近年はマーケティング戦略の重要性が特に重要視され、特にインターネットを活用したマーケティングが活発になってきています。
そんな中で「アウトバウンドとインバウンド、どちらのマーケティング戦略を取るべきか?」という疑問を抱く担当者もいます。
本記事では、この大きく2つに分かれる「アウトバウンドマーケティング」と「インバウンドマーケティング」の違いについて解説いたします。
どの手法がどの戦略に分けられるのかを理解し、自社に合ったマーケティングを模索しましょう。
目次
アウトバウンドマーケティングとインバウンドマーケティングとは?
アウトバウンドマーケティング
まずアウトバウンドマーケティングとは、「企業から見込み客に対してアプローチを行うマーケティング」を指します。
いわば企業主導の方法であり、「プッシュ型」のマーケティングと呼ばれています。
例としては
- ダイレクトメール
- テレビCM
- テレマーケティング
- 雑誌広告や新聞広告
などが挙げられます。
メリットとしては、不特定多数へのアピールが可能となるので、人の目に触れる機会が多くなります。
一方、興味のない層にとってはうっとうしいと思われる可能性もあり、イメージの低下につながる可能性もあります。
さらには多額の広告費をつぎ込む必要もあるため、高コストであるという欠点もあります。
インバウンドマーケティング
インバウンドマーケティングとはいわば「プル型」のマーケティングです。
具体的には
- 公式SNSアカウント運営
- オウンドメディア運営
- メルマガ配信
- セミナー・ウェビナー開催
などを指します。
これらの情報を見るのは興味のあるユーザー、またはアルゴリズムで「興味がありそう」と思われたユーザーのみなので、不快に感じる人はそれほど多くありません。
アウトバウンドマーケティングと比べて低予算で始められることや、ネット上でバズることで想定外の反応が得られることなどのメリットがあります。
一方で、効果が出るまで中長期かかるということや、興味のない新規層へのアピールの機会を逃してしまうというデメリットもあります。
これからは「インバウンドマーケティング」の時代?
それぞれの例を見てわかるように、アウトバウンドマーケティングの手法はインターネットが広まる前からの手法、一方でインバウンドマーケティングはインターネットやSNSが広まってからの手法です。
したがって、アウトバウンドマーケティングはこれから衰退する傾向にあると考えられています。
事実、2021年の日本のインターネット広告費は2兆7,052億円(前年比121.4%)であり、テレビ・新聞・雑誌・ラジオのマスコミ四媒体広告費(総計2兆4,538億円)を初めて抜きました。
その中でもSNS広告は前年比134.3%の7,640億円で、インターネット広告媒体費全体の3分の1を占めています。
画像:【2022年最新】ネット広告費がテレビなどマス広告費を追い抜いた!相乗効果を高める3つのポイント
これはスマホの普及もそうですが、コロナ禍も影響しています。
新型コロナウイルスの流行で対面を避けるようになり、テレワークの浸透が加速した結果、ウェビナーなどの「文字媒体だけでなく人と会話するようなマーケティング」もインバウンドマーケティングが有利であると認識するようになったからです。
さらにZ世代は「テレビ離れ」だけでなく「電話離れ」も加速しているため、テレビCMやテレマーケティングではZ世代に届かなくなっています。
また、ネットでほしいものの情報を手に入れることが当たり前になってきているため、営業の方法も飛び込み営業などのやり方は迷惑がられる傾向にあります。
これらの現状から、今後はインバウンドマーケティングへの切り替えがますます進むでしょう。
インバウンドマーケティングに切り替えるためには
これまでアウトバウンドマーケティングでやってきた老舗企業にとって、インバウンドマーケティングへの切り替えというのはなかなか慣れないものだと思われます。
まずインバウンドマーケティングへの切り替えを考える中で取り組んでほしいのが、「コンテンツマーケティング」です。
コンテンツマーケティングとは、「見込み客が悩んでいることや興味関心を持っている事柄をあらかじめコンテンツとして公開することで、自社との接点を生むマーケティング」を指します。
例えば、インテリアを販売しているメーカーがオウンドメディアやSNSで「寝室をおしゃれにするためにこのインテリアがおススメ!」と発信したり、ガーデニング用の植物を販売しているメーカーが「植物の葉っぱが黄色くなる原因は?」などの悩みを解決したりすると、ユーザーから興味関心を持たれます。
メーカーとしての信頼を勝ち取れば購買時の選択として浮かぶようになり、ひいては売り上げアップにつながるのです。
インバウンドマーケティングで取り組みたい3つのメディア
コンテンツマーケティングでは、大きく分けて3つのメディアに取り組むと、バランスの良いマーケティングが見込めます。
すべて連携させると相乗効果が期待できますが、やみくもに始めるのではなく、慎重に計画して1つずつ着手していくようにしましょう。
オウンドメディア
ブログやメルマガなどの自社サイトに代表されるオウンドメディアは、先ほど挙げたようなコンテンツ作りによってPVを獲得し、企業としての知名度・信頼度を上げるのに役立ちます。
費用は安上がりなうえ、コンテンツはどんどんたまっていくので、それらの情報は資産となります。
アーンドメディア
アーンドメディアは口コミサイトやSNSなど、「アカウントを持っている人ならばだれでも自由に書くことができる」というのが特徴のメディアです。
こちらではユーザーの忌憚ない意見を聞くことができたり、アンケート機能を使って民意を聞いたりすることができます。
こちらも無料で開始できるうえ、長期運用も可能です。
さらにネット上の意見を利用した「UGCマーケティング」を展開することもできます。
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ペイドメディア
こちらはSNS広告など、費用を払って広告を掲載するメディアです。
テレビCMのように大勢のターゲットにリーチしやすいという長所がある一方で、広告費用がかかるというデメリットも。
しかし、テレビCMと比較すれば広告費は抑えられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
これからの時代、ユーザーが能動的に動くインバウンドマーケティングが幅を利かせていくでしょう。
商品についてSNSで知り、評判をSNSで調べ、ネットサイトで購入するというサイクルが定番となっていくと、「ネット上でいかに話題になるか」が重要になってきます。
そんなとき、インバウンドマーケティングをいかに進めているか?によって売り上げに大きく差が出てしまいます。
また、テレビCMは単純接触効果(元々興味がなかった物事に対し、複数回接触を繰り返すことで興味を持つ心理的現象)を利用していますが、積極的なインバウンドマーケティングでも同じ効果が得られるはずです。
まだSNS運用やネット広告を出していない企業の方は、これを機に着手されてみてはいかがでしょうか?
インバウンドマーケティングのやり方が難しいという方は、ぜひインフルエンサーマーケティング会社 FInd Modelまでご相談ください。
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