YouTubeでは、他のユーザーの投稿の一部を切り抜いてショート動画を作成する「リミックス」機能が公開されています。
リミックス機能が登場したことにより、動画コンテンツ制作の難易度が下がり、お気に入りの動画やYouTubeチャンネルを拡散しやすくなりました。
そこで今回この記事では、YouTubeショートのリミックス機能の使い方や注意点を分かりやすく紹介・解説していくので、ぜひ今後のYouTubeを使ったコンテンツ制作にお役立てください。
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目次
YouTubeショート「リミックス」機能とは?
まずはYouTubeの「リミックス」機能の概要を簡単に解説します。
「リミックス」とは
「リミックス」とは、YouTube動画やYouTubeショートのワンシーンを切り抜いて、独自のショート動画=リミックスを作成する機能です。
作成されたリミックスには、元のオリジナル動画のURLリンクが表示されるため、お気に入りの動画やYouTubeチャンネルを拡散しておすすめしたい場合に便利な機能となります。
また、リミックスには以下の3つの作成方法があります。
- 動画を切り抜いて使用する
- 動画を背景に使用する
- 音声を切り抜いて使用する
上記3つの作成方法によって、リミックスの完成形も異なります。
「リミックス」の最大尺は15秒
リミックス機能で作成される動画の最大尺は15秒になります。
また、前述した3つの作成方法によって素材の使用箇所と使用時間が異なります。
動画を切り抜いて作成する場合
動画を切り抜いてリミックスを作成する場合は、YouTubeショートまたは通常動画から5秒まで範囲を選択して「リミックス」の冒頭に使用することができます。
残りの尺は、独自に映像を撮影して追加することになります。
例)他のユーザーの動画から4秒間を切り抜いた場合
→残りの後半11秒間で動画を撮影して追加することができます。
動画を背景に使用して作成する場合
動画を背景に使用してリミックスを作成する場合は、YouTubeショートまたは通常動画から15秒まで範囲を選択して「リミックス」全体の背景に使用することができます。
背景に使用する場合には、独自に撮影した映像を前景に表示させることになり、クリップの追加はできません。
例)他のユーザーの動画から13秒間を切り抜いて背景にした場合
→13秒間の動画を撮影し前景に表示させることができます。
音声を切り抜いて作成する場合
音声を使用してリミックスを作成する場合は、YouTubeショートまたは通常動画から15秒まで範囲を選択して「リミックス」全体の音声として使用することができます。
映像素材そのものは、独自に映像を撮影、またはあらかじめ用意したクリップ(=動画素材)を追加することになります。
例)他のユーザーの動画から15秒間の音声を切り抜いて使用する場合
→15秒間の動画を撮影、またはクリップを追加することができます。
モバイル版アプリで利用可能
2023年現在、「リミックス」機能はモバイル版アプリにのみ搭載されており、Web版のYouTubeでは使用することができません。
モバイル版アプリであれば、Android版/iOS版ともに利用可能です。
また、リミックス動画の作成・アップロードはYouTubeアプリのみで完結します。
YouTubeショート「リミックス」機能の使い方
ここからは、実際に「リミックス」の使い方について、以下の3パターンに分けて作成手順を解説していきます。
- 動画を切り抜いて使用する
- 動画を背景に使用する
- 音声を切り抜いて使用する
また、前提としてリミックスを投稿するためにはYouTubeチャンネル(ブランドアカウント)が必要になるため、まだチャンネルを開設していない方は、ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。
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【初心者必見】今更聞けないYouTubeのチャンネル開設方法完全版2021
「リミックス」の作成手順
全てのパターンにおいて、まずはリミックスに使用したい動画を表示させ、「リミックス」を選択。
- サウンド(音声の切り抜き)
- 切り抜き(動画を切り抜いて冒頭に使用)
- グリーンスクリーン(動画を切り抜いて背景に使用)
の中から使用したい作成方法を選択します。
切り抜き(動画を切り抜いて冒頭に使用)を選択の場合
選んだ動画から、リミックスに使いたいシーンを5秒間以内で範囲選択し「次へ」から進みます。
動画の撮影画面が表示されるので、残りの秒数分の動画を撮影します。
撮影が完了すると編集ページが表示され、
- テキストやナレーションの挿入
- 挿入するタイミングの編集
- フィルタによる画像の加工
を行うことができます。
編集が完了したら「次へ」から進みます。
作成したリミックスのタイトルを入力し、視聴者層を設定。
最後に「アップロード」すれば完了です。
※視聴者層の選択については、子供に対して適切な内容がどうかを判断した上で設定しましょう。
グリーンスクリーン(動画を切り抜いて背景に使用)を選択の場合
選んだ動画から、リミックスの背景に使いたいシーンを15秒間以内で範囲選択し「次へ」から進みます。
続けて前景動画の撮影画面が表示されるので、範囲選択した動画を背景に撮影します。
撮影した後の流れは、切り抜き(動画を切り抜いて冒頭に使用)を選択の場合と同様です。
サウンド(音声の切り抜き)の場合
選んだ動画から、リミックスに使いたいサウンド(音声)のシーンを15秒間以内で範囲選択し「完了」を選択します。
範囲選択した音声に使いたい映像素材を、クリップから「追加」、または「撮影」します。
また、サウンド(音声の切り抜き)の場合には、撮影時に右側に表示されるメニューバーから、
- エフェクトフィルター
- 倍速撮影
- タイマー
- レタッチ
などを加えることができます。
クリップから「追加」、または「撮影」した後の流れは前述した2つのリミックス作成手順と同様です。
どのリミックスの作成手順も非常にシンプルで、時間をかけずに簡単に作成することができるので、ぜひ実際に試してみてくださいね!
YouTubeショート「リミックス」機能の3つの注意点
最後に、「リミックス」機能を使う上で知っておきたい3つの注意点を解説していきます。
著作権に関する項目なども含まれているので、事前に確認しておきましょう。
リミックス作成されたショート動画の著作権はオリジナルコンテンツの所有者に帰属する
リミックス動画の著作権は、使用されたオリジナルコンテンツの所有者のものになります。
リミックス機能は、あくまでおすすめ動画・チャンネルのシェアを目的としているため、著作権は元の動画の所有者に帰属します。
二次利用による著作権トラブルを避けるためにも、利用する前にしっかりと理解しておきましょう。
オリジナルコンテンツの所有者はリミックスの使用を制限することができる
これまではユーチューバーによって、「切り抜き推奨 or 禁止」などを概要欄や動画内で公表しているケースが一般的でしたが、「リミックス」の使用に関しては、オリジナルコンテンツの所有者の方で設定可能になっています。
そのため、配信元がリミックス機能を許可していない動画には「リミックス」の作成ボタンが表示されず、切り抜き動画を作成することはできません。
また、リミックスの作成後に配信元が動画を削除したりリミックスを拒否した場合、作成したリミックス動画も削除されます。
なお、通常の切り抜き動画の扱いについてはこれまでと変わりませんが、引き続き動画の所有者の発表を確認、許可を取った上で作成するようにしましょう。
リミックスを作成するとオリジナルコンテンツの所有者に通知が届く
YouTubeショートでリミックスを作成すると、オリジナルコンテンツの所有者に対して1日1回、週3回を上限に通知が届きます。
そのため、リミックス機能を使う際には配信元のクリエイターが不快に感じるようなコンテンツを作らないように注意しましょう。
まとめ
本記事では、YouTubeショートの「リミックス」の使い方や注意点をご紹介してきました。
動画をイチから作るよりも手軽にコンテンツを作成することができるため、推しのユーチューバーがいる場合などには、ぜひリミックスを活用して応援してみてはいかがでしょうか。
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