2021年から2022年の間、2クールにもわたって日本テレビ系列で放送された大人気ドラマ「真犯人フラグ」。
ミステリー小説顔負けの謎が謎を呼ぶ展開で、放送後は毎回多くの話題を集めることになりました。
本ドラマの特徴として、SNSの存在がストーリー展開の重要な役割を担いました。
本ドラマの主人公である西島秀俊さん演じる相良凌介は、SNSでの投稿がきっかけで真犯人としての疑惑をかけられ、最後までSNSに翻弄されることに・・。
またドラマと連動するように、「#みんなの真犯人フラグ」といったようなSNSで視聴者が犯人を推測できる遊びも真犯人フラグの話題を集めるきっかけになりました。
本ドラマは、現実世界においても、さまざまなSNS媒体による仕掛けが用意されてる点が特徴的なドラマだったのです。
本記事では、「真犯人フラグ」公式からの情報発信や、SNS上における考察の盛り上がりを具体的に取り上げながら、「真犯人フラグ」成功の秘訣に迫ります。
※ インスタラボの掲載事例につきましては、弊社で取り扱っている事例だけではなく、他社様の素敵な事例もご紹介させて頂いております。ぜひ詳細はURLなどをご確認ください。
目次
「真犯人フラグ」のストーリー概要
主人公は、配送会社のカスタマーサポート部に勤める相良凌介(西島秀俊)。
マイホームを心待ちにしながら家族と仲睦まじく暮らす凌介だったが、ある日突然、妻・真帆、娘・光莉、息子・篤斗が忽然と姿を消し、行方不明になってしまう。
事件発生当初は世間からの同情を広く集めた凌介だったが、あるSNS投稿をきっかけに日本中から「真犯人は凌介なのでは?」と疑惑をかけられるように。
“真犯人フラグ(疑惑)”を立てられながらも妻子誘拐の真相を追う凌介は真犯人じにたどり着くことが出来るのか——。
さまざまな登場人物が、犯人足りうる伏線を匂わせるドラマ展開で、最後の最後まで視聴者による犯人の考察が止むことがありませんでした。
最終話では、誰も予想だにしなかった真相が暴かれ、多くの視聴者を驚かせる結果に。
本作品は、2019年に放送され人気を博した「あなたの番です」のスタッフが再集結した秋元康原案の2クールドラマです。
本ドラマでは、あるSNS投稿をきっかけに凌介が「悲劇の夫」から「疑惑の夫」へ転落します(SNS上での呟きが世間の声として画面上に表示される演出が多数見られます)。
また、悪質なデマを流し大衆の疑惑を煽り立てるユーチューバー「ぷろびん」も主要キャラクターとして登場。
本ドラマでは、SNSでのつぶやきや、ユーチューバーによる動画投稿といったように、SNSが大きな役割を果たしています。
ドラマの最後までSNSが重要な役割を果たし、まさに現在のSNS社会の現状を表しているかのような印象を与えました。
さらにSNSは、現実世界(ドラマ外)でも非常に重要な役割を果たしており、「妻子誘拐の黒幕は誰か?」多くの視聴者がSNSに自身の考察を投稿し、SNSを盛り上げました。
ドラマと連動する形で、現実世界でもさまざまなSNSに真犯人フラグ旋風を巻き起こした本ドラマ。
真犯人フラグは、さまざまなSNS戦略によって、今後のドラマとSNSの連携のお手本となるような先行事例となっていったのです。
成功の秘訣!「真犯人フラグ」のSNS戦略
画像:「真犯人フラグ」総勢23名集結のポスタービジュアル初公開! “真犯人”はこの中の一体誰なのか!?|真犯人フラグ|日本テレビ
本パートでは、「真犯人フラグ」公式の各プラットフォームにおける情報発信事例をご紹介します。
「真犯人フラグ」を成功に導いた各SNSが果たした主な役割は、
- Twitter:考察の材料を提供して、考察熱を助長。考察ツイートへの積極的なリプライで視聴者の熱量を高める。
- Instagram:本編と対照的なリラックスしたオフショットを主に投稿し、緊張感のガス抜き。俳優のファンたち向けの発信。
- Youtube:ドラマのヒントとなる動画を投稿し、視聴者のエンゲージメントを高める。リアルタイム性の高い更新・ドラマ世界とリンクした内容を投稿することで視聴者をドラマ世界に入り込ませる。
以上の点だと考えられます。
それでは、「真犯人フラグ」の公式Twitter・Instagram・YouTubeの3つのSNS媒体が果たした役割について、詳しくみていきましょう。
「真犯人フラグ」は、犯人探しを伴うミステリー作品です。
ミステリー作品といったコンテンツの性質上、視聴者による犯人考察が行われるのは自然なことです。
「真犯人フラグ」公式Twitterでは、視聴者による犯人考察をより盛り上げるような施策が取られました。
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本キャンペーンでは、「真犯人フラグ」公式Twitter(@shinfla_ntv)をフォロー、告知ツイートをリツイートし、指定のハッシュタグをつけて投稿したユーザーの中から抽選で30名にHuluチケット1カ月分がプレゼントされました。
本キャンペーンは、2月13日から3月7日まで計3回行われており、期間中に複数回実施することでSNSに投稿される考察の盛り上がりを維持する意図があったと考えられます。
本ツイートは、
- ツイート内に設置されているボタン「Tweet #二択刑事と推理」をタップ
- 自動的に「#二択刑事と推理」「#真犯人フラグ考察」というハッシュタグが入力された状態のツイート画面が立ち上がる
ような仕組みになっておりました。
「#真犯人フラグ考察」というハッシュタグは、Twitter上でユーザーが自身の本ドラマにおける考察を披露する際につけられるハッシュタグです。
そのため、キャンペーン名の「#二択刑事と推理」」だけではなく「#真犯人フラグ考察」も自動的に入力する仕様にしておくことで「#真犯人フラグ考察」で考察を探す多くのユーザーに必然的にリーチすることが可能になりました。
本キャンペーンは、「真犯人フラグ」に関してTwitterでの考察を盛り上げる一助となったと言えるでしょう。
考察をモーメントにまとめる
╭━━━━━━━━━━╮
🕵#二択刑事と推理 第2弾
╰━━━━━━━━━━╯真犯人フラグ🚩第17話いかがでしたか?
今週も視聴者のみなさまの名推理を
モーメントにまとめてみました📝
みんなの考察を読んだ感想をリプライで教えて👂#真犯人フラグ考察https://t.co/S48cqt7t7e
— 真犯人フラグ🚩真相編【公式】日曜ドラマ 最終回3月13日夜10時半放送! (@shinfla_ntv) February 20, 2022
「真犯人フラグ」公式Twitterでは、前述したキャンペーンに加え、視聴者が投稿した考察をモーメントにまとめて公開していました。
ミステリー作品において、視聴者の考察する意欲がより高まるのは、他人の考察を見て新しい視点を得たり、考察を深めるための新たな情報を獲得したり、自分が共感できるような考察に触れたりした時です。
モーメントをチェックして他のユーザーの考察に触れた視聴者は、「なるほど!そうだったのか!」と自身の考えをより深め、考察の楽しさに熱中することができたはず。
「真犯人フラグ」公式Twitterは、モーメントを作成し、さまざまな人の考察が公式Twitterによって一気に読めるような状態にしておく仕掛けをしました。
結果的に、考察をしているTwitterユーザーに新たな考察のタネを与えることに成功しています。
「真犯人フラグ」の公式Twitterでは、視聴者の考察を盛り上げる工夫・視聴者が考察を投稿する工夫が行われていたのですね。
脚本家・高野水登さんのTwitterアカウント(@TakaMinaCalpis)
「真犯人フラグ」の脚本を担当していらっしゃる高野水登(@TakaMinaCalpis)さん。
高野さんは、Twitterアカウントで視聴者から寄せられた感想・考察を頻繁にリツイートしていらっしゃいます。
また、引用リツイートやリプライ機能を使って視聴者に直接メッセージを送ったりもしていらっしゃいます。
自分の好きなドラマの脚本家からのリツイートやリプライは、視聴者があまり経験することのできない貴重な体験となりました。
高野さんは、視聴者の考察を積極的にリツイートしたり、時にはリプライをしたりすることによって、考察に加わった視聴者ひとりひとりの心を作品により引きつけることに成功しました。
心から嬉しい感想です。ありがとうございます。
河村の感情についてのツイートも、まさに表現したかったことをドンピシャで読み取り、正確に言語化してくださっていて驚嘆しました。作家冥利に尽きます。
AS後編も含め、最後までお楽しみ頂ければ幸いです!— 高野水登 脚本家 ドラマ『真犯人フラグ』DVD&Blu-ray8/22発売! (@TakaMinaCalpis) March 14, 2022
『真犯人フラグ』
第17話まであと1時間!
是非リアタイして頂けるとありがたいです!結末が近づくにつれ、言えることが無くなってきてます!もう何言ってもネタバレになりそうで何も言えません!
なのでクイズッス〜
私がリアタイしながら食べる予定のこれはなんでしょう〜?#真犯人フラグ pic.twitter.com/sG20AMThZ4— 高野水登 脚本家 ドラマ『真犯人フラグ』DVD&Blu-ray8/22発売! (@TakaMinaCalpis) February 20, 2022
また、高野さんが番組を毎週リアルタイムで視聴している様子も投稿されています。
高野さんは、フォロワーと積極的にコミュニケーションをとることで、視聴者や考察班との一体感を作り上げていらっしゃいます。
以上でご紹介したように、脚本家・高野水登さんのTwitterは、頻繁なリツイートなど視聴者との積極的なコミュニケーションによって、「真犯人フラグ」のTwitterでの盛り上げに貢献しました。
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画像:shinhanninflag_ntv | Instagram
「真犯人フラグ」の公式Instagramは、番宣やオフショット投稿など、ドラマではみられない俳優の顔を見ることが出来ると多くの話題を呼びました。
本編の展開とは対照的な、現場の楽しげな雰囲気が伝わってくる画像の投稿や、俳優のファンに向けた投稿などによって、本編で繰り広げられるシリアスな展開のガス抜き的な意味合いの投稿が多い印象です。
実際に、「真犯人フラグ」の公式Instagramに投稿される視聴者のコメントは、俳優陣への声援やドラマの感想が多く投稿されています。
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YouTube(日テレドラマ公式チャンネル)
「真犯人フラグ」は、YouTubeを活用したプロモーションでも大きな話題を集めました。
「真犯人フラグ」は、人気YouTubeチャンネルの「日テレ公式ドラマチャンネル」にて、放送のダイジェスト動画や、特別企画動画が投稿されました。
本チャンネルの「真犯人フラグ」関連の動画の中で特に大きな注目を集めたのが「【見る? 見ない?】日曜ドラマ「真犯人フラグ」ヒント動画【真相編は1/9(日)よる10:30スタート】」です。
本特別動画には、真犯人に繋がる重大なヒントが含まれているとのことで、SNS上で「ヒントは何か?」「ヒントが指し示す犯人は誰か?」が大きな話題となりました。
本動画が公開されたのは、テレビドラマの「真相編」(第二期)に入る1週間前で、真相編に向けた前半の総復習特番「真犯人フラグ あな番住民と失踪事件を徹底推理!!」の放送日と同日の2021年12月26日です。
本動画は、「真犯人フラグ」での事件の核心に迫りドラマがいよいよ佳境に入る後編の開始直前に動画が公開され、考察の材料を提供することで視聴者の考察熱を盛り上げることに成功しています。
本動画はドラマ本編とは別に、考察に熱中する視聴者が他の視聴者と一緒に盛り上がることのできるトピックを提供したと言えますね。
ヒント動画で画像を重ねると……
▼普通
菱田、日野、林、光莉、真帆
阿久津、鴨井、山口、小峯▼反転色写真
バタコ、ぷろびん、本木、太田黒、二宮
篤斗、落合、鼓太郎、雫石▼グレー
凌介、河村、橘、猫おばさん、両角#真犯人フラグ#真犯人フラグ真相編#真犯人フラグ考察 pic.twitter.com/KIk4qvh3Y0— 真犯人フラグ🚩 考察班 (@probing1010) January 2, 2022
◆真犯人フラグ考察◆
<ヒント動画解読>①
(指差しポスター)
1本は画像参照。
ただ橘一星だけ2本差されている。
国際信号旗はアルファベットの一文字の意味もある。『U』⇒『you』⇒
光莉失踪の関与はただのブラフで
真犯人のフラグは橘一星を差している。#真犯人フラグ #真犯人フラグ考察 pic.twitter.com/Gam4zgDbn0— 白柴@ (@shiroshibanoah) February 6, 2022
【#真犯人フラグ 考察】
ヒント動画と「しちわごじゅうろく」が、真犯人河村にどう繋がるか説明した部分だけ切り抜きました👄
真相が分かってからこちら見るとわかりやすいのでぜひご覧下さい
全動画はこちらをご覧下さい
→ https://t.co/qghg8rRhmW#真犯人フラグ最終回 #真犯人フラグ考察 pic.twitter.com/pQHkbsZcjk— 真犯人フラグ考察Zela (@Zela_0) March 14, 2022
ぷろびんチャンネル
「真犯人フラグ」内で、柄本時生演じる「ぷろびん」は、誘拐事件にまつわる悪質なデマ動画を投稿するユーチューバーであり、彼が編集の町山と運営しているのが「ぷろびんチャンネル」です。
本ドラマ内で頻繁に登場する「ぷろびんチャンネル」ですが、実際にYouTubeにチャンネルが存在し、視聴者はぷろびんが投稿した動画を実際に見ることができます。
「ぷろびんチャンネル」の非常におもしろい点は、ドラマ本編の内容と現実の「ぷろびんチャンネル」に投稿される動画の内容がクロスしていることです。
例えば「ぷろびんチャンネル」には、不倫疑惑を追求するために亀田運輸でぷろびんが瑞穂(芳根京子)に突撃取材を行う動画が投稿されていますが、本シーンはドラマ本編の第7話にも登場します。
また同じく7話後半には、記者たちが亀田運輸に突撃し不倫疑惑について凌介と瑞穂を問い詰めるシーンがありますが、本シーンは「ぷろびんチャンネル」に生放送という形で投稿されており、ドラマ本編とは違った角度から記者と凌介のやり取りを見ることもできました。
「真犯人フラグ」を観ていると、ドラマ本編とぷろびんチャンネルが交差する個所が複数存在します。
また、「『ぷろびんチャンネル』がガイドライン違反でアカウント停止された」というシーンがドラマ本編で放送された後、実際に現実で「ぷろびんチャンネル」の動画が全削除されたりと大変面白い仕掛けが多数設けられていました。
「真犯人フラグ」のYouTube戦略では、「ぷろびんチャンネル」とドラマ本編の連動が強く意識されていることが分かりますね。
ぷろびんチャンネル、逝ったか…#真犯人フラグ pic.twitter.com/zOJs9jegun
— 高野水登 脚本家 ドラマ『真犯人フラグ』DVD&Blu-ray8/22発売! (@TakaMinaCalpis) November 7, 2021
さらに、ぷろびんが事件関係の動画投稿を始める前後には「【大食い】もやし1万円食べ切るまで帰れません」「猫ーぷろびん/THE FIRST TAKE」等の、いかにもユーチューバーらしい企画動画がアップされており、細かいところまでリアリティを感じさせるつくりとなっています。
また、「ぷろびんチャンネル」には大人気ユーチューバー「東海オンエア」さんとのコラボ動画も投稿されており、YouTubeにおける話題性づくりにも大きく貢献しました。
最近では、特に若者世代においてTV離れの傾向が顕著にあらわれています。
皆さんの中にも、「テレビは見ないけどYouTubeは毎晩見る」といったライフスタイルを送っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ユーチューバーは、相当の影響力を持っているとされ、中でも「東海オンエア」さんの登録者数は600万人を超え、テレビ並みの視聴率を叩き出す動画も数多く存在します。
「真犯人フラグ」は、「東海オンエア」さんとYouTubeでコラボすることにより、普段YouTubeしか見ない層に対してもTVドラマに興味を抱かせることに成功しました。
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成功の秘訣!「真犯人フラグ」の公式サイト戦略
「真犯人フラグ」の公式サイトでは、SNSでの拡散を前提としたエンタメ性の高いコンテンツが配信されました。
「真犯人フラグ」の公式サイトで楽しむことのできた、コンテンツをそれぞれ以下でみていきましょう。
まさかの真犯人フラグ
画像:考察メーカー#まさかの真犯人フラグ|真犯人フラグ|日本テレビ
「まさかの真犯人フラグ」は、怪しい登場人物を選ぶことで、勝手に謎を解いてくれるという「考察メーカー」です。
本コンテンツでは、
- 登場人物の顔写真一覧から自分が怪しいと思う人物の顔写真をクリックする
- クリックされた人物が、いつ・どこで・誰と・何をしたかという項目がランダムに埋められ、視聴者の代わりに公式サイトが勝手に謎を解いてくれる
という仕組みとなっていました。
結果はランダムで表示されるため、「ありそう」というものから、かなり意外性のある笑えるものまで様々な結果が表示されました。
画像:考察メーカー#まさかの真犯人フラグ|真犯人フラグ|日本テレビ
画像:考察メーカー#まさかの真犯人フラグ|真犯人フラグ|日本テレビ
本コンテンツは、視聴者が思わずシェアしてしまいたくなるようなコンテンツを提供することによってSNS上での話題作りを狙ったと考えられます。
本コンテンツが公開されたタイミングは物語が折り返しを迎える10話の放送前であり、
- ドラマで考察に熱中していたものの、考察しすぎてよく分からなくなってしまった…
- 出演者のファンということでドラマを観ているため、犯人考察にはさほど興味はない
といった層の両方にアピールすることができました。
本コンテンツは、考察班には息抜きに、考察にそれほど興味がないという方でも思わず拡散したくなるようなコンテンツを提供することに成功しました。
みんなの真犯人フラグ
画像:一番怪しいのは誰!?#みんなの真犯人フラグ|真犯人フラグ|日本テレビ
「みんなの真犯人フラグ」は、毎週のドラマの展開を受けて、ドラマを視聴し終わった時点で一番怪しいと思う登場人物に視聴者が投票し、真犯人フラグを立てるという企画です。
Twitterや公式サイトを通じて、視聴者からフラグ(疑惑)を立てられている登場人物が毎週ランキング形式で発表されました。
一位になったキャラクターを演じるキャストからのコメント動画が毎週発表されたこともあり、多くの注目を集めました。
本コンテンツは、自身が投票した票が目に見える形(=キャストコメント動画)で返ってくるコンテンツであったため、効果的に視聴者のエンゲージメントを獲得することができたと考えられます。
また、投票自体には本格的な考察は必要なく、何となくでも投票することができたので、ライトな層から本気の考察班まで幅広い層を巻き込むことができました。
#みんなの真犯人フラグ🚩最後の投票で1位になったこの方からコメント🌟#5連覇ならずでしたが#ラストの得票が#フグ超えだった件w🐡#河村さんの3倍怪しまれた#日野っちは真犯人なのか⁉️#それとも⁉️#皆さま投票ありがとうございました‼️#迫田孝也#真犯人フラグ🚩#真相編#ザワつく日曜日 pic.twitter.com/IJIPEQL0jJ
— 真犯人フラグ🚩真相編【公式】日曜ドラマ 最終回3月13日夜10時半放送! (@shinfla_ntv) March 13, 2022
また、「まさかの真犯人フラグ」も「みんなの真犯人フラグ」も公式サイトの結果画面からハッシュタグつきで簡単にTwitterで拡散できるようになっています。
本コンテンツは、最初からTwitterとの連携を想定したコンテンツとなっており、ハッシュタグを活用し拡散することでSNS上での盛り上がりを狙ったコンテンツでした。
なんで🤣
菱田朋子(#桜井ユキ)がボールが蹴り込まれた日にかがやきの世界で猫おばさん(#平田敦子)と恋に落ちている https://t.co/yrqBt1afXQ
#まさかの真犯人フラグ— ✡️🦄🌈リサっち🌈🦄✡ (@lizrisa1021) March 6, 2022
#河村俊夫に投票#みんなの真犯人フラグhttps://t.co/1dfRvAIOsO
あー!!朝、投稿しようと思ってたのに
zipに夢中になって失念!!もう遅いけど最後の投票をします!!
フグには悪いけど…
本命はこっちなんだ!!!🚩— uri (@anabansawa) March 11, 2022
「真犯人フラグ」視聴者のSNS発信による盛り上がり
画像:「真犯人フラグ」山寺宏一のナレーションで贈る 1話~3話まとめ動画を公開!|真犯人フラグ|日本テレビ
「真犯人フラグ」では、本ドラマのミステリー性に加え、数多くのSNS戦略に触発される形で、多くのSNSユーザーが自身の考察をSNSに投稿しました。
各種SNSで盛大に行われた、「真犯人フラグ」の視聴者によるSNS考察投稿をみていきましょう。
Twitterは、文章による投稿がメインのSNSです。
よって、「真犯人フラグ」の考察と相性が良く、また最も気軽に発信できる媒体でもあるため、多くのユーザーが自説をTwitterで披露しました。
Twitterユーザーの中には、「真犯人フラグ」の考察用アカウントを作る人も現れ、本格的な考察を披露するユーザーは特に人気を集めました。
1話を考察しました〜!
⚠️アンダーライン引いてるところは特に重要そうな部分⚠️
読みづらいけど感想や考察を待ってます🥲🙏🏻
ミステリーや考察が大好きなので
同じような方がいたらこのドラマをキッカケにたくさんお話ししましょう☺️
あな番もだいすきでした🥺#考察 pic.twitter.com/dRDcByQyry— uri (@anabansawa) October 12, 2021
気になるシーン
→ 書籍のタイトルにヒント?・三本の矢
・夏の子供
・天使の卵
・さびしい女
・ズッコケ中年三人組
・地平線の五人兄弟
・傍らの人
・ウラヌス
→ ドラマとの繋がりを感じる……?#真犯人フラグ#真犯人フラグ考察#真犯人フラグ最終回 pic.twitter.com/sl7YryKERW— 真犯人フラグ🚩 考察班 (@probing1010) March 13, 2022
最終回前のファイナルアンサー考察をnoteにまとめようと思いましたが、繰り返しになるのでツイートにします
真犯人は「相良真帆」
動機は、マイホーム購入という幸せそうに見える家族とは正反対に、自身の不倫により家族が崩壊することへの恐怖、抱えきれないほどの後悔と不安より→続#真犯人フラグ pic.twitter.com/eoYzJppukA
— 銀田一 中年 (@aaNIahSeXD9TJHR) March 9, 2022
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TikTok
TikTokは、3分までのショートムービーを投稿・共有して楽しむ動画プラットフォームです。
TikTokには、「真犯人フラグ」の多数の考察動画や名場面シーンが投稿されました。
@maya__028 🚩菱田が来た時に玄関にいたのは凌介と二宮のみ。その間に橘は血付き包丁にすり替えることが出来る。毒味する?って言った時に剥いてくれたらって包丁を使うことを進めている。私は林を殺したのは橘だと予想してます。みなさんはどう思いますか?#真犯人フラグ #西島秀俊#芳根京子#桜井ユキ#佐野勇斗 ♬ オリジナル楽曲 ❕ - ま や
@s.sdaku #真犯人フラグ #真犯人フラグ考察 ♬ seeker - Novelbright
@ht0_23 自分を犠牲にしてでも大切な人を全力で守り抜く一星が誰よりもかっこいい#真犯人フラグ #佐野勇斗 #おすすめ ♬ 愛言葉 - Tani Yuuki
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LINE
LINEは、日本で最も月間ユーザー数が多いSNSで、コミュニケーションツールとして多くの日本国民が利用しています。
LINEのオープンチャットには、真犯人フラグの考察や実況を行うトークルームが多数開設され、放送が終わった後でも、考察が活発に行われています。
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YouTube
YouTubeは、全世界のユーザー数が20億人を超える、世界最大級の動画プラットフォームです。
「真犯人フラグ」の考察は、YouTubeでも行われ、多くの「考察系ユーチューバー」が真犯人フラグの考察動画を盛んに投稿しました。
考察系ユーチューバーチャンネルの中でも特に人気を集めたのが「6969b〜ろくろっ首〜のエンタメLabo」チャンネルです。
「6969b〜ろくろっ首〜のエンタメLabo」チャンネルでは、ドラマの放送期間中、なんと週に5回という頻度で動画が投稿されました。
投稿頻度が高いにも関わらず、再生回数が10万を超える動画が多数存在し、「真犯人フラグ」の視聴者による人気の高さが伺えますね。
他にもYouTubeでは、
等の考察系ユーチューバーが人気を集め、「真犯人フラグ」を盛り上げました。
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「真犯人フラグ」のリアルタイム実況・考察・生配信による盛り上がり
画像:【真犯人フラグ】1/9スタートの「真相編」新ビジュアル公開! 凌介(西島秀俊)の指さす先に誰が立っているのか?|真犯人フラグ|日本テレビ
「真犯人フラグ」を盛り上げた要素の大きな一つが、リアルタイム実況・リアルタイム視聴です。
「真犯人フラグ」の視聴者の間には、「真犯人フラグ」をSNSを活用し誰かと一緒に見て考察をし合うというスタイルが広く浸透していました。
例えば、
- LINEのオープンチャットで他の視聴者と感想を言い合いながら
- 友だちとLINEで考察をし合いながら
- Twitterのタイムラインでフォロワーの考察を見ながら
といったように、多くの視聴者が様々な媒体で、様々な視聴者と共に「真犯人フラグ」をリアルタイムで視聴していました。
あな番一緒に考察してたリア友と、真犯人フラグもグループLINEでリアルタイムで考察してるんだけど、私最初は一番いやいやだったのに、今はもう私が「今日ちゃんとリアタイする?!」って毎週みんなに聞いてる。一番ハマってて草
— フちゃん (@Dy57T5) December 19, 2021
友達とLINEで真犯人フラグ実況LINEしようって話しても「見逃し派だから」「一人で集中して見たいから」と普通に断られたのでTwitterと一緒に見ます😎
— みみがー@5歳&2歳兄妹 (@ganbaremimigaaa) March 13, 2022
YouTubeでは、考察系ユーチューバーによるリアルタイム考察生配信が実施され、多くの視聴者が自らがフォローする考察系ユーチューバーと共に作品を楽しみました。
また、「真犯人フラグ」のドラマ出演者の西島秀俊さんや芳根京子さんやもリアルタイム考察配信を見ていらっしゃったようです。
「真犯人フラグ」視聴者によるSNSでのリアルタイム考察配信は、ドラマ出演者にも配信が届くほどの盛り上がりを見せました。
日本のドラマの歴史においても、「真犯人フラグ」ほどリアルタイムにSNSが盛り上がった事例は多くありません。
「真犯人フラグ」の視聴者は考察を誰かと「シェア」、ドラマを視聴する時間を誰かとタイムリーに「シェア」することでドラマの楽しさを増幅させていたのですね。
まとめ
「真犯人フラグ」のドラマ本編では、不可解な事件が起こった際に、手に入れられる手がかりをもとに人々が推理し、自分なりの真相(=物語)を次々にSNSに投稿する様子が描かれていました。
ドラマと連動するような形で、ドラマ本編で描かれたSNS投稿のシーンと同じような出来事が現実世界でも起こっていました。
本ドラマの主眼である「相良家妻子誘拐事件の黒幕は誰なのか?」といったミステリーを、ドラマ内や公式の情報に散りばめられた手がかりをもとに事件の真相・真犯人を推理し、自分なりの考察(=物語)をSNSに盛んに投稿したのです。
また「真犯人フラグ」のミステリー性は、
- 誰かの説を聞きたい
- 自分の説を聞いてほしい
- 一緒に犯人考察を楽しみたい
といった視聴者の需要を高め、リアルタイム配信も大いに盛り上げることに貢献しました。
本ドラマは、視聴者が自分の考察をシェアしたり、一緒にドラマを見る時間をシェアしたりする場として、SNSが非常に重要な役割を果たしました。
また、ドラマの考察やSNSでの投稿を盛り上げるためには、考察のためのヒントやエンタメ性の高いコンテンツが必要です。
「真犯人フラグ」では、視聴者の考察の一助となるような「考察のタネ」などSNS投稿を盛り上げる要素が公式のSNSや公式サイトからタイミングよく供給されたことがコンテンツの勢いを支え、本ドラマの成功に貢献していったのです。
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