お酒やアルコールが賞品として当たるInstagramキャンペーンは人気が高く、酒類メーカーや飲食品の関連企業で積極的に採用されています。
しかし、酒類を扱う特性上、キャンペーン実施には細心の注意を払う必要があるため、中には「実施したくてもなかなか踏み切れない」という企業様もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、お酒・アルコール関連のInstagramキャンペーンの注意点と参考にしたい成功事例5選をご紹介いたします。
注意点をしっかりと押さえることができれば、お酒・アルコール関連のInstagramキャンペーンは大きな反響を得られる効果的な施策ですので、是非ともご参考にしていただければ幸いです。
※ 掲載事例につきましては、弊社で取り扱っている事例だけではなく、他社様の素敵な事例もご紹介させて頂いております。ぜひ詳細はURLをご確認ください。
お酒・アルコール関連のInstagramキャンペーンの注意点
まずは、お酒・アルコール関連のInstagramキャンペーンを実施する際の注意点をご紹介いたします。
法律とInstagram規約を遵守する
まず前提として、お酒・アルコールを扱う企業には法律を守る務めがあり、酒販売店が20歳未満に酒類を提供した場合は、50万円以下の罰金が課せられるほか、企業イメージを大きく損ねることにもつながります。
また、Instagramでお酒・アルコールに関するキャンペーンを実施するには、Instagram規約を遵守することも重要です。
Metaが公開している「ブランドコンテンツポリシー」の中で、アルコールは“制限されているコンテンツ”に指定されており、例えばキャンペーンに伴うブランドタイアップ投稿(PR投稿)では年齢設定を20歳以上にする必要があります。
なお、PR投稿時のオーディエンス制限については、以下の記事で詳しく解説しておりますのであわせてご参考にしてください。
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【Instagram・オーディエンスの年齢制限が必須PRコンテンツ!】アルコールなど広告ポリシー違反による投稿削除防止について
未成年者の飲酒防止に関する表示
日本では、「未成年者の飲酒防止に関する表示基準」が告示されており、SNSでの表示については、次の「酒類の通信販売における表示」が該当します。
酒類小売販売場において酒類の通信販売(商品の内容、販売価格その他の条件を提示し、郵便、電話その他の方法により売買契約の申込みを受けて当該提示した条件に従って行う商品の販売をいう。)を行う場合には、次の各号に掲げる区分に応じ、当該各号に定める事項を表示するものとする。
(1) 酒類に関する広告又はカタログ等(インターネット等によるものを含む。)「未成年者の飲酒は法律で禁止されている」又は「未成年者に対しては酒類を販売しない」旨
(2) 酒類の購入申込者が記載する申込書等の書類(インターネット等により申込みを受ける場合には申込みに関する画面)申込者の年齢記載欄を設けた上で、その近接する場所に「未成年者の飲酒は法律で禁止されている」又は「未成年者に対しては酒類を販売しない」旨
(3) 酒類の購入者に交付する納品書等の書類(インターネット等による通知を含む。)「未成年者の飲酒は法律で禁止されている」旨
8 前項に掲げる事項は、明りょうに表示するものとし、表示に使用する文字は、10ポイントの活字(インターネット等による場合には酒類の価格表示に使用している文字)以上の大きさの統一のとれた日本文字とする。
ポイントは、「未成年者の飲酒は法律で禁止されている」又は「未成年者に対しては酒類を販売しない」旨を明瞭表示することであり、記載されている条件をしっかりと順守できているか確認するようにしましょう。
キャンペーン投稿に当てはめると、投稿画像やキャンペーンの応募要項、酒類発送時の添付書類に「未成年者の飲酒防止に関する表示」を徹底する必要があるでしょう。
年齢制限の設定
Instagramのプロアカウントでは、アカウントに年齢制限を設定することができ、酒類販売業者のほか未成年への表示が問題になる業種では必須級の設定項目といえます。
手順は以下の通りです。
- プロフィール右上(≡)から設定とアクティビティ を開く
- 「ビジネスツール」または[クリエイターツール]を選択
- 「最低年齢」を選択し、閲覧できる最低年齢を20歳以上に設定
なお、プロアカウント設定がお済みでない方は以下の記事で詳しく解説しておりますのでご参考にしてください。
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Instagramのビジネスアカウントとは?|設定方法・メリットを解説
お酒・アルコール関連のInstagramキャンペーンの成功事例5選
前述した注意点を踏まえた上で、ここからはお酒・アルコール関連のInstagramキャンペーンで参考にしたい成功事例をご紹介いたします。
1.ちょこっtto!日本酒2本セットプレゼントキャンペーン|日本酒造組合中央会公式
初めにご紹介するのは、「日本酒造組合中央会」が実施したキャンペーン事例です。
日本酒造組合中央会は、酒税の保全や酒類業の取引安定を図る民間団体で、日本酒の魅力や清酒事業を広める活動として、Instagramやメディアサイトの運営にも力を入れています。
日本酒造組合中央会では、公式メディアアカウント「motto日本酒♡部(@jss_nihonshu) 」を通じて「ちょこっtto!日本酒2本セットプレゼントキャンペーン」を実施しました。
【キャンペーン事例】:ちょこっtto!日本酒2本セットプレゼントキャンペーン
本キャンペーンでは、
- 本アカウントのフォロー
- 本投稿のいいね
- DMで「応募」とメッセージ
- アンケートに回答
という条件のもと、抽選で10名に日本酒セット(2本)とおちょこセット(2個)一式がプレゼントされました。
まず本事例では、募集要項にアンケートが含まれている点が特徴として挙げられ、素敵なプレゼントが当たるチャンスと引き換えに、今後の活動の参考となる意見や情報を得ていることが窺えます。
また、日本酒に加えておちょこセットを賞品に設定している点もポイントで、日本酒デビューを促すアプローチが同社の取り組みにしっかりとマッチしていることが特徴。
Instagramキャンペーンは多くの目的をかなえられる広告施策であり、本キャンペーンはアンケートでの情報収集に加えて日本酒普及の取り組みに成果をあげている事例となっています。
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2.フォロワー限定キャンペーン セロの美味しさを体感しよう!| ロッテ酒類ジャパン
画像:@lottechilsung_jp|Instagram
続いてご紹介するのは、「ロッテ酒類ジャパン株式会社」が実施したキャンペーン事例です。
ロッテ酒類ジャパンは、韓国を代表する飲料メーカー「ロッテ七星飲料」の日本法人企業です。
日本でも人気の韓国焼酎やビール、清涼飲料など幅広い製品の生産・販売を行っています。
同社の公式Instagram「【公式】ロッテ酒類ジャパン(@lottechilsung_jp)」では、「フォロワー限定キャンペーン セロの美味しさを体感しよう!」を実施しました。
【キャンペーン事例】:フォロワー限定キャンペーン セロの美味しさを体感しよう!
本キャンペーンでは、応募期間中に公式アカウントをフォローしている方から抽選で10名に、同社が販売する「韓国焼酎セロ」とオリジナルグラスのセットがプレゼントされました。
「フォローしているだけ」という応募ハードルの低さが大きな特徴になっており、まさにキャンペーンタイトルにもある「セロの美味しさの体感」をユーザーに届けるキャンペーンになっています。
Instagramキャンペーンは、あえて参加ハードルを下げることで、宣伝したい商品の試供機会として活用することができます。
特に本事例は、同社が販売する韓国焼酎を日本で普及させる役割に貢献しており、美味しさを体感してもらうことで顧客化・口コミ拡散につながるでしょう。
3.フォロー&いいねで当たるプレゼントキャンペーン|UNCORK(アンコルク)
続いてご紹介するのは、「UNCORK(アンコルク)」が実施したキャンペーン事例です。
UNCORK(アンコルク)は、ワインインポーターの株式会社モトックスが運営するセレクトショップで、ソムリエが厳選した「ワイングッズ」と「ワインのおつまみ」を豊富に取り揃えています。
同社の公式Instagram「UNCORK アンコルク(@uncork.shop)」では、「フォロー&いいねで当たるプレゼントキャンペーン」を実施しました。
【キャンペーン事例】:フォロー&いいねで当たるプレゼントキャンペーン
本キャンペーンは、
- 本アカウントのフォロー
- 本投稿のいいね
という条件で募集された「フォロー&いいねキャンペーン」になっており、抽選で3名様にロゼスパークリングワインと生ハム・サラミセットがプレゼントされました。
同社のサイトリニューアルにちなんで実施している点がポイントで、豪華賞品のキャンペーンでうまく注目を集めることに成功しています。
さらにキャプションでは、
- 「ログイン、または新規会員登録するだけでもれなく500ポイント」
- 「3月末までにお買い物をしてくださった方の中から3名様にワインをプレゼント!」
と、自社サイトで実施中のキャンペーンも紹介しており、リニューアルを記念した施策全体に成果をもたらしました。
豪華賞品を据えたキャンペーンは注目を集めやすいため、本事例のようなリニューアルや新商品リリースとの掛け合わせは非常におすすめです。
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4.フォロー&いいねで簡単応募!お花見セットプレゼント|富士貿易株式会社
続いてご紹介するのは、「富士貿易株式会社」が実施したキャンペーン事例です。
富士貿易株式会社は、世界各地の美味しい酒類・食品を国内で販売する輸入貿易会社で、酒類の中でもワインの取り扱いが豊富なことが特徴であり、世界各地のワイナリーから美味しいワインを輸入販売しています。
同社の公式Instagram「富士貿易株式会社|酒食流通事業本部(@fujitrading_lfq)」では、「フォロー&いいねで簡単応募!お花見セットプレゼント」を実施しました。
【キャンペーン事例】:フォロー&いいねで簡単応募!お花見セットプレゼント
本キャンペーンは、
- 本アカウントのフォロー
- 本投稿のいいね
という条件で募集された「フォロー&いいねキャンペーン」になっており、抽選で30名様に2種のスパークリングワインとひよこ豆ディップ瓶がプレゼントされました。
桜にちなんだ季節感のあるキャンペーンがポイントになっており、お花見にぴったりの春らしいセット賞品でユーザーの参加意欲を掻き立てています。
また、画像では賞品の特徴が丁寧にまとめられており、キャンペーンを通じて取り扱う自社商品の魅力もアピールされていました。
季節にちなんだキャンペーンは注目を集めやすい王道の手法ですので、本事例のように、自社商品と親和性の高いキャンペーンを実施して注目を集めることがおすすめです。
5.フォロー&コメント プレゼントキャンペーン|日の出みりん
最後にご紹介するのは、「日の出みりん」が実施したキャンペーン事例です。
日の出みりんは、キング醸造株式会社が手がける調味料・清酒ブランドで、最近は果実種ラインナップ「HiNODEシリーズ」に力を入れており、若い世代からも人気を集めています。
同社の公式Instagram「【公式】HiNODEのお酒(@hinode_osake)」では、「フォロー&いいねで簡単応募!お花見セットプレゼント」を実施しました。
【キャンペーン事例】:フォロー&コメント プレゼントキャンペーン
本キャンペーンでは、
- 本アカウントのフォロー
- 本投稿に「あまおうのお酒」とコメント
という条件のもと、抽選で5名にあまおうのお酒2本セットがプレゼントされました。
コメントを条件にしている点がポイントで、投稿エンゲージメント向上からのおすすめ表示が見込めます。
また、キャンペーン投稿をプロフィール固定するなど、新規ユーザーにもれなく情報をリーチさせるための工夫が見られました。
さらに本事例では、上述した応募操作に関する条件のほか、
- 日本国内にお住いで満20歳以上であること
- 「飲酒にまつわる法令に反する内容」や「適正飲酒に反する内容」の投稿をしていないこと
といった文言も提示されており、未成年飲酒や飲酒運転など、お酒に関するトラブルへの配慮が徹底された事例としても参考になるでしょう。
まとめ
以上、お酒・アルコール関連のInstagramキャンペーンの注意点と参考にしたい成功事例5選をご紹介いたしました。
Instagramキャンペーンで酒類を提供するには、法律やInstagramのルールを遵守した適切な設定、表現が求められます。
しっかりと注意点をクリアしたうえで、今回ご紹介したようなユーザーの参加意欲を掻き立てるキャンペーンを実施していきましょう。
尚、SNSキャンペーンでお困りの際には、「Find Model」にお気軽にご相談ください!
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