
最近では、商品やサービスの購入・利用を検討する際に、SNSを情報収集の主要なツールとして活用するユーザーが増加しています。
また、インフルエンサーの影響力を活用した「インフルエンサーマーケティング」は、ファンの獲得や購買促進のための重要な戦略として広く認識されるようになりました。
そこで本記事では、SNSコンテンツの中でも特に人気の高い「美容」・「コスメ」ジャンルに焦点を当て、美容・コスメブランドによるインフルエンサーマーケティングの成功事例を取り上げます。
Instagram、YouTube、X(旧Twitter)それぞれの事例を取り上げていますので、今後のSNSマーケティングにぜひお役立てください。
※ インスタラボの掲載事例につきましては、弊社で取り扱っている事例だけではなく、他社様の素敵な事例もご紹介させて頂いております。ぜひ詳細はURLなどをご確認ください。
目次
美容・コスメブランドのインフルエンサーマーケティング成功事例【Instagram編】
それでは早速、美容・コスメブランドのインフルエンサーマーケティング成功事例をご紹介していきます。
まずは、Instagramで実施されたインフルエンサーマーケティングの成功事例を見ていきましょう。
Dyson(ダイソン)
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はじめにご紹介するのは、家電ブランド「Dyson(ダイソン)」と、ファッションモデルの「ihara aoi」さんによるタイアップ事例です。
ihara aoi(伊原葵)さんは、ファッション雑誌でも表紙を務めた経験があるほか、ご自身の写真集も発売されており、同世代の女性を中心に多くのファンを抱えるインフルエンサーです。SNSでは、美容・ファッション・旅行に関する情報を発信されています。
インフルエンサーマーケティングのポイント解説
タイアップ投稿では、Dyson(ダイソン)の定番商品の一つでもある「ヘアドライヤー」を紹介。"朝の準備"をテーマにしたリール動画で、実際にヘアドライヤーを使用する場面を収めています。
日常のルーティーンとして自然な流れで商品を登場させており、広告感を感じさせないPRを実現していますね。
また、キャプションには、「朝晩Dyson Supersonic Shineヘアドライヤーにお世話になってます」「発売からリアルに愛用していて、お気に入りなのでみんなも参考にしてみてー♡」とあり、普段から愛用していることが、訴求力を高めるポイントになっていました。
ANEESA(アネッサ)
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続いてご紹介するのは、日焼け止めブランド「ANEESA(アネッサ)」と、コスメ・美容系インフルエンサー「とみりーRISA SATO」さんによるタイアップ事例です。
とみりーさんは、日本化粧品検定1級も保有する豊富な知識と美容情報で人気のコスメ系インフルエンサーです。
お二人のお子さんを育てるママインフルエンサーでもあり、幅広い世代の女性から支持を集めています。
インフルエンサーマーケティングのポイント解説
タイアップ投稿では、ANEESA(アネッサ)の看板商品である日焼け止め「デイセラム」をPRしていました。
子供と外で過ごす際の日焼け問題にフォーカスしており、悩みを解消できるアイテムとして、商品のメリットを上手くアピールしています。
また、動画にお子様と遊んでいる映像を取り入れているほか、キャプションで「全ママさんに推せる商品です」と紹介しており、子育て中のユーザーにピンポイントで訴求している点もポイントです。
日焼け止めは世代やライフスタイル問わずニーズがある商品ですが、今回の事例では、インフルエンサーが訴求力を発揮しやすい層を狙って、共感性の高いPRコンテンツでアプローチしている点が非常に参考になるでしょう。
LA ROCHE-POSAY(ラロッシュポゼ)
続いてご紹介するのは、フランス生まれの敏感肌のためのスキンケアブランド「LA ROCHE-POSAY(ラロッシュポゼ)」と、美容家インフルエンサーの「megumi_kanzaki」によるタイアップ事例です。
Megumiさんは、美容アイテムの特徴や使用時のポイントに焦点を当てた、参考になる発信内容で幅広い世代の女性から指示を集めています。
リール動画では、ヘアケアやメイク商品を実際に使用しながらレビューする「これいいよ図鑑」シリーズが特に人気です。
インフルエンサーマーケティングのポイント解説
タイアップ投稿では、同ブランドの人気商品「シカプラスト」(リペアクリーム)をPRしています。
「SOSクリーム」というインパクトのあるテキストを活かしたサムネイルが特徴的で、ユーザーの目を引く投稿づくりをしていることが分かりますね。
動画は、「なぜこのクリームを使用しているのか」「どんな時に使うのか」など、視聴者が疑問に感じやすい点を想定した構成になっており、ユーザーの購入ハードルを下げる工夫につながっていました。
また、キャプションに「愛用クリーム」と記載がある点もポイントで、インフルエンサーが普段から使用していることが分かる一文によって、商品に対する信頼性と購買意欲を高めています。
インフルエンサーが愛用している商品であれば、より詳細に魅力を理解した上で、PRにも説得力がもたらされます。企業は、日頃から自社商品を利用しているインフルエンサーがいないかをチェックすることが大切になりますね。
LUWONT(ルオント)
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続いてご紹介するのは、エステサロンTBCが手掛けるメンズコスメブランド「LUWONT(ルオント)」と、若い世代から人気のインフルエンサー「かつや(@s_katsuya_)」によるタイアップ事例です。
かつやさんは、ファッションモデルとして活躍しながら、自身の日常やファッションアイテムなど、幅広いコンテンツを発信しています。
インフルエンサーマーケティングのポイント解説
タイアップ投稿では、同ブランドの「アイブロウスタイラー」と「フェイスパウダー」をPRしています。
"友達と差をつけられるメイク"というテーマでユーザーの関心を引き付けており、テキスト解説を加えたメイク動画で商品の魅力を訴求していました。
キャプションや動画の最後では、「メイクで悩んでいる人は右下の保存マーク押してね!」と呼び掛けており、投稿のエンゲージメントを高める工夫として参考にしたいポイントですね。
高エンゲージメントを獲得できるインフルエンサーとのタイアップ投稿は、おすすめ表示により新規層に向けた認知拡大に期待することができます。
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美容・コスメブランドのインフルエンサーマーケティング成功事例【YouTube編】
次に、YouTubeで実施されたインフルエンサーマーケティングの成功事例をご紹介します。
FAS(ファス)
はじめにご紹介するのは、発酵エイジングケアブランド「FAS(ファス)」と、コスメレビュー動画で人気の美容系インフルエンサー「水越みさと」のタイアップ事例です。
水越みさとさんのYouTubeでは、プチプラコスメからデパコスまで、幅広いコスメを紹介しています。
時短や季節など、シチュエーションに合わせたおすすめアイテムの紹介も特徴になっており、幅広い女性視聴者から指示を集めています。
インフルエンサーマーケティングのポイント解説
タイアップ投稿では、同ブランドの「シートマスク」や「新作のUVクリーム」「リップマスク」など、複数の商品をPRしています。
夫とショッピングデートに出かける日の「GRWM」動画になっている点がポイントで、流行りのコンテンツを採用することで、視聴者の関心を引き付けていますね。
また、実際のスキンケア、メイクの最中には、他社ブランドの商品も紹介しており、あくまでリアルな日常の様子にこだわることで、商品レビューの信ぴょう性を高めています。
PR依頼する際に、「自社商品をもっとアピールしたい」と考える方も多いと思いますが、ユーチューバーの普段のやり方に任せた方が、ファンの好感を得やすく、結果的に高い訴求効果につながりやすいと言えるでしょう。
※「GRWM」とは:"Get Ready With Me" の略で、出かける前の準備を中心とした動画のこと。 |
なめらか本舗
続いてご紹介するのは、常盤薬品工業が手掛ける豆乳イソフラボン含有の化粧品ブランド「なめらか本舗」と、人気コスメ系ユーチューバーの「コスメヲタちゃんねるサラ」さんによるタイアップ事例です。
サラさんのチャンネルでは、プチプラ、デパコス、韓国コスメなど幅広いコスメアイテムを紹介しており、視聴者目線でレビューする飾らないキャラクターで人気を集めています。
インフルエンサーマーケティングのポイント解説
タイアップ投稿では、同社の「スキンケアUV下地」商品をPR。リニューアル前とリニューアル後の比較動画で、進化した同商品の魅力を分かりやすく解説しています。
- パッケージ
- 含有成分
- 塗り心地や質感
- 使用後の感想
など、詳細なポイントをまとめており、「リニューアルしてどこが進化したのか」を明確に伝えることで、高い訴求力を発揮しています。
コスメに限らず、商品をリニューアルした際にインフルエンサーマーケティングを活用することで、消費者に向けてパワーアップした商品の魅力を具体的にアピールすることができますね。
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DECORTÉ(コスメデコルテ)
続いてご紹介するのは、株式会社コーセーが手掛ける総合化粧品ブランド「DECORTÉ(コスメデコルテ)」と、中国メイクでブレイクした美容系ユーチューバー「鹿の間」さんによるタイアップ事例です。
YouTubeでは、コスメやファッション関連のプチプラ購入品などを紹介しており、YouTubeショートも積極的に投稿しています。
インフルエンサーマーケティングのポイント解説
タイアップ投稿では、同ブランドの「ルースパウダー」をPR。テロップと効果音を活かしたショート動画で、簡潔に商品ラインナップの魅力をアピールしています。
YouTubeショートは、フィードから新規層の視聴を狙えるため、新商品やリニューアルの際のPRに最適です。
本事例のように、映像にテロップや説明画像を加える工夫で情報量を増やせるので、短い尺でも十分に訴求効果を期待できます。
今後は、YouTubeショートの活用が上手いユーチューバーにも注目していきましょう。
美容・コスメブランドのインフルエンサーマーケティング成功事例【X(旧Twitter)編】
最後に、X(旧Twitter)で実施されたインフルエンサーマーケティングの成功事例をご紹介します。
ロート製薬
この目薬、天才なの…?二度見するくらいノズルが細くて、1滴が小さいの。勢い余って目から溢れないし、メイクも崩れない。溢れたのを拭く→メイク崩れる→直さなきゃ、のストレスが無いだけでこんなに違うのね。職場のペンケースに常備して、目が疲れた時にも使いたい。#PR #リセグロウ pic.twitter.com/1cQwa7lu7o
— 丸の内OLの憂鬱 (@marunouchi__ol_) April 12, 2024
はじめにご紹介するのは、目薬や美容、スキンケア商品を製造・販売する「ロート製薬」と、コスメレビューで人気の美容系インフルエンサー「丸の内OLの憂鬱(@marunouchi__ol_)」さんによるタイアップ事例です。
丸の内OLの憂鬱さんは、顔出しせずに活動されており、親しみやすい文章やイラストを用いた発信が特徴。X(旧Twitter)でのPR実績も豊富な人気インフルエンサーです。
インフルエンサーマーケティングのポイント解説
タイアップ投稿では、同社の目薬「リセグロウ」をPRしています。
同商品は、"メイク崩れしにくい"特徴があることから、美容系インフルエンサーとのキャスティング相性がポイントに挙げられます。
目薬は、美容情報を収集するユーザーに直接認知されにくいため、丸の内OLの憂鬱さんとのタイアップは、商品認知のきっかけとして非常に有効なキャスティングといえるでしょう。
また、冒頭の「この目薬、天才なの…?」というワードでユーザーの注目を集めているほか、「職場のペンケースに常備して、目が疲れた時にも使いたい。」とあり、働く女性目線の提案がある点も参考にしたいポイントですね。
&honey(アンドハニー)
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美容ヲタクの愛用品をチャンネル登録分204万個買い占めてみたhttps://t.co/CvVSGkRz1b
動画で話した&honey クレンジングバーム ブラックを200名様にプレゼント
参加方法
①@andhoney_japan、@crazymagnet3
↑両方フォロー
②このツイートをRT
〆4/10まで#PR pic.twitter.com/2onGdrMhgv— くれいじーまぐねっと (@crazymagnet3) March 31, 2024
続いてご紹介するのは、ヘアケアブランド「&honey(アンドハニー)」と、Z世代を中心に人気を集める3人組インフルエンサー「くれいじーまぐねっと」さんによるタイアップ事例です。
くれいじーまぐねっとさんは、普段はYouTubeを中心に活動しており、エンタメ性あふれる企画動画と、個性的な3人のキャラクターで人気を集め、「くれまぐ」の愛称で親しまれています。
インフルエンサーマーケティングのポイント解説
タイアップ投稿では、同ブランドのSNSキャンペーンを周知し、ブランド、および商品の認知拡大に貢献しています。
キャンペーンの応募条件は、
- くれいじーまぐねっとさん・&honey(アンドハニー)の両アカウントのフォロー
- 上記投稿のリポスト
となっており、抽選で200名に商品がプレゼントされました。
また、YouTubeでもタイアップコンテンツを投稿しており、キャンペーンの経緯や商品の魅力を伝える役割もしっかりと果たしています。
SNSキャンペーン投稿は公式アカウントで行う例が多いですが、爆発的なPR効果を期待するのであれば、今回のようなインフルエンサーマーケティングとキャンペーンの併用がおすすめです。
ディエム クルール
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底見えするほどお気に入りな虹色コンシーラーことディエムクルールからアイブロウペンシルが登場!!?!
同じく多色な色が混ざりあって表現されるカラーはいろんな髪色に馴染みやすいし、単色と比べてペンシルなのに 眉毛に立体感が出る感じがしてこれも気に入った〜!#虹色ペンシル… pic.twitter.com/iz7RVybiE6— まほ@コスメ垢よりの美容垢もはや趣味垢 (@make__mh) March 5, 2024
最後にご紹介するのは、株式会社POLAのベースメークブランド「ディエム クルール」と、X(旧Twitter)でコスメ・美容情報を発信するインフルエンサー「まほ@コスメ垢よりの美容垢もはや趣味垢」さんによるタイアップ事例です。
まほさんは、商品のパッケージや色味・使用感を伝える画像作成が上手なインフルエンサーです。
コスメ情報を発信している投稿のリポストも積極的に行っており、多くの美容好きユーザーから支持を集めています。
インフルエンサーマーケティングのポイント解説
タイアップ投稿では、同ブランドの新商品「アイブロウペンシル」をPRしています。
投稿には4枚の画像が用いられており、テキストも加えることで、その特徴を詳細に伝えています。
また、ハッシュタグには、ブランド名「#ディエムクルール」と、同商品ラインナップの愛称「#虹色ペンシル」を採用し、検索流入してきたユーザーに対する訴求効果も漏れなく発揮していました。
X(旧Twitter)は、口コミの検索でよく使われるSNSであるため、インフルエンサーマーケティングを実施することで、商品に関するポジティブな認知効果が期待できるでしょう。
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まとめ
写真や動画で視覚的に訴求することができるSNS投稿は、美容・コスメジャンルのマーケティングにおいて非常に重要な役割を果たします。
特に最近は、最新商品の口コミをSNSの検索機能を使って調べるユーザーが増えてきているので、インフルエンサーマーケティングで話題性を高めたり、ポジティブな口コミを拡散していくことが非常に効果的でしょう。
また、美容・コスメジャンルは、インフルエンサーマーケティングを活用する企業が多く、競合との差別化を図るためには、実績に基づいた確かなノウハウが求められます。
最新のインフルエンサーマーケティングにご興味がある方は、「Find Model」にお気軽にお問い合わせください。
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