企業のSNSマーケティングが活発な昨今、さまざまなSNS媒体で公式アカウントの発信を見る機会が増えました。
しかし、大手企業の大半が何らかのSNSアカウントで成果を上げる一方で、中小企業では未だSNS導入に踏み切れていないケースもみられます。
中小企業がSNSに対して抱く疑問や悩みといえば、
- 「大手じゃないとSNSで認知を得られないのではないか」
- 「運用するためのコストや人的リソースが確保できなそう」
- 「小規模ビジネスの成功事例を知らないから不安」
などが挙げられるのではないでしょうか?
結論から言うと、中小企業でもSNSの成功事例は数多く存在しており、むしろ中小企業だからこそSNSをマーケティングに活用すべきメリットが多々あります。
そこで本記事では、中小企業のSNS成功事例10選と運用するメリット・ポイントをわかりやすく解説。
特に事例では、
- 様々な業種や目的(店舗集客・無形商材販路・BtoB・求人など)
- 多様なSNS媒体:(Instagram・TikTok・X(旧Twitter)・YouTube)
における中小企業の幅広い事例を取り上げていますので、自然と導入する際のイメージが湧いてくるでしょう。
ぜひ最後までご覧いただき、SNS導入の第一歩を歩み始めていただければ幸いです!
※本メディアの掲載事例は、弊社で取り扱っている事例以外にも他社様の事例もご紹介しております。詳細は各URLをご確認ください。
中小企業がSNSを運用するメリット
まずは、中小企業がSNSを運用するメリットをいくつかご紹介します。
認知拡大に効果的
まず、SNSの最大の強みは、情報拡散力の高さにあります。
各SNSでは、「アルゴリズム」という投稿表示の仕組みを用いており、
- 投稿内容とユーザーの親和性を考慮した上で優先的に投稿が表示される
- 反応の良い人気投稿が新たなユーザーの元におすすめ表示される
といった機能が備わっています。
例えば企業HPあれば、検索エンジンで検索された後、さらに検索結果一覧からクリックされて初めて情報を閲覧してもらえますが、SNS投稿であれば、アルゴリズムが新規層に情報をリーチさせてくれます。
受動的に閲覧されるのを待つのではなく、能動的に閲覧をアプローチできる点は、認知拡大に大きなメリットといえるでしょう。
ターゲティングしやすい
SNSのアルゴリズムは、ターゲティングにおいても非常に優秀な効果を発揮します。
アルゴリズムは、閲覧側のユーザーの特徴やニーズを汲み取るため、
- 親世代と思わしきユーザーに、知育サービスの投稿
- 料理コンテンツが好きな人に、調理グッズの投稿
というように、興味関心が生じそうなユーザーに企業の投稿も届けてくれます。
また、広告においても細かなターゲティング(年代・地域・興味関心など)が可能であるため、狙いを絞ってピンポイントに宣伝効果を発揮することに期待できるでしょう。
顧客とコミュニケーションが取れる
企業のSNSは、顧客とのコミュニケーションツールの役割も果たします。
例えば、窓口としてのコミュニケーションでは、
- コメントで商品の質問を受ける
- DMで予約を受ける
といった顧客の利便性を高める活用方法が効果的です。
また、信頼関係を構築するコミュニケーションでは、
- フォロワーに質問を投げかける
- 顧客の投稿を取り上げる
- 顧客の投稿にリアクションする
など、やり取りを積み重ねて親しみやすいブランディングにつながります。
特に中小企業の場合は、顧客がHPで情報を受け取るよりも、SNSの方が圧倒的に接点をつくりやすいため、セール情報や休業日の共有などにも活用しやすいでしょう。
ニーズを汲み取りやすい
SNSでは、さまざまな方法で顧客ニーズを汲み取ることが可能です。
主な例としては、以下のような手法が挙げられます。
- いいね数やコメントから商品の反響を図る
- アンケート機能を活用して意見を募る
- エゴサーチで自社に関連する投稿を探す
- オリジナルハッシュタグでレビューを増やす
上記のように、SNSで消費者の意見や評判を可視化してマーケティングに応用する手法を、「ソーシャルリスニング」といい、表面的な部分(店頭アンケートや問い合わせ)では見えない、世間のリアルな声を知れる点がメリットです。
なお、前述した「顧客とコミュニケーションが取れる」に付随しますが、特に中小企業の場合は、フォロワー(顧客)とのコミュニケーションで意見や反応を得ることで瞬発的に商品・サービスを改善し、顧客満足度につなげる手法が効果的でしょう。
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広告費を抑えられる
主要なSNSは、どれも無料でアカウント作成できるため初期費用がかかりません。
投稿する/投稿を見るという基本的な操作のほか、DM送受信やインサイトデータ(流入・閲覧数など)も利用できるので、公式アカウントを「Web上ののビジネス拠点」として低コストで運用することができます。
SNS運用で費用がかかる場面を挙げるとすれば、
- SNS広告の出稿
- インフルエンサーの起用
- 撮影やクリエイティブの外注
- 運用代行やコンサルティング依頼
などが挙げられますが、これらは企業の目的や状況に合わせて必要になるものです。
特に、SNS広告やインフルエンサー施策は、従来の4大マスメディア広告以上に拡散力や影響力に優れており、高い費用対効果に期待できます。
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中小企業のSNS成功事例10選
それでは実際に、中小企業のSNS成功事例10選を見ていきましょう。
さまざまな業種・SNS媒体の事例を取り上げておりますので、ぜひ参考にしてください。
1.ベーカリー チックタック|Instagram
画像:@bakery_tick_tack|Instagram
アカウント:@bakery_tick_tack
フォロワー数:約1.5万人(2024年11月現在)
初めにご紹介するのは、「ベーカリー チックタック」によるInstagramのアカウント運用事例です。
「ベーカリー チックタック」は、和歌山県和歌山市にある街のベーカリーショップです。
「おいしいはしあわせ」をテーマに、国産小麦と自家製酵母をメインに使ったパンを販売しており、地元はもちろん県外の顧客からも親しまれています。
上記は、毎月投稿される「営業日カレンダー」の投稿です。
ベーカリー チックタックのInstagramアカウントは、顧客が親しみやすい投稿スタイルがポイントになっており、スタッフが醸し出す和気藹々とした雰囲気が魅力になっています。
風通しの良い店舗イメージと共に美味しいパンの魅力も拡散されて、県外からも注目される人気店に。今ではInstagramフォロワー1.5万人(2024年11月現在)を誇る話題のパン屋さんとして知られています。
さらに、ベーカリー チックタックでは、スタッフが主役となって発信する「staffアカウント(@bakery_tick_tack_staff)」も運営されています。
今やスタッフ個人にファンがつく時代であるため、SNSでパンの作り手や働き手の顔が見られる点が、顧客ロイヤリティーの向上につながっているといえるでしょう。
また、staffアカウントの方では、地域での出店活動なども幅広く取り上げており、地元に密着した情報でファン化に成功しています。
当然、SNSでの顔出しは勇気が入りますし、スタッフの承諾も必要ですが、慣れてしまえば集客面を中心に多くのメリットを得られるでしょう。
2.精肉店和達WADATSU|Instagram
画像:@seiniku.wadatsu|Instagram
アカウント:@seiniku.wadatsu
フォロワー数:約1.4万人(2024年11月現在)
次にご紹介するのは、「精肉店和達WADATSU」によるInstagramのアカウント運用事例です。
「精肉店和達WADATSU」は、福岡県福岡市にある精肉店です。
ギフトに最適なデザイナーズミートやお肉ケーキをオンライン販売しており、全国の顧客からさまざまなシーンに利用されています。
上記は、同社の看板メニュー「九州ブランドA5和牛肉ケーキ」をプロモーションするリール動画です。
ホームパーティーをテーマにしたハイクオリティな映像になっており、肉ケーキを注文した時のイメージを想起させることに成功しています。
Instagramのリール動画を、商品の理解を深めるコンセプトムービーのような形で活用するアイデアが素晴らしいですね。
また、精肉店和達WADATSUのInstagram運用では、購入者のUGC(一般の口コミ投稿)をストーリーズで紹介している点もポイントです。
実際に商品を購入した人の生の声を活用することで、商品の信頼性を高めることにつながっていますね。
また、紹介された投稿者にとっても、企業側からのアクションは嬉しいものです。
InstagramをはじめとするSNS運用では、一方的な発信だけでなく、ユーザーの投稿にアクションを起こすことで能動的なコミュニケーションを取っていきましょう。
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3.ナガミネ生花|Instagram
画像:@nagamine_seika|Instagram
アカウント:@nagamine_seika
フォロワー数:約1.4万人(2024年11月現在)
続いてご紹介するのは、「ナガミネ生花」によるInstagramのアカウント運用事例です。
「ナガミネ生花」は、沖縄県那覇市にあるお花屋さんです。
結婚式のウエディングブーケ、ブートニアのオーダーメイドなど幅広いシーンの生花に対応しており、沖縄を代表するお花屋さんとして親しまれています。
上記は、ソファスタイルの結婚式における装花・ブーケのコーディネートを紹介する投稿です。
7枚の画像と3本の動画素材で、オーダーメイドされた装花の特徴を多角的に伝えることに成功していますね。
Instagramは、1投稿に対して複数の画像・動画を使用できる点が強みであるため、角度によって見え方を大きく変える装花の紹介と見事にマッチしています。
また上記投稿のように、定期的にお店で販売する花々の様子を紹介している点もポイントです。
季節ごとに変わる花々のラインナップを紹介する役割を果たしており、店舗に足を運ぶお客さんにとってありがたい投稿内容になっています。
本事例のように、店舗の様子や取り扱う商品の状況を定期的に発信できる点もSNSを運用する大きなメリットでしょう。
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4.クレイトンベイホテル|TikTok
画像:@claytonbayhotel|TikTok
アカウント:@claytonbayhotel
フォロワー数:約5.9万人(2024年11月現在)
続いてご紹介するのは、「クレイトンベイホテル」によるTikTokのアカウント運用事例です。
「クレイトンベイホテル」は、広島県呉市にある4つ星ホテルです。
レストラン・ビュッフェでは、瀬戸内海で獲れた旬の海の幸や直営農場からの野菜を使っており、料理が美味しいホテルとして親しまれています。
@claytonbayhotel 【シリーズ 呉の昼が美味しくて楽しい】 第19店舗目 今回、お伺いさせて頂いたのは、蒲刈町にある「うどんの原」さん。手作りのかつおと昆布の効いたスープをベースに呉名物の細うどんが食べれます。当日、頂いたのはうどんのトッピング全部のせ(980円)です。お店の雰囲気や店主様も島らしくて良いです!うどんは勿論、手作りの梅干しも美味しかったです😋 ▪️うどんの原 蒲刈町大浦原 #呉市 #呉市グルメ #広島県 #広島グルメ #hiroshima #japanesefood #gurume #tasty #foodporn ♬ 和風ピアノ、紅葉の秋、日本の自然の美 - SK MUSIC
「クレイトンベイホテル」のTikTokでは、コワモテ料理長が登場する呉市のグルメや観光情報の発信が人気です。
愛嬌ある料理長が地元を巡ることで、ホテルの親しみやすさと地域の魅力を同時に伝えています。
登場人物のキャラクターによる人気ももちろんですが、観光客にとって役立つ情報である点もアカウントが見られる理由の一つでしょう。
@claytonbayhotel 呉の夜が美味しくて楽しい! ホテル公式アンバサダーで声優アーティストのMachicoさんを特別ゲストにお迎えして、呉の夜を一緒にご紹介させて頂きます! #呉市 #呉市グルメ #広島県 #広島グルメ #hiroshima #japanesefood #gurume #tasty #foodporn ♬ 和風ピアノ、紅葉の秋、日本の自然の美 - SK MUSIC
また最近では、ホテルの公式アンバサダーに声優・アーティストのMachikoさんを起用。
地元出身の著名人がアンバサダーとして登場することで、ホテルの話題性を高めています。
最近は、インフルエンサーをはじめとするSNS上で影響力のある人物をアンバサダーに起用する例が増えてきており、特に、地元に根付いた企業であれば同郷のアンバサダーを起用しやすく、競合との差別化や企業の勢いを示す効果に期待できるでしょう。
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5.利根川産業|TikTok
画像:@tonegawa.s|TikTok
アカウント:@tonegawa.s
フォロワー数:約3.5万人(2024年11月現在)
続いてご紹介するのは、「利根川産業」によるTikTokのアカウント運用事例です。
「利根川産業」は、東京都足立区を拠点に廃棄物の収集運搬・中間処分、資源リサイクル事業を手掛ける企業です。
ごみ回収業の業界イメージを払拭すべく「ゴミ回収inTOKYO」というアカウント名でTikTokを運用しており、働き手となる若い世代に向けた認知獲得に成功しています。
@tonegawa.s 皆さんの仕事で怖いことってなんですか🧐?#会社でtiktok #ゴミ回収 #利根川産業 #怖い#fyp ♬ オリジナル楽曲 - ゴミ回収inTOKYO|利根川産業
上記は、「ごみ回収員の怖ェ」というタイトルで、ごみ収集業の怖いあるあるを紹介する投稿です。
リチウムイオン電池の廃棄方法についての周知など、一般家庭にとっても身近な内容が含まれており、業界理解を深めて親しみを感じられるコンテンツが実現されています。
@tonegawa.s これからも動画投稿は火水金土日の19時頃を予定しています☺️これからも私たちの活動を応援してくれると嬉しいです!#毎日投稿 #ゴミ回収 #利根川産業 #おすすめ ♬ オリジナル楽曲 - ゴミ回収inTOKYO|利根川産業
利根川産業のTikTokアカウントが成長を遂げた背景には、更新率の高さも挙げられます。
上記投稿にある通り、同社のTikTokは1年以上毎日投稿を続けており、現在も週5回という高頻度で投稿。結果として3.5万人以上のフォロワーを獲得(2024年11月現在)するなど、投稿頻度の高さが認知定着につながっています。
最近の同社は、TikTok上で求人を呼びかけるなど、発信力を企業規模拡大に活用するフェーズに移行しており、今後もTikTokで影響力を蓄えながら企業成長を続けることに期待できるでしょう。
6.LUXAS株式会社|TikTok
画像:@luxas1111|TikTok
アカウント:@luxas1111
フォロワー数:約5.6万人(2024年11月現在)
続いてご紹介するのは、「LUXAS株式会社」によるTikTokのアカウント運用事例です。
「LUXAS株式会社」は、愛知県名古屋市を拠点に空調配管の工事などを手掛ける企業です。
TikTokでは「配管屋No.1」を掲げ、ドッキリや流行りのミームにチャレンジするなど、ユーモラスな発信で人気を集めています。
@luxas1111 シンプルに気まずいやつwww#おもしろ #おすすめ #配管工 #愛知の配管工 #配管屋 #愛知の配管屋 @ドンキー👑🦍【上級レベル会長下心】 ♬ オリジナル楽曲 - LUXAS株式会社
上記は、社長から社員への電話ドッキリの動画です。
社長自らが積極的に企画に参加していることで、今の建設業回に求められる風通しの良い社風が感じ取れますね。
実際に本動画の最後には、求人募集の映像が差し込まれており、「働きたい方からのコメント」も見られました。
@luxas1111 ご応募はプロフリンクから🔗#おもしろ #おすすめ #配管工 #愛知の配管工 #配管屋 #愛知の配管屋 #求人募集中 @ドンキー👑🦍【上級レベル会長下心】 ♬ オリジナル楽曲 - LUXAS株式会社
また上記動画のように、求人主体の動画も投稿されており、やはりコメント欄には、仕事に興味を持つ人や質問する人の声が見られます。
最近は、SNSでの採用活動「ソーシャルリクルーティング」が活発化しており、特に建設業界では、TikTokで若い労働力確保に成功している事例が増えてきています。
少子化で働き手が足りない業種では、TikTok運用で若い世代にアプローチしてみるのが効果的でしょう。
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7.菊水産業株式会社|X(旧Twitter)
画像:@kikusui_sangyo|X
アカウント:@kikusui_sangyo
フォロワー数:約8.2万人(2024年11月現在)
続いてご紹介するのは、「菊水産業株式会社」によるX(旧Twitter)のアカウント運用事例です。
「菊水産業株式会社」は、大阪府河内長野市の地場産業「つまようじ」の製造企業です。
伝統的な国産つまようじ製造では、残り2社の内の1社であり、地元では最後の1社として伝統産業を守り続けています。
1年分プレゼントが流行ってるけど、国産つまようじに至ってはこれ1つで約400本入りなので1個で事足りてしまうな( ´_ゝ`)#1日1本使用計算 pic.twitter.com/c9UKBUJM79
— 菊水産業株式会社【公式】(国産つまようじ屋) (@kikusui_sangyo) November 16, 2024
X(旧Twitter)アカウントは、四代目後継ぎの方が運用されており、肩肘張らないナチュラルな発信スタイルが魅力です。
上記投稿のようなつまようじ職人ならではの視点での発言や、愛猫が登場する投稿などが見られ、フォロワーと非常に近い距離感で運用されています。
#つまようじの中に 京都タワーを作りました。ポートタワーに続いて関西タワー2つ目です😊
つまようじは @kikusui_sangyo さんの国産つまようじです(^^) pic.twitter.com/VFVb61bpNx
— TAKA (@rootap) November 18, 2024
また、ユーザーの投稿をリポストすることも多く、上記のつまようじアートの投稿など、自社に関する投稿リサーチをこまめに行っていることが窺えます。
自社に関連する投稿のリポストは、X(旧Twitter)でのコミュニケーションの基本であり、ファン(顧客)のロイヤリティ向上や認知拡大に効果的です。
コメント(返信)での話題作りにもつながるので、自社に関する投稿は積極的にリポストを活用していきましょう。
8.桐屋旅館|X(旧Twitter)
画像:@kiriya_ryokan|X
アカウント:@kiriya_ryokan
フォロワー数:約2.7万人(2024年11月現在)
続いてご紹介するのは、「桐屋旅館」によるX(旧Twitter)のアカウント運用事例です。
「桐屋旅館」は、長野県野沢温泉村にある温泉旅館です。
源泉掛け流しの温泉と9匹の看板猫がセールスポイントになっており、野沢温泉村の観光拠点として人気を集めています。
スリッパ温めるネコあり。
ただ見ているネコ達あり。#野沢温泉 #桐屋旅館 #ねこ温泉 #ねこ宿 #看板猫 pic.twitter.com/kws80b7jQk— 桐屋旅館 aka.ねこ宿® (@kiriya_ryokan) August 5, 2024
X(旧Twitter)の投稿には可愛い看板猫ちゃんたちが登場し、同旅館のマスコットキャラクターとしての役割を果たしています。
動物や人形、オリジナルキャラクターのSNS活用は、親しみやすい企業ブランディングと認知効果に効果的です。
暖かいにゃ。
嬉しいにゃ。#野沢温泉 #桐屋旅館 #ねこ温泉 #ねこ宿 #看板猫 pic.twitter.com/mARkfj78YI— 桐屋旅館 aka.ねこ宿® (@kiriya_ryokan) September 27, 2024
旅館の様子を高頻度で発信しており、「#ねこ温泉」「#ねこ宿」「看板猫」といった同旅館の特徴に結び付くキーワード選定もポイントになっています。
気軽に投稿しやすいX(旧Twitter)を活かして、「猫と触れ合える温泉旅館」のイメージをうまく定着させている点が素晴らしいですね。
9.雨と東京と株式会社|Youtube
画像:@marketing_lab|Youtube
アカウント:@marketing_lab
登録者数:約4.15万人(2024年11月現在)
続いてご紹介するのは、「雨と東京と株式会社」によるYouTubeの運用事例です。
「雨と東京と株式会社」は、東京都恵比寿に拠点を構えるマーケティングやデザイン支援、コンテンツ制作を行うマーケティング会社です。
同社はYouTubeチャンネル「マーケティング研究所__雨と東京と株式会社」を積極的に活用しており、企業認知度を高めることに成功しています。
上記のようなマーケティングに役立つノウハウ系の動画が多く、自社サービスと親和性の高い顧客に向けて効果的にアプローチしていることがわかります。
長尺動画を発信できるYouTubeは、知識を発信するコンテンツに適しており、企業の豊富な知識や事業領域の広さをアピールすることができます。
また、同社のチャンネルでは、上記のように詳細な再生リストを作成。
マーケティング手法やクライアントの事例などがまとめられており、対企業に対して必要な予備情報を提示する役割も果たしています。
YouTubeは契約受注につながる資料の共有や実績のアピールにも活かせるので、BtoB企業のマーケティングにおいても有効活用することができるでしょう。
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【BtoB企業】SNSマーケティング成功事例まとめ【2024年最新】
10.株式会社ワイディー|Youtube
画像:@WAI.D_Inc.|Youtube
アカウント:@WAI.D_Inc.
登録者数:約1.69万人(2024年11月現在)
最後にご紹介するのは、「株式会社ワイディー」によるYouTubeの運用事例です。
「株式会社ワイディー」は、石川県野々市市にある電話工事・電気工事・LAN工事の会社です。
YouTubeを積極活用しており、主に住居に関する役立つ情報発信で全国区の認知を獲得しています。
上記動画では、Wi-Fiと監視カメラの設置工事の事例を紹介しています。
前半は、クライアントの悩みに対する同社の提案や、設置する機材の特徴などを詳しく解説。
そして後半では、動画コンテンツを活かして設置工事の様子を紹介しており、依頼~受注~施工までの一例がわかりやすく伝わってきます。
また上記動画では、初心者向けの動画として「Wi-Fiの通信速度を早くする方法」を発信しています。
先ほどの企業向けの受注事例に対して、上記動画は一般消費者向けの内容になっており、困りごとをきっかけにユーザーからの認知を得ることに成功しています。
ユーザーの悩みを解決するYouTube動画は、投稿後も長期的に閲覧される可能性があるため、新規顧客獲得のきっかけになることに期待できるでしょう。
中小企業がSNSを運用する際のポイントまとめ
最後に、中小企業がSNSを運用する際のポイントのまとめです。
ご紹介したSNS事例と合わせて参考にしてください。
明確な目的(コンセプト)を持って運用する
SNS運用では、一番最初のアカウント設計の部分が重要です。
目的(コンセプト)がはっきりしないまま運用を進めてしまうと、
- ターゲットがバラバラでファンが定着しない
- コンテンツのトンマナが安定しない
- 施策で何を優先すべきかわからない
といった状況に陥りやすくなります。
アカウント設計では、「何を目的(コンセプト)に運用するのか」を決めて指針とし、それに見合うコンテンツを作成していきましょう。
商材に適したSNS媒体を選択する
SNS運用では、発信する媒体選びも成功に大きく作用します。
あくまで一例ですが、
- 「新作コスメ」を女性顧客に訴求したい→Instagram
- 「スポーツブランド」を若い世代に認知させたい→TikTok
- 「レンタカー」の空車情報をリアルタイムで発信したい→X(旧Twitter)
- 「自動車部品」についてBtoB向けの専門的な内容を発信したい→YouTube
というように、商材によって異なる最適なSNS媒体は異なるので、近い業種のSNSの運用状況をチェックして参考にしてみましょう。
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クオリティと更新頻度のバランスを意識する
中小企業のSNS運用では、「継続的に更新できるかどうか」が一つの課題になります。
クオリティを求めすぎると更新頻度が下がってしまい、フォロワーが定着しづらくなります。
また、本業に支障が出たり、更新が途絶えてしまっては元も子もありません。
ポイントは、継続できるクオリティで投稿することです。
1投稿1テーマを基本とし、内容が多くなりそうな時には数日間に分けて発信していきましょう。
役に立つ・面白いコンテンツを意識する
SNS運用を成功させるには、ユーザーに対して投稿を閲覧する意義をもたらすことが大切です。
商品紹介などの企業側がアピールしたい内容ばかりでは、ファン(フォロワー)が定着しません。
コンテンツのどこかに「役に立つ・面白いポイント」を含めることで、自然とフォロワーは増えていくようになります。
炎上対策・セキュリティを徹底する
SNSは気軽に始められる点が魅力ですが、一歩間違えると炎上や情報流失などにより、社会的信用を失う危険性を秘めています。
誤解を生む発言や誇大広告的な表現、ステマなどは、炎上リスクを一気に高める行為です。
また、容易に憶測されるパスワード設定や、顧客の個人情報の取り扱いにも最新の注意を払う必要があるでしょう。
炎上マニュアルやチェックリストを用意したり、セキュリティ面では二段階パスワード利用を徹底するなどして、安心・安全のSNS運用を目指していきましょう。
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まとめ
今回は、中小企業のSNS成功事例10選と運用するメリット・ポイントについて詳しく解説いたしました。
SNS運用の成功に企業規模は関係なく、むしろ中小企業の方が顧客と近い距離間で関係性を構築している事例が多くみられます。
また、さまざまな商材に最適なSNSを選択することで、狙ったターゲット層に情報を届けやすくなるでしょう。
SNS運用は奥が深く、例えば、インフルエンサー施策やキャンペーン、広告出稿によってさらに何倍にも運用効果を高めることが可能です。
SNSに関するありとあらゆるご相談は、「Find Model」にお気軽にお問い合わせください!
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