みなさんはmixi(ミクシィ)を利用したことはありますか?
ガラケーユーザーが大半を占めていた00年代まで、日本でトップの人気を誇り一大ブームとなっていたサービス、mixi(ミクシィ)。
Twitterが普及し出した2010年ごろから徐々にアクティブユーザーが減り、“一昔前に流行ったSNS”というイメージを抱かれている方も多いのではないでしょうか。
しかし最近、mixiというワードがTwitter上でも度々トレンド入りするなど、再注目を集めていることが分かりました。
Z世代の層には過去に利用したことが無いユーザーも多いと思われるmixiですが、現在どのように利用されているのでしょうか。
基本的な機能の解説もふまえてご紹介していきますので、ぜひ最後までご一読ください。
目次
mixiとは?
mixi(ミクシィ)は日本のソーシャルネットワーキングサービスで、2004年に創業し、2006年に日本で最も利用者数が多かったSNSとして注目されました。
友人やコミュニティのメンバーとの交流が中心のサービスで、ユーザーはプロフィールを作成し、日記やブログの投稿、写真や動画の共有、メッセージのやりとりなどができます。
mixi(ミクシィ)はサービス開始当初、既に入会している登録ユーザーから招待を受けないと利用登録ができないという完全招待制のシステムを採用していました。
しかし2009年春以降、ユーザーを増やし、友人や家族みんなで使えるSNSを目指すことを目的として利用制限を緩和したため、現在では招待状なしで誰でも利用できるサービスとなっています。
では、mixi(ミクシィ)では現在どんな機能を使用することができるのでしょうか。
主なサービスについて以下でご紹介していきます。
友だち検索・友だち追加
mixiの最大の機能は、友だちとのつながりを作ることです。
ユーザーは検索機能を使って自分と趣味や興味が合いそうな人を探し、友だちになることができます。
mixiには「マイミクシィ」(マイミク)と呼ばれる機能があり、これは「友だち」や「フォロー」と同じ意味合いを持ちます。
ここに登録するとお互いのプロフィール画面に相手がマイミクであることが表示されるほか、相手を紹介する文章を相手のページに掲載することができ、相手の日記の新着書き込みなどが自分のページに表示されるようになります。
相手に申請のメッセージを送り、相手が承認することでマイミクになることが可能です。
コミュニティ
mixiでは、様々なテーマに関するコミュニティが存在し、ユーザーは自分が興味を持つコミュニティに参加することができます。
コミュニティ内では、そのテーマについての情報交換やディスカッションを行うことが可能です。
画像:mixi
検索機能を使って興味のあるコミュニティを見つけて参加することが、新たに友だち(マイミク)を増やすことにも繋がります。
自分でキーワードを打ち込む検索機能以外にもカテゴリ検索が可能で、コミュニティのカテゴリには「音楽」「ゲーム」「スポーツ」などがあります。
カテゴリ検索をして一覧に出てくるコミュニティから新しい出会いや発見をすることも出来るでしょう。
日記
mixiでは、ユーザーが日常の出来事や感想を投稿できる日記機能があります。
友だちに限定して公開することもでき、自分だけの個人的な日記帳として使うこともできます。
機能の特徴として、公開範囲を設定できることが挙げられます。
日記の公開範囲を「一般に公開」「友人まで公開」「友人の友人まで公開」の3種類から選択することができ、この「友人」はマイミクシィ登録しているユーザのことを指します。
自分のトップページにはマイミクシィの日記の最新記事や、自分がコメントした日記記事の一覧が表示され、常に友人の近況を把握することができます。
足あと
足あとは、自分のページへの訪問履歴や、あなたがほかのユーザーを訪問した際の履歴を確認できる機能です。
足あとは、mixiにログイン後、ホーム画面右上の足あとアイコンを押すと確認できます。
つながりのない相手にアクセスしても、相手の「足あと」には通知されず、「マイミク」へのアクセスや、共通のコミュニティ経由でのアクセスを行った際に付く機能です。
足あと機能があることで、「見てもらっている」という嬉しさや交流のきっかけを生むことができます。
mixiの再ブーム
TwitterやInstagram、TikTokなど他サービスの隆盛によって、第一線からは後退したようにも見えていたmixiですが、Z世代が注目しているというアンケート結果が出ました。
画像:【Simejiランキング】Z世代が選ぶ!!「トレンド寸前!次世代SNS TOP10」| PR TIMES
※集計期間 2022/12/21~2022/12/27 有効回答数 10~24歳 男女 367人
2023年1月に調査された「Z世代が選ぶ!!『トレンド寸前!次世代SNS TOP10』」(調査:バイドゥ株式会社)では、最新のSNSサービスに次いでmixiが5位にランクインを果たしています。
上記の結果から、昔mixiを利用していたというユーザーのみならず、新しく若年層からも注目されいるということが分かりました。
また、2022年10月28日~11月12日にmixiによって行われたmixiの利用実態の調査では、以下のような結果が出ています。
画像:「mixi の利用実態」—アンケートレポート 【2022年】| mixi
まず「ふだんmixiをどのくらいの頻度で利用しているか」を聞くと、「毎日」69.0%が最多となっており、次いで多かった「週に数回」の23.5%と合わせるとその数は9割を超えます。
現役のmixiユーザーは、高い頻度でサービスを利用していることが分かります。
画像:「mixi の利用実態」—アンケートレポート 【2022年】| mixi
また、「mixi を利用するデバイスについて教えてください。」という質問からは、「スマートフォン(公式アプリ)」と「PC」からの利用者が多いことが分かりました。
スマホがメインになった現代において、約5割のユーザーがPCからのログインを行っているというのはとても高い数値です。
これは、00年代にPCからmixiを使っていたユーザーがそのままサービスを使い続けていることが要因として考えられます。
運営元のMIXIによると、「mixiを話題にしていただいている日は、普段の3倍を超える新規会員登録がある」という声がありました。
さらに、TwitterがAPIの有料化を発表した2月2日の週には新規登録会員数が通常の8倍超に上る日もあったということから、新規登録だけでなく、既存ユーザーによる再ログインも増えているようで、Z世代とかつてmixiを利用していた30代の両者から利用され始めていることが分かりました。
なぜ今再ブーム?
では、なぜ最近になって再びmixiのブームが起きているのでしょうか。
その理由としては以下のような点が挙げられます。
1.Twitter離れ
2022年下半期に米起業家のイーロン・マスク氏がTwitterを買収したことから大幅な人員削減と機能変更が発生したのも記憶に新しいのではないでしょうか。
イーロンマスクの買収によってTwitterの改革が始まり、新機能の追加や既存機能といった様々な仕様変更が続いています。
Twitter Blueという課金制のサービスが開始したほか、凍結祭りがあったりなどと、サービスに対して不満を感じるユーザーが増加していることが予測されます。
Twitterへの信頼が薄くなったことがTwitter離れへとつながり、代わりになるサービスを探すユーザーも増えています。
今回、mixiがその受け皿の1つとなったことで、近年のユーザー数が伸びたことが考えられます。
実際、mixiにはTwitterによく似た機能である短文投稿機能「mixiボイス」も存在し、サービスの中でも特に人気な機能となっています。
2.レトロ感や懐かしさの再評価
mixiは2000年代初頭に登場し、現在のSNSとは異なるユーザーインターフェースやサービス内容が特徴でした。
そういった「レトロ感」や「懐かしさ」を再評価するムーブメントが2022年には若者の間で広がっており、その一環としてmixiに注目が集まったとされています。
最近では、短尺の動画サービスTikTok上で20年~30年程前にヒットした曲が再流行するといったケースも多く見られます。
30代以上にとっては懐かしくもある一方、Z世代にとっては新しく感じられるという点からmixiが注目されているのではないでしょうか。
3.プライバシーへの配慮・クローズドなコミュニティ
現在のSNSは、ユーザー情報を広告目的で利用することが問題視されており、プライバシーに配慮したSNSが求められています。
mixiはかつてからユーザー情報を厳格に管理しており、プライバシーに配慮したサービスとしてユーザーから安心感を得られるSNSとなっています。
Twitterのように拡散力の強いSNSは、多くの人に投稿を見てもらえる一方、炎上のリスクもあります。
一方mixiは、繋がることを申請し相手がそれを承認して初めて繋がるため、不特定多数に投稿を見られることがありません。
そのため、ユーザーにとっては安心して投稿ができる場となっていることが考えられます。
まとめ
以上、mixiの機能や再ブームの理由について解説していきましたが、いかがでしたか。
未だTwitterやInstagram、FacebookといったSNSの人気は根強いですが、今後は発信の方向や目的別にSNSユーザーが分かれていくことも考えられます。
mixiをはじめとする様々なSNSサービスに注目していきましょう!
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