SNSの代表格であるTwitter。
いまやその名前を知らない人はいないのではないでしょうか。
Twitterの全世界での利用者はなんと3億人以上にものぼります。
近年では、そんなTwitterを企業が利用して、商品やサービスの売り上げ・認知度の向上につなげているケースが多くあります。
本記事では、Twitterを通したアカウント運用に大成功している企業アカウント4選をご紹介します。
目次
Twitterとは
Twitterとは、140文字以内の文章を気軽に投稿したり、他人の投稿を気軽にシェアすることができるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)です。
TwitterはIT超大国であるアメリカのサンフランシスコにて2006年に誕生しました。
世界でのTwitterの利用者は3億人以上ですが、わが国日本での利用者もなんと4,500万人以上いると言われ、若い世代を中心に人気を博しているSNSなのです。
企業がTwitterを運用するメリット
日本で4,500万人以上が利用しているTwitterを、企業がマーケティングに利用して大成功をおさめているケースが多くあります。
企業の数あるマーケティング活動の中で、主にSNSを通してマーケティングを行う手法のことを「SNSマーケティング」と呼びます。
SNSマーケティングは近年では大変盛り上がりをみせているマーケティング手法の一つです。
SNSの中でもTwitterをマーケティングの手法として利用するメリットは、
- 販売促進に貢献する
- ファンの獲得につながる
- ユーザーとのコミュニケーションがとれる
の3つがあります。
以下ではそれぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
販売促進に貢献する
Twitterには、シェア機能である「リツイート」という機能があります。
これは、他の人がツイート(投稿)した内容に、「リツイートボタン」を押すことでそのままの内容で自分が再ツイートすることができる機能です。
リツイートされた投稿は瞬く間にユーザーの間に拡散されていきます。
企業が投稿した、新商品や新サービスなどのツイートがリツイートされて拡散されていくことで、販売促進や認知度向上につながります。
販売促進・認知度向上のためにTwitterをうまく活用したプロモーション例として、「Twitterキャンペーン」と呼ばれる手法もここでご紹介します。
Twitterキャンペーンとは、「企業アカウントのフォロー・企業のツイートのRTを条件にキャンペーンの参加資格を与え、参加者集計後に抽選当選者を発表する」キャンペーン方式です。
ワンタップでキャンペーン参加が完了する点や、キャンペーンを通して自社アカウントのフォロワーを増加できる点など、目的に応じて様々な販促活動に応用できる点も強みです。
このようなプロモーションは、気軽に投稿やシェアができ、情報の爆発的拡散が頻繁に起こるTwitterだからこそ可能なのです。
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ファンの獲得につながる
Twitterでは、フォロワー(自分のアカウントのツイートを定期的に購読するために、フォローしてくれているファンのこと)の数が明確に数字として表示されます。
数多くのフォロワーをかかえたアカウントは、人気アカウントと呼ばれ、名実ともに多くのファンをかかえた運用が可能となります。
人気アカウントになることは、発信される情報が瞬く間に拡散されていくという点において大変有益です。
そして人気アカウントはなにも有名人に限ったことではありません。
企業アカウントにおいても多くのフォロワーをかかえた人気アカウントが存在するのです。
企業アカウントがTwitterで人気を獲得することは、なによりも企業・ブランドの認知度向上に貢献し、自社に対する多くのファンを獲得することにつながります。
発信内容によって企業のブランドイメージを表現でき、目的とする見込み客の集客にもつながります。
マーケティングにおいては、新規顧客の獲得だけではなく、既存顧客の維持も最重要課題となります。
企業がツイートする情報が、自社のファンであるフォロワーに直接届くとこで、継続的な商品購買や、サービス利用につながるのです。
ユーザーとのコミュニケーションがとれる
Twitterには、容易に相互のコミュニケーションをとることが可能な多くの機能が備わっています。
- ツイートに対してコメントをつける
- 気に入ったツイートをリツイートする
- 気に入ったツイートにいいねする
- アカウントにダイレクトメッセージ(メールのように直接メッセージをすること)を送る
などといった多様な方法によって相互コミュニケーションをはかることが可能です。
SNSを用いない従来のマーケティングが企業から顧客への一方的な情報発信が主流だったのに対して、Twitterにおけるマーケティングでは企業とユーザーとの間で双方向のコミュニケーションを行うことができるのです。
Twitterを通してユーザーと相互のコミュニケーションを図ることで、自社の商品やサービスを実際に利用しているユーザーの意見や感想といった情報を容易に取り入れることができます。
ユーザーとの双方向のコミュニケーションを通して、顧客との信頼関係の構築、自社製品・サービスの改善につなげやすい点もTwitterを活用したマーケティングの特徴です。
Twitter運用成功事例4選
それでは早速、Twitterを活用したマーケティングに大成功している企業アカウントをご紹介していきましょう。
ここでは、
- シャープ株式会社
- 株式会社ローソン
- 任天堂株式会社
- 株式会社ユニクロ
の4つの企業アカウントを、それぞれの成功ポイントとともに詳しくご紹介していきます。
成功事例① シャープ株式会社
こちらは、大手家電メーカーである「シャープ(@SHARP_JP)」のTwitter企業アカウントです。
2021年1月時点で81万人を超えるフォロワーを獲得しています。
企業がSNSで発信する情報には、お堅いイメージがついてしまうものですが、シャープが発信する情報はそれとはまったく異なります。
Twitterユーザーの間では、「シャープさん」と親しみを込めて呼ばれ、シャープさんが発信する内容の多くは、ネット記事になったり話題を集めるほどに大人気です。
その人気の秘訣は、シャープが実施するフランクな運用スタイルにあります。
フランクな運用スタイルで人気を博している
無理にシャープを買えとは言いませんが、どうせ買ったのなら、盛りに盛った機能をできるだけ使役してほしい。中にはこんなもん要らんというものもあるでしょうが。
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) December 25, 2020
大変フランクでユーモアあふれる投稿には、とても企業のお堅いイメージを感じさせません。
このようなアナログな運用スタイルによって、人間味あるとても親しみやすい印象をユーザーに与えることを可能にしています。
それはそうと冷蔵庫のご愛用ありがとうございます
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) December 10, 2020
またシャープは、バズった(多くの人に拡散されて話題になっている投稿のこと)ツイートや、他社アカウントなどに対して、積極的にリツイートやリプライをすることで親しみやすいアカウント運用を可能にしています。
一般消費者と双方向のコミュニケーションを意識したフランクな運用を通して、自社ブランディングの向上をはかり、自社のファンを多く獲得することに成功しています。
成功事例② ローソン
こちらは、大手コンビニチェーンである「ローソン(@akiko_lawson)」のTwitter企業アカウントです。
2021年1月時点で545万人以上のフォロワーを抱える企業のTwitterアカウントの中でも屈指のフォロワー数を誇ります。
ローソンのTwitterアカウントでは同社の女性マスコットキャラクターである「あきこさん」がTwitterにてメッセージを発信するといった形で運用されています。
その人気の秘訣は、ユーザーが積極的にシェアしたくなるようなクリエイティブ性にあります。
ユーザーが積極的にシェアしたくなるようなクリエイティブ性
今日はちょっと贅沢に「にぎり寿司8貫」です♪あきこはサーモンが好きです(^^)#ローソン #おうちごはん #寿司 https://t.co/TpdDry7uvR pic.twitter.com/7KWVPD8Axb
— ローソン (@akiko_lawson) January 2, 2021
ローソンで販売している商品を紹介するツイートの多くは、ただの宣伝にとどまらず、「いかにツイートをみたユーザーにシェアされるのか」を意識した工夫がされています。
実際にユーザーがお家でローソンの商品を消費しているイメージをうまく作り出すために、背景にもこだわった写真が多いです。
このようなツイートは、お昼や晩御飯などの時間帯に合わせて投稿されることが多い点も、一般消費者の購買意欲を高めることに貢献しています。
年越しのどん兵衛はローソンで♪
/
「どん兵衛きつねうどん」5年分、36.5万円分当たる!
\@akiko_lawson をフォローし、この投稿に「 #ローソン日清のどん兵衛 」とコメントを付けて引用ツイートすると抽選でQUOカードが当たります(^^) #ローソン
https://t.co/7AYm2WJjXA pic.twitter.com/WXFv5pZ3vk— ローソン (@akiko_lawson) December 28, 2020
また「このツイートを引用リツイート」などといったTwitterキャンペーンをうまく利用することで、自社アカウントのフォロワー新規獲得や、新商品の認知度向上に役立てています。
ハッシュタグを使ったキャンペーンも多用していることから、Twitterキャンペーンを利用する際には大変参考になるアカウントです。
成功事例③ 任天堂
こちらは、スーパーマリオなどゲームやおもちゃの製造から販売までを手掛ける「任天堂(@Nintendo)」Twitter企業アカウントです。
2021年1月時点で172万人を超えるフォロワーを獲得しています。
数あるゲーム会社のアカウントの中でも、圧倒的な人気を誇る同アカウントのヘッダー(Twitterのホーム画面写真)やツイートには、マリオやルイージなどといった海外にも大人気のキャラクターがたくさん登場しています。
一般消費者にとって、人気のキャラクターがたくさん登場するアカウントからの情報発信は、キャッチーな印象とともに親しみやすさを感じさせることができ、いいねやリツイートなどでシェアを多く獲得できます。
その人気の秘訣は、動画を多く活用したツイートを発信している点にあります。
動画を多く活用したツイートを発信する
[任天堂HP]「カービィファイターズ2 極意伝 最終回」映像を公開しました。 #カービィファイターズ2https://t.co/Z1SRI9gk1H pic.twitter.com/xUBoY2nfF8
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) December 17, 2020
Twitterユーザーが、自身の気になった数多くのアカウントをフォローして情報を獲得することができる点は、Twitterの便利な特徴の一つです。
しかし、数多くのアカウントをフォローしているあまりに、タイムライン(自身がフォローしたアカウントのツイートが表示されるページ)に流れる数多くの情報の一つ一つに目をとめることは難しく、流してしまうツイートも多くなってしまいます。
動画付きのツイートは、Twitterの仕様上、タイムライン上において他の文章だけのツイートに比べて大きく表示されるため、ユーザーの目に留まりやすくなります。
実際にご紹介している「カービィファイターズ2」の動画付きツイートは、なんと7.2万回も再生されています。
任天堂によるツイートの多くがこのように動画を併用して、自社商品のプロモーションを行っていることで、多くのユーザーに自社商品の認知度を向上させることに成功しています。
文章だけのツイートではなく、動画を併用したツイートを心がけることは、よりユーザーの目にとどまりやすいプロモーションを可能にするのです。
成功事例④ ユニクロ
こちらは、大手アパレルメーカーである「ユニクロ(@UNIQLO_JP)」のTwitter企業アカウントです。
2021年1月時点で75万人を超えるフォロワーを獲得しています。
もはや日本国内にとどまらず、ユニクロの人気は海外にまで及んでいます。
ユニクロの店舗に足を運ぶと、その多様な商品の数に圧倒されます。
ユニクロのTwitterでは、そんな数多くの自社商品をわかりやすい写真付きでたくさん紹介することで、既存顧客だけでなく新規顧客にもアプローチするマーケティングを可能にし、毎回多くシェアされる人気のアカウントの運用に成功しています。
有名モデルなどを多数使用して自社の商品を紹介するツイートは、ユーザーに「実際にこの洋服を着たらどのようにみえるのか」といった疑似体験を演出することにも成功しているのです。
その人気の秘訣は、うまく自社サイトへの導線を引いている点にあります。
自社サイトへの導線を引いている
/#ユニクロユー から登場✨新作❷アイテム🆕
\
●旬なオーバーサイズで女性にもおすすめの『モックネックプルオーバー(MEN)¥1,990+税』
●上品な風合いで軽やかに羽織れる『ミラノリブ Vネックカーディガン(WOMEN)¥3,990+税』商品ページはコチラ👉https://t.co/fVQBaNVKxI pic.twitter.com/0SH5XbkleN
— ユニクロ (@UNIQLO_JP) January 3, 2021
ユニクロが自社商品を紹介するツイートの内容には、「女性にもおすすめ」「軽やかには羽織れる」といったシンプルでわかりやすい特徴が列挙されていることにより、ユーザーにとって大変わかりやすい情報発信がなされています。
ユニクロのツイートをみたユーザーは、その商品の特徴が写真付きで紹介されていることから、購買意欲をかきたてられます。
「この洋服がほしい」と購買意欲をかきたてられたユーザーは、ユニクロのツイートに記載されている商品紹介ページをクリックすることで、なんの手間もなくユニクロの自社サイトから商品を購入することができるのです。
このように、Twitterを通して自社商品の宣伝を行うだけでなく、スムーズに実際の購入までにつなげてしまう工夫は、企業の売り上げ向上に大変貢献します。
まとめ
Twitterを通したアカウント運用に大成功している企業アカウント4選をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
前述したとおり、近年におけるSNSの爆発的人気に伴って、SNSを活用したマーケティング活動はもはや企業にとっては無視することのできなし重要なマーケティング手法の一つとなっています。
数あるSNSの中でも、Twitterを活用したマーケティングは、拡散力や投稿内容の工夫のしやすさといった点において大変有力です。
ぜひ貴社でも本記事を参考に、Twitterを活用したマーケティング活動をしてみてはいかがでしょうか。
また、もしご自身でTwitter運用をしてみて迷いがあるとき、煮詰まったときはぜひお気軽にご相談ください。
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