インフルエンサーマーケティングが多くの企業で取り組まれている中、その費用対効果がどのくらいのものなのか、ご興味のある方は多いのではないでしょうか。
事実として、インフルエンサーマーケティングは従来のマーケティング手法と比較し、費用対効果が高いと言えます。
その理由は、複数ありますが、
- 広告を見たくないユーザーが約半数以上、広告を意図的に非表示にする人が増えている
- インフルエンサーが勧める商品やブランドを信頼する動きが見られるようになった
などが大きな理由と挙げられています。
今回は、なぜインフルエンサーを起用した場合、他のマーケティング手法と比較して費用対効果が高いのか、について調査結果を交えながら、解説していきたいと思います。
企業のインフルエンサーマーケティングの事例もあわせて紹介していますので、ぜひお役立てください。
※ インスタラボの掲載事例につきましては、弊社で取り扱っている事例だけではなく、他社様の素敵な事例もご紹介させて頂いております。ぜひ詳細はURLなどをご確認ください。
目次
従来のマーケティング手法に比べ、インフルエンサーを起用した広告の費用対効果が高い理由
インフルエンサーを起用した広告の方が従来の広告に比べ、費用対効果が大きいと言われる理由は以下を挙げることができます。
広告を見たくないユーザー、広告を意図的に非表示にする人は依然として多い
従来、広告といえばいかにユーザーの目を引きクリックをされるのかが重要とされていました。そのため、各社こぞって過剰な訴求が目立つコンテンツや派手なクリエィティブを用いたバナーなどが多く存在しました。
しかしこのような現状がある中、最近ではネットを利用する多くのユーザーが、あからさまな宣伝や訴求を不快と感じています。
たとえば以下は、マイボイスコム株式会社が2023年に行ったインターネット広告に関する調査結果です。
直近1年間にインターネット広告が表示された人のうち、内容を読む人は36%です。「だいたい読む」が2.1%、「内容やタイミングなどによっては、読むこともある」が33.5%となっています。
直近1年間にインターネット広告が表示された人に、広告が表示された際に行ったことを聞いたところ(複数回答)、「広告を閉じた」「インターネット広告を、間違えてクリックした」が各5割弱、「インターネット広告をクリックした(意図的に)」が22.9%です。”
画像・引用:【インターネット広告に関する調査】直近1年間に広告表示された人のうち、内容を読む人は約36%。広告が表示された際に行ったことは、「広告を間違えてクリックした」「広告を閉じた」が各5割弱
表示されたインターネット広告を読まない人は6割以上に及び、広告を閉じた人は46.8%、広告を間違えてクリックした人は47.0%となっています。
上記の数値は過去の統計と比較しても増加しており、消費者がインターネット広告を邪魔であると感じる傾向は年々増していることが分かります。
同調査によると、不快感を感じる広告クリエイティブとしては、
- 消せない広告・閉じにくい広告
- 自分の興味・関連性のない内容の広告
- ポップアップで表示される広告
- 画面の上部/下部に常時表示される広告
- 画面スクロールに追従する広告
- 全画面広告
- 自動再生される動画広告
- スキップ不可の動画広告
などが挙げられている状況です。あなたにも心当たりがあるのではないでしょうか。
もしも、今後も広告を閉じたりブロックするユーザーが増え続ければ、いくら広告に費用を費やしても本当に見て欲しいユーザーへ届かない、またシャットアウトされることで、思うような結果に繋がりにくくなってしまいます。
ユーザーの意図に反したバナーやコンテンツなどでの訴求自体が、企業の損失または商品へのマイナスイメージに繋がりかねません。
ユーザーがトレンドを調べる際、検索に利用しているツールとしてSNSが主流になってきている
Webマーケティングにおいて、SEO(検索エンジン最適化)やコンテンツ・バナー広告などに注力してきた企業も多いでしょう。
しかし、時代やトレンドの移り変わり、近年では今日の晩ご飯や流行りの服などトレンドを知りたい場合には、InstagramやX(旧Twitter)などSNSを活用しているユーザーが多くなってきています。
たとえば以下は、 NTTドコモ モバイル社会研究所が2023年に行った15~79歳を対象にした SNSの利用目的についての調査結果です。
SNSの利用目的について調査した結果、全体の半数以上がSNSの利用目的をとして「趣味や興味のあることの情報収集」と回答しています。
出典元:2023年スマホ利用者行動調査
また、SNSの利用目的に対して「ショッピングや旅行に関する情報収集」に使うと回答した人を性年代別で分析した調査では、全体的に女性のほうがその割合が高くなっており、女性では60代を除いて3割を超えています。
出典元:2023年スマホ利用者行動調査
上記の統計から、近年ではZ世代以外の年齢にも購買行動にSNSの情報が関与していることが窺えます。
これまでは、企業はコンテンツを製作してSEOや広告で集客するといったマーケティングを行っている企業も多くありましたが、現在はSNSから情報収集を行う人が増えており、SNS上での、さらにはSNS、検索エンジン、各種WEBサイトでの横断的なマーケティングが重要となってきています。
インフルエンサーの発信する「共感できるコンテンツ」が、ユーザーの購買意欲を刺激する
SNSには数万人~数百万人という膨大なフォロワーを抱えた、情報発信力の高い「インフルエンサー」が存在します。
先に紹介しているSNSを親しんでいるデジタルネイティブ層はインフルエンサーからの影響を受けて消費行動の参考としている傾向が見られます。
2023年に THECOO株式会社が全国の男女1,000名に対して行った「インフルエンサーのPR投稿を通じた影響力」の結果を見てみましょう。
「インフルエンサーや芸能人、まとめアカウントによるPR投稿を見て購入したことはありますか?」と質問したところ、10代は50%、20代は49%、30代は51%の人が1度以上経験があるという結果が現れました。
10代〜30代では約半数の人がPR投稿をみて1度以上はインフルエンサーを通じた購買経験があるということからも、SNSが購買意欲の向上に大きく影響していることが伺えます。
SNSで情報収集しているなかで、専門的な視点をもつインフルエンサーの発信は、現代の消費者の行動に影響を与えているのです。
インフルエンサーの持つクリエイティブ力が、自社商品やサービスを魅力的にPRする広告を作り上げる
SNSで活躍するインフルエンサーは、フォロワーが求めている、フォロワーが喜ぶコンテンツを知っています。
たとえば、ビデオブロガーとして有名なケイシー・ナイスタットは、日々の出来事を動画コンテンツで発信しています。
ラグジュアリーなライフスタイルや、お洒落な雰囲気の動画は、常に多くの反響を呼び、一躍ビデオブロガーとして名高い存在になりました。
ただ単純に日常を動画で記録して配信するだけでは、ここまで有名になることはありません。彼が撮影するカットや編集によって、 ”作品” へと仕上がった動画が多くの視聴者の心を掴んでいるのです。
このように、インフルエンサーはフォロワーに対して常にどのように見られているのか、またどのように見せたいのかを深く追求しています。そのため、1つ1つの投稿する写真や動画に時間をかけてこだわり抜き、情報を発信します。
これは、インフルエンサーを起用し企業の製品・サービスをPRしてもらう「インフルエンサーマーケティング」についても有効に働きます。
企業の発信する情報は広告臭を感じられて避けられてしまいますが、
インフルエンサーによる宣伝(広告)は
・消費者目線でフォロワーからも比較的受け入れられやすい
・広告臭を減らして好意的に情報を受け取ってもらいやすい
といった点から、広告の費用対効果の向上に繋がりやすい傾向があります。
インフルエンサーマーケティングにおいて、インフルエンサーの持つクリエイティブ力で自社商品を発信できることは非常に大きなメリットと言えるでしょう。
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インフルエンサーマーケティングとは? 基礎から応用まで5分で理解!
テレビや雑誌などのマス広告とは異なり、特定のジャンルや年代に効果的なアプローチが可能になる
テレビや雑誌などのマス広告と違い、特定ジャンルのコミュニティに対してアプローチできるのが、インフルエンサーを起用する大きなメリットであるといえます。
この投稿をInstagramで見る
上記の投稿は、ファッションモデルとして活躍する近藤千尋さんと、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が保有する基礎化粧品のブランド SK-II(エスケーツー)のタイアップ投稿です。
30代で2児のお母さまでもある近藤さんには、同じ世代・境遇のフォロワーが多いことが予測され、ファーストエイジングケア商品でもある SK-IIのターゲット層ととても相性が良いことが分かります。
このようにインフルエンサーマーケティングを行う際、どのような年代、性別のフォロワーを持ち、どのような訴求が可能なのかを事前に判断することが大切です。
また、インフルエンサーは全てのSNSにおいて影響力を持っているとは限りません。
各プラットフォームごとに影響力を持つインフルエンサーの特色は異なります。
X(旧Twitter)はテキスト情報中心に対して、Instagramは写真などのビジュアルコンテンツ中心、またYoutubeであれば動画コンテンツを投稿するサービスです。
このように一口にインフルエンサーといっても得意不得意の領域がはっきりと分かれます。
インフルエンサーマーケティングをはじめたばかりの多くの企業にありがちですが、効果的なマーケティングができる=フォロワー数を軸としたインフルエンサーのキャスティング、という考えは改めましょう。
SNSを活用した広告運用の実例とそれぞれの施策における費用対効果
X(旧Twitter)|インフルエンサーが関与した投稿はリポストにより、コスト以上の拡散効果が期待できる
X(旧Twitter) は実名がでなくでも手軽に利用できることから、10代~50代までの幅広い層に利用されています。
また相互にフォローをしなくても、興味を持った対象にこちらからフォローすることでつながりが得られるので、拡散性にすぐれたSNSと言えます。
X(旧Twitter) 上で話題になる投稿はほとんどインフルエンサーが関与しており、#ハッシュタグ、RP(リポスト)、シェアを通じて瞬間的に拡散されていきます。
- #ハッシュタグキャンペーンの展開
- フォロー&リポストキャンペーンの展開
- インフルエンサーを起用したマーケティング戦略
- X(旧Twitter) 広告
など、の活用方法が想定できます。
X(旧Twitter) を起用した事例|女子小中学生からの支持を集め、 X(旧Twitter) 上で拡散力のある歩乃華(ほのか)さんを始球式に起用
スターリーズのTシャツ&ステッカーめっちゃかわいい💓staRY'sのTwitterのプロフィールから買えるから是非😆⭐️
らんとゆいあざす😍❤️笑 pic.twitter.com/lWwJRXrDNu
— 歩乃華 / ほのか (@honoka7000) September 2, 2017
出典元:@honoka7000
ォロワー数43万超え(2024年2月現在)で小中学生女子に人気の女性インフルエンサー「歩乃華(ほのか)」さん。
オリックス・バッファローズが、2017年7月の始球式に起用したことでも有名になりました。
オリックスの担当者は
「有名なタレントさんを呼んで始球式をやるのもいいが、一過性の話題で終わってしまうし、球団発のアプローチでは難しい部分もある。SNSで発信力のある人のほうが圧倒的に拡散する」
引用:東スポ”オリックス SNS界のカリスマ・歩乃華起用で新規ファン開拓なるか”
と起用理由を説明しています。
野球というと男性のスポーツのイメージですが、若い女子世代へのアピール目的で、こうした X(旧Twitter)などで有名なインフルエンサーも起用されています。
インスタグラム|インフルエンサーを起用した投稿は、トレンドに敏感な若者への幅広い認知向上を実現
インスタグラムの最大の特徴は「写真・動画」を中心としたSNSであることです。
20代~30代のトレンドに敏感な若者の利用が圧倒的に多いメディアで、#ハッシュタグを通じて検索が活発に行われています。
また、位置情報を使用して投稿を検索する機能や、使用されている音源から投稿の検索を行う機能も存在するため、フォロワー外のユーザーにリーチしやすいといった特徴もあります。
画像中心で言語でのコミュニケーションをメインとしないため、言葉のわからない海外のユーザーと交流しやすいといった面もあります。
- #ハッシュタグキャンペーンの展開
- インスタグラマーを起用したマーケティング戦略
- インスタグラム広告
など、の活用方法が想定できます。
インスタグラム起用した事例|Adidas Neoのモデル公募のキャンペーンにセレーナ・ゴメス起用
アディダスは、新しいラインであるAdidas Neoのキャンペーンに米人気セレブ「セレーナ・ゴメス」を起用し、Adidas Neoのモデルを一般ユーザーから募集するキャンペーンを実施しました。
実際にインスタグラムにセレーナ・ゴメスが、Adidas Neoのアイテムに身を包んだ画像が投稿されるとキャンペーンは一躍話題になりました。
従来、キャンペーンやサービスの認知拡大のためには莫大な広告費を費やす必要がありました。
しかし、インフルエンサーを起用し、クリエイティブな写真を投稿することでキャンペーンが話題になり、他メディアへも広告を出稿することでさらに多くの人に認知されるという流れが生まれるため、かけた費用以上の認知向上の成果を上げることができるのです。
このキャンペーンへのエントリーは最終的に12,000件に達しました。
インフルエンサーを起用して成功した事例は別記事、インフルエンサーを起用し、商品を魅力的にPRできた成功事例8選でも詳しく紹介しています。
YouTube|動画コンテンツによって、費用対効果の高いマーケティングが可能
YouTubeは、全世界で25億人以上もの利用者数を抱える世界最大級の動画共有サービスです。
国内の利用者数も7,000万人以上(2022年10月時点)となっており、国内においてもYouTubeは幅広い世代に利用されているのです。
また、5Gの時代が到来した影響もあり、従来より早い通信速度でますます動画コンテンツのサービスが進化していくことが予測されます。
時代の進化とともに、YouTubeを利用したマーケティングが今後より一層活発となっていきます。
- ユーチューバーを起用したマーケティング戦略
- YouTube広告
など、の活用方法が想定できます。
動画コンテンツは、写真など静止画と比較して、より多くの情報をユーザーに対して提供することが可能。
短時間で多くのことを伝えることができるため、ユーザーはストレスなく情報を吸収することができるのです。
YouTube起用した事例|登録者数1,280万人を誇り、拡散力のあるHikakinTVをマーケティングに起用
国内でトップの登録者数を誇るHikakinTVさんを、人気ゲーム機ニンテンドースイッチのマーケティングに起用した動画。
HikakinTVさんは、1,280万人(2024年3月現在)もの登録者数を抱えています。
動画内では、従来の商品と比較することにより新商品の大きさやディスプレイの綺麗さをわかりやすく丁寧に紹介しています。
YouTubeで人気のインフルエンサーを起用することにより、、390万回以上(2024年2月現在)の再生回数を実現しています。
インフルエンサーを起用するために必要な予算・費用の相場
これまでは、インフルエンサーを起用した広告の費用対効果が高い理由を、実例を交えながら説明してきました。
では、実際にインフルエンサーを起用する場合に必要な予算がどれくらいなのかここでおさえておきましょう。
起用したいSNS・起用したい人物・達成したいマーケティング目標によって必要な費用は左右される
インフルエンサーの起用に必要な費用は下記3つの項目を踏まえた上で決まってきます。
- 活用したいSNS・プラットフォームはどれか
- インフルエンサーとして起用する人物は誰なのか
- どれくらいの規模で目的を実現させたいのか
まず1については、インスタグラムでの投稿を通してCVを獲得していきたいのか、それともYouTubeのような動画プラットフォームでの投稿で話題性を集めたいのかといった選択で起用に適している人物が大きく変わってきます。
2の人物に関しては、例えばインスタグラムの場合、芸能人やモデルはもちろん、ある特定の領域に影響力をもつ一般人をインフルエンサーとして起用するという選択肢があります。
すでに幅広い知名度を獲得している芸能人を起用するのと、一部の層に対し強い影響力を持っている一般人を起用する場合では、やはり芸能人の方が費用が高くかかることが多いです。
3に関しては、
「商品をPRしたインフルエンサーの投稿が○回のインプレッションを獲得する」
「インフルエンサーとコラボしたキャンペーン施策を行った結果、施策前と比較して○%認知度が向上させる」
「インフルエンサーの投稿経由のCV(購入、登録など)を何件得る」
といった、インフルエンサーを起用することによって達成したい目標を明確にする必要があります。
なぜなら、設定した目標数値によって起用すべきインフルエンサーのタイプや人数が左右されるためです。
より多くの人の元に投稿が届くようにし、自社の認知度を高めることが目的の場合は複数人のインフルエンサーを起用し、何度か投稿してもらうことが効果的でしょう。
逆に、広く周知させることよりも絞ったターゲットのみに情報をリーチさせ、実際に商品を購入させるといった目的を実現させたい場合は、自社と親和性の高い領域で最も強い影響力を持つ特定のインフルエンサーと長期契約を結び、継続的にPR投稿をしてもらう方が成果につながる場合があります。
このように、インフルエンサーの起用人数や契約期間によっても予算は大きく異なってくるため、まずはこの3つの項目を明確に決めましょう。
インフルエンサーマーケティングの費用は、フォロワー単価「2円~4円」が一般的
インフルエンサーマーケティングの費用・料金相場は、1回のSNS投稿で「フォロワー数×2~4円」が一般的。
たとえば、SNSのフォロワー数が10万人のインフルエンサーに依頼する場合、20万円~40万円が費用の相場となります。
- どのSNSのインフルエンサーに依頼するのか
- フォロワー数が顕著に多いインフルエンサーに依頼する場合の費用はいくらか
などによってインフルエンサーマーケティングの費用は変動します。
ですので、正確な費用が知りたい場合は個別にインフルエンサーマーケティングを提供している会社に相談するのがおすすめです。
なお、店舗へ招待したい、宿泊してほしい、コラボ商品を作りたいなど、場合によりさらに費用が必要になるケースも多くありますので覚えておきましょう。
関連記事
インフルエンサーへの依頼方法と費用や料金相場、魅力的なPR成功事例7選
インフルエンサー広告の効果測定方法・KPI指標例
リスティング広告など一般的なweb広告では、広告のクリック数や売上金額といった明確な数値があり、それをもとに指標を組み立てます。しかし、インフルエンサーマーケティングの場合「口コミ」という曖昧な効果を測定しなければいけません。
投資した費用以上に広告の効果を発揮させるためには「どのくらい小まめに分析ができるのかどうか」にかかっています。
このパートでは、各プラットフォーム別にKPI設定に活用できる指標をご紹介します。
インスタグラムを活用した施策のKPIを考える際には、ユーザーの反応がわかる6つの要素に絞って以下の項目の確認をしましょう。
- インプレッション数(投稿が見られた数)
- ハッシュタグ投稿数の変化
- エンゲージメント数(いいね!やコメントなどのユーザー反応数)
- フォロワー数の増加
- 商品ページやサイトURLへの遷移数
- Google/Yahoo!検索数変化
X(旧Twitter)
X(旧Twitter) を活用した施策のKPIを考える際には、プロモーションの最終目的に合わせて以下の項目から適切な指標を選びましょう。
- インプレッション数(ユーザーのポスト閲覧数)
- プロフィール閲覧数(ポストからプロフィールに飛んだユーザーの数)
- プロフィールクリック率(プロフィールクリック数÷インプレッション数で算出できる数値。ポストを見た人の何パーセントがプロフィールを閲覧したかが分かる)
- フォロー数
- フォロー率
あるアカウントをフォローする際のユーザーの動きは「ポストを見る→プロフィールを確認→フォローする」という流れになります。
したがって、フォロワー数の増加を目的として施策を行う場合にはインプレッション数・プロフィール閲覧数・フォロー率に注目すると良いでしょう。
YouTube
YouTubeを活用した施策のKPIを考える際には、プロモーションの最終目的に合わせて以下の項目から適切な指標を選びましょう。
- インプレッション数(動画のサムネイルがユーザーの画面に表示された数)
- インプレッションのクリック率(動画再生回数÷インプレッション数で算出できる数値。サムネイルを見た人の何パーセントが動画を実際に再生したかが分かる)
- 動画再生回数
- ユニーク視聴者数(動画の視聴者の実人数。多ければ多いほど幅広いユーザーに視聴されていることになる)
- 高評価数
- コメント数
- チャンネル登録者数
ブランド認知の拡大を目的として施策を行う場合は、特にインプレッション数・動画再生回数・ユニーク視聴者数に注目をすると良いでしょう。
広告の効果をより向上させるために有効な手法4つとKPIの立て方
次に、インフルエンサーマーケティングの効果をより向上させるために有効な手法4つとKPIの立て方をご紹介します。
ここからは、インフルエンサーを起用した広告や施策で狙うことの多いF1層が広く利用しているインスタグラムを活用したケースを想定して説明していきます。
LPへのリンクを設置する
インスタグラムでは投稿されたテキストの中にURLを記載してもクリックさせることはできません。
自己紹介文の中にURLを記載できるので、プロフィールにLPへのURLを設置しクリック効果を計測しましょう。
また、InstagramストーリーズにURLリンクを設置できるようになっているので、あわせて活用しましょう。
関連記事
【かんたん図解】InstagramストーリーズにURLリンクを追加する方法
タイアップ投稿タグを使用して投稿を行ってもらう
インフルエンサーに金銭を提供してPR投稿を行ってもらう場合、企業とインフルエンサーとの関係性を明示する必要があります。
Instagramには「ブランドコンテンツのタイアップ投稿タグ」というものが存在し、フィード・リール・ストーリーズ投稿に追加することができます。
#PR というハッシュタグを利用してPR投稿であることを明記する方法もありますが、ブランドコンテンツのタイアップ投稿タグはユーザーネームのすぐ下に表示されるため、企業のアカウントがユーザーの目に入りやすくなります。
また、企業・ブランドとのタイアップ投稿タグから、ブランドのInstagramページへユーザーを遷移させることができるなどのメリットもありますので、タイアップ投稿作成の際は是非活用していきましょう。
詳しいタイアップ投稿タグの使用方法は以下の記事をご参照ください▼
Instagramブランドコンテンツのタイアップ投稿タグについて詳しく解説
インフルエンサーの投稿に広告主のアカウントの記載やタグ付けをお願いし、フォロワーを増加させる
インフルエンサーの投稿文の中にメンション(@+ユーザーネーム)で広告主のインスタグラムアカウントを記載しておけば、インフルエンサーのアカウントから広告主のアカウントへのリンクが可能となります。
インフルエンサーにメンションしてもらうことで、インフルエンサーの広告投稿経由で広告主のフォロワーを増やすことができます。
アカウントのタグ付けもあわせて行い、広告主アカウントへの流入を増やしましょう。
LP(ランディングページ)の準備を事前に行う
検索の結果誘導するLPの準備を十分に行っておく必要があります。
また、LPのURLに計測用のパラメーターをつけてインフルエンサーへ渡し、どのインフルエンサーからの流入かも計測できるようにしておきましょう。
エンゲージメント数を定期的に分析する
エンゲージメント数では、広告として投稿がユーザーに好意的な印象となっているかを計測します。
コンテンツに対して反応をこまめに計測、フィードバックすることで効果的な投稿を心掛けます。
では、分析に役立つツールとその使い方を紹介しています。
また、
ではより詳しい効果測定について紹介しています。合わせて、お読みください。
広告効果を最大限に引き出してくれるインフルエンサーの探し方は2通り
実際にインフルエンサーを起用し、効果的な広告を打ち出すためには、まずは自社にあったインフルエンサーを依頼するところから始める必要があります。
インフルエンサーの探し方で考えられるのは以下の2通りになります。
SNSを活用し、PRを行いたい商品やサービスのターゲットに影響のあるインフルエンサーを自社で探す
PRを行いたい商品やサービスのターゲットにあった影響力のあるインフルエンサーを、自社で探す方法です。
自社にインフルエンサーマーケティングについて精通したメンバーがいる場合、予算を抑えてインフルエンサーマーケティングを行うことが出来ます。
その一方で、次のようなことも発生してしまう可能性があるため、自社で行うことが最も最適な方法であるかは、しっかりと検討することが必要です。
- ディレクションにかなりの工数がかかってしまい、結果としてインフルエンサーへの報酬以外のコスト(例えば、担当者の工数など)が多くかかってしまった
- インフルエンサーへの報酬の相場がわからないために、非常に割高の報酬を設定してしまったり、逆に非常に安価の報酬を提示したためにインフルエンサーからのブランド価値を毀損してしまった
キャスティング仲介会社を利用する
「インフルエンサーマーケティング」などと検索すれば、一般人から有名人まで登録しているインフルエンサーマーケティングの専門会社を見つけることもできます。
複数の会社から費用の見積もりをとりたい場合などに有でしょう。
関連記事
【2024年】注目のインフルエンサーマーケティング会社まとめと選び方
インフルエンサーマーケティングの成功事例
最後に、
- X(旧Twitter)
- YouTube
による各インフルエンサーマーケティングの代表的な成功事例をご紹介していきます。
ジャンル別のインフルエンサーマーケティングをより詳しくご紹介している記事もおすすめです。
X(旧Twitter)
UUUMでマサイが小さくなっちゃったんで探してもらってもいいですか?
みんなも #Pixel大喜利 をつけて投稿してみてね😆
気まぐれなリプ返とかしちゃうかも!?#PR #GooglePixel https://t.co/IANJtkINZF pic.twitter.com/ibvwX7qqzC— マサイ【Fischer's】 (@MASAI_Fischers) December 26, 2023
上記は、Googleが X(旧Twitter) で実施したインフルエンサーマーケティング事例です。
本事例では 6人組ユーチューバーであるFischer's(フィッシャーズ)のマサイさん(@@MASAI_Fischers)をインフルエンサーとして起用し、 Google オリジナルの Android スマートフォン、 Google Pixelを紹介しています。
マサイさんが所属するフィッシャーズは若年層を中心に人気のユーチューバーであり、マサイさん個人でもX(旧Twitter)アカウントのフォロワーは128万人(2024年2月現在)にも上ります。
上記ではGoogle Pixelの画像編集機能を利用したユーモアあふれる画像を投稿し、若年層も興味を抱くようなユーモアあふれる投稿を行っています。
#Pixel大喜利 というハッシュタグを付けてユーザーに投稿を呼び掛けるなど、UGC投稿を促進していることが分かります。
Google Japanのアカウントによる投稿を引用リツイートする形式で投稿することで、アカウントへの流入を促しているのもポイントですね。
この投稿をInstagramで見る
上記は、生活雑貨を扱うチェーンストア、LOFT(ロフト)が Instagramで実施したインフルエンサーマーケティング事例です。
本事例ではモデルやアパレルブランドのプロデューサーとして活躍する、ももちこと牛江桃子さん(@ momochi.661)をインフルエンサーとして起用し、「ロフトで買うべき推しアイテム5」と題してコスメ商品を紹介しています。
ももちさんはSNSやライブ配信で紹介した洋服やコスメが完売するというほどの影響力をお持ちで、同世代の女性を中心に人気のインフルエンサーです。
上記ではリール動画を活用して商品の魅力を1つずつ紹介しており、タイアップ投稿タグを使用することでロフト公式アカウントへの流入を促していることが分かります。
キャプション内ではイベント「ロフト コスメフェスティバル 2024SS」の紹介も行うなど、商品以外の情報も訴求しています。
動画は229万回以上の再生回数(2024年2月時点)を記録するなど、多くのユーザーからの閲覧を実現しています。
リール動画はフォロワー外ユーザーにも訴求しやすい機能であるため、インフルエンサーマーケティングを行う際にはぜひ活用していきたい方法です。
YouTube
上記は、中国のオンラインファストファッションサイト、SHEINが YouTubeで実施したインフルエンサーマーケティング事例です。
本事例では3人組女性ユーチューバー、ヘラヘラ三銃士さんをインフルエンサーとして起用し、SHEINで購入できる商品を紹介しています。
女性ユーチューバーのなかでもトップクラスの人気を誇るヘラヘラ三銃士さんは176万人(2024年2月現在)もの登録者数を保有しており、ユーモアあふれる企画投稿をはじめとし、コスメやファッション紹介も行われています。
上記の投稿では3人の骨格別にSHEINの商品を使用したコーディネートを紹介されており、コンテンツとして楽しめる動画でありながらも、しっかりと商品の魅力を訴求しています。
キャプション内では商品ごとのURLも添付するなど、購買に繋がりやすい工夫をしています。
動画には商品への前向きなコメントや3人のキャラクターへの様々なコメントが寄せられており、73万回の再生回数(2024年2月)を記録するなど高い注目を集めた動画となっています。
まとめ
インフルエンサーマーケティングの費用対効果が高い理由から事例まで紹介してきましたが、いかがでしたか。
SNSの普及にともない、消費者は専門的な視点をもち、身近な存在であるインフルエンサーからの影響を大きく受けるようになっています。
インフルエンサーマーケティングを上手く行い、大きく売り上げアップしているナショナルクライアント様も多数存在します。
ぜひ今回の記事をインフルエンサーマーケティングを成功させるヒントとしてみてください。
なお、インフルエンサーマーケティングに挑戦したいとお考えの企業ご担当者様は、こちらからお気軽にお問い合わせください。
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インフルエンサーマーケティングの基礎から成果を出す実践方法のすべて
インスタラボ編集部の公式記事。
支援実績11,000件、最大2.6億リーチ可能なFind Model(ソーシャルワイヤー株式会社)が運営しています。
ILライター:M.N・Y.O・T.S・R.S・K.Mの5名で運用。
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