化粧品メーカーのInstagramにおけるプロモーションは、日々新しくなっています。
ビジュアル重視のSNSであるInstagramと、画像によって魅力が伝わりやすくなる化粧品やコスメは相性が良いため、多くのメーカーがInstagramを用いて宣伝を行っています。
また、化粧品・コスメは、実際に使った使用感も大切。
化粧品を購入する際、InstagramやTwitterで口コミを検索する方は、今や少なくないでしょう。
今回は、そんな化粧品メーカーのInstagramにおける活用事例をご紹介します。
目次
化粧品メーカーのInstagram活用事例
上品な印象を与えるブランディング
画像:@kate.tokyo.official_jp | Instagram
「KATE」(ケイト)は、カネボウ化粧品が展開するグローバルメイクブランドで、女性であれば誰もが知るメイクアップブランドの1つです。
「NO MORE RULES」というキャッチコピーのもと、クールでオシャレな世界観と商品ラインナップを武器としていて、若年層を中心に高い人気を誇っています。
一見高貴な印象とは裏腹に価格帯が低くドラッグストアなどで気軽に購入できるため、多くのユーザーに愛されています。
気軽に試すことができるという理由から、多くの女性YouTuberからもKATEのコスメを利用したメイク動画が投稿されています。
KATEのInstagramアカウントのここがスゴい
KATEはブランドのイメージキャラクターに多くの女優さんを用いており、ブランドの高級感を演出しています。
上記の投稿では女優の中条あやみさんを起用しており、中条さんの持つ上品でクールな印象と、新商品を利用したシャープで美しいメイクを見事に昇華させ、「こんなメイクにしてみたい!」「この商品を試してみたい!」などのユーザーの購買意欲に上手く訴求できています。
Instagramの投稿は全てスタイリッシュな画像で統一されており、アカウントやブランド自体に高級感を生み出すことに成功しています。
投稿には高級感を持たせている一方で、ストーリーズのハイライトには自社商品の使用方法や、実際にメイクする際のポイントなど動画や画像を用いて詳しく紹介しており、自社商品の使い方に迷わないような投稿も行っています。
メイクのノウハウをストーリーズに投稿することで普段の投稿の印象を損なうことなく、ブランディングとユーザーへのフォローを両立できています。
化粧品といえばだれもが知っている「KATE」だからこそ、コンテンツづくりもしっかりしている、という印象を受けるアカウントです。
世界観を重視した投稿
CANMAKE(キャンメイク)は日本のコスメブランドで、10~20代の若者を中心に人気を博している化粧品ブランドです。
コスメを手に取り始める年代と、InstagramなどのSNSに馴染み深い年代が、マッチしている世代でもあります。
「かわいく、たのしく、輝きたい!」というブランドコンセプトのもと、リーズナブルな価格で品質の高いコスメを提供しています。
化粧品の中でもデザインがキュートなものが多く、季節ごとに沿った色味のアイテムを展開しており、商品ラインナップが多いのも特徴です。
どの商品も1,000円を下回る価格で販売されていることがほとんどでありながら、美容雑誌のビューティーアワードやベストコスメプチプラ部門など数多くの高評価を受けており、低価格高品質を見事に実現しています。
CANMAKEのInstagramアカウントのここがスゴい
CANMAKEのInstagramの投稿に使われる画像は、1枚1枚のクオリティが大変高いものになっています。
ブランドコンセプトであるキュートな印象をそのままに、季節ごとの色合いに沿った商品と、小物や背景で季節感を演出することで、シーズンごとのアイテムの印象をより強く与えることができています。
また、Instagramの投稿にはショッピング機能が付けられるのですが、CANMAKEの投稿には敢えてショッピング機能をつけておらず、質の高い投稿の雰囲気を損なうことなくブランドの世界観を重視しています。
コスメ好きの女性の中には、アイテムのキュートなデザインを重視するユーザーも多く存在します。
アイテムの雰囲気をしっかり伝えるため、投稿の邪魔になるような機能はなるべく排しているのでしょう。
もしくは10代も多いため、ネットショッピングよりは、ドラッグストアなどの実店舗での購入の方が安心できるという意図もあるかもしれません。
アカウントのプロフィール欄にはCANMAKEの公式オンラインショップのリンクが掲載されているため、ユーザーが魅力を感じた商品があればすぐに購入ページにアクセスすることができます。
ユーザーの購買行動を一歩遅らせてでも、ブランドの魅力を強くユーザーに伝えて購買意欲を掻き立てるような運用になっています。
メリハリのある投稿
画像:@dejavu_official.jp|Instagram
dejavu(デジャヴュ)は、つけまつげやアイライナー、アイブロウなどのまつ毛に関するアイテムを展開しているブランドです。
「結果は、まなざしに出る。」というブランドメッセージを伝えるようなプロモーションが多く、見ている側にも強くメッセージが伝わるような投稿になっています。
アカウントの投稿はまだそこまで多くはありませんが、アイテム自体はドラッグストアやコスメショップで一度は見かけたことがあるほど人気の商品になっています。
「塗るつけまつげ」は、コスメを使われる方であれば聞いたことある方も多いでしょう。
リーズナブルでありながら商品ラインナップやカラーバリエーションが豊富なため、まつ毛にこだわる多くの女性からの指示を得ており、商品展開に目が離せないようなブランドです。
dejavuのInstagramアカウントのここがスゴい
dejavuのInstagramの投稿は1つの商品に対して大体3回の投稿に分けており、それぞれ商品のみ、モデルのみ、文言のみ、のようにメリハリのある投稿になっています。
商品ごとの投稿が列ごとにばらけないように考えられており、商品ごとに背景の色も統一されているため、投稿一覧がスッキリとした印象になっています。
また、あえて文字だけの投稿を行うことで、キャプション(説明文)をあまり見ないユーザーに対しても商品に込められたメッセージを伝えることができます。
文言のみの投稿も、アカウント全体の投稿を眺めた際のアクセントとなり、シンプルな中にキャッチフレーズが光ります。
また、dejavuは積極的にキャンペーンを行っています。
Instagramの投稿をいいね!する形式やTwitter上のキャンペーンにInstagramの投稿から誘導するなど、SNSを使って商品認知の機会を上手く作っています。
Instagramではアカウントの統一感を優先し商品写真が並んでいますが、Twitterでは一目でキャンペーン情報とわかるような投稿をしています。
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このように、Instagram(写真のSNS)、Twitter(文字のSNS)という特性を活かした魅せ方をしているのも、参考にするポイントがたくさんあります。
ユーザーに親切なアカウント運用
画像:@cezannecosmetics|Instagram
セザンヌは1964年から化粧品販売を行っている歴史あるメーカーです。
「ずっと安心、ずっとキレイ」というテーマを掲げており、コスメに使われている原料を全て日本製であると公表しています。
健康志向になりつつある現代の流れに沿った運用と、クオリティの高い商品で多くのユーザーから絶大な人気を誇っています。
セザンヌは他にも「地球への優しさ」「人への優しさ」「肌への優しさ」の3つを大切にしており、再利用の利くパッケージや全商品無香料にこだわるなど、穏やかで優しい印象のあるブランドです。
セザンヌのInstagramアカウントのここがスゴい
セザンヌのInstagram投稿の最大の特徴は、1つの投稿にユーザーの知りたい情報が詰められている点です。
商品を紹介する投稿では、アイテムの特徴やメリットを記載するだけでなく、発売日やカラーバリエーションなどの詳細な情報までキャプション(説明文)に記載しています。
価格やカラーバリエーションは、ユーザーが商品を購入するか否かを判断する非常に重要な要素です。
投稿にそれらの情報を載せることでユーザーが商品ページに移動して詳細を調べる手間がなくなり、且つ価格リーズナブルなため、購入を前向きに検討する可能性が高まります。
またハイライトに月ごとの発売商品をまとめているので、季節に沿ったアイテムをユーザーに簡単に見てもらうことができます。
ユーザーの購買行動に優しく寄り添っている見事なアカウント運用です。
まとめ
今回は化粧品メーカーのInstagram運用についてご紹介しました。
今回ご紹介したどのブランドのアカウントも投稿が洗練されており、ブランドの世界観を上手く投稿で演出していました。
また、ハイライト機能も各ブランドごとに上手く活用しており、Instagram運用の随所に工夫を感じられました。
コスメは口コミによって広がるケースも多いからこそ、使用感・使い方を動画や写真で伝えられるInstagramでのPRは必須になります。
またアカウントの世界観はそのままブランドのイメージに直結するため、写真を並べたときの雰囲気もとても重要な要素です。
上記4つのブランド以外にも、多くの化粧品メーカーがInstagramでプロモーションを行っています。
Instagramでアカウント運用を検討している際は是非、一度参考にしてみてください。
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