コロナ禍の離職の反動もあってか、経済活動が回復してきた昨今は人材不足が囁かれ、採用に力を入れている企業が増えてきています。
特に、目に見えないサービスや体験といった無形商材を基本とした企業では、性質上一言では伝えきれないサービスや企業の取り組みを紹介する際に、ソーシャルリクルーティングが有効になります。
ソーシャルリクルーティングは、SNSでの採用活動のことを指し、求人者に自社の存在を広く認知拡大できることから多くの企業が導入し始めています。
そこで今回、本記事では「無形商材を取り扱う企業のソーシャルリクルーティング(SNS採用)参考事例5選」をご紹介していきます。
どんなサービス・付加価値を、どのように消費者に売り出していくのか、という企業の取り組みや将来的なビジョンを、SNSを活用することで上手く浸透させることができます。
ぜひとも事例を通じて、様々な企業ジャンルに応用可能なソーシャルリクルーティングのメリットや活用ポイントを学び取っていきましょう!
※ インスタラボの掲載事例につきましては、弊社で取り扱っている事例だけではなく、他社様の素敵な事例もご紹介させて頂いております。ぜひ詳細はURLなどをご確認ください。
目次
無形商材を取り扱う企業のソーシャルリクルーティング(SNS採用)参考事例5選
それでは早速、「無形商材を取り扱う企業のソーシャルリクルーティング(SNS採用)参考事例5選」を順番にご紹介していきます。
株式会社マイナビ新卒採用チーム|Instagram
画像:株式会社マイナビ新卒採用チーム(@mynavi_recrui)|Instagram
アカウント:株式会社マイナビ新卒採用チーム(@mynavi_recrui)|Instagram
フォロワー数:2,997人(※2023年7月現在)
まずはじめにご紹介する「無形商材を取り扱う企業のソーシャルリクルーティング(SNS採用)参考事例」は、Instagramアカウント「株式会社マイナビ新卒採用チーム(@mynavi_recrui)」です。
就職情報サイト「マイナビ」で知られる同社は、新卒採用に特化したInstagramアカウントを運営しており、事業部の仕事内容やインターン情報など、豊富な情報が発信されています。
まず、アカウントのプロフィールを見てみると、募集中のコースを箇条書きでわかりやすく提示されていることがわかります。
さらにハイライト機能で各支社への道順がまとめられており、インターンや面接に臨む方に対しての配備も充実していますね。
同社のアカウントは、採用専用でありながらも投稿頻度が高く、プロフィールにアクセスした際の印象からも情報の充実度を感じさせます。
投稿では、上記のような事業部の仕事内容に関する内容が多く見られ、テキストとモデル社員の写真を用いた画像でわかりやすく紹介されています。
仕事内容を紹介した上で働く魅力についても語られており、やりがいを具体的にイメージさせている点がいいですね。
同社のように事業部の多い企業では、部署ごとにコンテンツを分けることで、業務内容を体系立てて説明しやすい/理解してもらいやすいというメリットにつながります。
さらに同社のアカウント運用では、リールを使って親しみやすさや企業の風通しの良さを伝えている点もポイントです。
上記リール動画では、「マイナビ社員のFashionStyle」というテーマで働く社員の服装を紹介されています。
キャプションに「笑顔もあわせてチェックしてみてください」とあるように、実際に働く先輩社員の親しみやすい雰囲気を伝えることで、入社時の不安を軽減し、ポジティブな印象をもたらしています。
本事例のように、リール動画の強みである
- 新規ユーザーに届きやすい
- 気軽に楽しみやすい
という点にマッチしたコンテンツを展開することで、企業に興味を持ってもらう導入としての役割もしっかりと果していますね。
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SNSでの採用活動「ソーシャルリクルーティング」をしている企業13選と学びたいポイント
【公式】サイバーエージェント新卒採用|Twitter
画像:【公式】サイバーエージェント新卒採用(@ca_recruit_info)|Twitter
アカウント:【公式】サイバーエージェント新卒採用(@ca_recruit_info)|Twitter
フォロワー数:8,070人(※2023年7月現在)
次にご紹介する「無形商材を取り扱う企業のソーシャルリクルーティング(SNS採用)参考事例」は、Twitterアカウント「【公式】サイバーエージェント新卒採用(@ca_recruit_info)」です。
メディア事業・インターネット広告事業・ゲーム事業などを広く手掛ける同社は、早くからSNSによる採用・広報を積極的に取り入れています。
中でもTwitterでは、インターンシップ情報のほか、採用に向けたオンラインセミナーといったイベント情報などを広く発信されています。
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📢7月27日(木) オンラインセミナー!#サイバーエージェント 入社4年目までの若手社員が語る
「ゲームプランナーとして最速で成長する方法」
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事前登録受付中!
ゲーム業界の仕事に興味がある25卒の学生の方、
ぜひご参加ください! https://t.co/IdLMBLpkA2…… #ゲーム業界 #新卒 #25卒 pic.twitter.com/tsGooZ3k4X— LuGa(ルーガ)/ゲーム企業説明会運営事務局|「ゲームクリエイターになる」への就活サポート (@LuGa_tw) July 7, 2023
上記投稿では、若手社員によるオンラインセミナーを告知されています。
企業名のハッシュタグ「#サイバーエージェント」を文中に含めることで検索性を高め、URLリンクで自社専用ページへの流入を促す工夫が見られますね。
本事例のように、情報拡散力に長けたTwitterでは情報をあえて簡潔にまとめ、リンク先の自社ページにユーザーを促すことでCTAとしての役割を果たすことができます。
\💡重要💡イベント最終告知📢/
6/13(火) 開催のオンラインイベント✨
まだまだエントリー受付中です💁♀️
イベントでしか聞けないグループディスカッションのコツもお伝えしちゃいます👏お早めにエントリーください!
▼6/13(火)14:00までエントリー受付中https://t.co/UNeDqz68Rh
— 【公式】サイバーエージェント新卒採用 (@ca_recruit_info) June 12, 2023
また上記投稿のように、締め切り日時を明確に記載し、イベント直前にもアナウンスすることで、参加の取りこぼしを防ぐことにも期待できるでしょう。
Twitterは他のSNSに比べ、ツイート毎にURLリンク設定できる点も大きな強みになります。
同社のように複数のSNSアカウントを採用に活用できる場合には、Twitterを情報拡散用とし、他のSNSや自社ページをメインコンテンツとして併用していくといいでしょう。
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Twitterで「ソーシャルリクルーティング」をしているアカウント5選
USEN-NEXT GROUP 新卒採用|TikTok
画像:USEN-NEXT GROUP 新卒採用(@usennext_saiyo)|TikTok
アカウント:USEN-NEXT GROUP 新卒採用(@usennext_saiyo)|TikTok
フォロワー:4,217人(※2023年7月現在)
続いてご紹介する「無形商材を取り扱う企業のソーシャルリクルーティング(SNS採用)参考事例」は、TikTokアカウント「USEN-NEXT GROUP 新卒採用(@usennext_saiyo)」です。
主に事業者向けの、IoTプラットフォーム事業・音楽配信事業などを広く手掛ける同社では、新卒採用の広報にTikTokを活用。
わかりやすい若者向けのショート動画作りでアプローチされています。
@usennext_saiyo 北海道 札幌で働くUSEN営業社員の1日です✨皆さまは、#新生活 いかがお過ごしでしょうか?☺️#社会人の1日 #社会人の日常 #営業女子 #24卒 #就活24卒 #新卒採用 #通年採用 ♬ OMG - NewJeans
特に人気のコンテンツには、上記のような社員の1日を紹介するショート動画が挙げられます。
出社から退社までの社員の1日を例として紹介する動画でありながらも、細かな業務内容や求めるスキルについては触れず、社員同士で過ごすランチや定時退社を強調する内容になっている点が特徴です。
企業が求める要望は控え、働き手に寄り添う内容にすることで、働きやすいホワイト企業としての魅力を伝えることに成功しています。
@usennext_saiyo \25卒インターンシップ/ 企画職向けインターンは、 好評につき増枠し、 締切を7/21(金)までに延長しております! ・地方創生インターン ・新人発掘音楽イベント ・古民家店舗DX ・インサイドセールス ・ITエンジニア 【エントリーはプロフィールリンクから】 面接予約は先着順ですが、 早期に満席になるため、 早めにご予約ください!💨 #25卒 #サマーインターン #インターン #USENNEXTHOLDINGS #IT業界 #IT企業 ♬ ファジーネーブル - Conton Candy
また、上記投稿では、同社のサマーインターンを告知されています。
「まだ間に合う!サマーインターン5選」というキャッチーなタイトルで上手く視聴を促していますね。
特に、数字を用いたタイトルはユーザーの関心を引き付けやすく、インフルエンサーの投稿でも定番の形になっています。
さらに、ナレーションを活用している点もポイントで、気軽に楽しめるショート動画で情報量を増やしたい場合にたいへん効果的です。
ショート動画やSNS投稿の王道手法を取り入れることで、若い世代から注目度が高いTikTokでソーシャルリクルーティングを成功させている点が非常に素晴らしいですね。
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SNSで採用活動する「ソーシャルリクルーティング」の成功ポイントを詳しく解説
Recruit Co.,Ltd.|YouTube
画像:Recruit Co.,Ltd.(@recruitholdings)|YouTube
チャンネル:Recruit Co.,Ltd.(@recruitholdings)|YouTube
登録者数:2,880人(※2023年7月現在)
続いてご紹介する「無形商材を取り扱う企業のソーシャルリクルーティング(SNS採用)参考事例」は、YouTubeチャンネル「Recruit Co.,Ltd.(@recruitholdings)」です。
求人広告・人材紹介・人材派遣などを広く手掛ける同社では、公式YouTubeチャンネルを運営し、新卒採用向けのコンテンツも配信されています。
上記動画は、九段下に一部移転した新オフィスの「オフィスツアー」を配信。
動画は駅からスタートし、1Fエントランスから各階層の会議室・休憩室・ビルの共有スペースなど、隅々まで紹介されています。
一人称視点で撮影されていることで体験的な動画になっており、働く環境のイメージを具体的に抱かせる内容になっています。
さらに同社では、上記のような新卒採用向けのコンセプトムービーを作成されています。
様々な意味を持つ「play(プレイ)」という単語をキーワードに、同社で働く社員13名に対し、働く理由ややりがいを問いかける内容になっています。
1つのコンセプトを軸にした動画作りで、企業が目指すビジョンや、活き活きしとした社員の様子が伝わる内容になっている点が素晴らしいですね。
YouTubeの通常動画は、他のSNSよりも重厚なコンテンツを生み出すことに長けており、配信後は長期間に及んでブランドのメッセージを伝える役割を果たすことができます。
本事例のように、メッセージ性の強いコンテンツでアプローチしたい場合には、是非ともYouTubeで自社の看板動画となるようなコンテンツ作りに取り組んでみましょう。
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無形商材・サービスのSNS活用、インフルエンサーマーケティングの4つの成功事例
日本交通 人事担当|YouTube
画像:日本交通 人事担当(@user-zz7zz3ll1x)|YouTube
チャンネル:日本交通 人事担当(@user-zz7zz3ll1x)|YouTube
登録者数:1,790人(※2023年7月現在)
最後にご紹介する「無形商材を取り扱う企業のソーシャルリクルーティング(SNS採用)参考事例」は、YouTubeチャンネル「日本交通 人事担当」です。
日本最大のタクシー・ハイヤー会社である同社では、YouTubeを活用し、社員の働き方や就活に関するトピックスなどを配信されています。
代表取締役会長である川鍋一朗氏自らが出演されている動画も多く、就活生のみならず多くの社会人にとっても学びある内容が魅力です。
上記は、川鍋一朗会長が就活生からの質問に答えるYouTubeショート動画です。
これから働く会社を選ぶ上での重要な考え方を導く内容になっており、進路に悩む就活生の背中を押す内容が魅力です。
また、同社のYouTubeアカウントは、YouTubeショートを積極的に活用されており、ユーザーの琴線に触れるメッセージ性の強いショート動画をきっかけに、新規ユーザーの関心を惹くことにもつなげています。
一方で通常動画では、上記のような、新卒採用向けのSNSコンテンツ紹介も配信されています。
同社は、YouTubeに加え、Twitter・note・TikTokでもコンテンツ発信されていることから、本動画が自社SNSのプロモーションの役割を果たしていることがわかります。
実際に動画を見てみると、
- 就活歳向けのメッセージに特化したYouTube
- 働き方や業界の情報を掲載するnote
- 企業の最新情報を発信するTwitter
- ダンスなどバラエティ性に飛んだTikTok
というように、各SNSの特徴を活かした使い分けがされていることもわかりますね。
異なるSNS間の自社アカウントを関連づけることは、相乗的なフォロワー増加やリーチの拡大にもつながります。
YouTubeのみならず、SNSの特徴を活かした総合的なアカウント運用と紐付けにより、企業認知や採用活動に成果を上げている事例として非常に参考になりますね。
まとめ
「無形商材を取り扱う企業のソーシャルリクルーティング(SNS採用)参考事例5選」はいかがでしたでしょうか?
新卒採用に臨む多くの方が業務内容や働き方に不安を感じる中で、どの企業アカウントにおいても、風通しの良い社風や環境をわかりやすく伝える工夫が多くみられましたね。
また、実際に社員の方が登場するコンテンツによって、親しみやすさだけでなく、企業ビジョンや働きがいを伝えている点も魅力的でした。
特に無形商材を取り扱う企業のソーシャルリクルーティングにおいては、サービスや業務内容を詳細に伝えることも必要ですが、それ以上に、働きやすさや働く人の活き活きとした姿を押し出すことも大切です。
是非とも本記事を参考に、SNSでの採用活動や企業の認知拡大にお役立ていただければ幸いです。
尚、SNSの公式アカウント運用でお困りの際は、サポート実績豊富な「Find model」にお気軽にご相談くださいね!
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。