YouTubeは、クリエイター向けに新たな視聴者測定指標である「ユニークリーチ(Unique Reach)」を導入しました。さらに、ショートフィードにおける静止画やカルーセル投稿に音楽を追加できる新機能も発表しています。
今回のアップデートは、クリエイターが自身のチャンネルの価値をブランドや広告パートナーへより正確にアピールするための重要な後押しとなりそうです。
テレビでの「共視聴」を評価する新指標「ユニークリーチ」

画像:YouTube updates unique reach calculation, adds music for still image posts
今回追加された「ユニークリーチ」は、既存の「ユニーク視聴者数」とは異なる新しい測定基準です。特に、複数人で一緒に見ることが多いCTV(コネクテッドTV・インターネット接続型テレビ)での視聴状況を、より実態に近い形で反映するように設計されています。
YouTubeのクリエイター・リエゾンを務めるレネ・リッチー(Rene Ritchie)氏は、この違いについて次のように説明しています。
「例えば、あなたがスマートフォンで同じ動画を3回見たとします。アナリティクス上では『3回再生(ビュー)』としてカウントされますが、ユニーク視聴者数は『1人』です。一方、あなたがリビングのテレビで、2人の友人と一緒に同じ動画を見たとしましょう。再生回数は『1回』ですが、今回のユニークリーチでは『3人の共視聴(co-views)』としてカウントされるようになります」
つまり、CTVでの視聴においては、実際の再生回数(1回)だけでなく、画面の前にいる複数人の視聴者を「ユニークリーチ」として評価できるようになるのです。
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視聴者数はどうやって予測するのか?
ここで疑問となるのが、「YouTubeはどうやってテレビの前に何人いるかを把握するのか?」という点です。カメラで監視しているわけではないため、正確な人数を直接カウントすることは不可能です。
この点についてYouTubeは、「視聴者の属性、動画のジャンル、視聴時間帯」などのさまざまな要素に基づき、独自のモデルを使用して視聴者数を予測・算出していると説明しています。さらに、この予測モデルはNielsen(ニールセン)などの業界標準の測定パートナーのデータと照らし合わせて検証されており、現実世界の数値と乖離しないよう調整されています。
もちろん、これらはあくまで「推定値」であり、実際にテレビの前に1人しかいないのか、10人いるのかを完全に特定できるわけではありません。しかし、従来のテレビ業界の視聴率測定(絶対的なログインユーザー数ではなく、世帯や予測値に基づく測定)の基準に合わせることで、広告主がテレビCMと同じような感覚でYouTubeのCTV広告の価値を評価しやすくなるという狙いがあります。
このデータが広告パートナーにとって有利に働くかはそれぞれの判断に委ねられますが、YouTubeのCTVオーディエンスを評価する上で、非常に注目すべき指標となることは間違いありません。
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ショートフィードの画像投稿がさらに魅力的に
指標のアップデートに加えて、クリエイター向けの新しい表現ツールも追加されました。ショート(Shorts)フィード内に投稿する静止画やカルーセル(複数画像)投稿に、音楽を追加できるようになりました。
YouTubeは現在、Instagramのメインフィードにリールとカルーセルが混ざって表示されるのと同じようなアプローチで、ショートフィード内へのカルーセル投稿の表示を順次展開しています。
この機能にアクセスできるクリエイターは、1つの投稿に最大10枚の写真を設定でき、そこにYouTubeオーディオライブラリやAI音楽生成ツール「Dream Track(ドリームトラック)」から好きな楽曲をBGMとして追加することが可能です。
視覚的な写真と音楽を組み合わせることで、クリエイターはより豊かに独自の世界観を表現できるようになり、YouTubeコミュニティとのつながりをさらに深めるための強力なツールとなるでしょう。
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