近年、地方でのライフスタイルやその豊かな自然などへの注目が高まり、地方移住に人気が集まりつつあります。
また、コロナウイルスの拡大やテレワーク・フリーランスなどのワークスタイルの多様化もあって、人口が集中する都市部から地方への移住に魅力を感る方も増加しています。
日本政府も首都圏への人口集中と地方の過疎化を改善するべく移住促進に取り組んでおり、それぞれの自治体も移住者を増やすために様々な取り組みを進めています。
SNSアカウントを活用し、移住の魅力を伝えることに力を入れている自治体も存在します。
特にX(旧Twitter)は、リポスト機能などがあることから他のSNSとくらべて高い拡散力があるとされており、幅広いユーザーへのアプローチが期待できます。
近年では、このようなX(旧Twitter)の特徴を活かし、移住促進のための取り組みを行う自治体も見受けられます。
そこで今回は、地域への移住を上手く促進している自治体のX(旧Twitter)アカウント5選について取り上げます。
企業アカウントを運用するご担当者様におかれましてもぜひご参考にしていただけますと幸いです。
※ インスタラボの掲載事例につきましては、弊社で取り扱っている事例だけではなく、他社様の素敵な事例もご紹介させて頂いております。ぜひ詳細はURLなどをご確認ください。
目次
地域への移住を上手く促進している自治体のX(旧Twitter)アカウント5選
それでは早速、「地域への移住を上手く促進している自治体のX(旧Twitter)アカウント5選」をご紹介していきます。
高崎市(takasaki_city)
はじめにご紹介するのは、「高崎市」です。
X(旧Twitter)では、
- イベント情報
- 高崎市のPR動画
などを幅広く発信しています。
X(旧Twitter)アカウント:高崎市
フォロワー数:1.9万人(※2024年3月現在)
こちらのアカウントにおける移住促進のポイントとしては、
- メディアや動画での発信に力を入れている
という点を挙げることができるでしょう。
こちらの投稿では、テレビ東京系列で放送されているバラエティー番組「タクシー運転手さん一番うまい店に連れてって!」で高崎市の飲食店が取り上げられたことが発信されています。
高崎市内の飲食店も登場します。
是非ご覧ください! https://t.co/nSQY8fijBb— 高崎市 (@takasaki_city) November 21, 2023
番組内では、地域のおすすめグルメなどが紹介されました。
【香港TV番組で絶メシ特集!!】
香港の若い世代に人気のテレビ局「VIU TV」で絶メシの取り組みが紹介されました。
※YouTubeの翻訳機能を利用することで、日本語の字幕が表示できます#からさき食堂 #高崎経済大学 #印度屋 #絶メシhttps://t.co/hnUvEZcMVB【広報課】
— 高崎市 (@takasaki_city) February 28, 2024
また、上記投稿で紹介されているように、香港のテレビ番組でも高崎市の取り組みである「地方の長年愛されてきた絶品グルメ”絶メシ”」について取り上げられていました。
上記のように、国内外問わず各メディアで高崎市の魅力や移住後の過ごしやすさを発信しており、X(旧Twitter)上でも広く放送内容をPRしている点は、SNSマーケティング施策の1つである「クロスメディア」戦略の事例として参考になります。
「クロスメディア」とは、複数のメディアを横断してPR活動を行う施策のことです。
どんな情報を発信したいのかを明確することで、SNSマーケティング施策の中でのX(旧Twitter)アカウント運用の役割をはっきとさせ、高崎市のように他メディアと連携をとって拡散力をアップさせていきましょう。
【高崎もぎたて情報CM】
高崎の旬な話題をお届けする「高崎もぎたて情報」。今回は箕郷町で梅の栽培から加工・販売までを行う永井食品工業の「こだわりの梅づくり」をご紹介します。
ぜひご覧ください。
(放送:2月25日17時55分から 群馬テレビ)
【広報課】 pic.twitter.com/bpPsT8Ifhy— 高崎市 (@takasaki_city) February 22, 2024
さらに、CM・動画を作成し、高崎市内のイベントや美しい自然をPRしています。
メディアで取り上げられることや、PR動画を作成することで高崎市の魅力をビジュアル化しています。
結果的に、ユーザーの目に留まりやすくなったり情報を効果的に伝えることができるなどのメリットが期待できるでしょう。
高崎市のアカウントは、メディアや動画を駆使することで情報をビジュアル化している効果的な事例といえるでしょう。
京都市(kyotocitykoho)
お次に紹介するのは「京都市」です。
X(旧Twitter)では、
- 京都市の最新情報
- 市内で提供中のサービスの詳細
などを幅広く発信しています。
X(旧Twitter)アカウント名:【公式】京都市情報館
フォロワー数:4.2万人(※2023年4月現在)
こちらのアカウントにおける移住促進のポイントとしては、
- 京都に住む人の増加や地方創生を図るために様々な方からの意見を募っている
という点を挙げることができるでしょう。
🏮クラウドファンディングで応援!
「泉涌寺SPRING FESTIVAL」🏮京都東山を元気にする公民連携のイベント⭐
移住を検討されている方と、地域の皆さんをつなぐ“春祭り”の実現へ。
ご支援をお願いします😊東山区内のホテルのご協力で、宿泊招待券など特典をご用意✨https://t.co/9AKLdc54AO#東山 pic.twitter.com/sTM4QFy2l1
— 【公式】京都市情報館 (@kyotocitykoho) February 14, 2024
X(旧Twitter)上でも参加者が募集された上記のクラウドファンディングでは、住人を増やし魅力的な地方創生を図るために公民連携のイベントとして幅広いフィールドでの参加者が募られました。
京都市では、様々な方から意見を募って良いまちづくりを図るイベントが頻繁に実施されており、移住や魅力的なまちづくりに力が入れられていることが分かります。
⭐新たなウェブサイト
「京都市空き家対策室」⭐空き家でお悩み・お困りの方。
京都で住まいをお探しの方。役立つ情報が満載です✨
✅各種支援制度
✅よくあるご質問
✅空き家のイメージを変える❗
リノベ事例や住まい方 などhttps://t.co/csc07WeMsG
▲3月の無料相談会を受付中😊#空き家 pic.twitter.com/t10GujGsro— 【公式】京都市情報館 (@kyotocitykoho) February 1, 2024
上記の投稿では、空き家でお悩みの方や京都で住まいをお探しの方向けのサービス「京都市空き家対策室」について発信しています。
京都市の空き家を再利用しながら、市外地・県外からの移住者もターゲットにし、地域活性化および移住促進を図った良い事例です。
京都市のアカウントは、様々な方からの意見を募ることで魅力的なまちづくりを図り、ひいては移住促進につなげる取り組みが行われている事例だといえるでしょう。
茨木市(ibaraki_city)
お次に紹介するのは「茨木市」です。
X(旧Twitter)では、
- 茨木市内のイベント
- 自治体が提供するサービスの詳細
- 人気スポット
などを幅広く発信しています。
X(旧Twitter)アカウント:茨木市
フォロワー数:1.3万人(※2024年3月現在)
こちらのアカウントにおける移住促進のポイントとしては、
- 学ぶ・楽しむなどの様々な視点で取り組みを発信している
- 地域の人を巻き込んだX(旧Twitter)運用で拡散力をアップさせている
という点を挙げることができるでしょう。
【はじめてのプラモデルづくり】
共創推進課です。
SDGsに関することも学べる、ものづくりイベントのご案内です。日時 2/25(日),3/24(日)
①10:30~12:30 ②14:00~16:00
場所 おにクル7F 会議室3
対象 小学校4〜6年生
申込 https://t.co/gyVb5XS6xh※チャレンジいばらき補助金活用事業
— 茨木市 (@ibaraki_city) February 21, 2024
上記の投稿は、茨木市共創推進課による「はじめてのプラモデルづくり」についての詳細です。
プラモデル作りを通してSDGsも学ぶことができるイベントとなっており、子供の学ぶ・楽しむ機会づくりを行っています。
幅広いユーザーが利用しているX(旧Twitter)にて、子どもにとって為になる地域の楽しいイベントをPRすることで、子育て世代への移住促進を訴求している良い事例といえるでしょう。
【「茨木まちみレポーター」を募集します!】
まち魅力発信課の近藤です。
茨木の魅力を、SNSを通じて発信していただく「茨木まちみレポーター」を募集しています!みなさんが見つけた「まちの魅力」を一緒に楽しく発信してみませんか?募集は3月25日まで!https://t.co/6a5ZAdFaMY pic.twitter.com/DBqyjeD80w— 茨木市 (@ibaraki_city) February 16, 2024
また、上記投稿のように、地域のX(旧Twitter)ユーザーを巻き込んで茨木市に関する投稿を増やそうという取り組みは、SNSマーケティングにおいて非常に効果的な拡散力アップのアプローチです。
UGC(ユーザー生成コンテンツ)を獲得することで、X(旧Twitter)上での発信力は高まり、不特定多数のユーザーにリーチすることも可能になります。
茨木市のように、公式アカウント運用だけでなく、多くの地域住民からSNS上の発信を行ってもらえるようなコンテンツ企画を打ち出していくのも良い方法であるといえるでしょう。
静岡市(shizuokashikoho)
お次に紹介するのは「静岡市」です。
X(旧Twitter)では、
- イベント情報
- 自治体のサービスの発信
がメインとなりますが、静岡市内の様々な団体が投稿したポストのリポストなども多いことから、市内の情報を幅広く知ることができるアカウントとなっています。
画像:shizuokashikoho|X(旧Twitter)
X(旧Twitter)アカウント:静岡市
フォロワー数:2万人(※2024年3月現在)
こちらのアカウントにおける移住促進のポイントとしては、
- 静岡市の移住を体験することができるイベントを実施し、X(旧Twitter)上でイベント情報をPRしている
という点を挙げることができるでしょう。
2月17日(土)に「静岡市ってどんな街?日帰り移住体験ツアー」が開催されるズラ~☆
常葉大学の学生が、静岡市内を案内する移住ツアーで、#清水区 の #草薙 周辺、#日本平夢テラス へも行くラ~♪
申込み・詳細は下記HPを見て欲しいズラ~☆https://t.co/jmcGjJibW8#シズラ #清水港 #富士山 pic.twitter.com/oRuMamq1cq— シズラ【公式】 (@shizullashimizu) February 14, 2024
上記は、静岡市清水区の広報キャラクター「シズラ」の公式Xアカウントの投稿を静岡市がリポストしたものです。
「静岡市ってどんな街?日帰り移住体験ツアー」と題して、静岡市に実際に移住したイメージを体感することができるツアーとなっています。
具体的にイメージできる体験をすることで、ミスマッチの防止や本格的な移住の検討に大いに役に立つでしょう。
🗺️━━━━━━
#七間町名店街 の
空き店舗情報を発信
Webサイト「#MAP」を公開
━━━━━━🏬歩いて楽しいまち🏙️になるよう#空き店舗情報 や
空き店舗を利用したイベントを
発信していきます📢詳細▼https://t.co/sEzWH1v3tb#静岡市
【商業労政課】— 静岡市 (@shizuokashikoho) February 2, 2024
その他にも、七間町名店街の空き店舗情報を発信し、どの辺りに移住できそうか、土地の雰囲気はどのような感じかなどを知ることができるため、現地に赴かずネット上から気軽に体験・検討したいという人にとっては便利なイベントとなっています。
上記の事例のように、静岡市のアカウントにおいては、静岡市への移住を体験することができる魅力的なイベントを実施し、X(旧Twitter)上でイベント情報をPRしている点がぜひ参考にしたいポイントです。
福島市(fukushimacity)
お次に紹介するのは「福島市」です。
X(旧Twitter)では、
- 地域に関する取り組みや情報共有
- イベント情報
- 自治体のサービス案内
などを幅広く発信しています。
X(旧Twitter)アカウント:福島市
フォロワー数:1.8万人(※2024年3月現在)
こちらのアカウントにおける移住促進のポイントとしては、
- 移住・就職/転職・結婚まで、福島市に暮らすことで理想のライフスタイルを叶えられることをPRしている
という点を挙げることができるでしょう。
\転職なき移住なら、ふくしま/
近年、首都圏をはじめとして移住される方が増えています。転職せずに移住されたテレワーカーも多くいらっしゃいます。
利便性と自然のある暮らしを両立できる福島市が、移住先としてテレワーカーにおすすめな3つの理由をご紹介。https://t.co/hPpzZi3Eq1 pic.twitter.com/4vI8tIwcxH
— 福島市 (@fukushimacity) March 5, 2024
生活の基盤となる仕事や家族のあり方は移住を検討するにあたって非常に重要なポイントとなるでしょう。
中でも、場所に縛られない働き方ができるリモートワークやフリーランスは、ワークスタイルも検討する上で地方に移住するというのも一つの選択肢です。
そのようなニーズに対し、福島市では上記投稿のように「転職なき移住なら、ふくしま」と題して、移住先としてテレワーカーにおすすめな3つの理由を紹介して移住促進を図っていました。
\移住のために要した引越費用を支援!申請の残り枠30%!/
福島市で新たに生活を始める方を対象に引越費用(引越業者等に支払った費用)を支援しています!
本市に転入後6ヵ月間申請可能!対象要件をご確認のうえお忘れなくご申請ください!詳しくはこちら↓https://t.co/CXEglVLx7Z pic.twitter.com/jcs5A5Zo5j
— 福島市 (@fukushimacity) February 9, 2024
さらに、上記投稿では、他地域からの移住者を対象に引越費用を支援する取り組みも発信しており、福島市への移住に対するハードルを下げて、具体的に検討しやすくしています。
\今週末のイベント2月10.11.12日(土.日.月)/
・信夫三山暁まいり 大わらじ練り歩き
・第10回暁まいり福男福女競走
<同時開催> 福男福女競走de暁まいりコン
・ライティングオブジェふくしま(街なか交流館)今週末のイベントについてお知らせします。
詳細はこちらhttps://t.co/NhmtihKQ3l pic.twitter.com/7HZtBQeIK2
— 福島市 (@fukushimacity) February 8, 2024
また、2024年2月には、福島市の名物である婚活イベント「大わらじ練り歩き」も復活させ、同アカウントや他Webメディアから多角的に情報発信を行っていました。
上記までのように、移住・就職/転職・結婚まで、福島市に暮らすことで理想のライフスタイルを叶えられるというPRに成功しており、SNSマーケティング施策の参考にしたい事例といえるでしょう。
福島市のように、生活のベースとなるワーク・ライフスタイルの構築を応援する内容をアカウント内で精力的に発信する方法は、アカウント運用としてぜひ参考にしたいアプローチです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
本記事では、地域への移住を上手く促進している自治体のX(旧Twitter)アカウント5選を紹介させていただきました。
拡散力が高いとされるX(旧Twitter)の特徴を活かし、移住の促進に取り組む自治体が多く見受けられました。
X(旧Twitter)アカウントを活用した移住促進のアプローチは自治体によって異なり、
- メディアや動画での発信に力を入れる
- 住む人の増加や地方創生を図るために様々な方からの意見を募る
- 学ぶ・楽しむなどの様々な視点で取り組みを発信する
- 移住を体験することができるイベントを実施する
- 移住を促進するにあたって、移住転職・婚活イベントなどを手掛けている
など様々な取り組みが行われていました。
上記のような取り組みを行うことで、地域の魅力を発信したり、ひいては移住を促進することにもつながるでしょう。
企業アカウントを運用するご担当者様におかれましてもぜひご参考にしていただけますと幸いです。
また、SNSアカウント運用やインフルエンサータイアップ、SNSの投稿内容でお悩みの方は、下記フォームからお気軽にお問い合わせください。
インスタラボ編集部の公式記事。
支援実績11,000件、最大2.6億リーチ可能なFindModel(ソーシャルワイヤー株式会社)が運営しています。
ILライター:M.N・Y.O・T.S・R.S・K.Mの5名で運用。
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