Instagramでは、写真や動画での投稿に加え、リール機能が話題となっています。
Instagramリールとは、動画に音楽やエフェクトを使用したエンタメ性の高いショートムービー共有機能です。
通常の投稿と同じようにいいね・コメント・シェアも可能で、フォロワー以外のユーザーにも積極的に表示されるため、多くの人々がInstagramリールへ投稿したり、閲覧しています。
そんな中、Instagramリールを使用した広告配信機能が新しく加わり多くの企業から注目が集まっています。
新しい広告により、今までよりさらに多くのユーザーへ自社の広告を見てもらえる可能性が高まります。
今回はそんなInstagramリール広告について紹介していきます。
「リール」の作り方を動画でわかりやすく解説▼
目次
Instagramのリール広告とは
それでは、Instagramリール広告について説明していきます。
そもそもInstagramリールとは
そもそもInstagramリールとは何なのか紹介しておきましょう。
Instagramリールは、動画に音楽やエフェクトを組み合わせて作る15~60秒の縦型の動画を投稿することのできる機能です。
Instagram画面の下のタスクバー中央の"リール”キーから閲覧することができ、投稿やストーリーズでシェアすることも可能になっているため多くの人々の目に留まりやすい人気の機能の一つとなっています。また、投稿同様にいいねやコメント、共有機能も含まれています。
大きな特徴は自分のフォロワー以外にも表示されやすい点です。
Instagramで一般的なフィード投稿やストーリーズ投稿は基本的にフォロワーに表示される機能ですが、Instagramリールはフォロワー以外にも積極的に表示され、時にはフォロワー数の数十倍を超える再生数を獲得することもあります。
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Instagramリール広告とは
リールの説明を踏まえたうえで、今回のメインである"Instagramリール広告”について紹介していきます。
リール広告とは、先述のInstagramリールの投稿と投稿の間に挿入される広告のことです。
画像:Instagramリール広告のご紹介: ビジネスを拡大して新規顧客にリーチする:Facebook for Business
Instagramリール同様にいいねやコメントの機能が搭載されているだけでなく、動画内で宣伝されている商品やサービスについての詳細をボタン一つですぐに知ることができます。
スマホ全画面のダイナミックな動画で商品を訴求できるため、ユーザーに商品の魅力を伝えやすい特徴があります。
また、他のリール投稿と投稿の間に挿入されるため広告臭を押さえた広告配信が可能で、従来の広告に比べてユーザーが違和感を感じにくい点が大きな特徴です。
Instagramのリール広告のメリット
次にInstagramリール広告のメリットについて紹介していきます。
フォロワー以外の多くの人にも見てもらえる
Instagramリール同様、Instagramリール広告ではユーザーが閲覧したい動画の選択や検索をする形式とは異なり、Instagramのアルゴリズムに沿った動画がユーザーのもとに配信されるため制限なく幅広い人々に自身のInstagramリールを閲覧してもらうことができます。
全画面の動画でダイナミックに訴求できる
Instagramリール広告はスマートフォンの画面いっぱいにクリエイティブな動画を表示させることができるため、ユーザーの興味をひきやすいポイントがあります。
また、BGMやARエフェクトなど目を引きやすい編集も可能なため、エンタメ性を追加した広告配信ができる点も大きなメリットです。
詳細なターゲティングをした上で広告配信できる
Instagramは世界最大の実名制SNSである「Facebook」と連携した広告配信が可能です。
年齢、性別、職業、地域、興味関心、ライフステージなど、さまざまな要素から自社のターゲットとなる層にターゲットを絞って広告配信ができるため、無駄な広告表示を抑えることができ、費用対効果の向上につながります。
Instagramリール広告の表示される場所
次に実際にInstagramリール広告が表示される場所について紹介していきます。
リールタブ
Instagram下のタスクバー中央に位置している"リールタブ”をタップするとInstagramリール広告を見つけることができます。
画像:Instagramリール広告のご紹介: ビジネスを拡大して新規顧客にリーチする:Facebook for Business
下から上にスワイプすると次のリール動画が表示されます。
スマホ全画面で表示されるためインパクトが大きく、キャッチーな広告コピー・動画像・BGMにより、視覚と聴覚へフルに訴えかける広告の配信ができます。
発見タブ
Instagram下のタスクバーの虫メガネマークの"発見タブ”をタップすると、Instagramが自動的に選んだあなたへのおすすめ投稿の一覧が表示されます。
その中に、Instagramリールが掲載されている枠を見つけることができ、Instagramリール広告もあわせて閲覧することができます。
画像:発見タブ|Instagram
Instagramの発見タブは、ユーザーの閲覧履歴に応じておすすめ投稿が表示される仕組みのため、より自社ブランドと親和性の高いユーザーに広告を見てもらえます。
フィード
ホーム画面のフィード内でも、Instagramリール広告が表示されます。
フィードの投稿と投稿の間に表示されるため、"リールタブ"や"発見タブ"を見ていない人にもリール広告を見てもらうことができます。
Instagramリール広告の設定手順
最後に、Instagramリール広告の設定手順について簡単に紹介します。
Instagram広告を作成する流れで、Instagram内のどこに広告を表示させるかを選択する項目で“Instagramリール”を選ぶイメージになります。
- 広告マネージャーを開き[+作成]を選択します。
- 広告の目的を以下の中から選択します。
1. コンバージョン
2. リーチ
3. トラフィック
4. 動画の再生数アップ
5. ブランドの認知度アップ
6. アプリのインストール- 広告を通常通り作成し、キャンペーンの詳細、予算と掲載期間、オーディエンス、最適化と配信を設定します。
- [配置]オプションで[手動配置]を選択します。
- [配置]で[ストーリーズ]の横にあるドロップダウンを選択し、[Instagramリール]の横にあるチェックボックスをオンにします。
- コールトゥアクションを選択して広告の作成を完了します。
Instagram広告は、反応のよい広告配信場所を自動的に選んでくれる特徴があるので、まずはリールだけでなく他の配信面も選択しておきどのように最適化されるかを見ておくとよいでしょう。
なお、Instagramリール広告を活用するには、Instagramのガイドラインに沿っている必要がありますので、必ず確認しておきましょう。
リール広告の出稿方法
リール広告の出稿規定は以下の通りです。
- ファイルタイプ: MP4、MOV
- 解像度: 500 x 888ピクセル以上
- 推奨アスペクト比 9:16
- 最大ファイルサイズ 4GB
- 推奨解像度 1,080px×1,920px
- 動画の長さ 60秒以内
- 動画キャプション 無しでも可
- 音声 無音可
- メインテキスト 72文字以内
動画キャプションや音声は入れなくても作成可能ですが、広告として注目されることを考えるとどちらも必須と言えます。
リール広告の効果測定で見るべきポイント
下記の関連記事にもあるように、Instagramの分析には「Instagramインサイト」と呼ばれる公式の無料分析ツールを使用することが可能です。
リールのインサイトでは
- リーチしたアカウント数
- 再生数
- いいね!数
- コメント数
- シェアされた数
- 保存された数
を確認することができます。
さらに、フォロワーや非フォロワーに対して、リーチに貢献している投稿フォーマットも確認できます。
リール広告においてはどの項目も重要ですが、現状の情報ではリーチしたアカウント数・再生数・いいね!数が指標となるでしょう。
ただ現状、通常投稿などのインサイトで見ることができる「ウェブサイトのタップ数」は、リール投稿のインサイトには現れません。
今後導入される可能性も高いので、常にチェックしておきましょう。
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リール広告の制作時におさえるべきポイント
最後に、リール広告を制作する際に気を付けておきたいポイントをご紹介いたします。
リピート前提の動画を作成する
リールはストーリーと異なり、スワイプしない限りはリピートで流れ続ける仕様となっています。
そのため、何度もリピートして見たくなるようなリール作りが必要です。
リピート再生により動画の表示時間が長くなり、ユーザーはその間にいいね!を押したりLPに遷移したりといったアクションを起こす可能性が高くなるのです。
上記のような作業をされたリールは拡散される可能性も高くなるので、何度も見たくなる、リピートしても違和感のない動画を作成しましょう。
もしそういった動画を作成するのが難しい場合は、まずは現在バズっているリール動画を参考にしてみるのはいかがでしょうか?
リール動画の中には100万回以上再生されているものもあり、そういった動画にはノウハウが隠されているはずです。
投稿動画の世界観を統一する
インスタグラマーは他のSNSと比べておしゃれな人が多く、世界観を統一して投稿している場合がほとんどです。
広告前提の企業アカウントの場合も同様で、世界観を統一した動画、音楽を使用したリール広告は好感を持たれます。
ゴテゴテしているフォントやテンションの高すぎる音声などはInstagram視聴者の求めている世界観と異なる可能性が高く、早々にスワイプされる可能性が高いので注意しましょう。
Instagram推奨の「おすすめに表示されやすい動画」を目指す
Instagramの公式Q&Aに「Instagramにはどのような種類のリール動画が表示されますか。」という質問が載っています。
上記サイトによると、おすすめのリール動画になりやすくなるのは以下の条件をより多く満たしているものです。
- 幅広いオーディエンスに面白いと感じてもらえる可能性がある
- 創造力をかき立てるものである(例: 他の利用者が参加できる新しいトレンドを作る)
- リールの音源ツールを使用してInstagramミュージックライブラリの曲またはオリジナル音源を追加している
- 縦向きで撮影されている
- コミュニティに関連のある有意義な出来事を表現している
- 多様なバックグラウンドや考え方を持つクリエイターの作品である
さらに、表示されにくくなる条件も記載されています。
- ぼやけている、低解像度である、枠線、ロゴまたはウォーターマークがある、画像の大部分がテキストで覆われている
- オリジナルの動画ではない
- 政治問題を扱っている、または政治家や政党、政府関係者(またはその代理人)によって作成されている
- Facebookのコミュニティガイドラインへの違反(例: ヘイトスピーチや過度な暴力描写を含む)やおすすめに関するガイドラインへの違反がある
上記の点に注意して、リール動画を作成しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はInstagramリール広告についてご紹介しました。
今話題のInstagramリールでは、さまざまな魅力的で印象的な動画が多く配信されています。
個人の配信だけでなく広告としての配信も可能となったのでぜひこの機会に、今回の記事を参考にInstagramリール広告を作成する際に役立ててみて下さい。
「リール」の作り方を動画でわかりやすく解説▼
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