推し活ブーム!SNSでなぜ流行る?推し活マーケティングを活用するポイントを解説

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最近よく聞く「推し」という言葉。

元々はアイドルファンの中で生まれた言葉とされており、「〇〇推し」という言葉に始まり、2011年には「推しメン」が流行語大賞にノミネート。そして今日では、アイドル以外にも広く使われる「推し活」が流行しています。

昨今における「推し」の対象は、ヒト・キャラクター・モノなど多岐に渡り、「推し活」では、推しの応援や普及活動などが主流になっています。

特にSNSでの活動は活発で、推し専用のアカウントを作成して推し活の様子を投稿したり、「推し」をきっかけとしたコミュニティーで交流を楽しんだりと、若者を中心に多くのユーザーに浸透しています。

上記のような背景から、最近では「推し活」ユーザーをターゲットにした「推し活マーケティング」にも注目が集まっています。

そこで本記事では、「推し活」がSNSを中心に流行している背景・理由を踏まえながら、「推し活マーケティング」をどのように活用すればいいのか、重要なポイントを解説していきます。

どの企業様にとっても大注目のテーマとなっておりますので、是非ともご覧ください。

推し活とは

まず本項では、「推し活」とはどういったものなのか?

オタクとの違いや消費行動の特徴、マーケティングやSNSとの繋がりに至るまで、詳しく解説していきます。

推し活とは?

「推し活」とは、文字通り「推し」に関する活動全般のことを指します。

「推し」には、

  • ヒト
  • キャラクター
  • ブランド
  • 商品

など様々な事柄が対象になります。

そして、具体的な活動としては主に、

  • 関連するグッズの収集
  • SNSでの関連情報の発信
  • イベントの参加・企画
  • 聖地巡礼

などが挙げられます。

また、「推し活」の特性として、「応援する」という意味合いを強く持ち合わせており、自分のみが推しの良さを知っているというよりも、推しの良さを知ってほしい、普及したいといったニュアンスが含まれる場合が多いです。

例として、SNS上で見られる「推し活」の投稿では、

  • 推しのグッズを身につけて、推しの関連商品を買い物に出かけたり
  • 推しの人物やキャラクターの誕生日を祝ったり
  • 共通の推しを持つメンバーでオフ会を開催したり

というように、比較的オープンに活動を発信されているのが特徴です。

推し活とオタクの違い

推し推し活と比較されやすい言葉に、ヲタクヲタ活が挙げられます。

「推し」自体が、アイドルヲタクの俗語として生まれた経緯をもつため、本来は似たような意味合いの言葉になりますが、一般的な印象として、「ヲタク」はコレクターという意味合いや、対象についての並外れた知識を持ち合わせている際に使われることが多く、〇〇ヲタク=〇〇博士のようなニュアンスを強く含みます。

一方で、「推し」については、ヲタクと同様にコレクター的な意味合いを持ちつつも、対象について誰よりも詳しいという必要はなく、応援している=推しているといったニュアンスの方が強いのが特徴です。

例えば特定の漫画のキャラクターについて、「作中の難しい設定や伏線については知らないけれど雰囲気が好きだから推している」というように、肩肘張らずに支持を主張できる点が「推し活」の幅広い人気につながっていると言えるでしょう。

推し活と推し消費(推し事)

「推し活」に伴って生じる「自分の好きなヒトやモノ」のためにお金を使う消費活動のことを「推し消費」と呼びます。

推し消費には大きな特徴があり、「推しを応援したい」という消費者の欲求が消費の原動力になっています。

通常の消費行動では、自分のために「欲しい」という欲求が原動力になります。

一方で「推し消費」では、例えばその商品自体が自分の欲しいものでなくても「購入することで推しに貢献できる」と考えて消費行動につながるのです。

実際に、「推し活」ユーザーの間では、推しを応援するための消費活動のことを「推し事(おしごと)」と呼ぶほどに定着しています。

推し消費における「推しを応援したい」という消費者の欲求は、後述する「推し活マーケティングを活用するポイント」においても非常に重要な肝になりますので、是非とも抑えておきましょう。

推し活マーケティングとSNS

「推し消費」を活用して自社の商品・サービスの販促につなげることを「推し活マーケティング」といいます。

「推し活」が活発な人物やキャラクターとのコラボ施策などが一般的で、他には、自社商品のラインナップの中で人気投票を行うなど、商品自体に「推し」の要素を加えることも有効です。

また、推し活マーケティングに不可欠な要素の1つには、SNSの存在が挙げられます。

推し活ユーザーにとってSNSは、

  • 推しに関する情報収集
  • 推し活に関する発信、普及活動
  • 共通の推しを持つユーザー同士のコミュニケーション

など、あらゆる場面で不可欠なものとなっています。

よって、推し活マーケティングでは、SNS上でいかに推しに関連する情報を露出させ、狙った層にリーチさせるかという点が重要になります。

尚、さらに詳しい活用のポイントについては、後述する「推し活マーケティングを活用するポイント」で解説していきます。

 

推し活が流行る背景・理由

次に本項からは、昨今の推し活ブームが生み出された背景や流行の理由を考察していきましょう。

コロナ禍で消費の対象が変わった

まず、「推し活」ブームの前後での大きな出来事の1つにコロナの存在が挙げられるでしょう。

コロナ禍での生活は、多くの人々のライフスタイルに影響を及ぼし、消費の傾向にも変化をもたらしました。

特に、自粛やマスク生活は、美容、外食、レジャーといった形骸的に自分にかける消費を圧迫しました。

一方で、Netflixや電子書籍・漫画など、自宅で楽しめる事柄に関心が向いたことで、消費の対象は自分自身の事柄よりも、自分が好きなモノ・コトにかける消費へと変化したのです。

そして、自分がハマった作品やグループ、ひいては特定のキャラクターやメンバーについて、「応援したい」「魅力を発信したい」というニーズに応えたのがSNSの存在でした。

SNSは、非接触の環境下でありながらも、自分の推しているヒト・モノに対しての発信、共感によるコミュニティーの構築などを可能にしました。

これらの背景から、コロナ禍の人々の新しい消費対象として、「推し活」「推し事」という新たなムーブメントが生まれたと考察できるでしょう。

SNSでコミュニティ構築の機会が増えた

コロナ禍を経て火がついた推し活ブームには、SNSでコミュニティ構築の機会が増えたことも大きく影響しています。

自粛で外出できない期間は、消費の対象のほかに、人々のコミュニケーションの形にも変化を与えました。

SNSのコメント・DMでのやり取りが依然にも増して重視されるようになり、さらにSNSをきっかけにオンラインオフ会が開催されるなど、新たなコミュニティが生まれるようになりました。

実際に、昨今のSNSでは、Twitterのサークル機能やYouTubeのコミュニティ機能といった、共通のカテゴリーや目的を持つユーザー同士のコミュニティ構築に役立つ機能が増えてきています。

かつてのヲタク文化で掲示板やチャットサービスが流行したように、最近では、よりオープンな形で、SNSがオタ活コミュニティの構築基盤になっていると言えるでしょう。

SNSで好きなコト・モノを発信できる時代に

自分の好きなコト・モノに対する「推し活」を、これほどまでにオープンなムーブメントとして浸透させた背景には、SNSの普及による好きなコト・モノを発信できる時代への変化も影響していると考えられるでしょう。

インフルエンサーという言葉が一般的になった昨今では、自分の好きなコト・モノの発信を仕事に活動している方も増え、働き方に多様化をもたらすほどの社会認知を獲得しています。

その際たる例としては、ユーチューバーの存在が挙げられるでしょう。

上記の「好きなことで、生きていく」というYouTubeの有名なキャッチコピーにあるように、ヒカキンをはじめ多くのユーチューバーが、自分の好きなコト・モノで活動する姿を発信し、多くの支持を集める時代となりました。

ほかにも、多くのSNSで活躍するインフルエンサーが市民権を得たことで、「推し活」で好きなコト・モノをオープンに発信できる環境の下地が整ったと言えるでしょう。

推し活マーケティングを活用するポイント

最後に本項では、推し活マーケティングを活用するポイントについて解説していきます。

本記事でここまでに触れてきた、推し活の特徴や流行の背景を踏まえることで、推し活マーケティングを上手に活用するためのポイントが浮かび上がってきます。

推しを主役にすることを心がける

推し活マーケティングを活用する際、必ず念頭におきたいポイントに、推しを主役にすることが挙げられます。

重要なのは、推し活ファンにとっての主役はあくまで推しの存在であり、コラボした商品やサービスそのものではないという事実をしっかりと理解することです。

前項で触れたように、推し消費の原動力は「推しに貢献すること」であるため、「推しを起用してくれた企業への感謝の意として商品を買う」という側面も強くなります。

コラボ施策にポジティブな印象をもってもらうためにも、推しを主役にし、推し活ファンの応援したい気持ちに寄り添うことを心がけましょう。

具体的には、推しの誕生日や〇〇周年といった節目を祝うコラボ施策などが有効になります。

推しが形に残るサービス・商品にする

推しを主役にすることに付随して、推し活マーケティングでは、推しが形に残るサービス・商品にするという点も重要です。

例えば、パッケージのみのコラボ商品などでは、初動の注目を集められたとしても、その後の売上が伸びあぐねてしまうことこともあります。

工夫できるポイントとしては、

  • 使用期限の長い商品でコラボする
  • 商品とは別に形に残る付録を用意する

などが挙げられ、コレクター気質の推し活ユーザーに有効です。

また、漫画・アニメのキャラクターなどでは、本家作品の内容を深掘りし、あえてマニアックな要素を商品コンセプトに組み込むことで作品への愛が伝わり、推し活ファンの心を掴むことに期待できるでしょう。

SNSで共有したくなる要素を含める

推し活マーケティングでは、SNSで共有したくなる要素を含めることも非常に重要になります。

推しとのコラボ商品を考える際には、

  • 推し活ユーザー同士の話題につながる
  • 一緒に身につけて推し活に出かけられる

といったポイントを抑えるといいでしょう。

また、写真映えすることも非常に重要で、UGCによる拡散を促すことができれば、「推し活ファンから新規ユーザー」という開拓の流れを掴むことができます。

前項で、形に残るサービス・商品にすることをポイントに挙げましたが、映える要素があれば写真として記録に残せる点もメリットです。

具体的な施策例には、「コラボカフェ」などが挙げられます。

推しに関連するメニュー・空間を提供することで、写真撮影・体験を求める推し活ユーザーの来場、そしてUGCによる拡散へとつなげていくことに期待できるでしょう。

 

まとめ

本記事では「推し活」がSNSを中心に流行している背景と理由、そして「推し活マーケティング」を活用する際の重要なポイントを解説させていただきました。

「推し活マーケティング」では、特に「推し消費」の原動力でである、「推しを応援したい」という消費者の欲求が重要になります。

また、「自分の好きなヒトやモノ」のためにお金を使うというこの傾向には、ユーチューバーをはじめとする多くのインフルエンサーの活躍が影響しており、働く・消費するという経済活動に多様化が見られることについても触れさせていただきました。

今回取り上げた「推し活ブーム」の背景のように、SNSでの流行やムーブメントの理由を抑えることで活用する際のポイントも明確になります。

今後も「インスタラボ」では、SNSやマーケティングに関連するニュースや興味深い事例を取り上げていきますので、是非ともご覧いただければ幸いです。

最後までご覧いただきましてありがとうございました!

 

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