
従来、住宅や不動産の情報を収集する手段と言えば、不動産会社などが出版している雑誌や不動産会社の情報検索サイトなどが一般的でした。しかし、SNSの発展やユーザーの増加、住宅・不動産とSNSの相性の良さから、情報発信にSNSを活用する企業が増えています。
今回はSNSを活用した住宅・不動産の集客成功事例と、SNSを活用して集客を行う際のポイントを解説してまいります。
目次
住宅・不動産業界の現状
SNSを活用した集客について解説させていただく前に、住宅・不動産業界がおかれている現状について解説いたします。
日本の人口減少に加え、空き家率の増加が問題に
日本の人口は減少傾向にあります。2019年8月1日時点の総人口は約1億2625万人で、前年同月と比べ24.5万人の減少となっています。
画像:人口推計(平成31年(2019年)3月確定値,令和元年(2019年)8月概算値) (2019年8月20日公表)|総務省統計局(2019年8月28日参照)
高齢化と少子化が進み、人口減少は日本の大きな社会問題になっていることは周知の事実でしょう。
その一方で、国内の住宅数は増加傾向にあり、2018年(平成30年)10月1日時点の総住宅数は6242万戸と、前回住宅・土地統計調査が行われた2013年(平成25年)と比べ179万戸の増加となっています。
こうした現状が住宅の空き家率の上昇につながっており、空き家の数も846万戸と、2013年と比べ26万戸の増加となりました。
実際、2019年4月26日に発表された総務省が5年に1度実施する住宅・土地統計調査の2018年10月時点の調査結果によると、日本国内の住宅総数に占める空き家の割合は過去最高の13.6%となっています。
画像:平成30年住宅・土地統計調査 調査の結果の概要|総務省
空き家率は人口減少の影響が大きい地方ほど高い傾向にあり、最も空き家率の高い山梨県で21.3%、次に空き家率の高い和歌山県が20.3%となっています。空き家率の低い首都圏でも空き家率は10%を超えており、埼玉県で10.2%、東京都で10.6%、神奈川県が10.7%となっています。
需要に対して供給過多、つまり競争が激しくなっている中、自社ブランドを選んでもらうためいかに消費者へアプローチできるかが問われてきます。
参考:
・平成30年住宅・土地統計調査 調査の結果の概要|総務省
・日本経済新聞 「空き家率、過去最高の13.6% 都市部で高い地域も 2018年10月時点(2019年4月26日)
賃貸やシェアハウスなど、必ずしも不動産や住宅を購入しないケースも増えている
一昔前であれば多くの人々が不動産や住宅を所有し一軒家やマンションを購入し居住することが一般的でした。賃貸物件に居住している人でも、いずれ住宅を所有し居住したいという目標を持っている人が多く見られました。
しかし近年、住宅に対する人々の意識の変化から、住宅や土地の費用や税金などのコスト面を考慮してあえて賃貸物件に居住し続ける人々や、シェアハウスのような新しい居住形態を選択する人々が増加するなど、必ずしも不動産や住宅を購入しないケースが増えています。
特に若者を中心に人気を集めているシェアハウスは、東京23区や首都圏を中心に広がりを見せており、新規参入する運営事業者が増加しています。住宅・不動産業界において、シェアハウス/シェアリングエコノミー市場は非常に注目度が高いものと言えるでしょう。
参考:
・シェアハウス等における契約実態等に関する調査 報告書|国土交通省 住宅局
・シェアリングエコノミー関連調査結果|株式会社情報通信総合研究所・一般財団法人シェアリングエコノミー協会
住宅・不動産の集客にSNSを活用するメリット
では、顧客の獲得競争が激化する中、住宅・不動産の集客にSNSを活用することは企業にどのようなメリットを及ぼすのでしょうか。SNSの特徴についての解説とSNSを活用した集客のメリットをご紹介いたします。
SNSとは?SNSの種類と利用者データ
まずはSNSについてご紹介いたします。SNSとは「Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」の略で、ネット上で他の人とコミュニケーションを行ったり、コミュニティを形成することが出来るサービスのことです。
SNSには様々な種類があり、SNSによって特徴やユーザー層が異なります。世界的にポピュラーなSNSとしては「Facebook」「Twitter」「Instagram」「YouTube」「TikTok」などが挙げられ、日本はもちろん世界中に多くのユーザーを抱えています。
これらの人気SNSは、ユーザー数の多さやマーケティングツールの充実度の高さで企業などからも注目を集めており、企業によるSNSを活用したマーケティングも活発に行われています。
世界最大の動画共有サービスであるYouTubeで動画を公開し人気を集めている「ユーチューバー」や美しい写真や動画を供するInstagramで人気の「インスタグラマー」を起用したインフルエンサーマーケティングも注目度の高いマーケティング手法となっています。
人気SNSのユーザー数及び利用企業数については下記の記事にて詳しく解説しております。マーケティングに活用するSNSの選定の際に役立つデータが多数ございますのでぜひ、ご活用ください。
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住宅・不動産の集客にSNSを活用するメリット
様々な業界において有用なマーケティングツールとして注目・活用されているSNS。住宅・不動産業界においてもSNSは非常に有効なマーケティング手段たりえます。住宅・不動産の集客にSNSを活用するメリットは以下のようなものが挙げられます。
写真や動画を通して物件の内観や外観を直観的に訴求できる
多くのSNSでは写真や動画を投稿することができます。
住宅・不動産業界にとって重要なアピールポイントである物件の内観や外観を視覚情報で直感的にアピールすることができるため、訴求力の高い効果的なマーケティングが可能です。
住宅・不動産購入に積極的なターゲットとの接点を増やせる
住宅・不動産業界と消費者の接点と言えば店頭や不動産情報誌・不動産情報サイトなどが挙げられます。
SNSを活用することで純粋に企業・ターゲット間の窓口が増える他、人気の高いSNSはユーザーが非常に多く、サービス利用のハードルも低いことから、これまで企業と接点のなかった潜在的なターゲットとの接点を増やすことにつながります。
ハッシュタグや位置情報などで物件情報を見つけてもらえる
住宅・不動産と言えば物件の所在地も重要な情報ですが、SNSの投稿にはハッシュタグや位置情報などを付与することができます。
SNSには検索機能にハッシュタグ検索機能や位置情報検索機能を実装しているものも多く、SNSユーザーに所在地から物件情報の投稿を見つけてもらうこともできます。
住宅・不動産情報の投稿や広告の拡散が期待できる
SNS最大の特徴とも言えるのが投稿や情報の拡散力の高さです。投稿した住宅・不動産情報の投稿は多くのSNSユーザーの目に入ることが期待できます。
多くのユーザーに興味を持ってもらえるような魅力的な内容を戦略的・継続的に投稿することができれば、ファンやフォロワーの獲得につながり、投稿の拡散力は一気に高くなります。
ユーザーと相互コミュニケーションができる
優れた情報発信ツールであるSNSですが、多くのSNSはコミュニケーションツールとしての機能も備えています。メジャーなSNSでは投稿に対してのコメント・返信機能は一般的であり、アカウントに対してダイレクトメッセージを送信することができる機能も備えています。
企業からの情報をほぼ一方的に発信するだけだった雑誌や企業ホームページ、不動産情報サイトなどと異なり、企業とSNSユーザーの間で相互にコミュニケーションを行うことが容易であることから、積極的なコミュニケーションを行うことで、顧客とのより密接な関係の構築やファン・フォロワーの獲得につなげることができます。
SNSを活用した住宅・不動産の3つの主な集客方法と特徴
それでは、具体的なSNSの活用法をご紹介してまいりましょう。住宅・不動産業界におけるSNSを活用した3つの集客方法と特徴について解説いたします。
自社でSNSアカウントによる情報発信と集客
まず第一に挙げられるのは、自社でSNSアカウントを運営し情報発信と集客を行う方法です。
特徴としては、SNSアカウントは無料で始められることが大きなメリットです。そしてSNSを通して自社の強みや魅力をユーザーに訴求することで、継続的なブランディングが可能です。
また、セミナーや展示会などの情報もあわせて告知できるため、最新情報を発信する媒体としても活用することができます。ユーザーとのコミュニケーションを行うこともできるので、長期的なコミュニケーションを通して根強いファンの獲得につなげられる点も大きなメリットです。
参考としてInstagramから2つの企業アカウントをご紹介いたします。
グッドルーム[goodroom]
Instagramアカウント:
@goodroom_jp|Instagram
ご紹介する1つ目のアカウントは、リノベーションやデザイナーズなどおしゃれな賃貸物件の情報サイトを運営している「グッドルーム[goodroom]」のアカウントです。2019年8月現在のフォロワー数は約11万7,000人と非常に人気の高いアカウントとなっています。
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こちらのアカウントでは、グッドルームが取り扱っている賃貸物件の写真や間取りが紹介文のキャプション付きで紹介されています。ハッシュタグや位置情報で所在地からの検索を行いやすいようにしている他、投稿から物件に興味を持ったユーザーを運営している不動産情報サイトへ誘導しています。
取り扱っているのがリノベーションやデザイナーズ物件ということもあり、非常に写真映えのする魅力的な投稿が多いのが特徴的です。地域ごとにまとめたストーリーズもアーカイブされており、写真の投稿に特化したInstagramを有効利用したアカウントとなっています。
Woman.CHINTAI
Instagramアカウント:
@woman.chintai|Instagram
続いてご紹介するのは、女性向けの賃貸物件情報サイト「Woman.CHINTAI」のInstagramアカウントです。こちらのアカウントも2019年8月現在のフォロワー数は約6万8,700人と大変人気の高いアカウントです。
この投稿をInstagramで見る
投稿されているのが写真ではなくイラストと文章の画像という点が特徴的です。
投稿内容は物件の紹介ではなく、様々な街や地域の紹介と女性のファッションコーディネートのイラストとなっており、先にご紹介した「グッドルーム[goodroom]」のアカウントとは違った「住みたい家」ではなく「住みたい街・ライフスタイル」を訴求し、ウェブサイトへの誘導を行っています。
このアカウントの最大の特徴とも言えるのが、投稿されているイラストがInstagramで活躍している人気イラストレーターによるものである点です。「nodeko(@nodeko_)さん」や「慧子(@um7mr)さん」、「あわのさえこ(@saeko55)さん」や「やよい(@frp_y)さん」といった非常に人気の高いイラストレーターを起用しており、それぞれのアカウントのファンやフォロワーにとっても非常に魅力的なアカウントと言えるでしょう。
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SNS広告配信による集客
SNSを活用した集客方法の2つ目は、SNS広告配信による集客です。
人気の高いSNSでは公式で広告配信サービスが提供されています。目的別に複数の種類の広告配信方法が提供されている他、性別や年齢、居住地や興味・関心などから詳細なターゲティングを行うことができます。予算に応じて広告配信頻度も調整することができ、企業のニーズに合わせた広告配信が可能になっています。
FREEDOM ARCHITECTS
たとえばこちらはデザイン住宅を手掛ける「フリーダムアーキテクツ」によるInstagram広告です。
画像:@freedom.architects_official|Instagram広告より
デザイン住宅の強みを生かした美しい家の外観と内観を広告クリエイティブとして採用し、デザイン住宅の購入を検討しているユーザーへ訴求しています。
美しい家の写真が並んだ同社のInstagramアカウント(@freedom.architects_official)も非常に人気で、2019年8月現在のフォロワー数は8万2000人を超えています。
SUUMOカウンター
また、以下は新築マンションや注文住宅の仲介を行っている「スーモカウンター」のInstagram広告です。
画像:スーモカウンター|Instagram広告より
同社では消費者向けに住宅関係のセミナーを多く実施しており、その集客方法としてSNS広告を活用しています。
本事例のInstagramは親会社であるFacebookの広告システムを利用しており、実名登録制SNSの特徴を活用した詳細なターゲティングが可能です。結婚や出産などライフステージでのターゲティング、住宅関係のSNS投稿を見ている人への広告配信などもできるのが大きな魅力です。
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SNS広告比較(YouTube,Facebook,Instagram,Twitter) 特徴や課金・出稿手順まとめ
SNSインフルエンサーを起用したインフルエンサーマーケティングによる集客
SNSを活用した集客方法の3つ目は、SNSインフルエンサーを起用したインフルエンサーマーケティングによる集客です。
SNS上で多くのフォロワーを抱える人気の高いインフルエンサーを起用し自社のアピールを代行してもらうインフルエンサーマーケティングは、自社で直接フォロワーを獲得せずとも起用したインフルエンサーが抱える多くのフォロワーに情報をリーチすることができるため、短期間で高いマーケティング効果が期待できます。
たとえば以下は、住宅関連事業を展開するアートプランニング株式会社のブランド「CASARE」によるモデルルーム見学会へ人気インフルエンサーを招待している投稿です。
この投稿をInstagramで見る
この事例では、Instagramで人気のファミリーインスタグラマーである「あゆちゃん(@ayuchan0819)」さんが、カサーレ阿倍野クラシアのモデルルームの見学に訪れています。
あゆちゃんさんは、2019年8月現在、5万8700人のフォロワーを抱えており、可愛い子供達との写真をたくさん投稿しています。
インフルエンサーマーケティングでは、企業の商材と親和性の高いインフルエンサーを起用することで宣伝効果をより高めることができます。実際、素敵な家で楽しむあゆちゃんさん親子の姿をみたInstagramユーザーの共感も多く生まれ、この投稿は3200件以上のいいね!を獲得しています。
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各SNSの特徴と不動産業界での活用成功事例
集客に活用できるSNSにはそれぞれ違った特徴があり、強みを活かして利用することが効果的なマーケティングにつながります。代表的なSNSの特徴と不動産業界での活用成功事例をご紹介いたします。
Instagram(視覚的な訴求に強い)
Instagramの特徴は写真や画像、動画といったメディアの投稿に特化しており、視覚的な訴求に強い点です。「インスタ映え」という言葉も記憶に新しいですが、Instagramにはそういったフォトジェニックな写真や画像を求めるユーザーが多数います。
こちらは2019年8月現在で約4万2,500人のフォロワー数を誇る住宅メーカー「積水ハウス株式会社(@sekisuihouse)」の投稿です。自社の住宅の内装の写真を主に投稿されており、見た人が「こんな家に住みたい」と思ってしまうような魅力的な写真が多数投稿されています。
物件の紹介をする上で視覚情報は非常に重要です。デザイナーズ住宅などのユニークな物件や、見た目が特徴的な物件を取り扱う企業ならばぜひとも活用したいSNSがInstagramです。
Twitter(拡散性が高い)
短文(ツイート)の投稿で知られるTwitterの特徴はその情報拡散性の高さです。「いいね」が多く付けられた投稿は多くのユーザーに見られるようになる他、Twitterには他のユーザーの投稿をそのまま再投稿できる「リツイート」機能が実装されており、魅力的な投稿は多くのTwitterユーザーにリツイートされることになります。人気の高い投稿は爆発的な勢いで拡散されるようになるのがTwitterの大きな特徴です。
おはよーぷんはうす! (*´∀`*)
— オープンハウス・グループ(ゆる運用) (@openhouse_group) August 27, 2019
今日は #オリジナルジグソーパズルの日 なんだそうですね。
…弊社のテキスタイルでパズルを作ったら、いい具合に発狂できるのでは…?(*´∀`*) pic.twitter.com/TmZ9Rv1niF— オープンハウス・グループ(ゆる運用) (@openhouse_group) August 26, 2019
こちらは総合不動産会社の「オープンハウスグループ(@openhouse_group)」の投稿です。アカウント名に(ゆる運用)とあるように「ゆる~い」雰囲気が特徴のアカウントで、2019年8月現在のフォロワー数は約1.7万人と不動産業界の企業アカウントの中では屈指のフォロワー数を誇ります。
企業のPRばかりではなく日常的な内容や雑談投稿など行う企業アカウントとは思えない「ゆるさ」が人気の秘訣で、企業とTwitterユーザーの良好な関係構築に一役買っているアカウントとなっています。短文投稿SNSゆえに気楽に投稿やコミュニケーションを行うことができ、企業とユーザー間の関係構築に有効に働く点がTwitterの大きな特徴と言えるでしょう。
Facebook(比較的年齢が高い利用者が多い)
ここまでにご紹介したInstagramやTwitterは比較的気軽に利用できるシンプルなSNSと言えます。一方でFacebookは多少複雑ながらも情報量が多い点が強みです。若年層のユーザーは減少傾向となっていますが、比較的高い年齢層には未だ人気の高いSNSです。
こちらは不動産賃貸仲介会社「アパマンショップ(@apamanshopcom)」の投稿です。2019年8月現在のフォロワー数は約5万1,000人を誇ります。写真の投稿はもちろん、動画の投稿も可能です。メッセンジャー機能が実装されており、企業とユーザーで直接連絡を行うことも可能です。アカウントページでは企業の基本データを掲載できる他、所在地の地図も埋め込むことができ、他のSNSと比較して多くの情報が掲載できます。
よりビジネスライクなSNS活用を行いたい場合や比較的高めの年齢層のユーザーにリーチしたい場合はFacebookを活用するのが良いでしょう。
YouTube(動画による訴求が強い)
YouTubeは動画共有に特化したサービスです。よって他のSNSと比較して圧倒的に動画による訴求が強いプラットフォームとなっています。画像や文章と比較して、映像と音声でアピールすることができる動画は最も訴求力の高いコンテンツと言えるでしょう。
作成した動画を動画広告として再利用し他SNSへの広告配信に活用したりもできます。
こちらの投稿は建設会社「東建コーポレーション」が投稿した動画です。2019年8月現在のYouTubeチャンネル登録者数は約5,600人で、テレビCMや建築商品の紹介動画を主に投稿されています。
世界最大の動画共有サービスということで、膨大なユーザー数を誇る点と訴求力の高い動画コンテンツを取り扱うという点でYouTubeはかなり有力なプラットフォームと言えます。
動画という制作難易度の高いコンテンツを投稿しなければならないというハードルの高さはありますが、クリエイティブの訴求力を追求するのであればYouTubeを活用するのも良いでしょう。
SNSを活用して住宅・不動産の集客をする際に意識すべきポイント
SNSマーケティングは漠然と行っても効果的な集客を行えるわけではありません。SNSを活用して住宅・不動産の集客をする上で意識しておきたいポイントをご紹介いたします。
ターゲットと親和性の高いSNSプラットフォームを選ぶ
まず第一にターゲットと親和性の高いSNSプラットフォームを選択するという点です。例えば「若者に対してデザイナーズ物件の部屋をアピールしたいならばInstagram」「年齢層が比較的高めのユーザーに注文住宅をアピールしたいならばFacebook」といった具合です。
年齢や性別を始めとした条件の違いでユーザーが好むSNSは異なります。宣伝を行いたい商材や集客したい客層などターゲットに応じて活用するSNSプラットフォームを選択することが成功への第一歩です。
継続的な情報発信とユーザーとのコミュニケーションを行う
SNSやYouTubeを活用したマーケティングでは継続的な情報発信を行うことが前提条件です。魅力的な投稿でユーザーに興味を持ってもらえた、フォロワーになってもらえたといった場合でもそのユーザーが魅力を感じる情報が継続的に発信されなければ、ファン・フォロワーのままでいてもらえる保証はありません。
またSNSでは投稿に付けられるコメントやメッセンジャー機能を活用してユーザーとコミュニケーションを行うことができます。積極的かつ丁寧なコミュニケーションはファン・フォロワーの獲得と確保につながるため、ユーザーとのコミュニケーションをしっかり行うようにしましょう。
自社サイトを洗練(検索性を高める、問合せしやすくするなど)させ、SNSからの導線を整える
SNSを活用した住宅・不動産の集客においては店舗への来店や物件の契約が最終的な目標となります。そのためSNSの投稿を見てもらうことやアカウントをフォローしてもらった後の導線もしっかりと整えなければなりません。
SNSから自社サイトへの誘導ができたとしても、自社サイトが使いにくかったり欲しい情報がすぐ見つからなければユーザーは離脱してしまい目標の達成にはつながりにくくなるため、自社サイトを洗練させることは非常に重要です。
検索性を高めサイトの利便性を向上させたり、連絡・問合せ方法を充実させわかりやすく整えましょう。実店舗を運営しているのであれば店舗へのアクセスについても明記するようにしましょう。
まとめ
住宅や不動産の販売・契約においては下見や内見が必ず行われます。そのため写真や画像、動画でのPRが行えるSNSは住宅・不動産業界にとって相性の良いマーケティング手段と言えるでしょう。
契約の際の企業・顧客間のやり取りも長期に及ぶことも少なくないことから、コミュニケーションを行う上でもSNSは便利なツールとして活用することができます。
海外の住宅・不動産業界では活発に利用されているSNSですが、日本においては活用される機会が少ないのが現状です。マーケティング手段としてもコミュニケーションツールとしても工夫次第でとても心強い味方となり得るSNS。この機会に活用を検討してみてはいかがでしょうか
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