毎年10月は、Instagram上で「#ハロウィンレシピ」や「#ハロウィンコスプレ」といったハッシュタグの投稿が急増します。
こうした消費者が盛り上がる季節のイベントは、企業が顧客にアプローチする絶好の機会です。特にハロウィンは、ビジュアル訴求に強いInstagramと相性が良く、多くの企業がキャンペーン施策で大きな成果を上げています。
一方で、SNSマーケティング担当者の中には、
- 「競合他社と差別化を図るのが難しい」
- 「毎年キャンペーンアイデアを考えるのが大変」
といった悩みを抱える方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、キャンペーン施策のヒントとなる、Instagramハロウィンキャンペーンの成功事例を厳選してご紹介します。
Instagramキャンペーンに季節のイベントを取り入れるコツを知って、ユーザーとのコミュニケーションやブランディング、売上向上を目指しましょう。
※本メディアの掲載事例は、弊社で取り扱っている事例以外にも他社様の事例もご紹介しております。詳細は各URLをご確認ください。
目次
【ハロウィン編】Instagramキャンペーンの成功事例

それでは早速、ハロウィンシーズンに企業が実施したInstagramキャンペーンの成功事例を5つご紹介します。
ユーザーの参加を促すアイデアや賞品選定のポイントなどをぜひ参考にしてください。
1. 日本サニパック
最初にご紹介するのは、ポリ袋・ゴミ袋の総合メーカー「日本サニパック株式会社」の事例です。
同社のInstagramアカウント(@sanipak_jp)では、「サニパック ハロウィンフォトコンテストキャンペーン2025」を開催しました。
キャンペーン概要
- 【応募期間】
2025/10/7(火)10:00~11/3(月)23:59 - 【参加方法】(フォトコンテスト)
1. Instagram「@sanipak_jp」をフォロー
2. #サニパックとハロウィン2025 を付けてハロウィンに関わる写真を投稿 - 【参加方法】(フォロー&いいねキャンペーン)
1. Instagram「@sanipak_jp」をフォロー
2. この投稿に「いいね」 - 【当選内容】
1. 松坂牛もも・肩ロースすき焼き用|1名様(フォトコンテスト大賞)
2. 季節の果実厳選アソート|4名様(フォトコンテスト優秀賞)
3. サニパック食品保存袋などの商品詰め合わせ|40名様(フォロー&いいねキャンペーン)
本キャンペーンは、「フォトコンテスト」と「フォロー&いいねキャンペーン」を同時開催するアイデアが特徴になっており、幅広いユーザーの参加ニーズを満たしている点がポイントです。
フォトコンテストは撮影写真を投稿する工程がありますが、その分、松坂牛や果実アソートといった豪華賞品が参加価値を高めています。
特に、「松坂牛もも・肩ロースすき焼き用」は、冬時期に最適な賞品となっており、ハロウィンという秋後半のキャンペーン時期を活かしている点も参考になるでしょう。
一方で、気軽に参加できる「フォロー&いいねキャンペーン」は、コンセプトと賞品(食品保存袋)が忙しい主婦層にマッチしており、自社商品の利便性を広くPRする機会にもつながっています。
中身の異なるキャンペーンの同時開催は、新規層の獲得と既存の顧客満足度向上、そして、話題性獲得やブランド認知などを両立するアイデアとしてぜひ参考にしたいですね。
2. アメリカンポーク「ごちポ」
続いてご紹介するのは、「米国食肉輸出連合会」が運営するアメリカン・ポークのInstagram公式アカウント「ごちポ」(@gochipo_jp)の事例です。
同アカウントでは、「お肉をあげちゃうぞ!トリック・オア・ポーク」と題し、ハロウィンならではのテーマと手軽さが魅力のフォロー&いいねキャンペーンを開催しました。
キャンペーン概要
- 【応募期間】
2025/10/1(水)~10/31(金) - 【参加方法】
1. 公式アカウント「@gochipo_jp」をフォロー
2. この投稿に「いいね!」
「トリックオアポーク」とコメントすると当選確率が2倍に - 【当選内容】
1. 【A賞】 アメリカン・ポーク ロース詰め合わせ 約1kg|15名様
2. 【B賞】 ごちポ オリジナルシートまな板|100名様
本キャンペーンは、ハロウィンの合言葉「トリック・オア・トリート」を巧みに活用しており、参加しやすく、記憶に残りやすい施策設計がポイントです。
キャンペーン名の「トリック・オア・ポーク」は、ハロウィンシーズンにユーザーの目に留まりやすく、「お菓子(トリート)じゃなくて、お肉(ポーク)をあげるよ!」というメッセージが直感的に伝わる、秀逸なネーミングと言えるでしょう。
また、参加方法には「トリックオアポーク」とコメントすると当選確率が2倍というオプション情報を用意しており、投稿エンゲージメントの底上げでおすすめ表示を狙っている点も参考になります。
季節のイベントと自社商材を見事に掛け合わせ、ユーザーが楽しく参加できるアプローチを実現している点をぜひ参考にしたいですね。
3. キュービックプラザ新横浜
続いてご紹介するのは、新横浜駅直結の商業施設「キュービックプラザ新横浜」のInstagram公式アカウント(@cubicplaza_shinyokohama)の事例です。
同アカウントでは、「フォロー×いいねで当たる #ドキドキおばけハント」と題し、Instagramの投稿を巧みに活かした参加型のキャンペーンを開催しました。

画像:@cubicplaza_shinyokohama|Instagram
キャンペーン概要
- 【応募期間】
2025/10/17(金)~10/31(金) - 【参加方法】
1. 公式アカウント(@cubicplaza_shinyokohama)をフォロー
2. この投稿に「いいね!」
過去の投稿に隠れている「おばけ」を探してスクリーンショットをDMで送ると【特別賞】に応募できる - 【当選内容】
1. 【一般賞】 商品券1,000円分|20名様
2. 【特別賞】 BRUNO ホットプレート|2名様
本キャンペーンの最大のポイントは、Instagramプロフィールの過去の投稿を「宝探し」のフィールドとして活用している点です。
画像:@cubicplaza_shinyokohama|Instagram
特別賞の条件である「#ドキドキおばけハント」は、ユーザーが楽しんで参加できることに加えて、過去の投稿を遡って見てもらう機会に繋がっています。
キャンペーン参加で単にフォロワー数を増やすだけでなく、アカウント全体のコンテンツに興味を持たせて施設の魅力をPRする非常に巧みな仕掛けと言えるでしょう。
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4. SOSEKI BEAUTY(ソセキ ビューティー)
続いてご紹介するのは、美容家電ブランド「SOSEKI BEAUTY(ソセキ ビューティー)」の事例です。
同社のInstagramアカウント(@soseki_beauty)では、主力商品であるコードレスヒートブラシ「LITGLOSS」のプレゼントキャンペーンを開催しました。
キャンペーン概要
- 【応募期間】
2025/10/19(日)~11/2日(日) - 【参加方法】
1. 公式アカウント(@soseki_beauty)をフォロー
2. この投稿に「いいね!」
希望の色をコメントすると当選確率アップ - 【当選内容】
LITGLOSS コードレスヒートブラシ|合計2名様
《Wチャンス》 期間中にフォロワー5,000人達成で、さらに2名様に追加でプレゼント!
本キャンペーンの最大のポイントは、「Wチャンス企画」を設けることで、ユーザーにアカウントの成長(フォロワー増加)を応援してもらう参加型のアイデアにあります。
「フォロワー5,000人達成で当選者数が2倍になる」という条件は、参加者が当選確率を上げるために、キャンペーン情報を友人に「シェア(口コミ)」する強力な動機付けとなります。
また、「希望の色をコメントすると当選確率アップ」というオプションも、投稿のエンゲージメントを高める有効な一手です。
ユーザーを単なる応募者ではなく、「アカウントを一緒に育てるパートナー」として巻き込み、フォロワー数とエンゲージメントの両方を高める戦略を、ぜひ参考にしたいですね。
5. 鴨川グランドホテル
最後にご紹介するのは、千葉県鴨川市の「鴨川グランドホテル」の事例です。
同社のInstagram公式アカウント(@kamogawagrandhotel)では、毎年恒例のハロウィンイベント「ジャンボかぼちゃ重さ当てクイズ」キャンペーンを開催しています。
キャンペーン概要
- 【応募期間】
2025/10/1(水)~10/25(土) - 【参加方法】
1. 公式アカウント(@kamogawagrandhotel)をフォロー
2. この投稿に「いいね!」
3. ホテルのロビーに展示されている「ジャンボかぼちゃ」の重さを予想してコメント - 【当選内容】(ピタリ賞&ニアピン賞)
1. プレミアムルーム ペア宿泊券|1名様
2. スタンダードルーム ペア宿泊券|1名様
3. 朝食付き ペア宿泊券|1名様
4. ディナーバイキング ペア食事券|1名様
本キャンペーンの最大のポイントは、オンライン(Instagram)とオフライン(ホテルロビー)を巧みに連携させている点にあります。
キャンペーンの題材となっている「ジャンボかぼちゃ」は、実際にホテルのロビーに展示されているものであるため、宿泊客が現物を見てクイズに参加するという、オフラインからオンラインへの自然な誘導が生まれています。
もちろん、遠方のフォロワーも写真を見てクイズに参加できますが、実際に訪れた人の方が有利になるというゲーム性が「ホテルに行ってみたい」という来訪意欲を促す点もポイントでしょう。
オフライン(ホテルのシーズン展示)とオンラインの拡散力を組み合わせ、施設の認知拡大と来訪意欲を同時に向上させている点をぜひ参考にしたいですね。
【ハロウィン編】Instagramキャンペーンのポイントまとめ

最後に、成功事例から学ぶInstagramハロウィンキャンペーンの3つのポイントをご紹介します。
季節やイベントにちなんだキャンペーン企画の参考になれば幸いです。
1. 参加ハードルの高低差で幅広いユーザーを巻き込む
成功しているキャンペーンの多くは、参加方法に意図的な「高低差」を設けていることが分かります。
例えば、低いハードルでは 「フォロー&いいね」だけで参加できる手軽な企画を用意し、新規フォロワー獲得の入口を最大限に広げることができます。
そして高いハードルでは、豪華な賞品が狙える企画を組み合わせ、 「写真投稿」や「クイズ解答」などのアクションを促すことができるでしょう。
「気軽に参加したい層」と「積極的に楽しみたい層」の両方のニーズを満たすことで、キャンペーンの効果を最大化することが期待できます。
2. +αの行動を促すオプション(特典)を用意する
キャンペーンのリーチをさらに広げるためには、ユーザーにもう一歩踏み込んでもらう仕掛けも有効です。
今回本記事で紹介した事例にあったように、
- コメントで当選確率アップ
→エンゲージメントを高め、アルゴリズム上の評価を上げる効果。 - アカウントの目標達成で賞品追加
ユーザーから「応援」とオーガニックな口コミ(シェア)を促進。 - 過去投稿の回遊を促す
アカウント全体に触れてもらい、ブランド理解を深めてもらう機会を作る。
など、ユーザーが「やってみよう」と思える小さなオプション(特典)を用意することで、参加者数の増加とエンゲージメントの向上を両立できます。
3. 自社流のハロウィンアイデアでアプローチする
単に「ハロウィンだから」という理由でキャンペーンを企画するのではなく、自社の商材やブランドストーリーと巧みに結びつけることが競合との差別化に繋がります。
特に本記事で取り上げた成功事例からは、
- 秋後半のイベントであることを活かし、冬に向けた賞品を用意する。
- 実際の店舗や施設にあるものを題材にして来訪意欲を刺激する。
- イベントの合言葉をアレンジしてキャンペーン名を印象付ける。
といった点が参考になるはずです。
「仮装」や「お菓子」といった直接的なテーマだけでなく、ハロウィンが持つ「楽しさ」や「非日常感」を自社ならではの表現でアプローチするように心がけましょう。
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まとめ

本記事では、Instagramハロウィンキャンペーンの優れた成功事例と参考にしたいポイントを解説しました。
成功するキャンペーンの共通点は、単に豪華な賞品を用意するだけでなく、ユーザーを巧みに巻き込む「参加したくなる仕掛け」にあることが分かりましたね。
特に、UGCの創出やエンゲージメントの向上、オフラインへの誘導などは、積極的に取り入れたいポイントです。
ぜひ本記事を参考に、貴社ならではのハロウィンキャンペーンを成功させましょう。
なお、Instagramを中心としたSNSキャンペーン施策に関するお悩みは、「Find model」へお気軽にご相談ください。
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