古くから日本の食卓を支える食品メーカー。
輸入が当たり前になった今日においても、日本の代表産業として、今なお発展し続けています。
食品へのこだわりはさることながら、時代の流れに合わせ、マーケティングの方法も日々進化を遂げました。
変化の中心には、ネットワークの浸透に伴うSNSの普及が挙げられ、食品メーカーの多くが、何らかのSNS運用を導入し、大きな成果を得ています。
中でもInstagramでは、美しい写真コンテンツを通して、視覚的に食品の魅力を伝えることに活用されています。
そこで本記事では、「【事例】食品メーカーのInstagram企業アカウント運用事例5選」と題し、食品メーカーが運営する公式Instagramの運用事例をご紹介します!
食品メーカーのInstagram企業アカウントから、Instagram運用で優れているポイントや参考になる工夫を取り上げて解説していきます。
企業がInstagramを運営する上で、非常に役立つノウハウやアイデアが盛りだくさんの内容となっております。
ぜひ最後までご覧ください!
目次
【事例】食品メーカーのInstagram企業アカウント運用事例5選
それでは早速、食品メーカーのInstagram企業アカウントをご紹介していきましょう!
ミツカン[公式](@mizkan_official)
画像:ミツカン[公式](@mizkan_official)|Instagram
アカウント:ミツカン[公式](@mizkan_official)|Instagram
フォロワー数:約17.6万人(2022年5月現在)
まずはじめにご紹介する食品メーカーのInstagram企業アカウントは、「ミツカン[公式](@mizkan_official)」です。
「ミツカン」は、醸造酢をはじめとする調味料や納豆などを取り扱う食品メーカーです。
ベストセラー商品「ミツカンポン酢シリーズ」などでお馴染みですね。
同社の公式Instagramアカウントは、主にレシピ・献立アイデアの紹介を中心に運営されており、中でも、レンジを使った簡単レシピが主婦層をはじめとするユーザーから人気を集めています。
上記の投稿では、レンジで簡単に作れる「から揚げの彩り南蛮漬け」というレシピが紹介されています。
本投稿のキャプションに目を向けると、
- 「レンジで簡単」
- 「冷凍やお惣菜のから揚げをアレンジ」
- 「調理時間10分」
など、多忙な主婦層にとって役立つ、嬉しいキーワードが詰め込まれていることが分かります。
また、南蛮漬けの調味液には同社の商品が用いられており、レシピの中で活用法を紹介することで、便利な調味料としての立ち位置を定着させようとしています。
続いて上記の投稿では、5分で出来るおつまみレシピが5選紹介されています。
手間なく簡単にできる点に特化したレシピが選ばれているのですが、 その全ての味付けに同社の商品が用いられています。
本投稿においても、自社商品を中心に5分で作れる簡単レシピを豊富に紹介することで、汎用性の高さをプロモーションすることに成功していますね。
自社商品が狙う家庭での立ち位置を明確にし、コンセプトにあったコンテンツを積極的に発信している点が非常に参考になるでしょう。
エバラ食品(@ebarafoods)
画像:エバラ食品(@ebarafoods)|Instagram
アカウント:エバラ食品(@ebarafoods)|Instagram
フォロワー数:約9.1万人(2022年5月現在)
続いてご紹介する食品メーカーのInstagram企業アカウントは、「エバラ食品(@ebarafoods)」です。
エバラ食品は、主に焼肉のタレなど、家庭用調味料を取り扱う食品メーカーです。
人気の焼肉のタレでは、「黄金の味」シリーズなどでお馴染みですね。
同社の公式Instagramアカウントでは主に、レシピや、料理に役立つ知識が発信されており、季節や行事になんだ可愛い料理も豊富に発信されています。
実際に以下の2つの投稿をご覧いただきましょう。
上記の投稿では、「母の日」にちなんで、ブーケを模した、「エビチリのトルティーヤ」のレシピが紹介されています。
自社製品を用いたレシピと母の日を掛け合わせるアイデアが目を引く、素敵なコンテンツになっていますね。
続いて上記の投稿では、「子供の日」にちなんだ料理として「鯉のぼりと兜の春巻き」のレシピが紹介されています。
「おいしい」に「楽しい」をプラスしたレシピ紹介で、お子様を持つ親御さんにとって参考になるコンテンツになっています。
また、今回ご紹介した2つの投稿は、いずれも可愛い盛り付け例が写真になっているので、完成形がイメージしやすい点もいいですね。
季節や行事などトレンドに合わせたコンテンツは、ハッシュタグなどを通じて新規ユーザーを流入する効果にも期待できます。
実際に本事例においても、「#母の日レシピ」「#子供の日レシピ」など、トレンドに合わせたハッシュタグがしっかりと抑えられていますね。
季節や行事ごとに、自社商品を結びつけることでどのようなコンテンツを生み出せるのかという点に着目することで、素敵なアイデアが浮かんでくるかもしれませんね!
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キッコーマン公式(@kikkoman.jp)
画像:キッコーマン公式(@kikkoman.jp)|Instagram
アカウント:キッコーマン公式(@kikkoman.jp)|Instagram
フォロワー数:約8.4万人(2022年5月現在)
続いてご紹介する食品メーカーのInstagram企業アカウントは、「キッコーマン公式(@kikkoman.jp)」です。
キッコーマンは、醤油をはじめとする調味料や加工食品を取り扱う食品メーカーです。
創業から100年を超えた今なお、日本の食卓の定番として愛され続けています。
同社の公式Instagramアカウントは、レシピ紹介を中心とした投稿で運営されているのですが、大きな特徴として、インフルエンサーとしても活躍する人気料理家が考案したレシピを紹介している点が挙げられます。
上記の投稿の中では、フォロワー数120万人超えの料理インスタグラマーとしても知られる料理研究家「山本ゆり(@yamamoto0507)」さんが考案したレシピ「レンジで!なす天ぶっかけおろしうどん」が紹介されています。
人気の料理インスタグラマーが考案したレシピを採用することで、投稿への注目度が一気に上がることに加え、企業の勢いや影響力など、ブランディングのアピールにも繋がっています。
更に、得られるメリットは他にも数多く挙げられ、
- 人気インフルエンサーのレシピが数多く真似されることにより、レシピで使用される自社商品の売り上げが向上すること
- 次回の投稿に期待するユーザーのフォローを獲得すること
など、商品の販促やアカウントの成長といった成果にも大きく期待できるでしょう。
自社商品と関連性の高いインフルエンサーをチェックすることで、タイアップ効果に期待できそうなインフルエンサーをピックアップしたり、特には、自社商品を愛用しているインフルエンサーを見つけることでコラボに発展する場合もあります。
本事例のような大きな成果を得るために、日頃からインフルエンサーの動向をチェックしていきましょう!
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永谷園公式(@nagatanien_jp)
画像:永谷園公式(@nagatanien_jp)|Instagram
アカウント:永谷園公式(@nagatanien_jp)|Instagram
フォロワー数:約5万人(2022年5月現在)
続いてご紹介する食品メーカーのInstagram企業アカウントは、「永谷園公式(@nagatanien_jp)」です。
永谷園は、主にお茶漬け、ふりかけ、味噌汁などを取り扱う食品メーカーです。
お茶漬けはもちろん、松茸味お吸い物や麻婆春雨など、お馴染みの人気商品で親しまれています。
同社の公式Instagramアカウントの特徴の1つには、穴埋めクイズや間違い探しなどを用いた、ゲーム性のある楽しいレシピ投稿が挙げられます。
上記の投稿では、穴埋めクイズをきっかけに、お茶漬けレシピを紹介。
穴埋めクイズの正解は「糖」ということで、ご飯に含まれるブドウ糖の効能、及び、朝にお茶漬けを食べる習慣に話題を展開することで、自社商品の販促を促しています。
楽しいコンテンツをきっかけに投稿の閲覧を促すだけでなく、自社商品の消費を連想させる工夫に繋げている点が素晴らしいですね。
また、同社のレシピ紹介では、一般ユーザーのレシピを積極的に採用し、紹介している点も特徴になっています。
上記の投稿でも、一般のユーザーの投稿を元にしたレシピとして、自社商品「すし太郎」を使った「ちらし寿司」を紹介しています。
一般ユーザーから自社商品を活用したレシピのアイデアを得られるという点はもちろん、公式アカウントに取り上げられることはユーザーにとって嬉しいことでもあり、企業の存在をより近くに感じさせることで、顧客のロイヤリティを高めることにも期待できます。
一般ユーザーの投稿を探す際は、ブランド名や商品名を、
- キーワード検索
- ハッシュタグ検索
することがおすすめです。
本事例のようにコンテンツの内容に採用することや、例えば、
- リポスト(引用投稿)
- ストーリーをリポスト(引用して再シェア)
することで、ユーザーとのコミュニケーションの活性化を図るのもいいでしょう。
ぜひとも参考にしたいですね!
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ヤマサ醤油株式会社(@yamasa_soy_sauce)
画像:ヤマサ醤油株式会社(@yamasa_soy_sauce)|Instagram
アカウント:ヤマサ醤油株式会社(@yamasa_soy_sauce)|Instagram
フォロワー数:約1.1万人(2022年5月現在)
最後にご紹介する食品メーカーのInstagram企業アカウントは、「ヤマサ醤油株式会社(@yamasa_soy_sauce)」です。
ヤマサ醤油株式会社は、主に醤油やダシ商品などを取り扱う調味料メーカーです。
麺つゆや出汁として幅広く愛用されている「昆布つゆ」シリーズが定番ですね。
同社の公式Instagramアカウントは、レシピ投稿を中心に運用されており、中でも、人気料理研究家によるレシピの紹介が人気を集めています。
上記の投稿では、人気インスタグラマーとしても活躍するフードクリエイター「青山清美/金魚(@kiyomi_aoyama)」さんのレシピを紹介しています。
「青山清美/金魚」さんは、同社が運勢するレシピサイトのレシピスト(レシピ製作者)にも参加するなど、同社のパートナーとして様々な場面で協力されています。
そこで、Instagramにおいても、公式アカウントが発信するコンテンツに協力してもらうことで、フォロワーの獲得やブランドの定着・認知拡大など多くのメリットに繋げていることが伺えます。
また、本事例におけるもう1つのポイントとして、詳しいレシピについてはあえて記載せず、同社のレシピサイトへの流入を促しているという点が挙げられ、キャプションにはレシピサイトのURLが記載されています。
画像:ヤマサ醤油のレシピサイト「Happy Recipe」|オートミール&長芋入り♪鶏つくね
Instagramの現状の使用では、投稿にリンクを設定してワンクリックでアクセスすることが出来ないため、URLを検索エンジンに入力するなど多少の手間はかかります。
しかしながら、自社で運営するレシピサイトにユーザーを促すことは、分かりやすくレシピを伝えるだけでなく、サイト内で自社商品のラインナップを知ってもらうなど、ロイヤリティの高い顧客獲得のメリットがあることから、同社はあえてURLを記載する工夫を採用していることが窺えるでしょう。
Instagramに限らず、SNSの企業アカウント運用では、余すことなく情報を発信することで、幅広いユーザーに対して販促や認知拡大の効果を得られたり、本事例のように、あえて全ての情報を発信せずに自社サイトの閲覧・利用を促すことで、ロイヤリティの高い顧客の獲得に繋がったりと、活用法によって得られる成果は異なります。
いずれの場合においても、今回解説したポイントを抑えておくことで、自社の特徴や目的に合わせたアカウント運用・コンテンツ発信に活用していくことができるでしょう。
まとめ
さて今回は、食品メーカーのInstagram企業アカウント運用事例5選をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
本記事でご紹介したInstagram企業アカウントは、
- ミツカン[公式](@mizkan_official)
- エバラ食品(@ebarafoods)
- キッコーマン公式(@kikkoman.jp)
- 永谷園公式(@nagatanien_jp)
- ヤマサ醤油株式会社(@yamasa_soy_sauce)
上記のアカウントです。
各Instagramアカウント共に、ユーザーに対する訴求力の高いプロモーション施策が工夫されていました。
本記事が、今後のInstagram運用の参考となりましたら幸いです。
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