Instagramでいろいろな人に投稿を見てもらえているのに、なかなかフォロワーが増えない、フォローに繋がらないという相談をよくいただきます。
フォロワーを獲得するのには時間がかかるとはいえ、個人でもビジネスでも、なるべく早くファンを獲得したいもの。
先に結論をお伝えすると、順調にフォロワーを獲得しているインスタグラマーは「ユーザーの次のアクションを促す」ことが上手い特徴があります。
もちろん有益なコンテンツを継続して発信していることも重要ですが、自分のコンテンツを見てくれた人が、自分がしてほしい行動をとってもらえるように様々な工夫を凝らしているのです。
そこでこの記事では、特にInstagramに焦点を当てて、いいね、保存、フォロー、あるいは購買など私たちが求めるさまざまな行動をユーザーに促す方法と具体的な事例について紹介します。
フォロワーの獲得、広告のクリック、ECサイトでの購入などさまざまな場面で活用できますので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
Instagramでいいね、保存、フォローしてもらいたいなら「ネクストアクション」を促す
さっそく、Instagramでこちらの期待する行動をユーザーにとってもらうためのアイデアを紹介しましょう。
「CTA(コール・トゥ・アクション)」で誘導しよう
ユーザーに次のアクションを促すシンプルな方法として、Instagram投稿内にCTAを組み込みましょう。
CTA:Call To Action(コール・トゥ・アクション)とは、ユーザーに次の行動を促すための要素(スイッチ)のことです。
たとえば、
- ECサイトの「カートに入れる」「今すぐ買う」ボタン
- 企業サイトの「資料請求はこちら」「詳しい情報はこちら」ボタン
- WEBメディアの「続きを読む」「関連記事を見る」ボタン
など、多くの場合はボタンの形で使われますが、どれもこちらが取ってほしい目的のアクションをしてもらうようにユーザーを誘導しています。
買い物をしているときに「こちらも人気でおすすめです」と紹介されるとついついその商品も見てしまい、いつの間にか買い物の量が増えていたなんてことも良くある話。
反対に、買い物のとき、何も紹介されなければ別の商品を手に取って買ってもらえるチャンスはありません。
SNSでもCTAは重要
オンラインショッピング、WEB広告などでは当たり前のこととして使われるCTAですが、InstagramをはじめとするSNSでもユーザーに行動を促す方法として重要です。
SNSの投稿のCTA例としては、YouTubeの最後に関連動画が表示される画面(終了画面機能)がわかりやすいでしょう。※InstagramのCTA事例は後述
画像:ユニクロから超巨大な謎の箱が届いたので開封します。。。|HikakinTV - YouTube
たとえばこちらは人気ユーチューバーであるヒカキンさんの動画の最後に表示される一枚画像です。
- 関連動画へ誘導してさらにコンテンツを見てもらう
- チャンネル登録(フォロー)を促してファンを獲得
のように、コンテンツを見てくれた人を次の行動へ上手に誘導しています。
単にコンテンツを見てもらうだけではなく、CTAによってこちらが期待する行動をユーザーにとってもらうよう促すか否かで、その後の成果が大きく変わってきます。
InstagramにおいてもCTAを積極的に活用しましょう。
Instagramで次のアクションに誘導するCTAの事例
ではInstagram投稿におけるCTAにはどのようなものがあるでしょうか。
ここでは人気インスタグラマーによる実際のCTAの事例を見ながら、ノウハウを学んでいきましょう。
Instagramのいいね、保存を促しているCTAの事例
こちらは人気グルメインスタグラマーである「ウルフ(@wolf.0313)」さんの投稿です。
ウルフさんは「正直食レポ」をモットーとして辛口なグルメレポートに定評があり、さまざまな街のおすすめグルメを紹介しています。
こちらのグルメ紹介のInstagram投稿の最後にはユーザーの「いいね!」と「保存」を促す画像が盛り込まれています。
ユーザーが「いいね!」をタップすると画像中央にハートマークが表示されるInstagramアプリの仕様となっており、ちょうどCTA画像と「いいね!」によるハートが重なるようにできています。
また、画像右下の保存ボタン(リボンマーク)の部分にも矢印を書いて、Instagram投稿が気に入ったら保存してもらうように促しています。
Instagramでは、いいね!や保存といったエンゲージメントが多い投稿を他のユーザーにおすすめ表示させるようなアルゴリズムが導入されているため、ユーザーにエンゲージメントを促すアイデアは効果的です。
エンゲージメントを促す際、投稿しているInstagramのコンテンツの質とは関係のない要素に対して「いいね!」や「保存」「コメント」などを得ようと促すとInstagramのアルゴリズムによってペナルティを受ける可能性がありますので注意してください。
たとえば、「この投稿にいいね!すると運気が上がります」「おうし座の人はこの投稿にいいね!してね」のように、コンテンツと関係ない要素によるエンゲージメントの獲得は「エンゲージメントベイト」とされ、Instagramの発見タブなどで他のユーザーに表示されにくくなる可能性があります。
純粋に投稿について良いと思ったらいいねや保存をしてもらうといった形でユーザーと交流を図りましょう。
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Instagramのストーリーズの閲覧を促しているCTAの事例
こちらは人気のダイエットインスタグラマーである「でぶみ・ゆう(@debumi_yuu_diet)」さんの投稿です。
でぶみ・ゆうさんは、自身のダイエット記録をメインに、ダイエット食やダイエットする上でのモチベーションを維持するアドバイスなどを積極的に発信しています。
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でぶみ・ゆうさんのInstagram投稿の最後には「はじめての方向けにInstagramストーリーズの閲覧を促す画像」が追加されています。
Instagramストーリーズは日本のInstagramユーザーの70%が見ているとされている人気機能であり、ストーリーズの活用は根強いファンを獲得する上で欠かせません。
でぶみ・ゆうさんはInstagramストーリーズに体重・食事・運動に関する投稿を日々アップしており、「でぶみ・ゆうさんの生のダイエット活動を見てもらうことでユーザーにもダイエットの継続を促し共感してもらえる」ような構成になっています。
ユーザーとのコミュニケーションも丁寧に行う場としてInstagramストーリーズを見てもらうように促し、ファンを獲得するとともに、フォロワーのダイエットの成功の支えにしてもらいたいという思いが伝わってくるアカウントづくりがなされていますね。
ダイエットは一人ではなかなか継続が難しいものですが、誰かと辛さや喜びを共有することで継続できる可能性が高まりますので狙いとして大変効果的です。
Instagramストーリーズでは「アンケートスタンプ」「質問スタンプ」などユーザーとコミュニケーションを取れる機能が豊富にあり、フォロワーと交流しやすい場所でもあり、積極的に活用しているインスタグラマーや企業も多くいます。
また、フォロワー数が1万人以上いる場合は、Instagramストーリーズから外部サイトへ遷移させることも可能になります。
フォロワーとのコミュニケーションを積極的にしたい、あるいはECサイトへ誘導したいなどの場合に、CTAを活用してInstagramストーリーズへ誘導してみましょう。
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Instagramの過去コンテンツ、他SNSの紹介をしているCTA事例
こちらはメンズファッションインスタグラマーである「げんじ(@genji_official_)」さんの投稿です。
げんじさんはファッションコーディネート、ファッションアイテムを紹介しているほか、自身のブランドも立ち上げている人気インスタグラマーです。
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げんじさんのInstagram投稿の最後には自身の過去の人気コンテンツやYouTube、WEARについての情報を紹介しています。
(※WEARは、株式会社ZOZOが運営するファッション専門SNS)
Instagramは過去の人気コンテンツを紹介してもそれぞれの投稿がバラバラになっておりユーザーが探しにくいと思うかもしれませんが、自分や他人の投稿を好きにまとめることができる「まとめ機能」を使うことで、過去の人気コンテンツをわかりやすく見せることも可能です。
SNSはそれぞれで利用しているユーザー層が異なりますので、自分のもついろいろなSNSアカウントを紹介することで、見てくれたユーザーが一番使っているSNSのフォロワーを増やせることも期待できます。
また、自身の紹介もしており、初めて見てくれたユーザーにも配慮しています。
CTAの基本は「1つのアクションに絞ること」ですが、情報を豊富に提供することでいずれかの情報にひっかけてさらに興味関心を深めてもらうという戦略もSNSでは有効です。
コンテンツが少ないInstagramアカウント開設したてのタイミングは誘導するアクションをに1つに限定して、Instagramアカウントの内容が充実してきたら様々な角度の情報を見てもらうように促す戦略も取ってみるとよいでしょう。
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【かんたん図解】Instagramまとめ機能のわかりやすい使い方
Instagramアカウントの趣旨や自己紹介で専門性を理解してもらうCTAの事例
こちらはメイクインスタグラマーの「みと(@mito_makeup)」さんのInstagram投稿です。
みとさんは、イエベ(イエローベースの肌色)向けのコスメアイテムやメイク方法について発信しています。
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みとさんのInstagram投稿の最後には、「Instagramアカウントの趣旨」と「みとさんの自己紹介」をメインにしたCTAが追加されています。
「イエベさん向きの垢ぬけるメイク方法を動画で発信しています」と大きく書かれており、
- 誰向けに発信していて
- どのようなメリットを
- どのような形(画像/動画)で得られるのか
という要素を盛り込むことで、初めて投稿を見た人にみとさんのInstagramアカウントをフォローするメリットをわかりやすく伝えているのは大変参考になります。
さらに、その下には自分の専門性がわかるプロフィールを掲載しているので、そのままInstagramのプロフィールに興味を持ってもらいやすく工夫されています。
また、
「ご質問は、コメントだと確実にお返事ができます」
と書いており、みとさんからアドバイスが欲しい人や相談したい人にとっても「コメントすれば確実に返事がもらえるのか」と理解してもらえて、次のアクションにつながるようになっています。
発見タブやハッシュタグ検索で偶然自分の投稿をはじめて見つけてくれた人に興味を持ってもらい、プロフィールを閲覧してもらい、さらに興味関心を深めてもらう導線づくりが上手なCTAの事例と言えるでしょう。
まとめ
InstagramのCTAについて事例を交えつつ紹介してきましたがいかがでしたか。
CTAを最後につけていない人も多いですが、ほんの1つの画像を最後に追加するだけでユーザーがこちらの期待するアクションをとってくれやすくなるのなら、試してみる価値は十分あります。
フォロワーの獲得、広告のクリック、ECサイトでの購入など、Instagramによる成果がなかなか現れないという人は、ぜひCTA画像を用意してユーザーにネクストアクションを促してみてください。
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