ビジネスの海外進出あるいはインバウンド施策を検討している企業は各国現地でのマーケティング施策について考えていかなくてはなりません。その際、SNSを活用したマーケティング施策を戦略の一つとして検討する企業も多いでしょう。
そこで今回は海外、特にアジア11カ国のSNS(Instagram,Facebook,YouTube,TikTok,Twitter)ユーザー数を性別・年代別データとしてまとめました。
対象国は日本、韓国、台湾、香港、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、シンガポール、インドです。
また、本記事で紹介しているアジア各国のSNSユーザー数資料をExcelデータとして無料配布しております。
- アジア各国の人口とSNSユーザー数や利用率
- アジア各国の年代別・男女別ごとのSNSユーザー数と割合
- アジア各国の人口統計データソース(URLリンク)
の情報をまとめておりますので、自社の海外・アジアのSNS市場リサーチ用としてご活用ください。
▼以下の画像をクリックいただくことでダウンロードページへ移動します▼
日本国内のSNS(Facebook, Twitter, Instagram, YouTube,LINE)ユーザー数データは以下にて公開していますのでこちらも併せてご活用ください。
関連記事
【最新版Excelデータ配布中】5大SNSユーザー数(Facebook,Twitter,Instagram,YouTube,LINE) と利用企業数比較
目次
- 1 世界のSNS利用状況
- 2 アジア各国の主要SNS(Instagram,Facebook,YouTube,TikTok,Twitter)別ユーザー数
- 3 日本のSNS(Instagram,Facebook,YouTube,TikTok,Twitter)ユーザー数
- 4 韓国のSNS(Instagram,Facebook,YouTube,TikTok)ユーザー数
- 5 台湾のSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数
- 6 香港のSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数
- 7 インドネシアのSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数
- 8 マレーシアのSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数
- 9 フィリピンのSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数
- 10 タイのSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数
- 11 ベトナムのSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数
- 12 シンガポールのSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数
- 13 インドのSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数
- 14 SNSとの親和性が高い世界でも注目のインフルエンサーマーケティング
- 15 アジア各国でのSNSユーザー数まとめ
世界のSNS利用状況
まず、全世界のSNS利用状況について見ていきましょう。
世界の人口とインターネット・SNSユーザー数
画像:DIGITAL 2023: Global Overview Report|DATAREPORTAL
DATAREPORTALが発表した2023年1月のレポートによると、世界の人口は80億人を超え現在も増え続けており、インターネットは世界人口の64.4%にあたる約51.6億人が利用しています。
さらに、InstagramやFaccebookをはじめとしたSNS・ソーシャルメディアの利用者は約47.6億人となっており、世界のインターネット利用者の実に約92%がSNS・ソーシャルメディアを日常的に利用しています。
この現状を見ると、SNS・ソーシャルメディアが世界の人々に深く浸透していることがわかります。
参考:Digital 2023: Global Overview Report|DATAREPORTAL
アジア・太平洋のSNSユーザー数
続いてアジア・太平洋圏全体のSNSユーザー数について見ていきましょう。
画像:DIGITAL 2023: Global Overview Report|DATAREPORTAL
アジア・太平洋圏のインターネットユーザー数は全アジア人口の半数以上であるおよそ62.1%で、27億人を超えています。
また、アジア・太平洋圏のソーシャルメディア利用者数は全アジアのソーシャルメディア利用人口の52%にあたる約22.9億人が利用しています。
なんと全世界のソーシャルメディア利用人口の約48%をアジアのソーシャルメディア利用者が占めているという結果に。
アジアへ進出しビジネス展開、あるいはインバウンド施策のマーケティングを行う際には無視できない数値と言えるでしょう。
参考:Digital 2023: Global Overview Report|DATAREPORTAL
世界のSNSプラットフォーム別ユーザー数
画像:DIGITAL 2023: Global Overview Report|DATAREPORTAL
世界で利用されているSNSプラットフォームは、メッセンジャーアプリを除くと
- Facebook:29.58億人
- YouTube:25.14億人
- InstagramとWhatsApp:20億人
- WeChat:13.09億人
- TikTok(Douyin):10.51億人
の順となっています。
「Facebook」「Instagram」「WhatsApp」はMeta社が運営しており、3つのアプリを合わせると約69.58億人という巨大なユーザー数を抱えている独走的な状況です。
続いてGoogle社の運営する動画プラットフォーム「YouTube」。日本ではあまりなじみがありませんが「中国版LINE」と言われるメッセンジャーアプリ「WeChat」も人気です。
そして日本でも今大きな人気を獲得し急成長しているBytedance社の「TikTok」が続きます。
こうしたSNSは世界中で使われていますが、各国で人気の度合いが異なりますので海外各国にてSNSマーケティングを行う際には、現地で人気のSNSプラットフォームを把握し活用していく必要があります。
参考:DIGITAL 2019: GLOBAL DIGITAL OVERVIEW|DATAREPORTAL
それでは以下で、アジア12カ国のSNS(Instagram,Facebook)利用者数のデータを紹介していきます。
アジア各国の主要SNS(Instagram,Facebook,YouTube,TikTok,Twitter)別ユーザー数
主要SNS(Instagram,Facebook,YouTube,TikTok,Twitter)ごとにアジア各国のユーザー数をご紹介します。
アジア各国のInstagramユーザー数
Instagramは、インドが1位、インドネシアが2位、日本が3位の利用者数という結果に。
インドにおいては2位のインドネシアの倍以上の利用者数と圧倒的な数字となっていますが、インドは全体の人口自体が非常に多いため、Instagram利用率は16%と低くなっています。
それに対し、3位の日本ではInstagram利用率が37%とトップ3の中で最も高いため、日本におけるInstagramマーケティングは訴求力の高い施策を打ち出すことができるでしょう。
アジア各国のFacebookユーザー数
Facebookは、インドが1位、インドネシアが2位、韓国が3位の利用者数という結果に。
2位まではInstagramと同様の結果となっており、やはり人口の多い国での利用者数は増えるという傾向にあります。
しかしながら、3位の韓国では利用率が非常に高く、韓国におけるマーケティング施策ではかなり重要なSNSとなっています。
アジア各国のYouTubeユーザー数
YouTubeは、インドが1位、インドネシアが2位、日本が3位の利用者数という結果に。
Instagramと同様の順位となりましたが、YouTubeの利用率で見るとシンガポールが人口に対して93%、香港が92%と国全体で見た際には圧倒的に同2国の普及率が高いことが明らかになりました。
アジア各国のTikTokユーザー数
YouTubeは、インドネシアが1位、ベトナムが2位、フィリピンが3位の利用者数という結果に。
インドではTikTokの利用が禁止されていることもあり、他SNSと順位に違いが生まれました。SNS利用率を見ると、インドネシアでは40%、マレーシアでは56%と利用率が高いことが特徴です。
また、東南アジアでは全体的に利用者数が多い傾向にありました。
アジア各国のTwitterユーザー数
Twitterは、日本が1位、インドが2位、インドネシアが3位の利用者数という結果に。
他のSNSに比べて圧倒的に日本のユーザーが多い傾向にあるTwitter。日本では浸透率の高いSNSですが、近年の機能やサービスの改変、有料サブスクリプションサービスも導入されており、アジア全体では今後もユーザー数の変動に影響があることが予想されます。
日本のSNS(Instagram,Facebook,YouTube,TikTok,Twitter)ユーザー数
日本のSNS(Instagram,Facebook,YouTube,TikTok,Twitter)ユーザー数を紹介します。
日本のInstagramユーザー数
日本のInstagram利用者数は4,570万人を超えていると公式から発表されており、特に20代の世代から大きな支持を得ています。
女性メインのSNSとしてイメージが強いInstagramですが、男女比は男性47%、女性54%となっており、女性ユーザーが多いながらも日本においては男女ともに人気のSNSと言えるでしょう。
日本のFacebookユーザー数
日本のFacebookユーザー数は、2017年に2,800万人を突破したと公式から発表がありました。利用者の傾向としては20代~40代の男性ユーザーが多い状況です。実名制のSNSであるため、ビジネスで自身の名刺代わりとして活用している人も多いようです。
しかしながら、日本国内では利用率が下がっておりアジアでも低い水準です。それに対してInstagramやTwitterの方が利用率が高い状況となっています。
関連記事
【最新版Excelデータ配布中】5大SNSユーザー数(Facebook,Twitter,Instagram,YouTube,LINE) と利用企業数比較
日本のYouTubeユーザー数
日本のYouTubeユーザー数は、約7,840万人となっており日本の人口の約6割がYouTubeを利用しているという結果に。
YouTube利用者の男女構成比は、男性が52%、女性が48%とほぼ偏りなく利用されていることが分かりました。
年齢別で最も利用者数が多いのは10~20代の男女です。特に10~20代男性は国内利用者全体の約4割を占めています。
近年の動画プラットフォームの流行によって「YouTubeショート」動画など短尺動画を嗜む若年層が増加したことが窺えました。
日本のTikTokユーザー数
日本のTikTokユーザー数は、約2,070万人となっており、国内利用者の男女構成比は男性が約41%、女性が約59%となっており、どの年代においても女性利用者の方が男性利用者を上回っています。
日本では依然として10代の利用者数が圧倒的に多く、全体利用者の約35%が10代という結果になりました。
日本では30代以上の利用者数も年々増えてきているTikTok。ショートムービーが台頭している現在、今後も注目のSNSとなることが予想されます。
日本のTwitterユーザー数
日本のTwitterユーザー数は、約6,745万人でアジア各国の利用者数を大きく上回る第1位の利用者となっています。
また、20代男性利用者数が約1,307万人と圧倒的に多いことが特徴的です。
Twitterは、日本で最も利用されているSNSという結果が明らかになりました。
関連記事
Twitterユーザーの64.6%は企業アカウントをフォローしている!企業アカウントに対するユーザーの意識は!?【最新版】
韓国のSNS(Instagram,Facebook,YouTube,TikTok)ユーザー数
韓国のSNS(Instagram,Facebook,YouTube,TikTok)ユーザー数を紹介します。
韓国のInstagramユーザー数
韓国ではInstagramは20代~30代の世代から人気です。特に女性から大きな支持を得ています。
韓国のFacebookユーザー数
FacebookもInstagramと同様に多くの方に利用されています。Facebookの場合はInstagramとは異なり、男性ユーザーの利用率が高い状況です。
「韓流スター」「韓流アイドル」の活躍や「韓国っぽ」というフレーズが若い世代で人気になるなど、韓国のトレンドは日本に大きな影響を与えています。
韓国へのビジネス進出やインバウンド施策でSNSマーケティングを展開する際は、InstagramもFacebookも活用の場面があるので自社商材やターゲットとの相性を見つつ使い分けていくとよいでしょう。
関連記事
海外マーケティングに起用したい韓国の人気のインスタグラマー男女10名
韓国のYouTubeユーザー数
YouTubeは、年代を問わず利用者が多い傾向にあり、20~40代の世代ではほぼ同数の利用者がいることが明らかになりました。
また、10代の利用者が圧倒的に多いことも特徴的です。日本と比較すると、韓国の方がYouTubeを利用している方が多いことが分かりました。
韓国のTikTokユーザー数
TikTokは、10~20代を中心に利用者が多いことが分かります。また、日本と同様に10代女性の利用者が最も多いことが明らかになりました。
韓国においてもショートムービーの流行は今後も続いていくことが予想されます。
台湾のSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数
台湾のSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数を紹介します。
台湾のInstagramユーザー数
Instagramは、台湾では20代を中心に女性の利用者が多い状況です。日本と比較すると、60代以上の利用者がかなり少ない傾向にあります。
台湾のFacebookユーザー数
台湾の人口に対してFacebookの利用率は70%を越えており、インフラに近い重要なSNSの一つとなっています。利用ユーザーの男女比率もほぼ1:1でFacebookは台湾で生活に根付いた非常に人気のSNSと言えるでしょう。
台湾ではFacebookをメインに活動するインフルエンサーやYouTubeを活用する人気ユーチューバーなどが話題です。さらにブログも人気であり、様々なプラットフォームを複合的に活用したマーケティングが求められます。
台湾のYouTubeユーザー数
YouTubeの利用者は、全ての年代で利用者が多い傾向にあります。YouTubeもFacebookと同様に台湾に住む方々の生活に欠かせないSNSであることが窺えます。
特に10~40代の世代へのマーケティングとしてYouTubeでのPRは効果的な方法の1つといえるでしょう。
香港のSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数
香港のSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数を紹介します。
香港のInstagramユーザー数
Instagramは、香港では20代~30代をメインに利用されており、特に女性から大きな人気となっています。
香港のFacebookユーザー数
Facebookは、香港では30代を中心として広い世代で利用されています。他の国とは異なり50代や60代のユーザーの割合が大きいことも特徴です。Instagram同様、女性利用者が多い印象となっています。
InstagramとFacebookともに女性比率が高いことから、女性をターゲットにした現地での施策あるいはインバウンドを狙ったマーケティングを行う際にSNSは欠かせない存在となるでしょう。
香港のYouTubeユーザー数
YouTubeの利用者は、Instagram、Facebookと異なり、前年代で男性利用者が多い傾向にあります。
特に10~30代男性の利用者は圧倒的に多いため、Instagram、Facebookでは女性向けのマーケティング、YouTubeでは若年層の男性向けのマーケティングと使い分けて施策するのが良いでしょう。
関連記事
香港のSNSマーケティングで注目したい人気インスタグラマー(インフルエンサー)10名
インドネシアのSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数
インドネシアのSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数を紹介します。
インドネシアのInstagramユーザー数
インドネシアのInstagramユーザーはおよそ8,915万人であり、利用率は33%ほどではありますが非常に多くの人が活用しています。
利用者は男女ともに同数程度で、20代の利用者が全体の6割弱と大きな割合を占めています。
インドネシアのFacebookユーザー数
Faceboookにおいてはさらにユーザー数は多く、およそ1億2千万人が利用しています。メインユーザーは20代~30代の若い世代で男性ユーザーが多い状況です。
インドネシアのYouTubeユーザー数
YouTubeは、他国と同様にインドネシアでも多くの利用者数を誇っています。
インドネシアは人口が2億7千万人を超えており、アジアの中でも非常に人口の多い国です。人口が多ければ市場も成長しますので、今後数十年にかけて大きく成長する国として注目されています。
人口の母数が多いため、市場開拓でもインバウンド施策でも、SNSをはじめ様々なチャネルでの顧客獲得が狙える可能性を秘めている国と言えるでしょう。
マレーシアのSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数
マレーシアのSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数を紹介します。
マレーシアのInstagramユーザー数
マレーシアでは、Instagramは20代のユーザーから圧倒的な人気を得ています。また、全世代で女性比率が大きくなっているのも特徴です。
マレーシアのFacebookユーザー数
マレーシアでは、Faceboookは20代と30代がメインユーザとなっており、40~60代以上は男女ともに同率程度の利用者数となっています。
マレーシアのFacebookは、他のSNSに比べて50代以上の利用率が高いので、若年層だけでなく高齢者に向けたSNSマーケティングでも効果的に活用できるSNSといえるでしょう。
マレーシアのYouTubeユーザー数
マレーシアでは、YouTubeの利用者が最も高く、人口の約7割を超えています。10~30代がメインユーザーとなっており、特に20代男性の利用者数は他国と比較しても圧倒的に多いのが特徴的です。
マレーシアでは人口に対するFacebookの利用率が高いので、YouTubeをメインに活用したSNSマーケティングを検討するとよいでしょう。
フィリピンのSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数
フィリピンのSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数を紹介します。
フィリピンのInstagramユーザー数
Instagramは、フィリピンでは20代女性から圧倒的な支持を得ています。しかしながら、全人口に占めるInstagramの利用率は15%ほどであり、30代以上の利用率をみると伸びに乏しい印象なので、今後人気SNSとして広がっていくかが注目されます。
フィリピンのFacebookユーザー数
フィリピンではFacebookが圧倒的な人気を誇っており、Instagramのおよそ4.6倍の人がFacebookを利用している状況となっています。男女での人気差も少なく、全世代を通して人気のSNSとなっていることが特徴です。
Facebookのユーザー数が圧倒的に多い状況ですので、フィリピンではFacebook広告やFaceboookページ運用といったSNSマーケティングをメインに海外展開やインバウンド施策を行う手法も検討するとよいでしょう。
関連記事
Facebook広告の特徴やメリット、費用の課金方式から出稿方法まで徹底解説
フィリピンのYouTubeユーザー数
フィリピンにおいてYouTubeは、Facebookに次いで2番目の利用者数となっているSNSです。
他国と似たように10~30代の若年層から人気を集めていることも分かります。前述したInstagram、Facebookも含め、フィリピンでは10~20代の女性がメインでSNSを利用している傾向にありますので、SNSマーケティングを行う場合は10~20代女性をターゲット層にしたPRが最も効果的でしょう。
タイのSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数
タイのSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数を紹介します。
タイのInstagramユーザー数
タイでは、Instagramは20代から非常に多くの人気を集めています。全世代にわたり女性割合が約6割と高い状況です。
タイのFacebookユーザー数
Facebookは、20代女性から圧倒的な支持を集めるSNSです。Instagram同様、50代以上の利用者は非常に少なくなっています。
タイへのビジネス進出やインバウンド対策を行う際は、Facebook、Instagram共に若年層の女性をターゲットにしたブランディングが効果的でしょう。
タイのYouTubeユーザー数
YouTubeは、タイで最も利用者数の多いSNSとなっています。10~20代の若年層がメインユーザーではありますが、他のSNSと比較して40代以上の利用者が多いのも特徴的です。
タイの40代以上の世代に対してSNSマーケティングを行いたい場合には、YouTubeからアプローチするのが最もリーチ力があるといえます。
ベトナムのSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数
ベトナムのSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数を紹介します。
ベトナムのInstagramユーザー数
ベトナムでは国民に対するInstagramの利用率が10%ほどと非常に低い状況です。
しかしながら、Instagramはベトナムでは若い世代から圧倒的な人気を集めています。特に20代へのInstagramの浸透率は今回紹介するアジア各国の中でも高く、「ホットな」SNSとして若い世代から人気を集めています。逆に30代以降の世代ではInstagramをほとんど活用していない状況です。
若い世代からの人気を伸ばしていけるかが今後のカギとなってくるでしょう。
ベトナムのFacebookユーザー数
ベトナムではFacebookが最も人気のSNSで、Instagramのおよそ6倍の利用者数となっています。男女比率も半々で、幅広い世代で活用されているSNSです。
ベトナムでは利用者数が圧倒的に多いFacebookを通したSNSマーケティングが中心になるでしょう。
しかしながら、Instagramの20代の利用率が非常に高く話題のSNSとして注目されていることもあるので、ベトナムへのビジネス進出やインバウンド対策を行う際はInstagramで若い世代へ自社ブランドを強く訴求しトレンドを生み出し、より上の世代へ流行を波及させるという方法も一つのアイデアとして面白そうです。
ベトナムのYouTubeユーザー数
YouTubeは、ベトナムで2番目に利用者数の多いSNSとなっています。ベトナムにおいても10~30代の利用者数が多く、他国とも似た傾向にあります。
全世代で女性より男性の利用者の方が多く、40~50代の男女利用率に若干開きがあるのが特徴です。
YouTubeマーケティング施策では、若年層だけでなく40代以上の男性をターゲット層にしたPRも他のSNSより効果が期待できるでしょう。
シンガポールのSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数
シンガポールのSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数を紹介します。
シンガポールのInstagramユーザー数
シンガポールでは、Instagramは20代~30代の利用者がメインユーザーとなっています。人口に対するInstagram利用率も5割ほどと高くなっており、デジタルネイティブ世代を中心にインターネットに慣れ親しんでいる国民性が伺えます。
シンガポールのFacebookユーザー数
シンガポールではFacebookの普及率もおよそ61%と比較的高い状況です。
人口は非常に少ないながらも経済成長している国として、海外進出やインバウンドのターゲットとして注目されているシンガポールですが、Facebookマーケティングを行うのであれば50代以降の比較的高い世代へのアプローチとしても活用ができそうです。
シンガポールのYouTubeユーザー数
シンガポールではYouTubeの利用率が人口の約93%と非常に高くなっています。
50代以上の利用者数は若干落ちるものの、10~40代はYouTube利用者の約86%を占めていることから、パソコンやモバイル端末を所持している国民のほとんどがYouTubeを利用していることが明らかです。
シンガポールにおいてはテレビ・雑誌など従来のメディアよりも、YouTubeでの広告出稿やPRが最も効果的といえるでしょう。
インドのSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数
インドのSNS(Instagram,Facebook,YouTube)ユーザー数を紹介します。
インドのInstagramユーザー数
インドでは、Instagram利用者は圧倒的に男性比率が高いことが特徴です。また、利用率は人口の16%ほどと低い普及率となっています。とはいえ、もともとの人口が多いため約2億2,290万人とアジア圏のなかではもっともInstagramの利用者が多い国となっています。
インドのFacebookユーザー数
インドでは、Facebookにおいても男性比率が非常に高い状況です。全人口の22%という利用率ですが、やはり母数が多いためFacebook利用者数はアジア1位である3億1,460万人となっています。
インドではInstagramとFacebookともに男性の利用率が圧倒的に高くなっています。インドでのSNSマーケティングは男性向け商材との相性がよいですが、ビジネスの海外進出やインバウンド施策を行う際は、地域ごとの特色や宗教的な要素など、その国の文化もよく理解した上でマーケティングを行いましょう。
インドのYouTubeユーザー数
インドではInstagram、Facebookと同様にYouTubeでも男性利用者が多い傾向にあります。特に10代、20代の男性利用者は女性の倍以上となっています。
40代以上のミドル・シニア世代への訴求力は若干弱いながらも、若年層に対するYouTubeマーケティング施策としては効果的といえるでしょう。
SNSとの親和性が高い世界でも注目のインフルエンサーマーケティング
文化も言語も日本と異なる国の市場開拓やインバウンド対策は非常に困難な道のりとなります。
そんな中、SNSと親和性の高い「インフルエンサーマーケティング」が世界的に注目され、広く活用されていますので紹介します。
インフルエンサーマーケティングとは
インフルエンサーマーケティングとは、Instagram、Facebook、YouTube、TikTokなど、人気SNSで多くのファンを抱える「インフルエンサー」に自社製品やサービスを体験してもらい、その感想をSNSに投稿し口コミ効果を生むマーケティング手法です。
従来のマスマーケティングと比べて
- SNSユーザーとの親和性が高い
- インフルエンサーの抱えるファンに商品を訴求するためターゲティングがしやすい
- 一般的な広告よりも広告臭が少なく受け入れられやすい
- SNSを通して口コミと拡散が期待できる
- SNS(インターネット)上で行われるためデータが取得でき効果分析がしやすい
といった特徴があります。
関連記事
基礎から応用まで5分で理解するインフルエンサーマーケティング
海外・アジア進出でのインフルエンサーマーケティング実施スキーム例
実際に海外・アジアへビジネス進出する際、どのような形でインフルエンサーマーケティングを行うのか、一つのスキームアイデアを紹介します。
海外・アジア進出のインフルエンサーマーケティングスキーム例▼
- 進出する国のトップインフルエンサー(タレント)に製品を利用してもらいSNS上で認知を促す
- インフルエンサーの投稿したSNSのクリエイティブをECサイトのLPや広告で2次利用。各小売店に営業をかけ商品スペース確保
- マクロ/マイクロインフルエンサーに製品を紹介してもらい広告とあわせて一般層にさらにリーチさせる
- 一般消費者が製品を目にする機会が増え、小売店やECサイトでの購買につながる
- (+α)ブランドが人気になってきたら実店舗をオープン。インフルエンサーに来店してもらいPRと集客
効率的な認知拡大とブランディングに貢献してくれるため、選択肢の一つとして検討するのもよいでしょう。
本メディア「インスタラボ」を運営するFind Modelでは、人気SNSインフルエンサーを起用した各国でのブランディング施策支援が可能です。
豊富な支援実績を作り出したインフルエンサーマーケティングのプロが、施策に最適なインフルエンサーの紹介、PRの実施から効果分析レポートまでワンストップで提供させていただきます。
英語・中国語に長けたスタッフも在籍しておりますので、海外・アジアでのマーケティングをご検討の際にはお気軽にご相談ください。
関連記事
日本へのビジネス進出にインバウンドインフルエンサーマーケティングを行うメリット
アジア各国でのSNSユーザー数まとめ
アジア各国のSNSユーザー数について紹介してきましたがいかがでしたか。
Instagram、Facebook,YouTubeなどといったSNSは世界中で利用されているコミュニケーションツールですので、日本に居ながらにして世界に向けてブランディングして海外展開やインバウンド施策への地固めをすることもできます。
人気のSNSは国ごとに違うため、ターゲットとする国のリサーチを行い効果的なプラットフォームを選択の上、文化に刺さるSNSマーケティングを展開しましょう。
※アジア各国のSNS(Instagram,Facebook,YouTube,TikTok,Twitter)ユーザー数の調査についての注記
本記事で紹介した各国のSNSユーザー数データは、公開情報を元にSNS(Instagram,Facebook,YouTube,TikTok,Twitter)の国別・男女別・年代別のユーザー数を推定したものです。
本データに使われている情報はFacebook社の提供する広告データ、各国の人口統計データをもとに作成しておりますが、あくまでも公表データを組み合わせて計算を行ったシミュレーションとなっており、その正確性は保証いたしません。
アジア各国におけるSNS利用の傾向を知るための一材料としてご活用ください。
▼以下の画像をクリックいただくことで資料ダウンロードページへ移動します▼
お気軽にご相談ください