最近の企業の広報活動では、SNSが積極的に活用されるようになり、消費者とのコミュニケーションや自社情報の拡散など幅広い効果をもたらしています。
特に、中小企業やスタートアップ企業では、「低コストで導入できるSNSをいかに使いこなせるか」が企業成長の重要なポイントといえるでしょう。
しかし一方で、
- 「SNSを始めたけれどフォロワーが増えない」
- 「投稿に対してユーザーからの反応がない」
など、広報効果をうまく発揮できずにいる企業様も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、企業が広報活動にSNSを活用するメリットを解説し、実際に企業アカウントの成功事例5選をご紹介していきます。
SNSが広報活動に役立つ具体的なメリットを知り、成功事例からSNS戦略のアイデアを学び取れる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください!
※本メディアの掲載事例は、弊社で取り扱っている事例以外にも他社様の事例もご紹介しております。詳細は各URLをご確認ください。
目次
広報活動にSNSを活用する主なメリット
まずは、広報活動にSNSを活用する主なメリットをご紹介していきます。
低コストで情報発信ができる
SNSは、低コストで広く情報発信ができる点が大きなメリットです。
InstagramやX(旧Twitter)、TikTokなどの主要SNSは、
- アカウント開設が無料
- 月数万円から広告配信できる
など、費用面に強みがあるので初期費用をグッと抑えることができます。
またインフルエンサー施策では、従来のテレビCMより遥かに安く有名人の影響力をPRに活用できるでしょう。
企業の認知拡大につながる
広報活動にSNSを活用することは、企業の認知拡大にも効果を発揮します。
例えば企業の公式HPは、検索されてはじめて見られることがほとんどのため、企業側から新規顧客層に情報を届けたりアクションを起こすことができません。
一方SNSであれば、投稿の発信に加え、いいねやコメントでユーザーとコミュニケーションを取ることが可能です。
また、SNS独自のアルゴリズムによって、親和性の高いユーザーに自動で投稿をおすすめ表示してくれるので、潜在顧客に自社情報をリーチさせることに期待できるでしょう。
メディア掲載のきっかけになる
最近は「SNSでバズった〇〇」「SNSで話題の〇〇」といったフレーズを目にするように、様々なメディアがSNSからトレンド情報を収集していることがわかります。
SNS上で情報拡散されて話題になれば、何らかのメディアに取り上げられる可能性が高まるので、さらなる商品認知やブランディング向上に期待できるでしょう。
ユーザーの反応や口コミをマーケティングに活かせる
例えば、企業アカウントが新商品のプロモーション投稿を発信すると、ユーザーから「いいね」や「コメント」などの反応が得られます。
「いいね」の数は商品に対する好意的な反応を表す指標になり、「コメント」では商品の改良につながる貴重な意見が見られることも。
また、SNS上の自社商品に関する口コミ投稿では、消費者目線のリアルな感想が汲み取れます。
SNSを活用する際には、日頃から投稿に対するリアクションや自社に関する投稿に目を向けることで、今後のマーケティングに活かせるでしょう。
採用活動(ソーシャルリクルーティング)にも応用できる
SNSは消費者向けの広報活動だけでなく、企業の採用活動にも応用することが可能です。
SNSを利用した採用活動は「ソーシャルリクルーティング」と呼ばれ、
- 企業・業務紹介
- 先輩社員のインタビュー
- ライブ配信によるウェビナー
といったコンテンツで求職者に効果的に情報を届けることができます。
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広報活動にSNSを活用する企業アカウントの成功事例5選
広報活動にSNSを活用するメリットを踏まえた上で、本項で企業アカウントの成功事例5選をご紹介していきます。
1.株式会社ジャンボツアーズ
画像:@feelokinawa|Instagram
アカウント:@feelokinawa
フォロワー数:約1.6万人(2024年6月現在)
初めにご紹介するのは、「株式会社ジャンボツアーズ」のアカウント運用事例です。
同社は、沖縄県を拠点に国内旅行ツアーの販売・運営などを手掛けており、SNSでの情報発信に非常に力を入れている点が特徴。
Instagram、X(旧Twitter)、Facebook、YouTubeで合計30ほどのアカウントを運営されており、中でも今回取り上げるInstagramアカウント「Feel OKINAWA(@feelokinawa)」では、会社の地元・沖縄県の旅行情報を中心に発信。
Instagramアカウントが、自社で運営するオウンドメディアの役割を果たしている点が大きなポイントになっています。
上記「沖縄の海沿いフォトスポット」を紹介する投稿のように、美しい写真素材が見る人の目を引きます。
沖縄が拠点の旅行会社ということで、地の利を活かして映える自然景のコンテンツを取り入れている点が魅力といえるでしょう。
また、上記のような自社サービスのリリースを発表する投稿なども見られ、アカウントが自社情報を広く認知させる役割を果たしています。
本事例のように、SNSを活用した広報活動では、役立つ情報発信を中心としたオウンドメディアとしてアカウント設計することで、効果的にフォロワーを獲得し、多くのユーザーと接点を得ることができるでしょう。
2.リフォクル
画像:@rifokuru|Instagram
アカウント:@rifokuru
フォロワー数:9,252人(2024年6月現在)
続いてご紹介するのは、「リフォクル」のアカウント運用事例です。
同社は、広島県広島市を拠点とする地域密着の住宅リフォーム会社で、Instagramを公式HPの代わりに活用している点が特徴。
同社の名前をネットで検索すると、HPではなく今回ご紹介するInstagramアカウントが上位表示され、プロフィールには電話番号やLINEアカウントのリンクが設定されていることから、HPとしての役割も担っているアカウントとなっています。
そして投稿では、上記リールのように実際のリフォーム施工例を映像で紹介しているので、依頼者に安心の技術と実績をうまくアピールすることに成功していることが窺えます。
また、同社のコンテンツでは、上記「リフォームあるある」のリールも大変人気です。
仕事中の困った体験やコアなネタを紹介することで親しみやすい社風や人柄が伝わるので、地域密着型の同社にとって集客の後押しになっていることがわかります。
本事例のように、公式HPの代わりにSNSを有効活用することで、低コストで商品やサービスを紹介できるので、特にスタートアップ企業や中小企業ではぜひ参考にしていきましょう。
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3.キルフェボン (ラッシュ株式会社)
画像:キルフェボン|Facebook
アカウント:キルフェボン|Facebook
フォロワー数:約8.3万人(2024年6月現在)
続いてご紹介するのは、「キルフェボン」のアカウント運用事例です。
「キルフェボン」は、ラッシュ株式会社が製造、販売する洋菓子ブランドで、看板商品のフルーツタルトやケーキが人気のお店です。
Instagram、X(旧Twitter)、Facebookを運営しており、中でも今回取り上げるFacebookは、ブランドの第二の公式HPのような役割を果たしています。
上記は、ANAと共同開発した限定フレーバーの焼き菓子商品を紹介する投稿です。
美しい宣材写真と丁寧な文章で紹介されている点が印象的で、注目度の高い「コラボ情報のリリース」に相応しい丁寧な投稿になっていました。
実名登録が基本のFacebookは信頼度の高いSNSであるため、細かな日常投稿よりも重要性の高い情報発信にピッタリです。
同社に関しても他のSNSの方が投稿頻度は高いですが、その分上記コラボ情報のように、大々的に話題にしたい自社情報を際立たせることに成功していました。
4.城北自動車学校
画像:@johokuds|X
アカウント:@johokuds
フォロワー数:6,647人(2024年6月現在)
続いてご紹介するのは、「城北自動車学校」のアカウント運用事例です。
「城北自動車学校」は、愛知県名古屋市にある自動車学校で、Instagram、X(旧Twitter)、TikTok、YouTubeを運営するなどSNSを積極的に活用しています。
特に今回取り上げるX(旧Twitter)は、ユーザーの興味関心を集めるコンテンツ作りが特徴的です。
第一通行帯にトラックが駐車しています。目の前の交差点を左折したい場合、オレンジ線でも進路変更して良いと思いますか❓ pic.twitter.com/GDcLpb04Ph
— 城北自動車学校 (@johokuds) June 2, 2024
上記投稿では、実際のドライブシーンの写真を用いた交通に関するクイズを出題しています。
コメント欄には、正しい答えのほかにユーザーからの大喜利のようなコメントも見られ、コミュニケーションの役割を果たしている点もポイントです。
👶「ぼくの愛車は軽車両ですか〜?」 pic.twitter.com/O1Po2O7DYe
— 城北自動車学校 (@johokuds) May 28, 2024
さらに上記投稿のように、クスッと笑えるようなネタ投稿も積極的に発信しており、ユーモアのある親しみやすいアカウント運用が特徴となっています。
手軽に投稿できるX(旧Twitter)は、クイズやアンケート、大喜利投稿などでユーザーと楽しくコミュニケーションを取れる点が魅力です。
特に本事例は、自動車学校のアカウントということで、これから免許を取りたい人の入校ハードルを下げる広報効果につなげていることが参考になる運用方法といえるでしょう。
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5.株式会社利根川産業
画像:@tonegawa.s|TikTok
アカウント:@tonegawa.s
フォロワー数:約1.3万人(2024年6月現在)
最後にご紹介するのは、「株式会社利根川産業」のアカウント運用事例です。
同社は、東京都足立区を拠点に、東京23区の廃棄物の回収・リサイクル業を営む企業で、TikTokでのコンテンツ配信に力を入れており、自らを底辺職業としつつ、業界イメージの払拭と求人を目的としたアカウント運用で成功しています。
@tonegawa.s 一人前になるまで見守ってください😊#利根川産業 #求人募集中 #ゴミ回収 #給料 ♬ オリジナル楽曲 - 部長とゲラな広報部 - ゴミ回収inTOKYO|利根川産業
上記は、新入社員を主人公にした会社紹介の動画です。
ストーリー仕立ての動画で給与待遇や手厚い研修について紹介する本動画は、100万回を超える再生回数を記録しており、見事に業界イメージの向上に貢献していました。
@tonegawa.s 正社員枠が1枠空きました!ご応募お待ちしてます🥰#求人募集 #正社員募集 #未経験大歓迎 #トラックドライバーさんと繋がりたい #ゴミ回収 #利根川産業 ♬ POKÉDANCE - Pokémon/ポケモン【公式】
また上記では、ユーザーから寄せられた「会社への質問に答える動画」を通じて正社員を募集。
仕事内容や昇給、人員不足に陥った経緯なども丁寧に紹介されており、TikTokを求人募集に活用する事例動画として非常に参考になるでしょう。
エンタメ色が強いと思われがちなTikTokですが、最近はショート動画で社風や業務内容を伝える求人目的の運用が増えてきており、実際に成果を挙げている事例が多々見られます。
SNSで求人を目的とした広報活動を実施する際には、ぜひTikTokもご検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
以上、広報活動にSNSを活用するメリットと企業アカウントの成功事例5選のご紹介でした。
具体的なメリットを理解することで、自社に合ったSNSによる広報活動の目的が見出しやすくなったのではないでしょうか。
SNSでの広報活動は、低コストで実施できる点も大変魅力ですので、ぜひスタートアップ企業や中小企業の認知拡大につなげていきましょう。
なお、SNSのアカウント運用でお困りの際は、サポート実績豊富な「Find Model」にお気軽にご相談ください!
インスタラボ編集部の公式記事。
支援実績13,700件、最大3.2億リーチ可能なFind Model(ソーシャルワイヤー株式会社)が運営しています。
ILライター:M.N・Y.O・T.S・R.S・K.Mの5名で運用。
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