写真や画像の投稿・共有SNSとして人気のInstagramですが、2020年8月に実装された新機能の「リール」をご存知でしょうか。
「リール」は15~30秒のショートムービーを制作・共有することができる機能であり、複数の動画クリップを連結したり音楽やエフェクトの追加、その他様々な編集を加えて魅力的なショートムービーを製作し投稿・共有することが可能です。
「ストーリーズ」に似た特徴も多いですが、基本的に自身のフォロワーにしか表示されない「ストーリーズ」とは異なり検索画面のリールタブなど全てのInstagramユーザーの画面に表示される可能性があるため、多くのユーザーに投稿を見てもらえる拡散性の高さも特徴です。
これらの特長から人気の「リール」は企業やブランドのマーケティングにおいても効果的に活用できる機能です。
そこで今回はグルメや飲食店関連の企業によるInstagramリールの活用事例をご紹介いたします。
自社でInstagramリールの活用する際の参考としてぜひ、ご活用ください。
Instagramリールとは?という方はこちら▼
わかりやすい!Instagram「リール(Reels)」の使い方をシンプルに解説
「リール」の作り方を動画でわかりやすく解説▼
目次
【グルメ・飲食店】Instagramリールの企業活用事例
それでは早速、グルメ・飲食店関連の企業によるInstagramリール活用事例をご紹介してまいります。
スターバックスコーヒージャパン
はじめにご紹介するグルメ・飲食店関連の企業によるInstagramリール活用事例は、スターバックスコーヒージャパン株式会社(@starbucks_j)の事例です。
スターバックスコーヒージャパンはアメリカのシアトルに本社を置くスターバックス社の日本法人であり、日本全国にコーヒーストアを展開しているほか、コーヒーおよび関連商品の販売を行っています。
スターバックスコーヒージャパンのInstagramアカウントは2021年7月現在で約304万6,000人ものフォロワーを獲得している非常に人気の高いアカウントです。
高い撮影技術とセンスの良い構図で撮影されたオシャレで魅力的な写真の数々が人気の本アカウントですが、リールについても同様に人気が高く、提供している商品やサービス、店舗の紹介やサービスや企業の取り組みの紹介、キャンペーン・イベント情報の発信が行われています。
リールでは前述の紹介のほかにも、自社商品を自宅で楽しむ際のおすすめの方法やオリジナルのレシピなどが紹介されています。
動画であるため過程がとてもわかりやすく、キャプションでの解説も非常に丁寧なので、リールを視聴すれば誰もが気軽に真似をすることができるのが良いですね。
今ある商品をより楽しんでもらうための応用的なアイデアはファンも求めている情報ですので、積極的に発信してみるとよいでしょう。
Afternoon Tea(アフタヌーンティー)
画像:@afternoontea_official|Instagram
次にご紹介するのは、株式会社サザビーリーグが展開しているAfternoon Tea(@afternoontea_official)の事例です。
Afternoon Teaは雑貨販売とティールームの複合ブランドであり、店舗やオンラインショップで雑貨や食料品を購入することができるほか、ティールームでお茶やスイーツを楽しむことができます。
Afternoon Teaのリールでは提供しているスイーツや料理を紹介しています。
期間限定メニューなどの最新情報の発信がメインであり、Afternoon Teaのファンや美味しいスイーツやお茶を楽しみたいユーザーには大変おすすめのアカウントです。
Afternoon Teaのアカウントで公開されているリールはどの投稿も撮影・編集技術が高く、スイーツや料理を大変魅力的に紹介しています。
どの動画もブランドのロゴを表示するよう統一されており、視聴者にブランドを深く印象づける工夫がされているのが特徴的です。
また、食べ物の接写が多く、シンプルに「美味しそう!食べてみたい!」という食欲を高めています。
飲食店への集客が目的の場合は、いかに「行ってみたい」と思わせることができるかにかかっていますので、おいしそうな食べ物を存分にアピールしてみましょう。
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丘の上のパン屋
続いてご紹介するのは、丘の上のパン屋(@okanouenopanya)によるInstagramリール活用事例です。
丘の上のパン屋は神奈川県横浜市に店舗を構えるパン屋で、様々なパンやドリンクを製造・販売しています。
丘の上のパン屋は個人による経営ながらもInstagramで2021年7月現在で約2万5,000人という多数のフォロワーを持つ人気の高さを誇ります。
リールでは写真と同様に販売している商品や店舗を紹介する動画が投稿されているほか、パン好きには大変興味深いパン作りの様子も公開されています。
丘の上のパン屋のInstagramアカウントで投稿されているリールは「場所の雰囲気」を訴求している点も特徴的です。
「丘の上のパン屋」という名前の通り、丘の上のすがすがしい環境・雰囲気のパン屋でできたてのパンを楽しめるというイメージ化を動画を通して上手に促しています。
飲食店を訪問する目的は「料理」であることはもちろんですが、その飲食店でできる「体験」を求めて訪問する人も多くいます。
- Instagramのフィード投稿ではメニューについて紹介し世界観を統一
- Instagramリールでは空間の紹介もはさみユーザーの反応を見る
といった試験的な活用方法もおすすめです。
同社のInstagramリールは全体的にBGMや編集は控えめで、メインは写真投稿でリールは補助的に活用されている印象ですが、視聴回数や「いいね!」の数はフィードの写真投稿と同等以上に多く、お店や商品についてユーザーに詳しく知ってもらいファンになってもらう大きな助けになっています。
BGMなどで飾ることが楽しいリールですが、風の音、店内の音など、そのままの環境音を「聴かせる」ことも時には有効となります。
試行錯誤をしつつ、まずはリールも活用してInstagram内での露出を増やし、ユーザーの反応を伺ってみるとよいでしょう。
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Retty(レッティ)
次にご紹介するのは、Retty株式会社が提供・運営を行っているRetty(@retty.official)のInstagramリール活用事例です。
Rettyは日本最大級の実名型グルメ情報投稿・共有サイトおよびアプリであり、サービス利用者が投稿・共有している様々な飲食店の情報を検索・閲覧することができます。
RettyのInstagramアカウントではウェブサイトやアプリと同様におすすめの飲食店やグルメの情報が公開されています。
リールでもジャンルを問わず様々な飲食店やグルメの動画が投稿されており、お店の基本情報やおすすめのポイントが紹介されています。
RettyのInstagramアカウントではユーザーから提供された情報や動画をリポストしたリールが主に投稿されているのが特徴的。
※リポストとは、他ユーザーの写真や動画を自分のInstagramアカウントで紹介することです。
Instagramアカウント運用はコンテンツの制作の負担が大きく継続力に課題を感じている方も多いですが、「リポスト」を活用して他の方の魅力的な投稿を紹介させてもらうことで、コンテンツの制作負担を大きく下げつつ良質なInstagramリールを拡充することができます。
加えて、リポストさせていただく際に他ユーザーの方とのコミュニケーションも生まれるため接点を生みやすく、フォロワー獲得のきっかけにもなります。
ユーザー投稿型のグルメ紹介サイト・アプリ運営のノウハウをうまく活かしており、自社の強みを活かしたリール運用の仕方がとても参考になる事例です。
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trevary cafe(トレバリカフェ)
最後にご紹介するグルメ・飲食店関連の企業によるInstagramリール活用事例は、trevary株式会社が開発・運営を行うアプリ、trevary(@trevary_cafe)の事例です。
trevary(トレバリ)はiOS(iPhone・iPad)向けに提供されているアプリで、現在地周辺のカフェやホテルを探すことができます。
提供されている情報はアプリユーザーが共有しているvlogであり、数あるグルメ情報アプリの中でもユニークなものとなっています。
trevaryのInstagramアカウントは3つあり、今回ご紹介するアカウント(@trevary_cafe)はカフェ情報を専門に扱うアカウントです。
リールはおすすめのカフェやカフェグルメを紹介するものに統一されており、カフェ好きに大変おすすめのInstagramアカウントです。
リールに投稿されている動画は1店舗のみのものだけでなく、メニューや地域などのテーマごとにまとめて紹介する動画も多く投稿されています。
同じメニューでも店舗によって様々な違いがあったりするので観ていてとても面白く、旅行や外出の際にとても参考になるほか、ユーザー提供の情報を活用した投稿も多く、人気の有名店から隠れた名店まで紹介される店舗のバリエーションにも富んでいます。
キャプションで店舗名やハッシュタグも紹介されているのは非常に良いポイントで、より詳しく店舗について知りたい場合などユーザーが検索する際に役立ちます。
また、Instagramアカウントを効率的に運用するために「アンバサダー」を起用している点も参考になります。
アンバサダーとは、自社ブランドと長期のパートナーシップを結んだブランドに関する情報発信を積極的にしてくれる協力者のこと。
一般ユーザーからアンバサダーを募ったり、人気インスタグラマーとパートナーシップを結びInstagramアカウント運用のためのコンテンツ(UGC)を作ってもらうなど、様々な形で心強い味方となってくれます。
Instagram投稿のクオリティが高いユーザーをアンバサダーとして迎えられれば、自社ブランドを世界に魅力的にアピールできるため、施策として検討してみるのもよいでしょう。
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まとめ
グルメ・飲食店関連の企業によるInstagramリールの活用事例をご紹介いたしました。
Instagramリールはグルメ・飲食店ジャンルと非常に相性が良いと言えるでしょう。
写真と比較したときの動画の強みは、動きや音を表現できることで表現の幅が広がりインパクトの大きな訴求力の高いコンテンツを制作することができる点です。
例えば、料理やスイーツを写真で撮影した際には見た目だけでその魅力を表現することになります。対して動画では、料理・スイーツの柔らかさや食感、フォークやナイフを入れた際の音など見た目に加えて様々な方法で魅力を表現することが可能です。
コンテンツの制作は写真と比較すると難しいかもしれませんが、動画コンテンツの訴求力の高さは非常に魅力的です。
この機会にInstagramリールを使ったマーケティングの実施を検討してみてはいかがでしょうか。
「リール」の作り方を動画でわかりやすく解説▼
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