
2025年現在、AIは日常の様々な場面で活用されています。
特に生成AIサービスは、テキストや画像、動画などを自動的に生成できる技術であり、2022年11月にOpenAI社が対話型生成AIである「ChatGPT」をローンチしたことで大きく注目を集めました。
そして、ChatGPTの登場から早三年が経過する昨今では、様々なAIを身近なマーケティング業務に活用する方が増えているのではないでしょうか。
そこで今回は、「マーケターのためのAI完全ガイド|基礎から最新生成AIサービス、活用法を徹底解説」と題して、AIの活用例や現在リリースされている生成AIについて詳しく解説します。
これからAIを業務で利用したいマーケターの方や、すでに活用している方にも役立つ内容をまとめていますので、ぜひ最後までご愛読下さい。
目次
AIとは?
AIとは、「Artificial Intelligence(アーティフィシャル インテリジェンス)」の略称で、日本語では「人工知能」と呼ばれています。
コンピューターが大量のデータから自ら学習し、人間のように論理的な推論を行うことで、様々な問題を解決するための技術のことです。
以下は、AIが実現可能とされる主な能力です。
- 機械学習
大量のデータを吸収し学習することで、目的を解決するための判断力を培います。 - 認識
テキスト、画像、動画、音声など、ありとあらゆる情報を認識します。 - 推論
学習したデータに基づいて、論理的思考で推論を行います。 - 問題解決
問題の分析を行い最適解を見つけ出します。 - 自律
人間の指示を待たず、自律的な行動を行い問題の解決を目指します。
これらを見ると様々な能力が備わっていることが分かりますが、AIは決して万能ではなく、状況に応じた柔軟な思考力や判断力には課題があると言われています。
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日常生活のAI活用例
2025年現在、AI技術はすでに人間社会へ深く関わっており、どの分野でも大きな活躍を見せています。
まずは、AIが日常生活においてどのように利用されているのか、その活用例を確認していきましょう。
お掃除ロボット
生活の身近な例として挙げられるのが、お掃除ロボットです。
内蔵カメラやセンサーが部屋の間取り、家具の配置、障害物などを正確に認識・学習し、最も効率的なルートで掃除を行います。
ボタン一つで掃除の開始から充電器への自動帰還まで完了する手軽さに加え、最近では、スマートフォンアプリからの遠隔操作も可能に。自宅にいない時でも部屋を掃除できる、忙しい現代人のライフスタイルにマッチしたAI家電と言えるでしょう。
自動運転システム
AI活用が急速に進む自動車業界で、今最も注目されているのが自動運転システムです。
車両に搭載されたカメラやセンサーが周囲の状況をリアルタイムで認識し、AIが人や障害物を検知して最適な判断を下します。
これにより、運転手の負担や渋滞が軽減されるだけでなく、人為的ミスによる事故の防止にも繋がり、より安全で正確な運転が実現します。
さらに、この技術はタクシーやトラック業界の運転手不足を解消したり、高齢者の移動手段を確保したりといった、社会的な課題解決への貢献も期待されています。
発展途上の技術であることから信頼性などの課題は残るものの、将来的には多くの車両に標準搭載される可能性を秘めているでしょう。
カーナビゲーション
すでに広く普及しているカーナビゲーションシステムも、AIによって更なる進化を遂げています。
AIがリアルタイムの交通状況を分析し、渋滞や事故を自動で回避する最適なルートを常に提案。これにより最短時間でストレスなく目的地に到着しやすくなります。
また、音声操作への対応も進んでおり、運転中に視線を逸らして画面を操作する危険もなくなりました。
さらには、私たちがよく利用するルートやお店の好みを学習し、「おすすめのラーメン屋は?」といった問いかけにも、パーソナライズされた回答が可能です。
AIによるナビゲーションは、スマートフォンアプリでも手軽に利用できるため、多くのドライバーにとって既に欠かせない存在となっているでしょう。
翻訳ツール
AI技術は翻訳ツールの精度を飛躍的に向上させており、より自然でスピーディな多言語コミュニケーションを実現しています。
スマートフォンのカメラをかざすだけでメニューを翻訳したり、リアルタイムの音声翻訳で外国人と会話できたりと、言語の壁を感じさせない体験が可能になりました。
特に、インバウンドが盛り上がりを見せる日本では、多くの企業やブランドが翻訳ツールを活用し、外国人に商品やサービスの魅力、使い方を伝える機会が増えてきています。
音声認識
AIによる音声認識は、私たちのデバイス操作をより直感的で便利なものに変えています。
代表例には、Appleの「Siri」やAmazonの「Alexa」といったAIアシスタントが挙げられ、「今日の天気は?」といった問いかけに音声で答えるだけでなく、言葉を認識して文字に起こしたり、動画に字幕を自動生成したり、様々な作業も可能になりました。
時間を効率的に使いたい=タイパを重視する現代人のニーズにマッチしており、今後も日常のあらゆる場面で活用が期待される技術です。
高度な予測と戦略分析
AIは、かつて人間の独壇場と考えられていた「思考」や「戦略」の領域でも目覚ましい進化を遂げています。
例えば、将棋や囲碁といったボードゲームでは、AIが膨大な対局データ(棋譜)から学習し、時にプロ棋士さえも凌駕する最適な一手(最善手)を導き出します。
また、プロの研究ツールとして棋力向上に貢献するだけでなく、最近はテレビ中継で「AIによる形勢判断」が表示されるなど、観戦スタイルにも変化をもたらしました。
こうした高度な予測と戦略分析は、ビジネスにおける市場トレンドの予測、広告予算の最適配分、顧客の購買行動分析などでも応用が始まっており、マーケティングの様々な場面でAIを導入するメリットに注目が集まっています。
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AIをマーケティングに導入するメリット
それでは、実際にAIをマーケティングに導入する主なメリットを解説します。
定型業務の自動化で”思考する時間”を確保
AIをマーケティングに導入する最大のメリットの1つに、定型業務を自動化することで、人間が本来使うべき"考える時間"を生み出せる点が挙げられます。
例えば、
- 顧客データの収集
- 売上管理
- 議事録の作成
といった、時間がかかるが思考を伴わない単純作業はAIに任せることで、戦略立案や営業活動など、より創造性が求められる業務に集中する時間を確保することが可能になります。
コンテンツ制作スピードと質の向上
AIは、マーケティングに必要なコンテンツ制作のプロセスを短縮させることができます。
例えば、
- ブログ・記事の構成案
- SNSの投稿文・キャッチコピー
- 動画の字幕入力
というように、初期の草案から作成作業に至るまで、複数の工程をAIに依頼することで作業時間の大幅な短縮が見込めます。
また、単純作業をAIに任せている時間をブラッシュアップ(細かな表現や質を高める)に充てることで、コンテンツの質を高めることにも期待できるでしょう。
ミスの軽減と品質の安定化
人が業務を行う場合には、その日の体調や集中力によって、どうしてもミスは発生します。
その点、AIであればモチベーションや疲労に左右されることなく、常に一定の品質で作業を実行することが可能です。
例えば、
- 広告キャンペーンの予算設定やターゲティング
- SNS投稿やメルマガ配信前の誤字脱字
- データ分析時やレポート作成時の数値ミス
など、ヒューマンエラーが起きそうな場面では、AIによるチェック工程を踏むことが効果的です。
AIが絶対ではありませんが、ダブルチェック業務を担わせることで、ミス防止と品質管理につながるでしょう。
24時間稼働で機会損失を防ぐ
AIは人間のように休息を必要としないため、24時間365日稼働し続けられる点もメリットです。
例えば、AIチャットボットを活用すれば、深夜や休日といった営業時間外でも顧客の問い合わせに即時対応し、商品情報やFAQを自動で提供できます。
これにより、顧客の購買意欲が高まっている瞬間を逃すことなく、売上獲得につなげることが期待できるでしょう。
生成AIでできること
生成AIとは、プロンプト(指示文)をもとに、テキストや画像などのオリジナルコンテンツを自動で生成する人工知能のことです。
ChatGPTの登場以降、その技術は私たちの身近なものとして浸透しており、幅広い分野で活用が始まっています。
本項では、生成AIでどのようなコンテンツを生成できるのか、具体例をご紹介します。
テキスト生成
テキスト生成は、AIが人間のように自然な文章を自動作成する技術です。
マーケターにとって非常に活用の幅が広い生成AIであり、主に次のような場面で用いることができます。
- コンテンツ作成: SNSの投稿文、ブログ記事、LPページの文章、メールマガジンの文面
- アイデア出し: キャンペーン企画案、プレゼンテーションの構成、新しい切り口のキーワード案
- 要約とリライト: 長文の資料・レポートの要約、既存の文章を異なるターゲット向けに書き換え(リライト)
テキスト生成AIは単なる「質問応答ツール」ではなく、マーケティング活動で時間のかかる執筆を効率化し、創造性をサポートすることに役立ちます。
画像生成
画像生成AIは、ユーザーがテキストで入力した指示(プロンプト)に基づき、オリジナルの画像を自動作成する技術です。
表現できるスタイルは幅広く、「自転車に乗るうさぎ」といった構図の指示に加えて、「水彩画風」「アニメスタイル」のように、抽象的な画風やジャンルを指定することも可能です。
マーケティングにおいては、SNS投稿の画像や広告用バナー、Webサイトの挿絵などに活用できます。
従来は素材サイトで探したり、デザイナーに依頼する必要があったクリエイティブの一部をAIに任せられるため、コンテンツの制作スピードと自由度が飛躍的に向上しました。
動画生成
動画生成AIは、テキストの指示(プロンプト)や一枚の画像をもとに、全く新しい動画クリップを自動作成する技術です。
例えば、「桜並木をドローンで撮影したような動画」といったテキストを入力するだけで、実写さながらの映像を生成できます。
また、静止画をアップロードして「この人物を歩かせて」と指示し、画像からアニメーションを作成することも可能です。
これまで撮影や編集に多大なコストと時間がかかっていた動画コンテンツの一部をAIで代替できるため、映像制作のプロセスを大幅に効率化することが期待できるでしょう。
音楽生成
音楽生成AIは、テキストで曲の雰囲気やジャンル、自作の歌詞を入力し、オリジナルの楽曲やBGMを自動作成する技術です。
「ロック調でアップテンポな曲」「アニメソング風の壮大なオーケストラ」といった指示に応じて、ボーカル入りの楽曲からインストゥルメンタルまで、多様な音楽を生成することができます。
マーケティングにおいては、SNS用の動画コンテンツ用や、Web広告に使用するBGM制作に非常に役立ちます。
従来は著作権フリーの音源サイトを探したり、作曲家に依頼する必要がありましたが、気軽にオリジナルのBGMを用意できるようになりました。
プログラミングコード生成
プログラミングコード生成は、自然言語(日本語や英語など)で指示するだけで、PythonやJavaScriptといった様々な言語コードを自動作成する技術です。
プログラミング知識がなくとも簡単なツールや自動化スクリプトを作成できるため、「Webサイトから特定の情報を定期的に収集する」「顧客リストを自動で整形する」といった日常業務を誰でも効率化できるようになりました。
また、生成されたコードに対し、「この部分は何をしているのか」を説明させることも可能なため、学習ツールとしても非常に優れています。
もちろん、生成されたコードが常に完璧に動作するとは限らないため、最終的な検証は必要ですが、簡単なエンジニア領域の業務を担える点は大きなメリットと言えるでしょう。
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マーケター必見!人気の生成AIサービス12選
続いて、現在人気のあるAI生成サービス12選をご紹介します。
1. ChatGPT
画像 : ChatGPT
ChatGPTは、アメリカのOpenAI社が2022年11月に公開した無料の対話型生成AIサービスであり、テキストや画像を用いてプロンプトを行うことで、その内容に適した返答を生成してくれます。
世界中で広く利用されており、日本で最も利用者が多い生成AIの一つです。
また、2025年7月にリリースされた最新の「GPT-5」は、前モデルの「GPT-4o」と比べて知能が飛躍的に向上し、コーディング、数学、資格認識のベンチマークにおいて最高水準を達成している特徴があります。
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2. Google Gemini
画像 : Google Gemini
Gemini(ジェミニ)は、Googleが開発した対話型生成AIチャットボットであり、ChatGPTの急速な普及に対抗する形で公開されました。
高い推論能力やコード生成力が備わっており、Googleの様々なサービスと連携している点が特徴です。
また、世界有数のIT企業が運営していることもあり、他の生成AIと比べてより高い安全性が担保されています。
マルチモーダルに対応している点も強みになっており、テキストや画像、音声、コード等の中身を瞬時に分析し、最適な回答が期待できます。
3. Microsoft Copilot
Copilot(コパイロット)は、マイクロソフト社によって開発された検索エンジン型のチャットボットで、OpenAIのGPTモデルを基盤としています。
Word・Excel・PowerPointなどのOfficeソフトと連携させることができ、チャット形式の様々なタスク依頼が実現可能です。
そのため、企業が利用する生成AIサービスとしては非常に相性が良いと言えるでしょう。
また、Bingの検索エンジンを搭載している点も特徴で、鮮度の高い情報に基づいた回答が期待できます。
4. Stable Diffusion
Stable Diffusion(ステイブル・ディフュージョン)は、ミュンヘン大学のCompVisグループが開発した、ディープラーニング(深層学習)の画像生成に特化した生成AIです。
潜在拡散モデル(Latent Diffusion Model)という、ノイズの多い画像から徐々に鮮明な画像を復元していく技術が特徴で、プロンプトの内容が曖昧であっても、高品質・高画質な画像を生成してくれます。
5. Midjourney
画像:Midjourney
Midjourney(ミッドジャーニー)は、テキスト文から画像を生成する生成AIであり、開発した研究所の名称として知られています。
有料版のみの提供ではありますが、イラストやロゴ、背景など、どのようなスタイルでも対応できる利便性の高さが特徴です。
また、プロファイル管理機能を実装しており、チームでの共同開発の際にデザインを統率しやすく、クリエイティブや広告業界で広く活用されています。
6. Canva
画像:Canva
Canva(キャンバ)は、オーストラリアの企業が提供するグラフィックデザインツールです。
1億点を超える写真やイラスト素材と、そのデータを蓄積しており、AI画像生成では、幅広いスタイルにおいて質の高いデザイン生成が可能となっています。
UIがとてもシンプルな設計で初心者でも使いやすく、すでに幅広い業種で活用されています。
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7. Adobe Firefly
Firefly(ファイヤーフライ)は、Adobe社が開発したクリエイティブ制作を補助する生成AI機能です。
画像や動画などの生成データは商用利用が可能となっており、誰でも安心して使用できる点がメリットになっています。
PhotoshopやIllustratorなどのAdobe製品と連携が可能なため、特にクリエイティブなジャンルを学ぶ学生や、商業クリエイターにおすすめのツールです。
8. Runway
画像:Runway
Runway(ランウェイ)は、AIを活用した最先端の動画生成・編集プラットフォームです。
テキスト(プロンプト)を入力するだけで高品質な動画を生成する「Gen-2」モデルでは、SNS広告やプロモーション用のユニークな映像素材をゼロから作成できます。
また、動画内の不要なオブジェクトを消去したり、背景を差し替えたりといった高度な編集機能も搭載しており、既存の映像素材のクオリティアップにも役立つツールです。
9. Suno AI
画像:Suno AI
Suno AIは、アメリカのスタートアップ企業が開発した音楽生成AIです。
現在は、Microsoft Copilotに統合されており、より多くのユーザーに知られるサービスとなりました。
Sunoの一番の特徴は、自分で作成した歌詞に自動的にメロディを付け加えられる点であり、誰でも簡単に作曲することが可能です。
10. AI Writer
画像:AI Writer
AI Writerは、オウンドメディアの記事執筆をサポートを目的としたAIライティングツールです。
単語を2~5ワード入力するだけで長い文章を執筆することができ、記事タイトル案・記事構成案も自動生成してくれます。
また、独自AIを搭載していることから時事用語にも対応しており、SEO対策キーワードを含めた執筆が可能です。
11. GitHub Copilot
GitHub Copilot(ギットハブ コパイロット)は、AIによるプログラマー向けの無料コーディングアシスタントです。
PythonやJavaScript、C言語のような主要言語や、Visual StudioやNeovimなどの開発環境に対応しています。
プログラマーがコードを書き始めると次のコードを予測して補完してくれるため、作業時間の短縮化を図りたい場合に有効なAIツールです。
12. Grok
画像:Grok
Grok(グロック)は、イーロンマスク氏が携わっているxAI社が開発した、大規模言語モデルに基づいたAI生成チャットボットです。
X(旧Twitter)と連携しており、リアルタイムの情報を基に回答を生成できる点が最大の特徴。まるで友人と話しているようなユーモアを兼ね揃えており、親しみやすさを感じられるAIです。
マーケターが今すぐ活用すべきAI
ここまで様々な生成AIをご紹介してきましたが、実際に企業でどのツールを採用すれば良いか分からない担当者もいらっしゃると思います。
本項では、マーケターの主な業務に合わせ、「この業務ならこのAIが特に強い」という視点でおすすめのAIを紹介します。
【市場調査・分析】なら「ChatGPT」
市場調査や競合分析といった、マーケティングの土台となるリサーチ業務には、膨大な情報を学習しているChatGPTが最適です。
例えば、「日本の20代女性の最新美容トレンドを教えて」「競合サービスA社のSNS戦略を分析して」といった指示を与えるだけで、Web上の膨大な情報から要点を整理し、構造化されたレポートを作成してくれます。
人が行えば数日かかるようなリサーチ作業を数分で完了できるため、戦略立案の初期段階で大幅な時間短縮が可能に。
また、グラフ作成などを指示すれば、データの可視化も手伝ってくれます。
【企画書・資料作成】なら「Microsoft Copilot」
マーケティング施策の企画書や報告資料といった、ビジネス文書の作成にはOffice製品と連携できるMicrosoft Copilotがおすすめです。
例えば、「来期のSNS施策に関する企画書をWordで作成して」と指示して骨子を自動生成したり、Excelの売上データを元に「このデータの傾向を分析してグラフ付きのスライドをPowerPointで作成して」といった依頼も可能です。
社内データと連携させながら資料作成を高速化できるため、企画業務の生産性が飛躍的に向上するでしょう。
【SNSクリエイティブ】なら「Midjourney」
質の高いビジュアルでSNS広告や投稿のエンゲージメントを高めたい場合は、Midjourneyがおすすめです。
Midjourneyは、他のAIよりも色彩や構図のセンスが評価されており、独創的な画像生成を得意としています。
ブランドの世界観を表現してユーザーに強い印象を与えたり、SNS上で他社と差別化を図りたい場合に強力な武器となるでしょう。
【顧客対応・CRM】なら「AIチャットボット」
顧客からの問い合わせ対応には、Zendeskのようなカスタマーサービスツールに搭載されたAIチャットボットや、ChatGPTの技術(API)を活用したカスタムボットが役立ちます。
深夜や休日でも顧客からの質問に自動で即時回答できるため、機会損失を防ぎ、顧客満足度を向上させることができます。
また、よくある質問はAIに任せ、複雑な問い合わせのみ人間が対応するといった分業も可能なため、人的リソースをより重要な業務に集中させたい場合も有効です。
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AIを活用したSNSのアカウント運用事例5選
AI時代に求められるマーケターの3つのスキル
最後に、AI時代に求められるマーケターのスキルを3つご紹介します。
AIの良さを最大限に引き出すポイントになる部分ですので、ぜひ参考にしてください。
AIの能力を引き出す「プロンプト設計力」
AIから最適な答えを引き出すためには、的確な指示を出すプロンプト設計力が不可欠です。
マーケティングの例でいえば、
- 「このキャンペーンのターゲットは誰か」
- 「ブランドのトーン&マナーは何か」
- 「最終的な目的は何か」
といった背景や目的を明確に伝え、役割を与えることで、初めてAIはその性能を最大限に発揮します。
AIを単なるツールではなく、「優秀な部下」として捉え、的確にディレクションするように意識すると良いでしょう。
AIの提案を取捨選択する「編集・判断能力」
AIは膨大なデータに基づいた選択肢を提示してくれますが、最終的な意思決定を下し、最適化するのは人間の役割です。
例えば、
- 生成した複数の広告コピーの中から、最もターゲットの心に響くものを選ぶ
- 生成されたデザイン案を、ブランドイメージに合わせて微調整する
こうした作業には、人間のセンスと判断力が求められます。
また、AIの生成物には、事実誤認や偏見が含まれる可能性もゼロではありません。
生成されたコンテンツを鵜呑みにせず、ファクトチェックを徹底して適切かどうかを判断する「編集者」としての視点が重要です。
AIを事業成長に繋げる「戦略的思考力」
最後に最も重要なのが、AIという技術を「何のために、どう使うか」を考える戦略的思考力です。
単に「作業が速くなる」という視点だけでなく、
- 「どの業務を効率化し、創出された時間でどの業務に注力するのか」
- 「AIによるデータ分析を、事業のKPI達成にどう結びつけるのか」
といった大局的な視点が求められます。
AIに頼る部分と、人の手で質を高める部分を見極めることで、その利用価値を最大化していきましょう。
まとめ
今回は、注目のAI技術について、マーケター視点で役立つ情報をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
AIはもはや単なる「ツール」ではなく、ビジネスの戦略そのものを左右する「パートナー」へと進化しています。
特にマーケティングにおいては、目的や作業内容に応じて最適なAIツールを採用し、その能力と本来の人的リソースを最大限に活かすことが重要と言えるでしょう。
AIを活用したマーケティング施策やSNS運用にご興味がある方は、「Find Model」にお気軽にご相談ください。
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