SNSの「検索ツール化」が進む昨今、Instagramが店舗や観光スポットなどの情報をInstagram内の地図上で検索する新機能を開発中です。
2021年5月中旬の現在時点では、一部ユーザーにのみ提供がされており全体への実装はまだ未定となっていますが、本記事ではInstagram「地図検索」機能について、また本機能が実装されるにあたり店舗などを運営している企業は何をすべきかをご紹介します。
目次
Instagram「地図検索」とは
Instagramの「地図検索」とは、Instagram内で地図からレストラン・カフェをはじめとした飲食店や、ホテル・美容院などを検索することができる、現在Instagram運営のFacebook社によってテスト中の新機能です。
現在は一部ユーザーにのみ提供中で、提供されているユーザーは自身のInstagram内の検索機能に「地図」という項目が追加されています。
「地図」をタップすると近隣スポットの地図上に飲食店・ホテルなどが表示され、店舗情報と紐づいて過去来店した一般ユーザーによる投稿が確認できます。
新しく加わったInstagramの地図検索機能、めちゃくちゃ凄いですね。これはヤバい。店舗は取り組むべき。
InstagramのUGCを集めることが、集客にダイレクトに効きそう。正直「運用」視点では、Googleマイビジネスより集客効果は大きい気がします。今なら一人勝ちもあり得る。 pic.twitter.com/F7PORx246v
— 長谷川 翔一 / 編集とマーケティング (@haseshout) May 12, 2021
インスタ、いつから位置情報に公式アカウント登録できるようになったん?めちゃ便利すぎる。 pic.twitter.com/KSgRRPdlx2
— 松重秀平/テテマーチ@SINISのパートナー募集中🔥 (@s_matsushige) May 12, 2021
「Googleマップ」との違い
Instagramの「地図検索」機能はGoogleマップの機能とも似ていますが、InstagramとGoogleマップのユーザー層/利用シーンが異なると考えられます。そのため両社を使うことが店舗にとってベストな対応であると言えます。
Googleマップは「マップ」であるため、すでに行きたいお店が決まっており(あるいは目星が付いている)そのお店への行き方などを調べるのが主な利用シーンとなります。
その一方で今回のInstagram「地図検索」は、現在地周辺のスポットや任意エリアでの検索が可能なため、これから行く先を選ぶケース、特に土地勘のない地域などのシーンで役立ちそうな点が特徴的です。
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Instagram「地図検索」の特徴
UGCが集約される
Instagram「地図検索」では地図上に飲食店・美容室などの店舗が表示され、各店舗情報と紐づいて過去来店した一般ユーザーによる投稿が表示されます。
それら来店者による投稿は、SNS集客において非常に重要な「UGC(User Generated Contents=一般ユーザーによって作られたコンテンツ)」であり、これらUGCによる生の声がInstagram「地図検索」では店舗情報に集約されるようになります。
Instagram特有の閲覧者に「行きたい」と思わせるような見栄えの良い投稿が多い点も、良質なUGCが増えるという観点から嬉しい特徴です。
インスタの地図検索機能、なかなか面白いな。ビジュアルによるホテル探しがますます捗りそう。
ホテルやレストランなど、店舗のアカウントがフョロワーを増やすためには、ちゃんとして位置情報とアカウントをリンクさせておかないと。 pic.twitter.com/lmCJP38vrr
— いさを / ホテルマーケの人 (@isawo2000) May 12, 2021
任意のエリアでも検索ができる
冒頭でも少し触れていますが、Instagram「地図検索」機能では近隣スポットに限らず「このエリアを検索」と記載されている箇所をタップすることで任意のエリアについても地域情報を検索することが可能です。
店舗情報の一覧では3枚画像が表示され、それら画像から店舗の雰囲気などを掴むことができます。特に初めて訪れる予定の地域にはどういった雰囲気の店舗が多いのかなど、事前に調べる際に効率良く活用出来そうな特徴です。
Instagramの新しい地図検索機能すごい。
今いる場所(または任意の場所)の近くで撮られた写真が地図上に表示されます。
ますますInstagramでお店を探す人が増えそうです。 pic.twitter.com/z3DlbK5V2N— アシカガコウジ (@ashikagacast) May 12, 2021
ハッシュタグ検索ができる
任意のエリア検索と同じように、Instagram「地図検索」機能では任意のハッシュタグ検索も現在テスト中とのことです。
ハッシュタグ検索が可能となることにより、例えばラーメン店を探すという同じケースにおいても「#ラーメン」で検索をするのと「#ラーメン女子」や「#ラーメンテロ」で検索をするのとで検索結果にやや差異が生じてくると想像ができるよう、より自分の求めている情報に近しい情報を探しやすくなります。
「#ラーメン」の場合はごく一般的なハッシュタグのため多くの検索結果が出てくると予想されますが、特にラーメン好きに限った投稿ではない検索結果になります。
「#ラーメン女子」の場合は、ラーメン好きな女性による投稿につけられるケースが大半であると考えられるため、女性が好みそうなラーメンや女性が気軽に入店しやすい店舗が見つかりやすいかもしれません。
「#ラーメンテロ」の場合は、比較的高カロリーなメニューを投稿する「飯テロ」から転じていることより、ガッツリ系のラーメンを求めている際には欲しい情報が見つかりやすいかもしれません。
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Instagramアカウントを「ビジネスアカウント」へ移行
Instagramのアカウントをお持ちの企業/店舗様は非常に多いと思いますが、アカウントにはユーザー動向を把握したり分析のために有効な機能が無料で使用できる「ビジネスアカウント」というものがあります。
企業でInstagramを運営する場合はビジネスアカウントへの移行を強く推奨しますので、現在移行前のアカウントでSNS集客を行っている場合は予めビジネスアカウントへ移行をしておきましょう。
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「ビジネス情報」が正しい情報になっているか確認
ビジネスアカウントには「ビジネス情報」というプロフィール項目があり、今回のInstagram「地図検索」の機能を考慮すると特に以下2つの情報が正しいことが重要であると考えられます。
すでにビジネスアカウントで運用を行っている場合も、改めて誤った情報になっていないか確認をしておきましょう。
- カテゴリ:自社の業種やビジネス内容に応じて設定
- 連絡先オプション:メール・電話番号・住所の情報
魅力的なUGCを増やす
今回のInstagram「地図検索」機能では、店舗概要とともに表示される情報はUGCです。
そのため、ユーザーが来店するか否かを判断する上で重要なポイントも同じくUGCとなるため、ユーザーを「このお店に行きたい」と思わせるような魅力的なUGCが投稿されていることが大きく集客に影響してくると考えられます。
例えば、提供するメニューに思わず写真を投稿したくなるような見栄えの良いものを用意したり、投稿を促すためのキャンペーンなどを実施することも一つの手です。
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まとめ
今回の記事では、実店舗が今後SNS集客をする上で注目すべきInstagramの「地図検索」機能についてご紹介しました。
SNSの活用方法が多様化する中、検索ツールとして用いる情報収集目的のユーザー等に対してアプローチするためには自社のSNS運用や自社に関するUGCの促進がポイントになってきます。
SNSを用いたマーケティングの重要度が増す中、各種SNSの新機能に今後も注目し、自社マーケティングで取り組むためには何をすべきか積極的に情報収集していきましょう。
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