
皆さんは、α(アルファ)世代という言葉をご存知ですか。
Z世代の次にやってくる新たな消費の世代として話題となっていますが、まだ耳馴染みが無いという方も多いのではないでしょうか。
α(アルファ)世代は「2022年に12歳以下」を指す世代であり、まだ幼い層ではありますが、今後の消費行動を担う相手としては注目していきたい世代です。
今回は、そんなα(アルファ)世代について紐解いていきます!
どんな特徴があるのか、またα(アルファ)世代に向けたマーケティングについても分析していきますので、是非最後までご一読ください。
目次
α(アルファ)世代とは?
まず、α(アルファ)世代とはどんな世代を指す言葉なのでしょうか。
α(アルファ)世代(ジェネレーションα)は、2010年以降に生まれた子どもたちと定義されています。
これまでとは違う新しい時代を表す言葉として、オーストラリアの学者マーク・マクリンドル氏が名付けました。
画像:「ジェネレーションα(アルファ)」の輪郭 | 定期誌『MarkeZine』米国最新事情レポート『BICP MAD MAN Report』
α(アルファ)世代はミレニアム世代の子供に当たる世代であり、生まれた頃からiPhoneやSNSが日常的に使用されている環境の中で育っています。
既にZ世代が、インターネットとの距離が近い世代として知られていますが、α(アルファ)世代はさらにハイテクなデバイスを利用した環境や、社会と常に繋がっている状態での暮らしを当たり前にしている世代です。
今後を担うα(アルファ)世代がどんな消費行動を行っていくのか、動向を探っていく必要がありそうです。
α(アルファ)世代の特徴
それでは引き続いて、α(アルファ)世代にはどんな特徴があるのかを見ていきましょう。
withコロナの生活が当たり前
α(アルファ)世代はwithコロナの生活が当たり前となっている時代に生まれ育っています。
これはコロナ禍以前の生活で成長したZ世代との一番の違いです。
学校もオンライン授業や在宅学習が多く、卒業式や卒業旅行といった行事を経験していない層も多くいます。
SNSやインターネットでは簡単に人とつながることが出来る一方、物理的な経験や対面での人とのかかわりがコロナ以前よりも希薄であると考えられます。
これはオンライン・オフラインに対する価値観が他の層と異なることが予測され、また、オフラインでのサービスや経験の消費行動にも大きな影響があるとも言えます。
多様性に寛容
近年、LGBTや国籍にまつわる人権問題についてなどに対し、差別を廃止して全員が生きやすい世の中を作ろうという動きは世界各国で見られています。
LGBTを公言する芸能人も頻繁に見られるほか、子供向けアニメでも様々な国籍のキャラクターが描かれたり、性的思考も異性愛を当たり前としていない作品が増えたりしています。
最近では、アメリカの出版社DCコミックスが、世界的に有名な「スーパーマン」の漫画の最新作で、主人公を同性愛者として描いたことも話題になりました。
また、コロナ禍も相まってか、会社員として働くことが当たり前とされていない風潮も広がっています。
副業を行うことやフリーランスとして生きていくことにも抵抗のない感覚を持つ可能性が高いです。
あらゆる物事に対して、大衆と同じであるということに安心感を覚えたり、ステータスを感じるといった考え方を持たず、それぞれにあった生き方を自らで選択するのを好む世代になると予測されます。
バーチャル空間との親和性
Z世代が経験したよりも、さらに高い技術によるハイテクノロジーなインターネット環境によって育つことが予測されるα(アルファ)世代。
近年では、バーチャル空間で自分を発信できるような場も増えています。
自分のオンライン上の姿となるアバターを操作して他者と関わるといった他人との関わり方が可能となるため、現実世界での人とのかかわり方の価値観も変わっていくことは予測できます。
また、消費行動の際も、支払いがキャッシュレス化されていることに慣れ親しんでいます。
現金などの実際の“モノ”に触れる機会は決済以外の場面でも減少しており、オンライン上やメタバース上での価値を重視することが考えられます。
α(アルファ)世代へ向けたマーケティング
では、実際、上記のような特徴を持つα(アルファ)世代に向けてマーケティングを行う際、どのような点を意識していく必要があるのでしょうか。
ミレニアル世代の親
α(アルファ)世代の親に当たる世代がミレニアル世代です。
まず今現在、購入に関する決定権の無いα(アルファ)世代の最終決定権がミレニアム世代にあることをふまえたマーケティングを行う必要があります。
ミレニアル世代は、サステナビリティを意識した商品や社会の問題への関心が深い層であると考えられるため、社会問題を解決できる・または配慮した商品・サービスの提供が好まれます。
画像:日米の消費者調査、Z世代・ミレニアル世代の高い環境意識を改めて浮き彫りに | Yahooニュース
同じ商品であっても、パッケージが環境に配慮したものがあればそちらを選ぶといったミレニアル世代も多いのではないでしょうか。
また、α(アルファ)世代がミレニアル世代の親からの教育を受けていることを考えると、上記のような考え方は今後α(アルファ)世代も持ち合わせていくことが予測できます。
「モノ」よりツールやサービス
ハイクオリティなテクノロジーに慣れ親しんだα(アルファ)世代は、実際の「モノ」よりもサービスによって得られる経験や、生活をよりよくするためのツールに価値を感じることが予測できます。
最近では、現物としての絵ではなくNFTアートが高い値段で落札されるといった例もみられていますが、今後はこの感覚が当たり前になっていくと考えられます。
新たなツールやサービスとして提供できることを商品にできるかが重要となりそうです。
かといってもちろん、「モノ」としての商品が全く必要とされなくなるわけではありません。
「モノ」としての商品を取り扱う場合は、その商品をα(アルファ)世代の消費者がどの場面で知るか、興味を持つかという点を意識する必要があります。
α(アルファ)世代は文字よりも画像や動画といった媒体からの訴求が効果的ともいわれています。
広告を打ちだす際も、ネットツールでの広告を目にする・重視するユーザーが多いのではないでしょうか。
上記については慎重にアプローチしていくことが求められます。
タイムパフォーマンスへの意識
コストパフォーマンスという言葉はよく耳にしたことがあると思いますが、α(アルファ)世代はそれ以上にタイムパフォーマンスを重視する傾向にあると言われています。
タイムパフォーマンスとは、かけた時間に対する満足度、すなわち「時間帯効果」を表す言葉です。
商品も情報も大量に溢れかえっている供給過多の現代においては、それらをいかに効率よく取り入れて咀嚼できるかという面が重要視されます。
最近では、「音楽のギターソロはスキップする」「映画やアニメは先にネタバレを読んで結末を知る」というZ世代の若者についても話題になりました。
上記のような例が増えるかどうかはまだ分かりませんが、ショートムービーの流行などからも、短い時間で多くの情報を取り入れられるサービスが今後も求められることは予測できます。
まとめ
以上、α(アルファ)世代の特徴と今後のマーケティングについて分析していきましたが、いかがでしたか。
α(アルファ)世代はまだ子供にあたる年齢のため、今すぐに経済に与える影響は少なく、彼らの消費行動が実際に反映されるまではまだ時間がかかります。
しかし、今後の彼らの動向を分析していくことで分かる未来は多くあります。
どんな意思決定をし、行動していくのか、注目していきましょう。
あわせて読みたい▼
インフルエンサーマーケティングの効果分析のやり方とポイントを徹底解説
【かんたん解説】コミュニティマーケティングとは?事例ともに成功のポイントやメリットについて解説
▼おすすめ資料をダウンロードする
SNSマーケティング専門メディア「インスタラボ」を運営するFind Modelでは、インフルエンサーマーケティングのリーディングカンパニーとしてナショナルクライアントを中心に豊富な支援実績がございます。
- 施策目的に最適な「本物の」インフルエンサーキャスティング
- インフルエンサーのマネジメント
- PR実施ディレクション
- 下書きチェック、ステマ防止
- 効果分析レポーティング
まで、ワンストップで提供させていただきます。
インフルエンサーの過去PR成果データも豊富に蓄積されていますので、高い成果が期待できる目的に沿ったインフルエンサー選定・施策の実現が可能です。
貴社に親和性の高いインフルエンサーのリストとお見積も無料でご提供しておりますので、是非お気軽にご相談ください。
お電話でのお問い合わせはこちら▼
050-3184-0601