
画像 : YouTube Will Enable Brands to Post Opportunities for Creator Collaboration
YouTubeは、企業(ブランド)がクリエイターとのコラボレーション機会を直接募集できる新機能「Open Call」を発表しました。これにより、クリエイターは自身の活動スタイルに合った企業案件を見つけやすくなり、企業側も自社製品やサービスに最適なクリエイターと効率的に提携できるようになります。
企業とクリエイターの新たな出会いの場「Open Call」とは?
画像 : YouTube Will Enable Brands to Post Opportunities for Creator Collaboration
この新機能は、YouTubeの企業向けプラットフォーム「BrandConnect」内で提供されます。具体的な仕組みは以下の通りです。
- 企業が案件を公募
ブランドは、プロモーションしたい製品やサービスの概要、希望する動画の方向性などを「クリエイティブブリーフ(制作要項)」として提示し、コラボレーションしてくれるクリエイターを公募します。 - クリエイターが応募
公募案件を見たクリエイターは、その要項に沿って自身のアイデアを盛り込んだPR動画を制作し、応募します。 - 企業が採用し、プロモーションに活用
ブランドは、応募された動画の中からイメージに合うものを選択。採用された動画は「パートナーシップ広告」として有料プロモーションに活用され、クリエイターは新たな収益を得ることができます。
YouTubeはこの機能について、
“Open call gives creators of all sizes the opportunity to pursue new relationships with brands. And brands can lean on the relevance and trust of YouTube creators to get more from their social strategy on YouTube.”
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「『Open Call』は、あらゆる規模のクリエイターにブランドとの新しい関係を築く機会を提供します。一方、ブランドはYouTubeクリエイターが持つ視聴者との信頼関係を活用し、マーケティング戦略をさらに効果的なものにできます」
引用 : YouTube Will Enable Brands to Post Opportunities for Creator Collaboration
と述べています。
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ショート動画時代に対応するYouTubeの戦略
この動きの背景には、TikTokをはじめとするショート動画の人気拡大があります。ショート動画には特有の表現方法やトレンドがあり、企業が自社だけでその文化を再現するのは容易ではありません。そのため、多くの企業が影響力のあるクリエイターと提携し、そのクリエイターのファン層に自然な形でアプローチする手法を重視するようになっています。
YouTubeは「Open Call」以外にも、
- Shortsクリエイターがブランドに提携を提案できる機能
- Googleの最新技術を活用し、企業が最適なクリエイターを見つけやすくする「インサイト・ファインダー」(現在ベータ版)
といったツールを拡充しており、プラットフォーム全体で企業とクリエイターのマッチングを強化する姿勢を鮮明にしています。
これらの取り組みは、クリエイターにとっては収益化の選択肢を増やし、活動のモチベーションを維持することに繋がります。YouTubeにとっては、クリエイターエコシステムの活性化を促し、「クリエイターが最も稼げるプラットフォーム」としての地位を盤石にするための重要な一手と言えるでしょう。
「Open Call」は現在、一部の広告主向けに提供が開始されており、今後順次対象を拡大していく予定です。この機能が、今後のクリエイターと企業のコラボレーションの形を大きく変えていくかもしれません。
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