンも積極的に実施しており、新製品の認知拡大やアカウントの継続的なフォロワー獲得に役立てています。
親しみやすさや発信する情報価値の高さが参考になるアカウントといえるでしょう。
シャープ
画像:@SHARP_JP|X
X(旧Twitter)アカウント:@SHARP_JP
フォロワー数:約83.3万人(2023年10月現在)
続いてご紹介するのは、「シャープ株式会社」のX(旧Twitter)企業アカウントです。
急に不安になってきたのですが、ホットクックで調理は自炊ですよね???
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) October 18, 2023
シャープ株式会社のX(旧Twitter)では、アカウント運用担当者を表す「中の人」の親しみやすいポストが多いことが特徴であり、友達感覚で情報発信やユーザーとの交流をしています。
堅苦しいイメージのある企業アカウントよりもコメントがしやすいことから、多くの投稿にさまざまなユーザーからの意見が寄せられています。
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) January 27, 2020
また、シャープ株式会社は企業アカウント同士のコミュニケーションも積極的に行っており、フランクな交流も魅力の一つです。
SNSは企業からの一方的な発信よりも、人と人とのコミュニケーションによってファンを獲得しやすくなるため、親しみやすいアカウント運用をしたい場合に参考にしたいアカウントといえるでしょう。
任天堂
画像:@Nintendo|X
X(旧Twitter)アカウント:@Nintendo
フォロワー数:約418.6万人(2023年10月現在)
続いてご紹介するのは、「任天堂株式会社」のX(旧Twitter)企業アカウントです。
[任天堂HP]「開発者に訊きました:スーパーマリオブラザーズ ワンダー」のChapter1、2を公開しました。
担当分野を超えて行われたアイデア出しや、生き生きとしたキャラクターの表情の描き方等について、開発者に訊いてみました。#スーパーマリオブラザーズワンダー— 任天堂株式会社 (@Nintendo) October 17, 2023
X(旧Twitter)アカウントでは主にゲームの最新情報が紹介されており、1,000件を超えるリポストも頻繁に記録するほど多くの注目を集めるアカウントです。
任天堂のようにすでに多くのファンを抱えている企業は、シンプルな情報発信だけでもアカウント運用が成立し、炎上リスクも低い運用方法といえるでしょう。
ニンテンドーアカウントでは、パスワードの代わりに「パスキー」を利用することができます。スマートフォンの生体認証などを使って簡単にログインでき、不正ログイン対策にも有効です。
パスキーについて、くわしくはこちらのサポートページをご覧ください。 https://t.co/7TLeR5u7jC pic.twitter.com/r5qwc29mRv
— 任天堂サポート (@nintendo_cs) October 18, 2023
また、任天堂ではカスタマーサポート用のX(旧Twitter)も運営されており、ユーザーへのお役立ち情報やアップデートのお知らせなどを発信しています。
目的に応じて複数のアカウントを運営することでアカウントごとの世界観をより確立しやすくなるため、参考になる企業もあるのではないでしょうか。
マクドナルド
画像:@McDonaldsJapan|X
X(旧Twitter)アカウント:@McDonaldsJapan
フォロワー数:約615.6万人(2023年10月現在)
続いてご紹介するのは、「マクドナルド」のX(旧Twitter)企業アカウントです。
伊藤沙莉さん、井口理さんが歌う、
三角チョコパイの歌です。@SaiRi_iTo @Satoru_191 #三角チョコパイ黒#三角チョコパイザクザクミルクキャラメル
10/11(水)〜発売 pic.twitter.com/AIq4hOvMl9— マクドナルド (@McDonaldsJapan) October 10, 2023
マクドナルドのX(旧Twitter)アカウントでは、テレビCMをX(旧Twitter)にも掲載することで宣伝効果を高める運営がされています。
食欲の秋は、
みんなで #ポテナゲ パーティーの秋!この投稿に【#ポテナゲがあればパーティーがはかどる】をつけて本日10/13(金)中にリプライすると抽選で3日間合計100名様に1,000円分のマックカードをプレゼント
ポテナゲ大 or ポテナゲ特大は、人数に合わせてどちらでも!
▼詳細は画像をタップ
— マクドナルド (@McDonaldsJapan) October 13, 2023
また、季節イベントや風物詩と連動した投稿も多く、上記のポストでは食欲の秋をテーマにキャンペーンを実施し、投稿にリプライをすることで抽選で合計100名に対して1,000円分のマックカードをプレゼントしています。
上記のように季節イベントなどをキャンペーン実施のきっかけにする工夫は、ぜひ参考にしたい運用方法といえるでしょう。
スターバックス コーヒー
画像:@Starbucks_J|X
X(旧Twitter)アカウント:@Starbucks_J
フォロワー数:約752.3万人(2023年10月現在)
最後にご紹介するのは、「スターバックス コーヒー」のX(旧Twitter)企業アカウントです。
#Boooooフラペチーノ® から、ちらりと覗くパンプキンプリン🍮✨
やさしい甘さと食感でデザート感たっぷりの一杯に🖤
おやおや?怪しげなモノクロのカーブの中にも、まだなにか隠れているみたい…🎃#Booooo🖤https://t.co/RIG2t9VANr pic.twitter.com/Lvc5ERjBgr— スターバックス コーヒー (@Starbucks_J) October 13, 2023
スターバックス コーヒーのX(旧Twitter)アカウントでは、同社で人気を集める期間限定商品のプロモーション投稿が多く、短期間に複数回宣伝することでユーザーの印象に残す工夫がされています。
さらに、自社ホームページのURLも掲載することで、より詳しい商品情報までの導線づくりがされていることも参考になるポイントです。
真っ黒なケーキの中に、ブルーベリークリームがかくれんぼ👻
甘酸っぱさと濃厚な風味のチョコレートが楽しめる #ハロウィンチョコレートケーキ を召し上がれ🎃✨https://t.co/VwX8S2bUhO#Booooo🖤 pic.twitter.com/Rm0DnTNBKR
— スターバックス コーヒー (@Starbucks_J) October 12, 2023
また、動画を使った投稿が多いことも特徴であり、視覚的にインパクトを与えたい場合に参考になる投稿方法です。
【準備編】企業アカウント設計時のコツ
実際にX(旧Twitter)で企業アカウントを作成しても、計画なしの投稿・運用ではメリットを実感できないでしょう。
そこでここでは、企業アカウントを作成する際に必ずやるべき下準備をご紹介していきます。
アカウント運用の目的を再確認する
企業アカウントを運営する目的が明確になっていないまま運営を続けていても結果は出にくく、改善するために必要な成果も確認できません。
そのため、
- 企業やブランドの認知拡大
- ウェブサイトへの流入数増加
- リピーターの創出
などのように、企業によってアカウント運営の目的を明確にしておくことは必ず押さえておきたい前提条件といえるでしょう。
アカウントの運用方針(世界観)を決める
企業アカウントと一口にいっても、先ほどご紹介した事例のように企業によってアカウントの特徴は異なるため、自社ブランドの世界観をやイメージに合った運用方針を決めましょう。
例えば、
- 自社ブランドの情報をはじめ、業界の最新情報を発信するトレンドメディア
- ユーザーとフレンドリーに接するコミュニケーション重視のアカウント
- 企業活動、CSR、採用情報など広報誌アカウント
などが挙げられます。
また、一度決めた方針がブレてアカウントに一貫性がなくなると、独自性を失うことでフォロワーの獲得が難しくなるため、運用方針は慎重に決めましょう。
施策ごとに適切なKPIを設定する
KPI(Key Performance Indicators)は、目的達成の進捗を数字で測る中間目標(マイルストーン)のことです。
数字としての結果が表れやすいX(旧Twitter)企業アカウントの運用においては「フォロワー数」「いいね数」「リポスト数」などがKPIとして設定されがちです。
しかし、施策目的によって適切なKPIを設定しないと適切な効果測定ができなくなってしまいます。
例として、目的別に以下のようなKPIを設定することができます。
- アカウント開設したばかりでフォロワーを獲得したい
KPI例:ポスト数、インプレッション(閲覧)数、いいね数、フォロワー数 など - フォロワーが集まってきたのでブランド理解を促したい
KPI例:ホームページ遷移数、投稿クリック率、コメント数、ホームページでの滞在時間 など - 販促して売上につなげたい
KPI例:キャンペーン投稿リポスト数、ECサイト遷移数、売上数、CPA など
※CPA:獲得単価。1件の売上達成にかかった費用のこと。
企業アカウントの運用または施策を実施する目的を常に把握し、その目的に沿ったKPIを設定しましょう。
運用担当者とマニュアルを用意する
X(旧Twitter)で人気を獲得するためには、定期的な更新は必要不可欠となります。
そのため、可能であれば企業アカウントの専任担当者を設置することが望ましいです。
専任担当者を確保することが難しい場合は、担当者を複数人にして役割分担をすることで、無理なく継続的な運用が可能になります。
ただし、複数人での運用はアカウントの投稿スタイルなどにブレが生まれやすくなるため、
- アカウントの世界観・人柄
- 口調(です、ます、絵文字の使用)
- 投稿の内容
- コメント対応(いいね、リポスト、コメント返し)
- 炎上を防ぐチェックリスト
など、最低限のアカウント品質を保つためのマニュアルを用意しておくことも大事なポイントです。
【実践編】企業アカウントを人気にする分析・改善のコツ
X(旧Twitter)運用のスタートラインに立ったところで、ここからはさらに人気の企業アカウントとなるためのコツをご紹介していきます。
成功しているアカウントを分析する
企業アカウント運用の目的達成をするには、すでに成功している他社の企業アカウントを参考にすることが手っ取り早い対策となります。
以下のポイントに着目して、成功している他社の企業アカウントをチェックしてみましょう。
プロフィール(写真、テキスト、アイコン)
人気アカウントの傾向として、アイコンやプロフィールは「誰が見てもわかりやすく」「キャッチーなフレーズ」で書かれています。
どのようなビジネスを行っており、どのような情報が得られるアカウントなのかを明記し、アカウントをフォローするメリットを分かりやすく感じさせるプロフィールを作成しましょう。
アカウントの世界観
自社ブランドの世界観と参考にする企業のアカウントの世界観を比較することで、自社が目指す方向のアカウントづくりの手助けとなります。
そのため、
- トンマナ(カラーリング)
- ユーザーとの距離感
- 写真・動画のクオリティ
などの項目で参考にできそうなものをチェックしてみましょう。
フォロワー属性
他社の企業アカウントを分析する際には、アカウントのフォロワーを分析することも大事なポイントです。
また、「フォロワーの数」だけではなく「フォロワーの属性」にも着目することが重要であり、自社のターゲットとなる性別・年代のユーザーが多いかチェックしてみましょう。
ターゲット層のフォロワーが多いアカウントからは、どのようなツイートが効果的なのかが投稿から読み取れるでしょう。
自社アカウントの現状を分析する
X(旧Twitter)アカウント運用の重要な指標である「フォロワー数」は、多いほど影響力が高まりますが、他社のアカウント分析と同じようにフォロワーの質にもこだわる必要があります。
たとえフォロワーの数が多くても、企業のサービスに全く関心のないフォロワーばかりでは売り上げにはつながりません。
自社のアカウントについても以下の項目について定期的に振り返っておきましょう。
フォロワー属性と自社ターゲットの類似性(見込み顧客となりうるか?)
フォロワーの性別や年齢層を確認し、自社ターゲットと重なっているか検証してみましょう。
いつもいいねやリポスト、コメントしてくれる熱量高いユーザーを確認してみて、自社のターゲットと近しい状態が望ましいといえます。
反応率(=いいね、リポスト、URLクリック数)の高さ
自社でポストした内容にフォロワーがどのような反応をしてくれるのか確認しましょう。
他社の成功要因を取り込んだ自社のポストはいいね、リポスト、コメントが得られるポスト内容にできているかをPDCAサイクルを通して検証していくことが重要です。
消費者に寄り添った有益なコンテンツを発信する
フォロワーを獲得し人気になる企業アカウントは必ずフォロワーに対して有益な情報を発信しています。
自社の一方的な情報発信になっていないか、以下の項目をチェックしてみてください。
フォロワーが求める役に立つ情報を積極的に発信する
フォロワーが求める役立つ情報にはいくつか種類がありますが、主に以下の4つに分類できます。
- 新鮮な情報
⇒ 業界の最新トレンド情報、お得なセールス情報 など - 学びがある情報
⇒ 収納の豆知識、続きやすいダイエット情報 など - 生活の悩みが解消される情報
⇒ 食事の献立を提案、お肌のトラブル改善 など - エンタメ性がある情報
⇒ おもしろ動画、癒される動物画像、行ってみたくなる絶景動画 など
自社のX(旧Twitter)アカウントの方向性に沿った有益なコンテンツを発信しましょう。
ビジネス感の少ない相互コミュニケーションを行う
発信したい情報を一方的に投稿するだけではX(旧Twitter)を利用するメリットを最大限に活かせません。
相互コミュニケーションが簡単かつ活発に行うことができるX(旧Twitter)だからこそ、距離感のコミュニケーションを心がけることが重要です。
エゴサーチして自社の評判を確認・対応する
X(旧Twitter)の検索画面で自社の社名や商品名を検索して評判をチェックする「エゴサーチ」により、ユーザーからのリアルな反応を収集することができます。
中にはポジティブな反応だけでなく、ネガティブな反応を見つけることもありますが、そんなネガティブな反応にも丁寧に対応することでより一層ユーザーからの信頼を得ることができるでしょう。
アカウントの人気を加速させるために知っておきたいポイント
最後に、アカウントの人気を加速させるために知っておきたいポイントをご紹介します。
エンゲージメントが高まる時間帯に投稿する
X(旧Twitter)に限らずSNSは、ユーザーがアクティブな時間が存在し、X(旧Twitter)では6時台、12時台、18時台といった社会人の通勤・休憩時間にアクティブユーザー数が増えるとされています。
そのため、キャンペーンや宣伝などの投稿に限らず、上記の時間帯に投稿することで多くのユーザーへのリーチにつながり、エンゲージメント率の増加・アカウントの成長が実現しやすくなるでしょう。
リテラシーを高め炎上対策を徹底する
X(旧Twitter)では良い情報が拡散する「バズ」が起きやすい反面、ネガティブな情報が爆発的に拡散する「炎上」も起きやすい特徴があります。
何気なくツイートした内容でも、メッセージの受け取り手によっては深く傷つけてしまい意図せず炎上することもよくあります。
そのため、
- インターネットに一度上げたものを回収することは不可能
- SNSは人と人とのコミュニケーション
- 投稿は世界中の人が閲覧可能
などの意識を持ち、適切なリテラシーのもとアカウントを運用しましょう。
コミュニケーションの偏りに注意する
ユーザーとコミュニケーションを図りやすいことは、X(旧Twitter)の大きなメリットである一方で、多くのユーザーとやり取りをする中でコミュニケーションの内容にばらつきが出やすくなります。
企業アカウントが相手をするユーザーは多数存在しますが、ユーザー目線ではこちら1名(1社)とやりとりをしているため、相手によって反応を変えず、すべてのユーザーに対して同じスタンスで同品質のコミュニケーションを心がけましょう。
認証バッジ(公式マーク)の獲得を目指す
従来はX(旧Twitter)での認証バッジは主に影響力のある公式アカウントに付与されるものでしたが、現在ではアカウントの影響力にかかわらず条件を満たしたアカウントに付与されるものとなっています。
具体的には、
- X Blue(旧Twitter Blue)に登録している
- 資格基準を満たしている
といったアカウントに認証バッジが付与されます。
ただ、ユーザーが持つ「公式アカウントのイメージ」という意味では認証バッジの効果はゼロではないため、安心感や信頼感を与えるために認証バッジを取得することがおすすめといえるでしょう。
認証バッジの取得に関する詳しい資格基準は以下のページをご覧ください。
キャンペーンを実施して話題をつくる
X(旧Twitter)キャンペーンとは、「アカウントのフォロー&投稿をリポストした人の中から抽選で●●をプレゼント」のように、特定の行動をユーザーに促し、その見返りとしてユーザーに賞品を提供するマーケティング手法の一つです。
アライドアーキテクツ株式会社が行った「Twitter企業公式アカウントの利用実態調査」によると、企業のX(旧Twitter)アカウントをフォローしている人のうち約58%がキャンペーンをきっかけに企業アカウントをフォローしているという結果となりました。
画像:2019年度「Twitter企業公式アカウント」の利用実態を調査|アライドアーキテクツ株式会社
X(旧Twitter)キャンペーンは、
- 新商品の認知度向上につなげたい
- 店舗に集客をしたい
- ECサイトの売上をアップしたい
など、様々な目的に合わせて実施できるため、施策の一つとして検討してみるとよいでしょう。
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広告配信でリーチするユーザー数を増やす
X(旧Twitter)では、アプリ上で広告として企業の情報を配信することができます。
ユーザーのタイムライン上に他のポストと同じように広告が表示されるため、ユーザーの目に留まりやすく、クリックされやすいメリットがあります。
広告配信は自社のフォロワー以外にも情報を届けやすいため、キャンペーン実施時や繁忙期に活用するとよいでしょう。
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まとめ
本記事では、X(旧Twitter)の企業アカウントを運用する方法を詳しく紹介・解説してきましたが、いかがでしたか?
SNSの企業アカウントは、正しい知識を身につけたうえで運営することで成果が出やすい施策です。
そのため、記事内でご紹介したアカウント設計や分析、改善などを通じて目的を達成できるアカウント運営をし、多くのファンを獲得するアカウントを目指しましょう。
X(旧Twitter)上での広告配信に興味がある方は、ユーザーエンゲージメント獲得はもちろん、フォロワーを増やすコミュニケーションプランから売り上げアップ施策まで包括的なサポートが可能なFind Modelにぜひご相談ください。
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