自社の認知拡大や新規顧客を取り込むことを目的として様々な企業が活用しているInstagram。
最近では、国や県の自治体が運営するInstagramアカウントを見かけることも多くなったのではないでしょうか。
観光客の増加を目的としてアカウントを運営する自治体も多く見かけられますが、地方の魅力を伝えることを通して、地方移住を訴求する投稿を行う街や団体も増加しています。
コロナ禍を経てテレワークが増加したことで、Uターン・Iターン生活にユーザーの注目も集まっていることが分かります。
そこで今回は、地方への移住を上手く促している自治体のInstagramアカウント5選をご紹介します。
InstagramをはじめとするSNSのアカウント運用を行っている企業のSNSご担当者様は、是非最後までご一読ください。
目次
地方への移住を上手く促している自治体のInstagramアカウント5選
それでは早速、地方への移住を上手く促している自治体のInstagramアカウント5選をご紹介していきます。
【公式】福岡市
最初にご紹介する地方への移住を上手く促している自治体のInstagramアカウントは、【公式】福岡市 です。
画像:@fukuoka_official | Instagram
アカウント【公式】福岡市
フォロワー:約5.9万人(2024年3月現在)
福岡市は福岡県の県庁所在地で、九州の北岸に位置し、約153.9万の人口をかかえています。
福岡市が運営している上記のアカウントでは、フィード投稿・リール動画を活用し、市内で撮影された自然風景や名産品などを紹介する投稿を行っています。
この投稿をInstagramで見る
上記では、桜の季節に合わせて、福岡県初の木造五重塔がある大圓寺を紹介しています。
季節のイベントに合わせた投稿は、フォロワー以外からのリーチも図ることができるため、とても有効な手段です。
移住を検討中の方のみならず、様々な層のユーザーに福岡市について知ってもらうきっかけ作りをできるような投稿となっていることが分かります。
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
一方、上記の投稿では、福岡市で活動を行っている方に焦点を当てたインタビューをフィード投稿としてまとめています。
インタビューした方の写真と共に、ご本人の思いやこだわりなどをテキストを使用して画像に仕上げ、記事感覚で楽しめるコンテンツを制作しています。
上記のように福岡市で仕事をしたり夢を実現している方を紹介することで、市内での有意義な暮らしを想像させ、地域移住のメリットを提示することができます。
福岡市のInstagramのように、幅広い層に向けて種類の違う投稿を行うことで、フォロワー増加を図りながらもしっかりと地域移住を促せることが伺えました。
葉山町(神奈川県三浦郡葉山町)
次にご紹介する地方への移住を上手く促している自治体のInstagramアカウントは、葉山町(神奈川県三浦郡葉山町) です。
画像:@hayama_official | Instagram
アカウント:葉山町(神奈川県三浦郡葉山町)
フォロワー:約3.8万人(2024年3月現在)
葉山町は三浦郡に属する町で、 現在、郡内唯一の自治体となっています。
1894年、葉山町内の一色海岸に皇室の別荘である葉山御用邸がつくられたことで、高級別荘地・住宅地として一気にその名前を知られることとなりました。
Instagramアカウントでは、葉山町の様々な風景を投稿を行っています。
また、Instagram上では#葉山歩き のハッシュタグが付いたユーザーからの写真を募集しています。
採用された写真は町の写真展に採用されるという仕組みを作ることで、ユーザーの投稿を訴求し、葉山町についての認知拡大を図っていることが分かります。
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
上記では、#葉山歩き のハッシュタグを使用して葉山町の風景を映したリール動画の投稿を行っています。
テロップ挿入や質のいい画像を用いた動画作成を行っており、コンテンツとして完成度が高いことが伺えます。
加えて、Instagramのリール動画上で人気の楽曲を使用することで多くのユーザーへのリーチを狙っており、Instagramの活用がとてもうまいことが分かります。
1つの町でありながら2024年3月時点で3.8万人ものフォロワーを保有している理由が分かりますね。
ええじゃろ広島【広島県公式】
次にご紹介する地方への移住を上手く促している自治体のInstagramアカウントは、ええじゃろ広島【広島県公式】です。
アカウント:ええじゃろ広島【広島県公式】
フォロワー:約1.9万人(2024年3月現在)
上記のアカウントは、「元気、美味しい、暮らしやすい」というキャッチコピーを掲げて広島県が運営しているInstagramアカウントです。
広島県の方言を用い、「ええじゃろ〜」と言いたくなるものを紹介・募集するアカウントとして、"ええじゃろ広島"というアカウント名を起用しています。
地域の名称のみを使用したアカウント名よりも親近感が湧きやすく、キャッチ―さからアカウントを認知してもらいやすいといった効果が見込めます。
この投稿をInstagramで見る
上記の投稿では、広島県について知ってもらいながらもユーザーが楽しめるコラムのようなコンテンツとして"広島弁あるある"を紹介しています。
コメントには県民・他の地域のユーザー両者から共感や関心の声が集まっており、多くの層が楽しめるコンテンツとなっていることが分かります。
キャプションでは、缶詰・ジャム類を製造している広島県竹原市に本社を置く食品会社「アヲハタ」とコラボキャンペーンを企画しているということ・フォロー&コメントで応募できるということを記載し、アカウントへの流入を促しています。
この投稿をInstagramで見る
上記では、#ええじゃろ広島の夏2023"と題して、広島で撮られた夏を感じられる写真を募集したコンテストを行っていました。
上記のようなコンテストを開催することで、
・広島県民とのコミュニケーションを図る効果
・写真を見てもらうことで県民以外のユーザーから広島の魅力を知ってもらえる効果
・フォトコンテストをきっかけに広島県内への訪問を訴求する効果
・Instagramアカウントが盛り上がる効果
など様々な効果を期待することができます。
ユーザー参加型のキャンペーンは是非活用していきたい方法ですね。
くらしき移住定住推進室【公式】|岡山県倉敷市
続いてご紹介する地方への移住を上手く促している自治体のInstagramアカウントは、くらしき移住定住推進室【公式】|岡山県倉敷市 です。
画像:@kurashiki_de_kurasu | Instagram
アカウント:くらしき移住定住推進室【公式】|岡山県倉敷市
フォロワー:3546人(2024年3月現在)
岡山県倉敷市が運営している"くらしき市移住定住推進室"では、移住や定住を促進するための様々な取り組みを行っています。
"くらしき市で暮らす隊" といったチームを作りInstagram講座を開設したり、移住に関する情報を提供するセミナーの開設も行っています。
投稿では、
①移住の際に役立つ支援の情報
②倉敷市の名産やスポットなどの魅力情報
③移住者の声を知ることができるインタビュー
の3種類の投稿を順番に行っています。
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
上記では、くらしき市へ移住までの流れや・移住者のリアルな声など、移住する際の不安を解消できる情報を、画像とキャプション内で詳しく解説・紹介しています。
都心での生活と比較した際のメリットとなる情報を提供することで、移住を検討中のユーザ―にアプローチできるような内容となっています。
この投稿をInstagramで見る
一方、上記のように倉敷市の魅力を伝える投稿は、移住検討中のユーザ―に限らず多くの層に倉敷市を知ってもらう効果があります。
くらしき移住定住推進室のアカウントのように、ターゲットごとに分けた情報発信を一定のバランスで行いながら地域の魅力を訴求・移住や定住に特化した投稿の両方を行っていくことは、とても上手いInstagramの活用法であると言えますね。
いいけん、島根県【公式】
最後にご紹介する地方への移住を上手く促している自治体のInstagramアカウントは、いいけん、島根県【公式】です。
画像:@iiken_shimaneken | Instagram
アカウント:いいけん、島根県【公式】
フォロワー:2573人(2024年3月現在)
島根県が運営している上記のアカウントでは、「自分らしく、心地いい生き方を提案」というテーマで、島根県での暮らしにまつわる情報を発信しています。
フィード投稿の紹介を種類別に分けてストーリーズで行い、投稿を閲覧してもらうための工夫を行っている点もポイントです。
この投稿をInstagramで見る
投稿では、実際に移住を行った方へのインタビューを幅広く行っています。
結婚生活や事業立ち上げ、地域の人々とのコミュニケーションについてなど多義的な分野からリアルな声を紹介することで、様々な理由から移住を検討している方に対して島根県での生活のメリットを提案しています。
自分と同じ環境や理由で移住を行った方の声を知ることで親近感や安心感を感じられる効果があるため、インタビュー投稿を多く投稿することはとても有効なアプローチです。
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
一方、上記のような投稿では、交通事故発生数の少なさや合計特殊出生率といった、島根県で暮らすことのメリットとなる数字のデータをまとめています。
サムネイルとなる1枚目画像に大きく数字を出すことでインパクトを出し、ユーザーに投稿への興味を持ってもらう効果を期待できます。
また、データに基づく情報訴求は移住検討中のユーザ―にも説得感を感じてもらうことができるため有効なアプローチです。
"いいけん、島根県"のアカウントのように、働く際や子育てを行う際・趣味の時間を楽しむ際など暮らしを行う上での不安を解消できる内容を発信するのは、ターゲットに直接的にアプローチできる方法であると言えますね。
まとめ
以上、地方への移住を上手く促している自治体のInstagramアカウント5選をご紹介していきましたが、いかがでしたか。
絞られたターゲットへアプローチするようなアカウント運営を行う際は、有益な情報発信を行いながらも、幅広いユーザーに楽しんでもらうことのできるコンテンツ制作も並行して行っていくことで、アカウントの認知を広げていくことが必要であるということが分かりました。
フィード投稿だけでなくストーリーズやリール動画を活用することで、ぜひご自身のアカウントを盛り上げていきましょう。
Instagram運用に力を入れていきたい際はぜひご参考にしていただけますと幸いです。
また、SNSでのアカウント運用にお悩みの企業のSNSご担当者様は、下記フォームからお気軽にお問い合わせください!
インスタラボ編集部の公式記事。
支援実績11,000件、最大2.6億リーチ可能なFind Model(ソーシャルワイヤー株式会社)が運営しています。
ILライター:M.N・Y.O・T.S・R.S・K.Mの5名で運用。
▼関連記事
▼おすすめ資料をダウンロードする