SNS普及の流れを受けて、企業と消費者がつながるための広報活動やブランディングの一環として人気SNSの一つであるInstagramアカウントの運用を行っている企業も多くなっています。
しかし、思うようにフォロワーが増えず悩んでいるという相談のお問い合わせを多くの企業ご担当者からいただいております。
そこでこの記事では、Instagramアカウント運用に関するノウハウを体系的にまとめてご紹介します。
本記事を読んでいただくことで、
- なぜInstagramのビジネス活用が注目されるのか
- 【最重要】Instagram運用の目的とやるべき2つのこと
- ターゲットと世界観・コンテンツの方向性の決め方
- フォロワーが増える投稿のやり方(ハッシュタグ、コミュニケーション、ストーリーズ)
- 少ない労力でコンテンツを作成・継続する方法
- 絶対に見るべき3つのKPIと分析の具体例
- 効率的に集客するアイデア
※上記リストをタップ(クリック)することで目的の項目までジャンプできます
を学ぶことができ、今までぼやけていたInstagramアカウント運用の具体的な改善ができるようになるため、ぜひ今後のアカウント運用にお役立てください。
※ インスタラボの掲載事例につきましては、弊社で取り扱っている事例だけではなく、他社様の素敵な事例もご紹介させて頂いております。ぜひ詳細はURLなどをご確認ください。
目次
- 1 Instagramの現状とビジネス活用する意義
- 2 【最重要】Instagramアカウント運用の目的とやるべき事
- 3 Instagramアカウント運用でやるべきこと【ターゲットと世界観を決める】
- 4 Instagramアカウント運用でやるべきこと【投稿・コミュニケーション】
- 5 Instagramアカウント運用でやるべきこと【リールで新規リーチを増やす】
- 6 Instagramアカウント運用でやるべきこと【効率よく投稿を作成・継続する】
- 7 Instagramアカウント運用でやるべきこと【投稿とアカウントの分析】
- 8 Instagramアカウント運用で効率的に集客するアイデア
- 9 Instagramアカウント運用ノウハウまとめ
Instagramの現状とビジネス活用する意義
まず、Instagramアカウントを運用することがどのような意味を持つのかを簡単にご紹介しておきましょう。
Instagramとは
Instagramは動画や画像をベースにしたコンテンツを自由に発信できるSNSプラットフォーム。世界最大のSNSであるMeta社の傘下のサービスであり、世界で20億人、日本では3,300万人が利用している人気のSNSです。
ビジネスとしては、美しい魅力的な写真でブランドの世界観を訴求したり、テキストや動画を使って情報量の多いコンテンツとして雑誌メディア化するなど、様々な形での活用法があります。
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Instagramの現状
画像:Instagramで新しいターゲット層を開拓するには|Instagram Business
Instagramには、写真や動画をフィード(タイムライン)へ投稿する機能以外に、投稿後24時間で消えるため気軽に投稿できる「ストーリーズ」機能やリアルタイムで世界の人とつながれる「インスタライブ」機能があるなど、画像だけでなく動画コンテンツの配信も大変人気です。
特に日本においてストーリーズ機能はデイリーアクティブアカウント(=1日の利用者)のうち70%が利用しており、ストーリーズの投稿数は2017年と2019年比で20倍にも増えているという状況です。
また、現在Meta社が力を入れている機能、リール動画の認知度や利用率も上昇しており、ホームタブにリール動画が設定される仕様になるなど、ショート動画の活用も行われています。
Instagramがなぜビジネスで注目されているか
画像:Instagramで新しいターゲット層を開拓するには|Instagram Business
Instagramアカウント運用が注目される理由として、ブランド(企業)の投稿はユーザーからよく見られているということが挙げられます。
Instagramによると、何らかの企業アカウントをフォローしているInstagramユーザーは80%おり、Instagramの企業アカウントはインフルエンサーや著名人と同じ程度閲覧されているとのこと。
Instagramでの情報発信によって、自社の見込み客に対してブランドからのメッセージを届けられることは大きなメリットと言えるでしょう。
検索エンジンよりもInstagramなどSNSで検索することが一般的になっている
従来はGoogleやYahoo!といった検索エンジンで情報を探すことが一般的でしたが、現在ではSNSで情報を集めている人も増えており、一部のジャンルでは検索エンジンの利用を上回っています。
たとえば以下は、流行のファッション情報をスマホで探す際に利用するサービスについて2016年と2019年の状況を比較したものです。
画像:【調査データ】インスタグラムがグーグルを超える?若者が流行情報を収集する手段とは|ferret
2016年から2019年にかけて、Instagramやその他のサービス(YouTubeなど)の利用率がGoogleの利用率を上回りました。
また、2016年と2021年の「インターネットで情報収集や調べ物をするときに使用する情報源」の比較では、GoogleやYahoo!など「検索エンジンによる情報収集」に加え、「SNSを利用した情報収集」の割合が5年間で伸びており、特に10代・20代の若年層では「検索エンジンによる情報収集」が大きく減少し(それぞれ78→69%、87→70%)、10代はSNS検索が上回りました。
実際、Instagramによると、日本はグローバル平均と比べてハッシュタグ検索回数が3倍も多くなっているというデータもあります。
InstagramなどSNS上に投稿されている一般消費者の口コミ(UGC)を参考にして商品やサービスの購入を検討する流れはもはや一般的になっているといえるでしょう。
【最重要】Instagramアカウント運用の目的とやるべき事
それではここからInstagramアカウントの運用について具体的に解説していきましょう。
企業がビジネスでInstagramを活用する目的は「ブランドのファン獲得と売上への貢献」です。
趣味のようにInstagramアカウントを運用してもよいのですが、ビジネスとして時間・人・お金を費やして運営する以上、売り上げなどの成果につながるような形で運用する必要があります。
では、企業としてどのようにInstagramアカウントを運用すればよいのかというと、
- 【投稿】ユーザーファーストの役立つ情報を提供し続ける
- 【分析】コンテンツ・アカウントの分析と検証をし続ける
の2つを徹底的に実施することによって、ブランドのファンとなってくれるフォロワーの獲得につながります。
やることは大変シンプルですが、これを実施しさらに継続させて成果(ファンの獲得や売上)につなげていくためには押さえるべきポイントがいくつもあるため、ここから詳しくご紹介していきます。
【準備】事前にInstagramビジネスアカウントへ移行しておく
Instagramアカウント運用に際しては、Instagramを必ず「ビジネスアカウント」へ移行しておきましょう。
Instagramビジネスアカウントとは、ビジネス活用に役立つツールが使えるようになるInstagram公式機能です。
Instagramをビジネスアカウントへ移行しておくことで、
- ビジネスプロフィール
プロフィールに電話番号や問合せボタンなどビジネス情報を追加できる - Instagram広告
詳細なターゲティング可能な広告をInstagram(+Facebookサービス全体)へ配信できる - Instagramインサイト
Instagramの投稿やアカウントのパフォーマンスデータを閲覧できる - Instagramショッピング機能
Instagramから自社ECサイトへそのまま遷移させて購入までできる - Meta Business Suite
FacebookやInstagramでのすべてのマーケティング活動と広告活動を一元管理できる
など有用な機能を活用できるようになります。
特にInstagramアカウント運用でフォロワーを増やすにあたっては「Instagramインサイト機能」が重要になるため、ビジネスアカウントへは必ず移行しておくようにしましょう。
関連記事
Instagramビジネスアカウント移行手順と人気企業プロフィールの作り方
Instagramアカウント運用でやるべきこと【ターゲットと世界観を決める】
さまざまな情報があふれる今、ユーザーは無駄なものを排除し、取り入れる情報を「フォロー」という形で取捨選択する時代になっています。
そんな中、自社が「フォロー」されるためにはInstagramユーザーが求める有益な情報を発信する必要があります。そのためにはユーザーについて理解し、より見る価値の高い情報を発信する必要があります。
ここでは「有益な情報」とはどのようなものか、どのようにコンテンツの内容を検討すればいいのかを見ていきましょう。
まず、ターゲット(ペルソナ)を明確にする
ターゲットをはっきりさせることで情報発信の軸がつくりやすくなり、的確にユーザーの求めるコンテンツをつくることができるようになります。
Instagramアカウント運用でフォロワーを獲得するためには、まず、自社がどのような人に向かって情報を発信したいのかを明確にしましょう。
ターゲットのペルソナ設定では、自社ブランドのターゲットイメージを「1名」にまで落とし込みます。
たとえば、
- ターゲット女性A
- 20代~30代女性
- 会社員
- オシャレ好き
- 肌荒れが悩み
という漠然としたイメージからさらに掘り下げて、
- 春野香織
- 年齢28歳 女性
- WEBライター兼デザイナー(6年目)
- フェミニンファッション(〇〇ブランド)が好み
- ニキビによる肌荒れが悩み(チョコレートの食べ過ぎが原因)
のようにターゲット像を設定します。
そうすることで、「その人の気に入る情報・役に立つ情報は何か?」を考えやすくなり、コンテンツの質も高まります。
また、SNSはもともとコミュニケーションを目的としたプラットフォームですので、「私 対 みなさん」という1対多数に情報発信する形よりも、「私 対 あなた」という1対1のやりとりを意識した方が、より深いコミュニケーションができるため、ファンとの信頼関係も生みやすくなります。
世界観(ユーザーメリット)の統一
ターゲットを決めたら、続いて情報発信の軸となる「世界観」を決めていきます。
Instagramのアカウント運用では「世界観を統一しよう」とよく言われますが、この世界観とは具体的に、
- 【基本】アカウントの見た目(好きな雰囲気か)
- 【付加価値】有益性(役に立つか)
- 【付加価値】エンタメ性(感情が動くか)
といった要素をコンテンツに取り込み、継続的に発信することで形づくることができます。
Instagramアカウントの写真や動画のクオリティは大前提として備わっており、そこに付加価値として有益性とエンタメ性のどちらか、あるいは両方を含めることで、多くのInstagramユーザーに興味を持ってもらえてフォロワーの増加につながります。
【基本】アカウントの見た目(好きな雰囲気か)
まず、美しい魅力的な写真や動画はInstagramにおいて基本となります。
きれい、かわいい、カッコいい、シンプル、モダンなど、自社ブランドの世界観・カラーをメインにターゲットに刺さりやすい雰囲気を重視しトンマナをそろえましょう。
たとえば、以下の写真はカフェを全国に展開するブルーボトルコーヒー(画像左)とコメダ珈琲(画像右)のInstagramアカウントです。
画像左:@bluebottlejapan|Instagram 画像右:@komeda_coffee_official|Instagram
前者は全体的に物が少なくシンプルな淡いイメージを訴求し「シンプルライフ」を目指しているターゲットの目に留まりやすくしていることが読み取れます。
後者はブラウンをメインにした落ち着いた大人のイメージを訴求しつつ、サンドイッチやお子さまプレートなどの商品を紹介していることから「ゆっくり落ち着きたい大人」あるいは「子供連れで一息つきたい大人」のような層をターゲットとしていることが読み取れます。
このように、「カフェ」という同じジャンルであっても集客したいターゲットやブランドのカラー、押し出したい雰囲気でアカウントづくりは異なってきます。
Instagramアカウントの世界観を決めるときは、自社ブランドのカラーも大切ですが、ターゲットから好まれるのはどんな雰囲気かも重視しましょう。
【付加価値】有益性(役に立つか)
アカウントの見た目に加えて、付加価値としてInstagram投稿に「有益性」の要素を追加しましょう。
有益性とは、具体的に
- 新しい情報が得られるか
⇒ 業界の最新トレンド情報、お得なセールス情報 など - 生活が便利になるか
⇒ 収納の豆知識、続きやすいダイエット情報 など - 生活の悩みが解消されるか
⇒ 食事の献立を提案、お肌のトラブル改善 など
のいずれかの要素を取り入れた情報と言い換えることができます。
以下は三菱UFJ銀行のInstagramアカウントの投稿です。
この投稿をInstagramで見る
「金投資」という一見難しそうな内容についての解説を、リール動画を活用することで分かりやすく伝えていることが伺えます。
上記のような情報は閲覧したユーザーにとって「役立つ情報」として有効に感じられることから興味関心を引く効果があり、アカウントをフォローすることのメリットを提供することができます。
最近では「写真+テキスト」で説明を補足し情報量を多くしたコンテンツでInstagramを雑誌メディア化しているアカウントも人気の傾向にあります。
別の例として、以下は料理レシピ情報を発信している「デリッシュキッチン」のInstagramアカウントです。
こちらのアカウントでは毎日複数の料理レシピと作り方を動画でわかりやすく紹介しており、豊富なメニューの数々は日々の食事の献立を考えるママ層の負担を大きく減らしています。
短い動画を通して時間をかけずにレシピを学べる配慮も大変便利に感じるポイントです。
また、最近ではキュレーションアカウントのように特定のカテゴリにまつわる様々な商品・サービスをまとめて紹介するアカウントも増加しています。
この投稿をInstagramで見る
上記の投稿は日本最大のコスメ・美容の総合サイトアットコスメの公式アカウントによる投稿です。
様々なブランドの製品を「クッションファンデ」に絞って紹介することで、ユーザーが比較・検討する手間を省けるような有益な情報発信を行っていることが伺えます。
アットコスメのように様々なブランドの商品を紹介できない場合も、自社の商品にまつわる情報を多義的な視点から集めて投稿にまとめることで、閲覧したユーザーが広告感を感じず、有益なコンテンツを発信しているアカウント受け取ることが期待できるでしょう。
このように、自社の強み・専門性のある領域を中心に、ターゲットに役立つ情報は何かを考えコンテンツに落とし込んでいきましょう。
【付加価値】エンタメ性(感情が動くか)
アカウントの見た目に追加したい付加価値として、Instagram投稿に「エンタメ性」の要素も検討してみましょう。
エンタメ性とは具体的に、人の感情を刺激するコンテンツです。
たとえば、「かわいい」「かっこいい」「面白い」「癒される」「食べたい」「行きたい」「やってみたい」という気持ちを起こすことができるような要素をコンテンツに含めていきます。
ペットなどのカワイイ動物画像や動画は「かわいい」「癒される」といった気持ちをユーザーに抱いてもらいやすく人気の高いジャンルです。
ビジネスとしては、ユーザーが次の行動を促したくなるような投稿を心がけてみましょう。
たとえば、以下は新宿にある肉とチーズバル「ARK」のInstagramアカウント投稿です。
チーズをふんだんに使った「シカゴピザ」のチーズが伸びている姿を収めた写真によって、シンプルに「美味しそう、食べてみたい!」という食欲と好奇心を生み出しています。
別の例として、こちらは最新技術を使った不思議な空間を演出する「チームラボ」のInstagram投稿です。
動画ではこの世のものとは思えない美しく不思議な空間が広がっており、「きれい!行ってみたい!」という気持ちを上手に刺激し集客につなげています。
「行ってみたい」「やってみたい」という体験したい気持ちを刺激することで、Instagramユーザーを購買や訪問などのネクストアクションへ促しやすくなりますので、エンタメ性を意識した要素もコンテンツに取り入れてみましょう。
ユーザーの求めるものを先回りした情報発信を心がける
いくら自社で満足なコンテンツが出来上がっても、ターゲットユーザーから受け入れられなくてはただの自己満足となってしまい、Instagramのビジネス活用としては不十分といえます。
SNSでは「共感」を生み出すことがフォロワー獲得につながるため、見てほしいターゲットがどのような悩みを抱えているのか、何を思って自社の投稿を見てくれているのかを徹底的に考えましょう。
一般的な店舗のInstagramアカウントであれば、ユーザーの知りたい情報として、
- 商品の価格(税込・税別)
- 商品の詳細やラインナップ
- お店のある場所とアクセス方法
- 営業時間
- 店が空いている時間帯
- お得なキャンペーン情報
- 位置情報の設定
などが挙げられます。
さらに一歩踏み込んで、役立つ情報として消費者目線でのコンテンツ作成をしましょう。
たとえばファッションブランドのInstagramアカウントであれば、
- アイテムをどのように使えば良いかわかるコーディネート写真を豊富に載せる
- 様々な身長・体型の人が着るとどのようなイメージになるのか紹介する
- 服の生地の質感・重さ・風になびいた感じなどを動画でわかりやすく見せる
といった情報を見せることでユーザーは自分が服を着た時のイメージがしやすくなります。
こちらが「見せたいもの」とユーザーが「見たいもの」にはズレがあることを理解した上で、Instagramの投稿を見た人が「これが知りたかったんだ」と思う情報を丁寧に伝え共感を育てることで、ユーザーがメリットを感じてくれるようになり、フォロワー獲得につながります。
本記事の後半で紹介しますが、投稿とアカウント自体の分析を通して自社ブランドに対してユーザーはどのような情報を欲しているのかを読み取り、コンテンツを修正していく運用も必要となりますのでぜひ意識しておきましょう。
Instagramアカウント運用でやるべきこと【投稿・コミュニケーション】
ここまでアカウントのターゲットと世界観(情報発信の軸)を決めてきました。
ここからは、実際にInstagramに継続的に投稿をする際にやるべきことについてまとめていきます。
Instagramアカウントがフォローされるまでの3ステップを知っておこう
そもそも、Instagramでアカウントがフォローされるまでの流れを確認しておきましょう。
Instagramアカウントがフォローされるまでの流れ
Instagramアカウントがフォローされるためには基本的に、
- ハッシュタグやInstagram内の検索・おすすめ投稿からユーザーが投稿を発見・訪問
- 興味を持った人はさらにプロフィールへ遷移
- プロフィールの内容からメリットを感じたらアカウントをフォロー
という3つのステップをクリアする必要があります。
つまり、Instagramアカウントがフォローされるために、各ステップのハードルとなる以下の3点
- いかにユーザーへ投稿を表示させるか(投稿リーチ数)
- いかにプロフィールへ遷移させるか(プロフィール遷移数・率)
- いかにフォローさせるか(フォロー完了数・率)
を重要な指標(KPI)として押さえ、Instagramアカウントを運用していくことで、フォロワーの獲得につなげることができます。
基本的にこの3つの指標を押さえておけば本質的にコンテンツが改善され、「いいね!数」といった数値も改善されていきます。
したがって、まずは「この3つの指標を最大にするにはどうすればいいか?」を考えてInstagramアカウントを運用していきましょう。
Instagramアカウント運用3つの指標(KPI)を高めるためにやるべきこと
Instagramアカウント運用3つの指標(KPI)を高めるには、写真や動画を投稿するときに以下の内容を実践していきます。
- 投稿とプロフィールへの流入を増やす
・ハッシュタグの活用
・プロフィールへの入り口を増やす(タグ付け、メンション)
・おすすめ投稿に表示される投稿づくり(コメント・保存・いいねの訴求、再生回数が上がるリール動画の作成)
- ユーザーとの相互コミュニケーションを行う
・コメントへのいいね!、返信、投稿内で質問の投げかけ
・ストーリーズでアンケート実施 - 投稿を継続させる
・トレンドを取り入れる
・UGCを活用する
どれも基本的な内容ではありますが、この基本ができているかどうかでInstagramアカウントの運用効率やフォロワーの増え方も変わってきますので自社で実践できているかぜひあらためて確認してみてください。
ハッシュタグの最適化をする
Instagramにおいて、自社の投稿を見つけてもらうためにはハッシュタグの活用が欠かせません。ハッシュタグの使い方について確認しておきましょう。
投稿につけるハッシュタグを探す
まず投稿を作成したら、投稿につけるハッシュタグを探しましょう。
ハッシュタグ選びでは
- ハッシュタグボリューム
- 関連ハッシュタグ
- 競合・人気企業、インスタグラマーのハッシュタグ
を参考に選ぶと効果的です。
「ハッシュタグボリューム」「関連ハッシュタグ」とは、Instagramアプリ内でハッシュタグを検索すると表示される情報です。
たとえば以下の画像は、Instagramアプリにて「#コーヒー」でハッシュタグ検索した結果です。
画像:Instagram発見タブ
「#コーヒー」のハッシュタグがつけられた投稿数が692万件あることがわかります。ハッシュタグの投稿数が多いほど検索される数も多くなる傾向にありますので活用するハッシュタグ選びの参考にするとよいでしょう。
尚、投稿数が多いハッシュタグは検索数が多い傾向にありますが、自社の投稿が他の人の投稿にすぐ埋もれてしまう可能性もあります。
一方で、投稿数が少ないハッシュタグは検索されたときに他の投稿に埋もれにくくなりますが、そもそも検索される数が少ないため自社の投稿をユーザーから見つけてもらいにくくなってしまいます。
検索ボリュームの多いハッシュタグだけを付ければいいというわけでもありませんので、バランスよくハッシュタグを選ぶことを意識してみましょう。
また、投稿数の下には関連ハッシュタグも表示されます。
関連ハッシュタグは、検索しているハッシュタグに関連するキーワードが自動的にリストアップされます。Instagramが自動的に親和性の高いハッシュタグを紹介してくれるので、こちらもあわせて参考にしてみましょう。
ハッシュタグのつけ方の例
参考までに、ハッシュタグのつけ方の王道をご紹介しましょう。
検索する人の意図を想像しつつ、広い範囲をカバーするキーワード(検索数の多いキーワード)から絞り込んでいくイメージでハッシュタグを選定していくのがセオリーです。
以下の要素を意識して組み込むとバランスよくハッシュタグをつけることができます。
- ブランド名、商品名、サービス名
⇒ 自社を表すユニークハッシュタグ - 業界・ジャンル
⇒ どのようなジャンルのブランド・商品かを表現するハッシュタグ - Instagram内発見
⇒ Instagramで検索するときによく使われているハッシュタグ - コミュニティとつながる
⇒ そのジャンルのつながり・コミュニティを表すハッシュタグ - 地域や所在地を表す
⇒ 特に店舗やイベント会場などがある場所を示した地名にまつわるハッシュタグ - その他関連
⇒ 別のアプローチから検索を補強するハッシュタグ
例として、吉祥寺にあるタピオカドリンク屋「インスタピオカ」のInstagram投稿にハッシュタグをつける場合を考えてみましょう。(※架空の店舗です)
なお、ハッシュタグは最大で30個まで設定できます。
- ブランド名、商品名、サービス名
「#インスタピオカ」「#instapioca」 - 業界・ジャンル
「#カフェ」「#タピオカ」「#たぴおか」「#タピオカ専門店」「#タピオカドリンク」 - Instagram内発見
「#タピオカグラム」「#タピオカ巡り」「#タピ活」「#タピる」 - コミュニティとつながる
「#タピオカ好きと繋がりたい」「#タピオカ部」「#タピオカ中毒」 - 地域や所在地を表す
「#東京カフェ」「#吉祥寺」「#吉祥寺カフェ」「#吉祥寺グルメ」「#吉祥寺スイーツ」「#吉祥寺タピオカ」 - その他関連
「#スイーツ巡り」「#おしゃれカフェ」「#デートスポット」「#シンプルライフ」
「#カフェ」「#タピオカ」といった広いジャンルから「吉祥寺カフェ」「吉祥寺タピオカ」、さらには店舗名である「#インスタピオカ」というより限定的なハッシュタグを選んでいくことで、検索されるボリュームをカバーしつつ、吉祥寺のタピオカ屋を探している人に見つけてもらいやすくなります。
その他関連ハッシュタグでは、店舗の雰囲気やターゲットが検索しそうなハッシュタグを意識して盛り込み、検索ユーザーの取りこぼしを防いでいきます。
ハッシュタグをつける際の注意点
ハッシュタグの表記では「漢字」「ひらがな」「カタカナ」「ローマ字」はすべて別モノなので注意しましょう。
たとえば
- 「#タピオカ好きと繋がりたい」⇒4.6万件
- 「#タピオカ好きとつながりたい」⇒100件未満
のように、同じ文章でも一文字違うだけでまったく別のハッシュタグと認識されてしまいます。
意図せず投稿数の少ないハッシュタグを記載してしまうと、思うように投稿を見てくれる人が増えなくなってしまうことになりますので、投稿数を参考にハッシュタグを選定するようにしましょう。
また、全角の記号や英数字はハッシュタグとして認識されませんので注意が必要です。
- #hashtag(OK。すべて半角)
- #hashtag(NG。ハッシュタグ記号が全角。英数字は半角)
- #hashtag(NG。すべて全角)
正常であれば、投稿した際にハッシュタグの色が変わり、タップするとそのハッシュタグの検索結果へジャンプできるようになります。
ハッシュタグの色がブラックのままであれば、記入ミスですので修正しましょう。
ブランドのオリジナルハッシュタグをユーザーにつけてもらうように促す
ブランドやブランドのオリジナルハッシュタグをつけて投稿してもらうようにInstagramユーザーに促しておきましょう。
Instagram上に自社ブランドのハッシュタグがついた投稿が増えることで、別のユーザーが検索した際に「人気のブランドなんだ」と話題性をアピールすることができます。
Googleなど検索エンジンと共にInstagramなどSNSでの露出も狙うため、自社の店舗、ECサイト、ホームページ、あるいは名刺など、オリジナルハッシュタグを記載しておき、ユーザーに投稿してもらうように積極的にアピールしてみましょう。
なお、ブランドのオリジナルハッシュタグをつくるときはキャッチーでシンプルなものをつくることが肝心です。
ハッシュタグがシンプルであることでユーザーが覚えやすくなり、実際にInstagramの投稿にブランドハッシュタグをつける際にも間違えにくくなります。
せっかくブランドのハッシュタグをつけてもらうチャンスでも、ハッシュタグが別物と認識されて分散されてはもったいないので気をつけましょう。
関連記事
Instagramで人気投稿になるハッシュタグの効果的な付け方・選び方を徹底解説
投稿に「タグ付け」と「メンション」を追加する
Instagramアカウントをフォローしてもらうには、投稿からプロフィール画面へ遷移してもらう必要があります。
Instagram投稿からプロフィール画面への遷移を促すために、「タグ付け」と「メンション」を追加しましょう。
画像左 @instagram|Instagram、画像右 @cocothemaltesedog|Instagram
Instagramのタグ付け
「タグ付け」とは、ハッシュタグとは異なり、投稿する写真・動画上に「ここに写っている人物はこのアカウントの人です」と、写真に写っている人を紹介できる機能です。
写真をタップすることで任意のプロフィール名が表示され、さらに表示されたタグをタップすることで、タグ付けされたプロフィール画面へ遷移させることができます。
Instagramのメンション
メンションとはInstagramの投稿テキスト欄に記載でき、タップすることで目的のInstagramアカウントへ遷移させることができる機能です。
「@+ユーザーネーム」の形で表現します。(例:@fm_instalab)
Instagramでは基本的に「投稿上部のユーザーネーム」「タグ付け」「メンション」の3カ所のいずれかをタップしなくてはプロフィールを見てもらえません。
「プロフィールもチェックしてみてね!」のようにユーザーのネクストアクションを促して、少しでもプロフィールを見てもらえるような工夫をしましょう。
おすすめに表示されるための工夫
おすすめの投稿に表示されることで、フォロワー外のユーザーにも投稿を閲覧してもらうことができます。
おすすめに表示されるためのアルゴリズムは明確に発表されていませんが、本項目ではアルゴリズム的に良いとされているポイントをご紹介していきます。
定期的に投稿する
Insagramでは常に一定以上のコンテンツが投稿されていることがプラスであるとされています。
何日に一回・何曜日に投稿する、など自社のアカウントで決めることで定期的に新鮮なコンテンツを提供していきましょう。
投稿の閲覧時間
Insagram ではユーザーの投稿滞在時間が長くなることもアルゴリズム的にプラスであるとされています。
フィード投稿であれば1つの投稿に複数枚の画像・動画を集めたり、キャプション内の文章を読みたくなる文にするといった工夫を行うことでユーザーが投稿をじっくり見たくなるような投稿づくりを行い、投稿の閲覧時間を伸ばしていきましょう。
また、リール動画の場合は冒頭の数秒でユーザーの興味関心を引けるような訴求力の高い動画づくりを行ったり、何度もループしたくなるようなコンテンツを作ることも投稿の滞在時間を伸ばすのに良いでしょう。
投稿によるコミュニケーション
Instagramの投稿をきっかけにユーザーとコミュニケーションすることで、ユーザーからの信頼感を得たり、投稿自体の話題性を高めることができます。
方法としてはいくつかありますが、以下のポイントを実践してみましょう。
ユーザーへ問いかける
投稿で「あなたはどちらが好き?」「あなたの好きな○○を教えてください」のような問いかけをユーザーにすることで、「わたしは〇〇派」「わたしは〇〇が好きです」のようなコミュニケーションを生み出すことができます。
たとえば以下は全国にカフェを展開するスターバックスのInstagram投稿です。
ドリンクのわらび餅カスタマイズの紹介をしている投稿で、コメントするハートの種類によって自分の意見を投票する形式になっているユニークな投稿です。こちらの投稿は約3,000件ものコメントを獲得する驚異の結果となりました。
Instagramではフォロワーやユーザーとのコミュニケーションの活発さを見ており、より話題になっている投稿はInstagramの発見タブ(虫眼鏡マーク)にておすすめ表示されやすくなる傾向にあります。
こうしたユーザーとのコミュニケーションを図ることで、ブランドのファン化にもつながりますので積極的にユーザーやフォロワーと交流しましょう。
もらったコメントへの対応も丁寧に行う
Instagramに投稿をすると、コメントがつきます。
相手のコメント自体に「いいね!」をしたり、感謝の気持ちを述べたり、お客様と接しているときと同じように丁寧に対応しましょう。
また、商品自体の質問やクレームも時としてコメントが寄せられることもありますが、面倒だと思わず丁寧に返答するようにしましょう。
商品の購入を検討していたり、あるいは商品を購入してくださったユーザーであるため、丁寧に対応することで購入へつながったり顧客ロイヤルティを高めることにつながります。
さらに、場合によっては対応の丁寧さから良い口コミが広がる可能性もあります。(もちろん逆もまたしかりですが)
Instagram上のコメントのやりとりは他のユーザーも見ている公共の場となりますので、コメントへ丁寧な対応をすることでブランドへの信頼感を高めていきましょう。
キャプション内容やコメントへの返信も統一感を出す
Instagram投稿をするとき、画像とあわせてキャプション欄に記載するテキストの雰囲気も統一感を出すようにしましょう。
コメントへの返信も同様に、テキストの雰囲気を統一化することでInstagramアカウント全体が洗練されます。
口調をそろえたり、絵文字の使い方を決めるだけでも統一感を出せますので意識してテキストを記載するとよいでしょう。
Instagramアカウントを複数人で運用する際はテキストに個人差が出やすくなるので、あらかじめ投稿の内容や方針をマニュアル化し、担当者ごとに品質がばらつかないように整備しておくと安心です。
世界観がブレず統一感のあるコミュニケーションをすることでユーザーが違和感を感じにくくなります。
ストーリーズを活用したコミュニケーション
Instagramアカウントを運用する上でストーリーズはファン化を促したり、長期的な売上を高めるために欠かせません。
ここでInstagramストーリーズの便利な使い方を紹介しておきましょう。
Instagramストーリーズの特徴
まず、Instagramストーリーズの特徴を簡単におさらいしておきます。
以下は、最新技術を駆使して不思議な空間づくりと体験を提供している「チームラボ」のInstagramストーリーズ画面です。
画像:@teamlab|Instagram ストーリーズより
Instagramストーリーズは、モバイル全画面表示によるインパクトと高い没入感があるため、ブランドの魅力を視覚的に訴求しやすいメリットがあります。
また、24時間でストーリーズ投稿が消えて見られなくなるという仕様となっているため、いつもとは異なったカジュアルな雰囲気で投稿できる気軽さも人気の理由です。
さらに、スタンプの「リンク」機能を使用すると任意のURLを貼ることができるため、自社ホームページやECサイトへ誘導できる便利な機能が使える点もメリットです。
その他、ユーザーとのコミュニケーションで重宝する有益な機能を3つ紹介しましょう。
アンケート機能、質問機能、クイズ機能
Instagramストーリーズには、ユーザーに対して気軽に質問ができるアンケート機能があります。
- アンケート
二者択一の質問をユーザーに投げかけることができます。簡単なアンケートができるため大変人気です。 - 質問
テキスト入力による自由記述の質問を投げかけることができます。ユーザーから意見を聞きたいときなどに重宝する機能です。 - クイズ
最大4つの選択肢から一つを選んでもらうクイズができます。複数選択肢の中からアンケートを取りたいときなどに使いやすい機能です。
ワンタップで手軽に回答できるため、見ているユーザーと気軽なコミュニケーションをすることができます。
ハイライト機能
通常24時間で見ることができなくなってしまうInstagramストーリーズですが、「ハイライト」機能により、プロフィール画面にストーリーズの投稿を保存しておくことができます。
以下は家庭用光脱毛器を提供する「CyDen株式会社」のInstagramプロフィール画面(画像左)とハイライト画面(画像右)です。
プロフィール文と写真の間に表示された丸画像がハイライトであり、いくつかのカテゴリー別にまとめられています。
こちらのアカウントでは、ユーザーからの質問を先ほどの「アンケート機能」により収集し、よくある質問への回答をハイライトとしてまとめて掲載しています。
よくある質問をまとめておいたり、商品カテゴリー別にハイライトをまとめておくことでユーザーの利便性が高まり、商品やブランドへの理解を深めてもらえるなど、応用性の高いコミュニケーション機能ですので積極的に活用してみましょう。
Instagramアカウント運用でやるべきこと【リールで新規リーチを増やす】
Instagramには、フィード投稿、ストーリーズなどいくつかの投稿方法があります。
そんな中でもリール投稿は、フォロワー外の新たなユーザーへリーチできる投稿方法として欠かせないアプローチです。
ここでは、そんなリールの特徴・効果とリーチが増える理由について解説していきます。
Instagramの「リール」とは
Instagramの投稿方法の一つである「リール」とは、ショートムービーを作成・編集・投稿できる機能です。
モバイル端末ではフルスクリーンに動画が表示され、下記画像のようにリール専用のリールタブからスクロールするとショートムービーが次々に再生されます。
また、リールタブの他にも検索タブやフィード、プロフィール画面、ストーリーズにも表示されます。
2022年6月のアップデートによって、15秒~最長90秒までのリールを作成・投稿できるようになりました。
リーチが増える理由
リールの特徴として、
- 隙間時間にテンポよくリールを視聴するユーザーが多い
- フォロワー外のユーザーにもリーチできる
上記の点が挙げられます。
リールタブ、発見タブでは、フォロー外のユーザーのリールや世界でトレンドとなっているリールなどがランダム表示されるようになっており、自分が投稿したリールも第三者のタイムラインに表示される可能性があるのです。
他の投稿方法と同様に「いいね」やコメント機能がついており、プロフィール画面にアクセスすることなくアカウントをフォローすることも可能です。
リーチが増える理由としては、上記の特徴・機能によるところが大きいということができます。
新規フォロワー獲得やコンテンツの拡散、企業・商品の認知度向上を図りたいという場合には、ぜひ活用したい投稿方法といえるでしょう。
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【最新版】わかりやすい!Instagram「リール(Reels)」の使い方をシンプルに解説
リールの効果
リールでは、エフェクトや楽曲などを使ってオリジナリティ溢れる、華やかな動画作りをすることが可能です。
また、「動画テンプレート」を使えば、すでにフィード投稿された画像を使用したり、文字を入力するだけで簡単に高クオリティのリールを作ることもできます。
若年層を中心に人気となっているSNS「TikTok」の流行によって、Instagramでも動画投稿の需要や注目度が高まってきているため、リールを上手に作成することでユーザーの目を引き、新たなフォロワー獲得へと繋げていける可能性が高いのです。
初見ユーザーの興味を惹き付けるようなリールは、冒頭の数秒間の中に最後まで見たくなるような映像・コメントなどの要素が盛り込まれており、ショートムービーならではのテンポ感も重要な要素となっています。
例えば下記投稿のように楽曲のテンポに合わせて写真・映像を切り替えて多くの情報を盛り込み、見ごたえのあるリールを作成したり、
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下記投稿のようにテキストで内容を補ったり、音声を早送りにすることで短い時間内で完結できるように工夫することも、リール作りにおいてお手本にしたいポイントです。
リール動画には特定の楽曲を使用している投稿を検索する機能も存在します。
SNSにおいて幅広く使用されている楽曲を使用することで、投稿を見つけてもらう場度口を増やすことも可能となりますので、トレンドを分析し、楽曲選びにもこだわっていきましょう。
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また、タイムラインに流れた際に、目に留まりやすいリールとなるようにサムネイル設定も工夫することが大事です。
ぜひ魅力的なリールを作成・投稿して、新規ユーザーへとリーチを伸ばしていきましょう。
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Instagramアカウント運用でやるべきこと【効率よく投稿を作成・継続する】
Instagramアカウント運用で難しいのは、「投稿を継続させること」です。
ここでは、Instagramアカウントの運用でつまづきやすいネタの作り方や投稿を継続させるためのアイデアを紹介します。
投稿を継続するアイデア:トレンドを取り込む
長期間投稿を継続させるためにアイデア出しで悩む方も多いでしょう。
そこで、Instagram投稿にトレンド要素を取り入れることで、コンテンツ制作の負担を軽減させることができます。
具体的には以下の3つのトレンドを意識して取り入れてみましょう。
業界の最新トレンド
自社の専門領域の最新トレンドをコンテンツに取り入れてみましょう。
最新情報というそれだけで付加価値になり、「最新情報が得られるInstagramアカウント」というブランディングによりインフルエンサーなど情報感度の高いユーザーが集まりやすくなります。
季節的なトレンド
春夏秋冬のイベント(バレンタイン、お花見、夏休み、紅葉、クリスマス など)といった季節的なトレンドはコンテンツに取り込みやすく年間を通してユーザーとの接点を生み出しやすい要素です。
たとえば、季節ごとの自社製品の使い方ワンポイントアドバイスなどを紹介することでユーザーへ価値を提供できるとともに、投稿のネタ探しも軽減されます。
時事的なトレンド
時事的なトレンドもコンテンツのネタとしては取り入れやすいものです。
たとえばネットで話題のニュース、地域のトレンド、海外のトレンド、国際的なイベント(オリンピックなど)といった情報を取り入れることで、消費者の生活に寄り添った投稿をすることができます。
巷で話題になっているネタに乗っかることも、ユーザーの心をつかむ手段の一つになりますので、ブランドの世界観が崩れない範囲でうまく取り込んでみましょう。
投稿を継続するアイデア:UGCを活用する
一般のInstagramユーザーの投稿(UGC)を自社アカウントで紹介することでInstagramアカウントを運用する方法もあります。
たとえば女性ファッションメディアとして絶大な人気を誇る「RiLi.tokyo」のInstagramアカウントでは、各テーマに沿った一般ユーザーのInstagram投稿を自社アカウントでまとめて紹介するという運用を行っています。
自社ブランドのハッシュタグをつけてくれている投稿の中から今流行りのテーマに沿ったものをピックアップして紹介するため、クオリティの高いUGCからコンテンツを作成できるメリットがあります。
同Instagramアカウントは若い世代の女性から絶大な人気を誇るメディアとしてブランディングに成功しているため、ユーザーとしても自分の投稿が紹介されることが一つの楽みとして価値を生み出しています。
このほかにも、自社製品を使ってくれているユーザーのInstagram投稿を紹介することで、事例紹介としての口コミ投稿を行うこともできます。
Instagramアカウント運用は自社ですべて作成しなくてはならないというわけではなく、品質の高い有益な情報を見つけて紹介するというやり方も情報があふれる現代での一つの価値となりますので、バランスを見つつ運用の方針を模索していきましょう。
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UGC活用でInstagramアカウントを人気雑誌メディア化するコツと成功事例4選
Instagramアカウント運用でやるべきこと【投稿とアカウントの分析】
ここからは、Instagramアカウントのフォロワーを増やすべく、分析のやりかたを紹介していきます。
Instagramアカウント分析でみるべき3つの指標(おさらい)
今一度、Instagramでアカウントがフォローされる流れを確認しておきましょう。
前述ではありますが、
- 【投稿リーチ数】投稿を見たユーザーの数
- 【プロフィール遷移率】投稿を見た人がプロフィールへ移動した割合
- 【フォロー完了率】プロフィールを見た人がフォローした割合
の3点を重要なKPI(指標)として押さえ、Instagramアカウントを運用していきます。
よく指標とされる「いいね数」や「コメント数」は、投稿の品質を判断する材料として役立ちますが、上記の3つのKPIを意識すれば、
▼
魅力的なプロフィールをつくるためには良質なコンテンツが必要
▼
良質なコンテンツをつくるためには、ユーザーにウケがいい要素を取り入れる必要
▼
「いいね!数」「コメント」などから良いコンテンツの共通点を探り、投稿に落とし込む
という流れになり、「いいね!数」「コメント数」は結果としてついてきますので、いいね数やコメント数はInstagramアカウント運用においては参考値程度に見ておく意識でよいでしょう。
Instagramインサイトを見る方法
さて、Instagramの分析は「インサイト機能」によりデータを見ながら行います。
具体的には
- Instagram投稿の分析:各投稿のパフォーマンスを確認
- Instagramアカウントの分析:自社アカウント全体の状況を確認
を見つつ、自社のInstagramアカウントの健康状態をチェックしていきます。
インサイト画面の表示は以下のボタンをタップすることで見ることができます。
投稿のインサイトは、各Instagram投稿画像の左下にある「インサイトを見る」ボタンから見ることができます。
自身のInstagramアカウント全体のインサイトはプロフィール画面右上の「ハンバーガーメニュー」→「インサイト」から確認できます。
以下に2種類のインサイトの見方と分析方法を紹介しましょう。
Instagram投稿の分析
Instagramの投稿をしたら、かならず投稿のインサイトを確認するようにしましょう。
Instagramインサイトではそれぞれの投稿について、以下のような数字を確認することができます。
このInstagramインサイトから、重要な3つのKPIを算出します。計算方法は以下です。
【投稿リーチ数】
=「リーチ」
=451
【プロフィール遷移率】
=「プロフィールへのアクセス」/「リーチ」×100
=35 / 451 × 100
=7.76%
【フォロー完了率】
=「フォロー」/「プロフィールへのアクセス」×100
=4 / 35
=11.4%
これらの数字を見つつ今回の投稿と過去の投稿を比較し、良い点や改善点の分析を進めていきましょう。
ちなみに「投稿保存数」は重要な指標となりますので、あわせてチェックしておきましょう。
というのも、保存数はユーザーが「またあとで見たい」という意思の表れであり、
保存数が多い
=ユーザーの興味関心が高い
=良質なコンテンツ
と判断することができるためです。
さらに、インスタラボのインフルエンサーマーケティング施策の実データでは、投稿の保存数に比例して商品の購買数も増えたという結果が出ています。
保存数は、ユーザーの関心が高く、購買にもつながりやすい投稿か否かを判断する重要な指標となりますので、Instagram分析の3つのKPIとあわせておさえておきましょう。
Instagram投稿のインサイト分析例
例として投稿の分析のやり方をここで紹介しましょう。
以下のように、今回と過去の2つの投稿インサイトを比較して分析を行います。
投稿前後で重要な3つの指標を見てみると、
- 投稿のリーチ数 〇
915人 ⇒ 3036人 - プロフィールへの遷移率 ×
3.7% ⇒ 3.0% - フォロー完了率 ×
2.9% ⇒ 1.0% - その他の気づき
リーチ増加率に対していいね増加率が低い
という結果となりました。
この結果から
- 投稿が多くの人に見られるようになったのは良いが、プロフィールを訪問してくれる人の割合が減ってしまった。
⇒投稿からプロフィールへの導線づくりが上手くできていないのでは? - プロフィールを訪問してくれる人の数は増えてはいるが、フォローしてくれる人は前回と同じく1人のみだった。
⇒アカウントプロフィールに魅力がなく(フォローするメリットを感じず)離脱してしまうのでは?
のような仮説をたてることができます。
こうした仮説をふまえて次回ののアクションとして
- プロフィールへの導線を増やす
「プロフィールもチェック!」のようにメンションで誘導する、自社アカウントのタグ付けでプロフィールへの入り口を増やす - 投稿コンテンツの品質を高める(=プロフィールを洗練させていく)
過去反応のよかったコンテンツの要素を真似た投稿を増やす、ユーザーにストーリーズでアンケートをとりニーズを伺う
といった施策アイデアを検討することができるようになります。
このように投稿の分析を繰り返し行い、良い反応が得られる要素=ユーザーが有益と感じてくれた要素は何かを考え、仮説検証を繰り返し、重要な3つの指標を最大化させていきましょう。
Instagramアカウント全体の分析
Instagramでは各投稿のインサイトに加えて自身のアカウント全体のパフォーマンスを確認することができます。
Instagramアカウント全体のインサイト(プロフェッショナルダッシュボード)
以下は、プロフィール画面から表示させたInstagramアカウント全体のパフォーマンスデータです。
「プロフェッショナルダッシュボード」の項目ではInstagramアカウントへの流入やユーザーの動きを知ることができます。
画像:Instagramインサイト画面
-
- リーチしたアカウント:投稿を見たユーザーの数
- インプレッション数:投稿が表示された回数
- リーチしたオーディエンス:投稿を見たユーザーの位置情報の統計
- プロフィールのアクティビティ:プロフィールが見られた数
- アクションを実行したアカウント:投稿にアクションを行ったユーザーのフォロー・フォロワー率
- 投稿でのインタラクション数:ユーザーが行った操作の合計
- ウェブサイトクリック:プロフィールに記載されたURLがクリックされた回数
- その他:その他位置情報などを登録していると操作履歴が表示されます
フォロワー数を増やすことを目的としているのであれば、先の分析と同様に「リーチ数」「プロフィールへのアクセス」に注目してデータを見ていきます。
ちなみに、ECサイトでの売上につなげるといった場合はさらに「ウェブサイトクリック数」にも着目し、目的のWEBサイトへの誘導が上手くできているかも確認すると、導線づくりも改善できるようになります。
投稿とあわせてInstagramアカウント全体の数字も確認し、施策の効果を測定しましょう。
Instagramアカウント全体のインサイト(オーディエンス)
「オーディエンス」の項目では、自身のInstagramアカウントをフォローしてくれている「フォロワー属性」を確認することができます。(※フォロワー属性とは、フォロワーにどのような人がいるのかを表した指標)
品質の高いコンテンツとフォローされるまでの導線を丁寧につくり、集客を進める中で、自社Instagramアカウントのフォロワー属性も定期的に確認が必要です。
というのも、集客を上手く行いフォロワーが増えても自社のターゲットとなるユーザーが集まってくれなくてはビジネスの売上・成長につながりにくくなってしまうためです。
Instagramインサイトでは、以下のフォロワー属性を確認することができます。
- フォロワーの増減の推移
- フォロワーがInstagramを見ている地域
- フォロワーの年齢層
- フォロワーの男女比
- フォロワーのアクティブな時間帯・曜日
もし、目的とするフォロワー属性と現状のフォロワー属性にズレがあるのなら、発信しているInstagramのコンテンツがターゲットに刺さっていない可能性がありますので、コンテンツの方向性を見直すなど対策を立てる必要があります。
どうすればターゲット層からフォローされるのか、言葉遣いや、動画像の雰囲気(カジュアル/ラグジュアリー/エレガント/スタイリッシュ/シンプルなど)、提供している情報内容、ハッシュタグなど様々な角度から検討してみましょう。
また、フォロワーのアクティブな時間帯を狙ってInstagramに投稿することで、投稿を見てくれる人が一時的に増加し、話題性をもたせることができます。
Instagramではコミュニケーションが活発だったりコメントや保存数、シェア数が多い話題の投稿を「発見タブ(虫めがねタブ)」でおすすめとして表示するようなアルゴリズムが導入されています。(他にも数多くの判断材料があります)
Instagramに投稿するタイミングを習慣化するとユーザーから投稿を見てもらいやすくなり、投稿を盛り上げることで発見タブからさらに多くの人に投稿を見てもらえるチャンスにもつながりますので、ぜひユーザーのアクティブな時間帯も加味していきましょう。
簡易的な情報ではありますが、自社ターゲットを的確に集客できているかはInstagramのビジネス活用の上で大変重要になってきますので、アカウントのフォロワー属性も意識して分析するようにしてみてください。
Instagramアカウント運用で役立つ良質なインプット方法
Instagramアカウントの運用は自分だけの知識では限界がありますので、アカウント運用のヒントを得るための情報収集は欠かせません。
良質な情報のインプット方法としていくつかをご紹介しましょう。
人気の競合企業、業界のリーダー
大きな人気を集めているInstagramのアカウントの運用方法を参考にすると様々な学びがあります。
特に、すでに多くのフォロワーを集めている競合企業のInstagramアカウントや業界のリーダー的存在のInstagramアカウントを参考に、コンテンツの内容や世界観の作り方などを学んでみましょう。
たとえば以下はファッションブランド「GU」のInstagram投稿です。
写真の撮り方、商品詳細の記載、コーディネートアドバイス、使っているハッシュタグ、業界のトレンド、ユーザーとのコミュニケーションなど、すでにフォロワーを獲得している先駆者から学び取ると効果的です。
自社ターゲットと親和性の高いインスタグラマー
自社ターゲットと親和性の高いインスタグラマーをフォローして投稿の内容を参考にするのも効果的です。
インスタグラマーは、Instagram上で数万~数百万というフォロワーを獲得しており、多くの人に影響力をもったInstagramユーザーのことです。
インスタグラマーは有益な情報発信することで信頼を獲得しており、フォロワーが求める情報、魅力的なコンテンツ、コミュニケーションなどを熟知しているため、Instagramアカウント運用の上で大変勉強になります。
たとえば、自社が20代女性をターゲットとした化粧品のECサイトを運営するブランドであれば、20代女性から人気のインスタグラマーを分析することで、自社のターゲットに刺さりやすいアカウントづくりのヒントを得ることができます。
こちらは、美容系の情報を発信している美容ライターの「まぃまぃ」さんのInstagramアカウント投稿です。
コスメについての豊富な情報、メイクのやり方、実際に使った感想など、ユーザーの欲しい情報が網羅的かつ分かりやすく紹介されています。
こうしたインスタグラマーの投稿は、言葉遣い、写真の工夫、ハッシュタグの使い方、テキストの文章、トレンドの取り込み方など、ターゲットに刺さる要素の理解をする上で大変学びが多いため参考にしてみるとよいでしょう。
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インスタグラマーとは?インスタグラマーの定義や収入の仕組みについて解説
自社オリジナル/ブランドハッシュタグ
自社ブランドのハッシュタグもフォローすることができますので、Instagramで検索してどのような投稿がされているのかを確認してみましょう。
投稿数から自社ブランドに関するUGCの獲得状況、どのような人が自社ブランドを購入してくれているのか、あるいは興味を持っているのかがはっきりとわかります。
たとえば以下は、飲料メーカーであるサントリーが提供する人気アルコール飲料「ほろよい」のハッシュタグ検索結果です。
画像:ハッシュタグ「#ほろよい」検索結果画面|Instagram
同社の製品の場合は、ユーザーがお気に入りのアレンジレシピを紹介している投稿が数多く見られます。
さらにユーザーのInstagram投稿から
- どのようなハッシュタグが使われているのか
- 言い回しやキーワードの特徴はあるか
- 商品を使っているシチュエーションはどこか
など、どのような人が、どのように自社製品を利用しているのか理解を深めることで、新製品のアイデア、キャンペーン企画等へ応用することもできます。
実際の消費者目線の評価も書かれることもあるため製品改善のフィードバックとしたり、お褒めの言葉をもらっていれば、感謝の言葉を述べて積極的に交流することでファン化と顧客ロイヤルティの向上につなげることができます。
トンマナの整ったプロフィール画面によるブランドイメージの構築
Insagramでは、投稿画像がまとめられたプロフィール画面がアカウントの顔となります。
そのため、プロフィール画面から受けるイメージや雰囲気がそのまま起票やブランドのイメージに繋がります。
投稿を行う際は、投稿1つ1つの質のみならず、サムネイルの選択や投稿同士の統一感なども工夫を行いましょう。
画像:@toraya.wagashi | Instagram
上記は、室町時代後期創業の和菓子屋「とらや」の公式Instagramアカウントです。
投稿は全て同じ画角・色味で商品の画像投稿を行っています。
プロフィールからとらやの和と上品なイメージが一見しただけで伝わるよう投稿に統一感が持たせられていることが伺えます。
Instagramは雰囲気やオシャレさを楽しみたいというユーザーも多いことから、上記のようなアカウントはフォローにも繋がりやすいという特徴があります。
情報性の高い発信を行いたい際はストーリーズを活用することでフィード投稿と使い分けていきましょう。
Instagramの分析まとめ
Instagramの分析についてここでまとめておきましょう。
- Instagram投稿の分析で見るべき重要な指標は「投稿リーチ数」「プロフィール遷移率」「フォロー完了率」「+α 投稿保存数」としてコンテンツを洗練させていく
- Instagramアカウントのフォロワー属性から、集客しているユーザーがターゲットとマッチしているかを定期的に確認する
- 自社Instagramアカウントのフォロワー属性とターゲット属性がずれている場合は、本来のターゲットに刺さりやすいコンテンツ内容に寄せていく
- 人気アカウントやインスタグラマーの投稿から良い要素を見つけ出し、自社の投稿に落とし込んでみる
- 自社ブランドのハッシュタグをフォローして消費者の理解を進める
自身のセンスでInstagramを運営することもできますが、数字データとあわせることで、より具体的な分析と施策を行うことができるようになります。
「ユーザーファーストの役立つ情報を提供する」を意識して重要な要素だけを押さえておけば小手先のテクニックは必要なくなり、迷走することもなくなってきますので、ぜひ分析をとおしてInstagram投稿・アカウントの最適化を進めてみてください。
Instagramアカウント運用で効率的に集客するアイデア
ここまでInstagramアカウントでの投稿・分析ノウハウについて解説してきました。
最後に、Instagramアカウント運用でフォロワーを増やすべく効率的に集客するアイデアを3つご紹介しましょう。
1. Instagramキャンペーンを実施してUGCおよびファンの獲得
効率的にInstagramアカウントを運用・集客するアイデアとして紹介するのは、Instagramキャンペーンの実施です。
Instagramキャンペーンを通してユーザーにメリットを提供し、UGCやフォロワーを獲得している企業は多くあります。
画像:MAGIQ×Instagram「スプリングスワッグ&リース」キャンペーンのご案内|MAGIQ
たとえばこちらはフラワーアレンジメントブランドであるMAGIQの行った「MAGIQ×Instagram「スプリングスワッグ&リース」キャンペーン」です。「フォロー&ハッシュタグ投稿キャンペーン」形式にて行われました。
- 同社のInstagramアカウントをフォロー
- キャンペーンのテーマに沿ったフラワーアレンジメントの写真を作成
- 指定のハッシュタグをつけて投稿することで
の条件を満たすことでキャンペーンに参加完了となり、投稿された写真の中から6名に入賞として5000円分の同社の商品券をプレゼントするというキャンペーン内容です。
このInstagramキャンペーンは大変人気で多くのユーザーが参加し、以下のような美しい写真が数多く投稿されています。
Instagramアカウント運用上のメリットとしては、まずフォロワーを獲得しやすい点が挙げられます。
前述の分析の項目でご紹介しましたが、Instagramアカウントをフォローしてもらうためにはいくつものハードルがありますが、このタイプのInstagramキャンペーンでは、「ブランドのInstagramアカウントをフォローすること」が参加条件となっているため、通常よりもフォロワーを獲得しやすいメリットがあります。
また、上記の投稿のように、クオリティの高い魅力的な写真が自動的に集まってくるメリットもあります。
Instagramを見ている人も楽しめますし、企業としては投稿された写真を自社アカウントで紹介したり、広告やランディングページの画像として2次利用することもできますので、コンテンツ・クリエイティブ制作のコストを大幅に削減することができます。(※あらかじめ承諾を得る必要あり)
すでにブランドのフォロワーとなっている人にとっても、キャンペーンに参加することでプレゼント賞品が当たる可能性もあるため、顧客ロイヤルティを高める効果もあります。
一点、気をつけていただきたいのは、Instagramキャンペーン終了後の参加者へのアフターフォローを欠かさないことです。
Instagramキャンペーンは気軽にフォローしてもらえる反面、プレゼント目的で一時的にフォローし、キャンペーン終了後にフォローを解除する人も少なくありません。
せっかくフォローしてもらえるのですから、Instagramキャンペーン終了後もブランドを愛好してもらえるように良質な情報を発信したり、コミュニケーションを積極的に行うなどしてフォロワーを維持できるように尽力することが大切です。
Instagramキャンペーンは応用性もあり、Instagramアカウント運用において様々なメリットがありますのでぜひ企画・実践してみてください。
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絶対参考になるInstagramキャンペーン成功事例とガイドラインを解説
2. 人気インスタグラマーにブランドとアカウントを紹介してもらう+画像2次利用
続いてご紹介するInstagramアカウント運用で効率的に集客するアイデアは、人気インスタグラマーとのコラボレーションです。
たとえば以下のような形でインスタグラマーにブランドや製品について紹介してもらいます。
こちらは人気インスタグラマーの石井里奈さんによる投稿です。
一見するとおいしそうにピザを食べる姿が収められたInstagramのスナップショットですが、こちらは人気ピザチェーンブランドである「ドミノピザ」のキャンペーン告知情報になっています。
先にご紹介している通り、インスタグラマーの抱える数万~数十万、数百万人という膨大なInstagramユーザーへ自社の情報を発信できるため、認知拡大や情報拡散の上で効果のある手法です。
自然な日常風景の投稿を通して製品やサービスのPRができるため、広告臭を感じにくく、画像や動画による魅力的な訴求ができるメリットがあります。
加えて、「企業」ではなくインフルエンサーという「消費者」を主軸とした情報発信のため共感による口コミ拡散も生まれやすい特徴も見逃せません。
写真の中にはドミノピザの公式Instagramアカウントへのタグ付けと、テキスト欄にはメンションが記載されており、同社のプロフィールへの導線の確保もされています。
インスタグラマーの投稿は専門性の高さから訴求力も高いため、自社ECサイトやランディングページ、広告クリエイティブとして2次利用させてもらうという方法も有効です。(※事前に承諾を得る必要あり)
- 商品を自宅に送って写真を撮影してもらう
- 店舗やイベントに来てもらい感想を投稿してもらう
- 自社の新製品の監修をしてもらう
- ライブ配信によって商品販売してもらう(ライブコマース)
など、インスタグラマーの活躍の場面は広く、多くの企業がインフルエンサーマーケティング手法として取り入れています。
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3. アンバサダーを起用してアカウントに投稿あるいはリポストさせてもらう
ブランドと長期的なパートナーシップを結び情報発信してもらう「アンバサダー施策」もInstagramアカウント運用に有効なアイデアです。
たとえば以下は農家・漁師と消費者を直接つなぐプラットフォームサービスを提供している「食べチョク」が行ったアンバサダー施策です。
左画像:食べチョクアンバサダー5期生 大募集!|食べチョク、右画像:Instagramハッシュタグ検索画面
料理好きなInstagramユーザーを募り、アンバサダーを選出。アンバサダーに選ばれた人は、
- 厳選されたオーガニック食材が毎月無料で届く
- 同社の開催する料理イベントや食事会へ優先招待
- 農家の方とコミュニケーションをとりつつ新しい企画にチャレンジできる
と、メリットも多くなっており人気のアンバサダー企画となっています。
提供した食材を活用した料理をアンバサダーが作ってくれて、さらに魅力的な料理写真をInstagram上に投稿してくれるため、自社ブランドの口コミ拡大による話題作りができる点が大きなメリット。
オリジナルレシピも料理と一緒に紹介してくれるため、Instagram投稿を見ている人の参考にもなる有益な投稿は多くのファンから支持を得ています。
また、アンバサダーの魅力的な料理写真を自社のInstagramアカウントや公式サイトで紹介(二次利用)することで、Instagramアカウント運用で大変なコンテンツ製作コストを下げることにも成功しています。(※あらかじめ二次利用許可を得る必要あり)
人気のインスタグラマーをアンバサダー(PR大使)として信頼関係を築くといった事例も増えており、アンバサダー施策は様々な応用性があります。
品質高いUGCに加えて、製品の活用事例としてターゲットに役立つ形で情報発信してもらうことができますので、自社Instagramアカウント運用のアイデアとして検討してみてはいかがでしょうか。
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Instagramアカウント運用ノウハウまとめ
さまざまな情報があふれる中、ユーザーは無駄なものを排除し、とりいれる情報を「フォロー」という形で取捨選択する時代になっています。
そんな中、自社が「フォロー」されるためには価値あるコンテンツの発信が欠かせません。
今回お話しした「ユーザーファーストの役立つ情報を発信し続ける」を実践いただくことで、ファンとの信頼をつくることができ、今度はそのファンがブランドを口コミで紹介してくれるという好循環を生み出すことができます。
是非実直に、誠実に、振り返りを忘れず、愛と熱意をもって実践してファンとの信頼関係を積み上げてください。それにより、貴社にとって大切な資産となる本物のファンを獲得できるはずです。
本記事があなたのInstagramアカウント運用、そしてビジネスの拡大に少しでも貢献できましたら幸いです。
なお、InstagramをはじめとするSNSアカウントの運用にお悩みの方はこちらからお気軽にお問い合わせください。
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