
近年、ファッション業界が活気を取り戻し、大きな盛り上がりを見せているのをご存じでしょうか。
2024年には、ユニクロやしまむら、アダストリアといった大手衣料品メーカーが過去最高業績を達成し、業界全体の市場規模もコロナ禍以前の水準を上回るまで回復しています。
この好調を支える重要な要素の一つが、SNSを活用したマーケティング戦略です。
そこで本記事では、「【2025年版】ファッション業界のSNSマーケティング成功事例」と題し、特に注目すべき企業のSNSマーケティング施策とその成功ポイントを分かりやすく解説します。
これからSNSアカウントの開設を検討している方や、現在運用中の企業担当者様にとって、すぐに実践できるヒントが満載ですので、ぜひ最後までご覧ください。
※本メディアの掲載事例は、弊社で取り扱っている事例以外にも他社様の事例もご紹介しております。詳細は各URLをご確認ください。
目次
ファッション業界におすすめのSNSマーケティング施策
まずは、ファッション業界におすすめのSNSマーケティング施策として、
- 公式アカウント運用
- インフルエンサーマーケティング
- SNSキャンペーン
- SNS広告
4つの施策のメリットやポイントを解説します。
公式アカウント運用
まず基本となるのが、公式アカウントの運用です。自社のSNSアカウントは、企業が顧客と直接繋がり、ブランドの世界観や商品の魅力を伝えるための重要な基盤となります。
主なメリットとしては、
- 低コストで情報発信を始められること
- 画像や動画で商品の魅力を視覚的に伝えられること
- (コメントなどを通じて)顧客と気軽にコミュニケーションが取れること
- 顧客のリアルなニーズを直接把握できること
などが挙げられます。
また、公式アカウント運用の成功の鍵は、自社のターゲット層に合ったSNSを選ぶことにあります。
ビジュアル訴求に強いInstagram、拡散力のあるX(旧Twitter)、動画で詳細を伝えられるYouTubeなど、各プラットフォームの特性を理解することで、戦略的に活用しましょう。
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インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングも非常に効果的な施策です。
SNSで多くのフォロワーを抱えるインフルエンサーを起用することで、企業発信だけでは届かない層へ効率的に情報を届けることができます。
ユーザー目線のリアルなレビューは高い共感と信頼を獲得しやすく、PR投稿がさらなるUGC(ユーザー生成コンテンツ)を誘発することも期待できるでしょう。
そしてインフルエンサー施策を成功させるには、自社ブランドと親和性の高いインフルエンサーを選定することが大切です。
「フォロワー数」だけでなく、「エンゲージメント率」「フォロワー層」「投稿の世界観」などを総合的に分析することで、最適なPRパートナーを起用することができるでしょう。
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SNSキャンペーン
フォロワー獲得やUGC(ユーザー生成コンテンツ)の創出を目的とする場合に、特に効果的なのがSNSキャンペーンです。
プレゼント企画などが代表的で、応募条件に「フォロー」や「ハッシュタグ投稿」などを設定することで、フォロワーの増加やUGCの創出を直接的に促すことができます。
そして成功のポイントは、企業本位の宣伝に終始するのではなく、ユーザーが「参加したい」と感じる魅力的な企画にすること。
参加するメリットを明確に提示することで、ユーザーによる自発的な情報拡散が期待できるでしょう。
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SNS広告
SNS広告は、オーガニック投稿(通常の投稿)だけではリーチできない層へ、的確に情報を届けるための強力な手段です。
年齢、性別、興味関心などでターゲットを精密に設定できることに加え、
- 「期間限定」や「数量限定」といった希少性をアピールする
- 季節のイベントやトレンドに合わせた商品を周知させる
など、目的に応じて多様なアプローチが可能です。
特に近年では、インフルエンサーの投稿を広告として配信する「パートナーシップ広告」が、その信頼性の高さと質の高いコンテンツで大きな成果を上げています。
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ファッション業界のSNSマーケティング成功事例
ここからは、ファッション企業のSNSマーケティング成功事例を見ていきましょう。
- 公式アカウント運用の成功事例
- インフルエンサーPRの成功事例
- SNSキャンペーンの成功事例
- SNS広告配信の成功事例
上記4つの施策カテゴリに分けて、具体的な事例をピックアップして解説します。
公式アカウント運用の成功事例
まずは、公式アカウント運用の成功事例を2例ご紹介します。
GU(ジーユー) | Instagram
アカウント:GU(ジーユー) | Instagram
フォロワー:約166万人(2025年7月現在)
最初にご紹介するのは、ファストファッションブランド「GU(ジーユー)」の事例です。
GUのInstagramアカウントは、新作紹介やスタッフによるコーディネート提案、トレンドカラー特集など、ユーザーが日々のファッションの参考にできる実用的な情報を、多彩な切り口で発信しています。
上記は、期間限定価格のアイテムを紹介する投稿です。
「速報!」というテロップやレジの会計音といったインパクトのある音と映像で、情報の新鮮さと「お得感」を演出し、ユーザーの購買意欲を効果的に刺激しています。
また、動画の最後に「どのアイテムが気になる?」と問いかけることで、コメントを促し、ユーザーのニーズをリサーチするといった巧みなコミュニケーションも行われています。
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UNIQLO ユニクロ | YouTube
チャンネル:UNIQLO ユニクロ | YouTube
登録者数:約12.5万人(2025年7月現在)
続いては、日本を代表するアパレルブランド「UNIQLO(ユニクロ)」の事例です。
YouTubeでは、商品のCMやレビュー、人気ランキングなど、注目度の高い動画が投稿されています。
上記は、「エアリズムコットンオーバーサイズTシャツ」の魅力を15秒に凝縮したCM動画です。
様々な人物が次々と感想を述べるというテンポの良い構成で、視聴者を飽きさせません。また、余計な情報を削ぎ落としたシンプルな動画編集と、画面中央に配置された見やすいテロップにより、視聴者の意識が自然と商品に集中するよう設計されています。
さらに、概要欄に「#ユニクロ」などのハッシュタグを記載することで、関連動画からの流入を促すなど、YouTubeの特性を活かした基本的な施策も徹底されています。
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インフルエンサーPRの成功事例
次に、インフルエンサーを起用したPR施策の成功事例を2例ご紹介します。
Louis Vuitton | Instagra
アカウント:Louis Vuitton | Instagram
フォロワー:約5,603万人(2025年7月現在)
まずご紹介するのは、高級ファッションブランド「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」の事例です。
上記は、絶大な人気を誇るモデル・インフルエンサーの「ミチ(@mi0306chi)」さんを起用したPR投稿です。
この施策のポイントは、単に商品をPRするだけでなく、インフルエンサーの世界観とブランドイメージを高度に融合させている点にあります。ミチさんの持つ洗練された雰囲気と、ルイヴィトンの高級感が相まって、非常に質の高いクリエイティブが生まれています。
また、ミチさんがコメントの一つひとつに「いいね」で反応するなど、ファンとの丁寧なコミュニケーションも、投稿のエンゲージメントを高める上で重要な役割を果たしています。
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coca official staff | Instagram
画像:@coca_official_staff | Instagram
アカウント:coca official staff | Instagram
フォロワー:約5.3万人(2025年7月現在)
続いては、ファストファッションストア「coca」の事例です。
上記は、人気ファッション系インフルエンサーの「骨格ストレートちゃん(@style_straightchan)」さんによるタイアップ投稿です。
特に参考になるポイント点は、キャプション冒頭で「cocaの¥1,990で買えるイージーパンツが可愛すぎた件… 」と、結論(伝えたい情報)を全て述べていることです。
情報過多の現代において、ユーザーの興味を一瞬で引きつけるこの手法は非常に有効です。
また、キャプション下部に商品名と番号、自身のサイズ感を載せることで、ファンが実際に購入する際に探しやすくなり、試着した自分をイメージしやすくなります。
SNSキャンペーンの成功事例
続いて、SNSキャンペーンの成功事例をご紹介します。
ZOZOTOWN | Instagram
アカウント:ZOZOTOWN | Instagram
フォロワー:約24.9万人(2025年7月現在)
SNSキャンペーンの成功事例として、日本最大級のファッション通販サイト「ZOZOTOWN」の施策をご紹介します。
ZOZOTOWNでは、抽選で10名に1万円分のゾゾポイントが当たるプレゼントキャンペーンを実施しました。
参加方法は、
- ZOZOTOWN公式Instagramのフォロー
- 自身のアカウントでフィードもしくはリール投稿する(ストーリーズは対象外)
となっており、比較的参加しやすいことが特徴です。
ただし、応募条件として、
- 投稿内に【#zozotown】のハッシュタグをつける
- @zozotown をタグ付け
することが必須となっており、これによりUGC(ユーザー生成コンテンツ)の増加による認知度の拡大に繋がっています。
また、応募期間が明記されているため、ユーザーの即時的な行動を促す効果も期待できます。
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SNS広告配信の成功事例
最後に、SNS広告配信の成功事例をご紹介します。
冬スポ!!【公式】 | Instagram
画像:@fuyusupo_official | Instagram
アカウント:冬スポ!!【公式】 | Instagram
フォロワー:約1万人(2025年7月現在)
SNS広告の成功事例としてご紹介するのは、スキー・スノーボード用品の販売イベント「冬スポ!!」の事例です。
こちらは、「Find Model」が企画・実施したSNS広告配信施策で、スノーボード系インフルエンサー「梅野 航希(@k0oooo0ki)」さんを起用しました。
この施策では、まず梅野さんが実際にイベントを訪れる様子をリール動画でPR。会場の雰囲気やお得な情報を、インフルエンサーならではのリアルな視点で伝えています。
そして、この質の高い投稿をパートナーシップ広告として配信しました。
インフルエンサーのフォロワー以外にも広くリーチさせることで、12万以上のサイト遷移を獲得し、イベントの集客に大きく貢献しました。
なぜこの施策がこれほどの成果を上げたのか、その詳細な分析や具体的な運用ポイントについては、以下の記事で詳しく解説していますので、是非合わせてご覧ください。
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まとめ
本記事では、2025年最新のファッション業界のSNSマーケティングについて、事例やポイントを解説しました。
今やSNSは単なる情報発信ツールではなく、
- インフルエンサーを通じたトレンドの創出
- ユーザー参加型のキャンペーンによるUGCの拡散
- ターゲットに的確にリーチするSNS広告
など、その活用法はますます多様化しています。
今回ご紹介した成功事例に共通しているのは、各SNSの特性を深く理解し、自社のターゲット層に響くコミュニケーションを戦略的に行っている点です。
最新ノウハウを駆使したインフルエンサーマーケティングやSNS運用でお困りの際は、「Find Model」まで、ぜひお気軽にご相談ください。
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