BtoB企業がSNSマーケティングを活用する際には、BtoC企業とは異なる手法が必要になり、得られるメリットにも違いが見られます。
特に、企業の公式アカウントの定番の1つであるX(旧Twitter)では、一般ユーザーへの認知を進めながらも、自社サービスや商品の見える化に有効な自社サイト・コンテンツへの導入が図られます。
また、拡散力を活かしてオフィシャルな情報や技術的な強みを発信することで、新規企業担当者の目に止まることにも期待できるでしょう。
そこで本記事では「BtoB企業が活用するXアカウント成功事例5選」をご紹介し、BtoB企業向けにXアカウント運用のコツやアイデアを解説してまいります。
なお、過去には以下の記事にて、BtoCとの違いを踏まえながらSNSマーケティングを活用する際のポイントなども解説しておりますので、あわせてご参考にしてください。
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※ インスタラボの掲載事例につきましては、弊社で取り扱っている事例だけではなく、他社様の素敵な事例もご紹介させて頂いております。ぜひ詳細はURLなどをご確認ください。
目次
BtoB企業が活用するXアカウント成功事例5選
それでは早速「BtoB企業が活用するXアカウント成功事例5選」をご紹介していきます。
【公式】遠隔接客サービスRURA@タイムリープ株式会社(@RURAtimeleap)
画像:【公式】遠隔接客サービスRURA@タイムリープ株式会社(@RURAtimeleap)|Twitter
アカウント:【公式】遠隔接客サービスRURA@タイムリープ株式会社(@RURAtimeleap)|Twitter
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まずはじめにご紹介する「BtoB企業が活用するXアカウント成功事例5選」は、「【公式】遠隔接客サービスRURA@タイムリープ株式会社(@RURAtimeleap)」の事例です。
本アカウントは、遠隔接客サービス「RURA」を運営する企業「タイムリープ株式会社」の公式アカウントで、アカウント名にもメインサービス 「RURA」が含められています。
投稿内容も「RURA」に関するプレスリリースや自社コンテンツへの導入が中心になっており、サービスの普及に積極的にXを活用されています。
#RURA の特徴がまるわかり!
遠隔接客サービスRURAが選ばれる理由とは?
6つの観点から分かりやすくまとめています✨RURAのことをもっと知っていただけるページとなっております☀️#遠隔接客 #リモート接客 #企業公式https://t.co/nM843ggfhP
— 【公式】遠隔接客サービスRURA@タイムリープ株式会社 (@RURAtimeleap) October 10, 2023
上記投稿では、「RURA」の特徴を紹介する自社の特設ページにユーザーを促しています。
「#遠隔接客」「#リモート接客」というサービスの強みを端的に表すハッシュタグで検索生を高めており、 Xをサービスの理解を深めるきっかけに活用していることがわかりますね。
そして、本アカウント事例で最も注目したいポイントとして、各業界向けの導入資料を配布されている点が挙げられます。
【フィットネス業界向け️♀️】
フィットネスジムの無人運営を検討中
リモートでトレーニング指導をしたいそんなあなたにオススメ!
「遠隔接客サービス導入ハンドブック」をご用意しております!#無人ジム #スポーツジム #リモートトレーニング #フィットネスジム https://t.co/HxCtya83Gn— 【公式】遠隔接客サービスRURA@タイムリープ株式会社 (@RURAtimeleap) August 16, 2023
投稿には「遠隔接客サービス導入ハンドブック」のDLページのリンクが設定され、幅広い業種に向けた資料配布にXをうまく活用されています。
また、「#無人ジム」「リモートトレーニング」など業界に沿ったハッシュタグを設定されている点もポイントです。
上記「フィットネス業界向け」のほか「葬儀業界向け」などもあり、幅広い業種に自社サービスを提案している点が大変素晴らしいアカウント事例となっています。
【公式】スマテン大切な人の命を守る建物法令点検の総合プラットフォーム(@sumaten_co)
画像:【公式】スマテン大切な人の命を守る建物法令点検の総合プラットフォーム(@sumaten_co)|Twitter
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次にご紹介する「BtoB企業が活用するXアカウント成功事例5選」は、「【公式】スマテン大切な人の命を守る建物法令点検の総合プラットフォーム(@sumaten_co)」の事例です。
本アカウントは、消防業界のWeb管理システムや法令点検の総合プラットフォームを手がける「株式会社スマテン」の公式アカウントです。
投稿では防災に関するネタや中の人(運用担当者)の日常などが発信されており、親しみやすいアカウント運用が特徴になっています。
こんなに壁に馴染もうと努力している発信機(火災報知機)は初めて見ました
むしろ目立っているけど殺風景な壁にぽつんとボタンがあって目立つからか、中の人の子どもは押してみたくて泣き叫んでました・・・#きょうのせつび#消防設備 pic.twitter.com/XQSu12DwA5
— 【公式】スマテン大切な人の命を守る建物法令点検の総合プラットフォーム (@sumaten_co) September 27, 2023
上記の珍しい火災報知器のほか、特徴的な防火水槽なども紹介されており、自社サービスに関連する防災ネタでユーザーの関心を集めています。
ユーザーに身近なネタをきっかけにして、自社サービスの認知につなげている点がいいですね。
また、同社のアカウントでは、ブランドの認知拡大を図る効果的な取り組みとして次のようなキャンペーン施策も見られました。
/
9/1は #防災の日 ⛑
プレゼントキャンペーン開催
\携帯おにぎり4種8食セットを3名様に
(2名+企業公式枠1名)非常食は美味しく進化しています‼
この機会に試してみてね✨参加方法
1⃣@sumaten_co をフォロー
2⃣この投稿をリポスト⏰締切:9/15(金)#懸賞 #プレゼント pic.twitter.com/nz92l9Jh7h
— 【公式】スマテン大切な人の命を守る建物法令点検の総合プラットフォーム (@sumaten_co) August 31, 2023
上記は、防災の日(9月1日)にちなんだ「フォロー&リポスト キャンペーン」の投稿で、抽選で非常食の携帯おにぎりセットがプレゼントされました。
防災の日にぴったりの非常食が賞品ということで、テーマに徹底したキャンペーンでブランドイメージを色濃く浸透させています。
テーマ性の強いキャンペーンで「防災」といえば「スマテン」という認識を定着させることができれば、新たな企業担当者の目に留まる確率も上がりますね。
BtoB企業であっても、Xの拡散力でユーザーに広くブランドイメージを浸透させることで、受注獲得に向けたPR効果に期待できるでしょう。
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株式会社 丸秀工機 【公式】- パイプ切断加工機(@Maruhidepipe)
画像:株式会社 丸秀工機 【公式】- パイプ切断加工機(@Maruhidepipe)|Twitter
アカウント:株式会社 丸秀工機 【公式】- パイプ切断加工機(@Maruhidepipe)|Twitter
フォロワー数:5,584人(※2023年10月現在)
続いてご紹介する「BtoB企業が活用するXアカウント成功事例5選」は、「株式会社 丸秀工機 【公式】- パイプ切断加工機(@Maruhidepipe)」の事例です。
本アカウントは、日本国内トップシェアを誇るパイプ切断機メーカー「株式会社 丸秀工機」の公式アカウントです。
同社はX以外にも、Instagram・YouTubeなどSNSを積極的に活用されており、パイプ切断・加工技術の強みを広く発信されています。
【パイプ加工でお困りですか?】
こんな複雑な形状も...丸秀工機にお任せください♀️
HPはこちら☛https://t.co/iMN7gGjRpq#企業公式秋のフォロー祭 #製造業 #ものづくり #パイプ pic.twitter.com/GFIwWHGvIl— 株式会社 丸秀工機 【公式】- パイプ切断加工機 (@Maruhidepipe) October 11, 2023
上記投稿では、複雑な形状のパイプ加工の一例を取り上げ、自社の工作機械の凄みを伝えています。
公式HPに促しつつも、投稿用の撮影写真を用意することで発信する内容に説得力が増しますね。
また本アカウントは、パイプにちなんだ豆知識が発信されている点も特徴で、学びのあるコンテンツでユーザーの関心を集めることに成功しています。
おはようございます、#江東区 ☀!
本日はパイプ豆知識をシェア
少しでも学びになったらイイねお待ちしてます。週も折り返し地点に♀️本日もどうぞ宜しくお願いいたします✨#企業公式が毎朝地元の天気を言い合う#企業公式秋のフォロー祭り #製造業 #ものづくり pic.twitter.com/Mi85I6UN51
— 株式会社 丸秀工機 【公式】- パイプ切断加工機 (@Maruhidepipe) October 10, 2023
上記の「パイプ豆知識」では、加工するパイプの名称に用いられる「トゥー」と「ヒール」について、画像でわかりやすく解説されています。
一見マニアックな内容ではありますが、数多くのいいねとインプレッションを獲得しており、ユーザーが投稿を楽しみにしていることを窺い知れます。
豆知識など学びが得られるコンテンツはユーザーの関心を集めやすく、企業の取り組みをより身近なものに感じさせてくれますね。
他にもクイズやアンケートなど、時にはユーザーが楽しめるコンテンツで企業イメージを浸透させていきましょう。
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オフィスさん@もったいないオフィスドットコム【公式】(@mottainaioffice)
画像:オフィスさん@もったいないオフィスドットコム【公式】(@mottainaioffice)|Twitter
アカウント:オフィスさん@もったいないオフィスドットコム【公式】(@mottainaioffice)|Twitter
フォロワー数:5,721人(※2023年10月現在)
続いてご紹介する「BtoB企業が活用するXアカウント成功事例5選」は、「オフィスさん@もったいないオフィスドットコム【公式】(@mottainaioffice)」の事例です。
本アカウントは、オフィス家具のリサイクル・リユースによる資源循環支援事業「もったいないオフィスドットコム」の公式アカウントで、運営会社としてオフィス不動産仲介を手掛ける「株式会社サンエスコーポレーション」、産業廃棄物回収業を営む「株式会社アイアールイー」が携わっています。
オフィスを持つ企業が主なビジネスパートナーとなる同事業ですが、Xでは幅広いユーザーに向けた親しみやすい発信内容が見られます。
調布にある深大寺に行ってきました✨
深大寺そばを食べて
鬼太郎茶屋でパフェ食べて
お団子やそばパンを食べて…←お隣の神代植物公園の
秋のバラフェスタにも行ったのですが
それはまた別ポストで…☺️#企業公式つぶやき部 #企業公式相互フォロー pic.twitter.com/BZBqFY0Ewl— オフィスさん@もったいないオフィスドットコム【公式】 (@mottainaioffice) October 10, 2023
上記投稿では、連休明けのトレンドハッシュタグ「#お前ら三連休何したよ」に参加しており、コメント欄でコミュニケーションも楽しまれています。
一方的な企業PRの発信ではなく、世間の話題にも積極的に触れることで、ファンと近い距離感でのアカウント運用を実現しています。
また、〇〇の日にちなんだ投稿も実施しており、その日のネタにちなんだ投稿が見られるのも楽しいポイントです。
おはオフィス☀️#洗浄の日 ということで
オフィスチェアのクリーニング方法を
ご紹介①ホコリを取る
②洗浄
③ブラシで汚れを浮かせる
④高圧洗浄機で汚れを吸い取る
⑤水分を拭き取る
⑥しっかり乾燥!洗剤ではなくアルカリ電解水を使うので
環境にも肌にも優しいお掃除方法です☺️ pic.twitter.com/cY6HTJc6s0— オフィスさん@もったいないオフィスドットコム【公式】 (@mottainaioffice) October 3, 2023
上記投稿では、「洗浄の日」にちなんで、オフィスチェアのクリーニング方法を紹介されています。
ユーザーにとって役立つ情報と企業ノウハウのアピール、2つの役割を果たすコンテンツになっている点がさすがですね。
本事例のように、新たなサービスやアカウントの立ち上げにおいては、ユーザーに付加価値を見出すことでフォロワーを増やしていくことが重要です。
実際に本アカウントは、開設から半年余りで五千人越えのフォロワーを獲得しており、継続性の高いネタ探しや積極的なアクションでファン化につなげている事例として大変参考になるでしょう。
Mr.Sun@サン・エム・システム㈱(@sunmsystem)
画像:Mr.Sun@サン・エム・システム㈱(@sunmsystem)|Twitter
アカウント:Mr.Sun@サン・エム・システム㈱(@sunmsystem)|Twitter
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最後ご紹介する「BtoB企業が活用するXアカウント成功事例5選」は、「Mr.Sun@サン・エム・システム㈱(@sunmsystem)」の事例です。
本アカウントは、企業向けのアプリケーション開発やDX促進などを手掛けるシステム開発企業「サン・エム・システム株式会社」の公式アカウントです。
公式キャラクターの「Mr.Sun」が広報担当として、ITトレンド・技術情報・企業活動などを発信しています。
\サンエムシステム Webセミナー登壇のお知らせ/https://t.co/FODbKqxLNn
【セミナー概要】
🚀 Power Appsで社内効率化を推進 🚀
ローコードツール(Microsoft Power Apps)を活用して、社内の効率化を実現する方法を学びませんか?💡🔽詳細は下記スレッドで🔽
— Mr.Sun@サン・エム・システム㈱ (@sunmsystem) October 10, 2023
上記、Webセミナーをプロモーションする投稿では、自社サイトをリンクさせるだけでなく、スレッド(ツリー)を用いて情報量を増やしています。
また、本アカウントは箇条書きや絵文字などをうまく駆使しており、1つ1つの投稿クオロティが高い点もポイントです。
答えは
「フリーアドレス」だよ🥳
みんな正解ですごいや🎉🎉— Mr.Sun@サン・エム・システム㈱ (@sunmsystem) October 6, 2023
さらには上記のように、投票機能を活用したクイズを実際されており、ユーザーが参加できるコンテンツが導入されています。
投稿キャプションの質やバリエーションから、Xの運用にしっかりと社内リソースが割かれていることが窺えますね。
また本アカウントでは、企業の性質上難しい分野の発信内容が多いですが、企業の公式キャラクターがいることで気難しさが取り除かれています。
SNSアカウントの運用では、情報の密度が高ければ高いほど、同時にユーザーに親しみを持たせる工夫も重要になるという点も押さえておきましょう。
まとめ
以上、「BtoB企業が活用するXアカウント成功事例5選」はいかがでしたでしょうか?
どの公式アカウントもターゲットを広めに取り、親しみやすい発信によってファンを獲得されていることが分かりましたね。
Xの拡散力で企業の取り組みを浸透させて新たな受注につなげることは当然大切です。
しかしながら、それ以前のステップとして、ますはユーザーに付加価値を与えることで情報を見てもらうことも非常に重要であることがわかったのではないでしょうか。
企業によって商売の対象は異なりますが、いずれにしてもSNSをうまく活用することで、社会に広く受け入れられるブランディングを目指していきましょう。
なお、SNSのアカウント運用でお困りの際には、サポート実績豊富な「Find model」にまずはお気軽にご相談ください!
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