2023年4月にX(旧Twitter)の認証バッジに関するルールが変更され、認証バッジの意味する内容や種類が大きく変更されました。
今回の記事では、X(旧Twitter) の「認証バッジ」(公式マーク)とは何であるか、どういうメリットがあるのか、また認証バッジ(公式マーク)を取得する条件/方法などについて紹介します。
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目次
X(旧Twitter) の認証バッジ(公式マーク)とは?
認証バッジ(公式マーク)とは
画像:@XcorpJP | X
「認証バッジ」は、変更前まで「一般的に高い関心を寄せられているアカウントの信頼性を見極めるためのひとつの手段」という位置付けとなっていました。
一定の基準を満たしていれば著名人・政府機関・キャラクターなど知名度のあるユーザーアカウントに適用されていたことから、「公式マーク」とも呼ばれていました。
しかし、今回の変更で内容が変わったため、2023年12月現在で認証バッジには意味合いごとに3種類が存在しています。
順番に見ていきましょう。
青いチェックマーク
画像: X ヘルプセンター X プロフィールのラベルとチェックマークについて
青色のチェックマークは、
・有料サブスクリプションサービスであるXプレミアムに登録しており、一定の基準(詳しくはこちらから)を満たしているアカウント
・従来の意味合いと同じように知名度があるアカウント
の2つの意味合いが存在します。
一般人でも月額料金を支払うことで認証バッジを獲得できるというのがアップデート前との大きな違いとなるでしょう。
金色チェックマーク
画像: X ヘルプセンター X プロフィールのラベルとチェックマークについて
金色のチェックマークは、有料サブスクリプション「 Verified Oraganizations (X認証済み組織)」に登録し、X(旧Twitter)から公式に認証されている事業者・企業アカウントに付与されます。
個人で獲得することはできず、X(旧Twitter)からの認証が必須となる点が大きな違いであると言えるでしょう。
グレーのチェックマーク
画像: X ヘルプセンター X プロフィールのラベルとチェックマークについて
グレーのチェックマークは、X(旧Twitter)が公式に認証している政府機関の公的アカウント・国際的な機関のアカウントに付与されます。
上記も金色のチェックマークを獲得する際と同様に「 Verified Oraganizations (X認証済み組織)」への登録が必要となります。
大統領や国連、行政機関などが該当します。
なお、投稿は英語のみですが、 X(旧Twitter) のアカウント認証に関する最新情報は専用のアカウント「 Verified (@verified)」からチェックが可能です。
具体例
続いて、実際に認証バッジ(公式マーク)が付いているアカウント(正式名称は「認証済みアカウント」)をいくつかご紹介します。
青色のチェックマーク例
・有吉弘行(@ariyoshihiroiki)さん
画像:@ariyoshihiroiki│ X
金色のチェックマーク例:Fashion Press(@fashionpressnet)
画像:@fashionpressnet│ X
グレーのチェックマーク例:岸田文雄 (@kishida230)
認証バッジ(公式マーク)を取得するメリット
信頼性が高まる
認証バッジ(公式マーク)を取得しているアカウント=“本人/本物であることが証明されているアカウント”であるため、信頼性が高いアカウントであることを誰から見ても分かりやすく示すことが出来ます。
本人/本物であることが明らかなアカウントが発信している情報は、明らかではないアカウントと比較して信ぴょう性も高く、閲覧者に向けて安全な印象を与えることができます。
情報の信ぴょう性やフォローする躊躇を少しでも減らすことは重要ですので、特にPR・広報・マーケティングの観点から考えると認証バッジ(公式マーク)の取得は非常に有効で大きなメリットであると言えます。
例)Xキャンペーン
X(旧Twitter)でよく見かける「Xキャンペーン」は、以下のように「フォロー&RP」を応募条件としているものも多く、SNS集客を目的に実施する企業・ブランド・団体なども目立ちます。
このように「フォロー」や「情報拡散(RP)」をユーザーに促す場合「認証バッジ(公式マーク)」があるアカウントの方が信ぴょう性も高く、信頼できるためキャンペーンへの参加ハードルが下がりやすくなります。
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なりすまし被害の対策
誰でもアカウントを作成し情報発信できるのが魅力である一方、虚偽のプロフィールでなりすまし投稿が出来るのもSNSです。
SNSは、例えば企業にとっては消費者/ユーザーと直接コミュニケーションを取れる貴重な場でもありますが、なりすましアカウントが存在する場合は嘘の情報を発信されるなど、放置をすると誤認のリスクが考えられます。
そういった場合に認証バッジ(公式マーク)があれば、消費者/ユーザーは簡単に本物を見抜くことができるので、そのような場面でなりすまし被害の防止・対策となり得ます。
なりすましを見つけたら報告を
もしX(旧Twitter)でなりすましアカウントを発見したら、報告をしましょう。
X(旧Twitter)でのなりすまし報告にはアカウントを持っている必要はなく、以下いずれかの方法で可能です。
- Twitterヘルプセンター「X上での信頼性」のフォーム入力から
なりすましアカウントのプロフィールページ上「…」アイコンを選択し「@***さんを報告」から
広告出稿が可能となる
認証バッジを獲得すると、X(旧Twitter)の広告出稿を行うことができます。
変更前は X(旧Twitter)広告のアカウントがあれば認証バッジの有無にかかわらず広告を出稿できましたが、変更後はXプレミアム(旧Twitter Blue)またはVerified Organizations に加入することが必要となりました。
未認証のアカウントでは広告出稿ができないため、注意しましょう。
投稿が表示されやすくなる
Starting April 15th, only verified accounts will be eligible to be in For You recommendations.
The is the only realistic way to address advanced AI bot swarms taking over. It is otherwise a hopeless losing battle.
Voting in polls will require verification for same reason.
— Elon Musk (@elonmusk) March 27, 2023
上記のイーロン・マスク氏のポストでは、「4月15日以降、認証済みのアカウントのみがFor Youのおすすめに表示されるようになる」との旨が記されています。
おすすめに行事されることで、より多くのユーザーに投稿を閲覧してもらうことができるようになります。
アカウント運営の際に投稿の表示度合いは重要なポイントとなるため、大きなメリットであると言うことができるでしょう。
認証バッジ(公式マーク)取得の条件
認証バッジを獲得するには、種類ごとに以下のような条件が設けられています。
グレーのチェックマークの条件は金色チェックマークの条件に近いものとなっていますが、政府関連のアカウントに限定されるため、以下では青色・金色のチェックマークの条件をお伝えします。
青色チェックマークの取得条件
- Xプレミアム(旧Twitter Blue)に加入をしている
- アカウントの表示名とプロフィール画像が設定されている
- アカウントがアクティブに利用されている ※ Xプレミアム(旧Twitter Blue) に加入するためには、アカウントが過去30日間アクティブである必要があります。
- アカウントを作成後90日以上が経過しており、登録されている電話番号が認証されている
- 虚偽、不正行為に加担していない
- プロフィール画像、表示名、また @ で始まるユーザー名を最近変更していない
- プロフィール画像、表示名、また @ で始まるユーザー名を最近変更していない
- プラットフォーム操作やスパム行為に加担している兆候が見受けられない
金色チェックマークの取得条件
- Verified Organizations( Twitter 認証済み組織サブスクリプション)に加入している
- アカウントがアクティブに利用されており、組織のメールアドレス・ウェブサイトドメインを登録している
- 審査対象であるアカウントにアクセスし、管理できることが必須
- その他、 X( Twitter )から詳細情報を提供するよう求められる場合がある。
認証バッジ(公式マーク)の申請方法
青いチェックマークの申請方法
認証バッジを獲得するには、まず X プレミアム(旧Twitter Blue)に加入する必要があります。
加入には料金が発生しますので注意しましょう。
画面左にあるメニューから「プレミアム」を選択し、「サブスクライブして支払う」を選択しましょう。
X プレミアム(旧Twitter Blue)にはすぐに加入できますが、青いチェックマークの反映には審査に少し時間がかかる場合がありますので、すぐにチェックマークがついていなくても安心しましょう。
金色・グレーのチェックマークの申請方法
金色・グレーのチェックマークを獲得するには、 Verified Organizations ( X認証済み組織サブスクリプション)」に加入する必要があります。
こちらも加入には料金が発生します。
Verified Organizationsの申請を行うには、こちらのページからフォームの必要事項を入力し、支払いを確定しましょう。
青いチェックマーク同様、反映には審査に少し時間がかかる場合があります。
なお、それぞれのサブスクリプションにかかる価格は以下のようになっています。
X プレミアム(旧Twitter Blue)の価格
・Webから申し込み:¥980 / 月・¥10,280 / 年
・IOS Androidから申し込み:¥1,380 / 月・¥14,300 / 年
Verified Organizationsの価格
・主アカウント:¥135.000 / 月
・関連アカウント:¥8,000 / 月
認証バッジ(公式マーク)/申請の留意点・注意点
認証バッジ(公式マーク)は取り消される
一度認証バッジ(公式マーク)を得られた後も、 X(旧Twitter) のルールや利用規約、購入規約に違反した場合、予告なく認証バッジ(公式マーク)が取り消されるケースがありますので、予めどのような行動をしてはいけないのか等を把握し、健全な X(旧Twitter) 運営をするように注意が必要です。
また、バッジ獲得後にプロフィール画像・表示名・ユーザー名を変更した際も、バッジは一時的に表示されなくなります。
上記の際は審査が行われ通れば再びバッジが表示されますが、期間中に表示名をさらに変更することは禁止されています。
まとめ
今回は X(旧Twitter) の「認証バッジ」(公式マーク)について、どのような意義・メリットがあるのか、また取得方法などについてご紹介しました。
企業・ブランド・団体などで X(旧Twitter) アカウントを運用している場合、広報・PR・マーケティングの観点からも「認証バッジ」(公式マーク)が取得できるに越したことはありません。
X(旧Twitter) が公開しているポリシーに沿って、健全な運用を心がけるとともに認証バッジ(公式マーク)の申請も積極的に実施しましょう。
なお、X(旧Twitter)をはじめとするSNSアカウントの運用にお悩みのご担当者様は、こちらからお気軽にお問い合わせください。
インスタラボ編集部の公式記事。
支援実績11,000件、最大2.6億リーチ可能なFindModel(ソーシャルワイヤー株式会社)が運営しています。
ILライター:M.N・Y.O・T.S・R.S・K.Mの5名で運用。
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