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2022年、Instagramには多くの新機能が追加されました。そこで本記事では

  • 2022年にInstagramに追加された新機能・アップデート
  • 主な新機能・アップデートがユーザーや企業に与えた影響・効果

をまとめてご紹介します。

企業アカウントの運営に役立つ新機能も公開されていますので、本記事を読んで今後のアカウント運用にぜひお役立てください。

Instagram2022年のアップデート一覧

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2022年にInstagramに搭載された新機能・アップデート一覧を時系列順に紹介します。内容をクリックするとMeta社のオリジナルニュースが見られます。

日付 内容
1月19日 サブスクリプションサービスのテスト導入
2月8日 一定時間以上アプリを利用すると休憩を促す機能を日本に導入
3月11日 インスタライブ(ライブ配信)にモデレーターを設定できる機能を導入
3月23日 お気に入りやフォロー中のアカウントの投稿のみをタイムラインに時系列順に表示できる新機能導入
4月25日 フィードでの商品タグ付けを全ユーザーができるようになる
4月25日 リール動画にアカウントをタグ付けする際、クリエイターのカテゴリが表示できる機能を導入
5月10日 デジタルコレクティブル機能のテスト運用
6月2日 リールの尺が最大90秒に。テンプレートなどのクリエイティブツールをアップデート
6月7日 プロフィール画面トップにお気に入りの投稿を固定できる新機能を導入
7月18日 中小企業とユーザーが商品に関するやり取りをチャットでできる新機能を導入
7月21日 リールの「リミックス」に新機能導入
8月5日 デジタルコレクティブル機能を日本含む世界100ヶ国で提供開始
10月4日 発見タブとプロフィールにも広告掲載が可能に・AR広告の開始など(一部機能は米国のみ)

以下では、上記でご紹介した新機能の中から主なものをピックアップし、テーマごとにまとめてご紹介します。

リール関連のアップデート

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画像:Introducing New Ways to Collaborate and Create With Reels|Meta

2022年には、リールに関して多くの新機能が搭載されました。

今年搭載されたリール関連の新機能は以下の通りです。

それぞれについてご紹介します。

【4月】リール動画のタグでクリエイターのカテゴリを表示できる機能を導入

4月には、リール動画のタグでクリエイターのカテゴリを表示できる機能が導入されました。この機能によってリールの作成に関わったクリエイターの情報をより明確に伝えることができます。

例えば以下の例では、アカウント名の下に「ダンサー」「映画カメラマン」というカテゴリが表示されています(画像右下)。カテゴリを明記することによって、「どの部分にどのクリエイターが関わったか」という点が明確になります。

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画像:ニュースルーム Instagram|Meta

クリエイターの属性が誰にとっても明確になることで、リールをきっかけにアカウントを訪問してもらえる可能性が高くなります。

【6月】リールの尺が最大90秒に。テンプレートなどのクリエイティブツールをアップデート

6月には、以下の5つの新機能が導入されました。

  • 動画尺が最長90秒に延長
  • 既存リールのフォーマットをテンプレートとして利用できる機能
  • サウンドエフェクト機能
  • 自分の動画から音のみを取り込める機能
  • ストーリーズでしか使えなかったスタンプ(アンケート・クイズ・絵文字スライダー)の導入

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画像:Newsroom|Meta

この中で特に注目したいのは、リールの動画尺が90秒になったこととテンプレートの導入です。

動画尺が伸びたことでより幅広い表現が可能になったとともに、テンプレートの利用でクリエイティブな動画がより簡単に作成できるようになりました。

【7月】リールの「リミックス」に新機能導入

7月には、リールの「リミックス」ツールで以下のことができるようになりました。これらの機能によって、お気に入りのクリエイターや友だちとリールを通じてコラボレーションできるようになりました。

  • 写真のリミックス : リミックスのテンプレートを使用して表現豊かなリールを作成することが可能になった。
  • 拡張リミックスレイアウト : グリーンスクリーン、縦割りもしくは横割りの分割スクリーン、画像内に写真を追加できる「ピクチャーインピクチャー」のリアクションビューの3パターンからいずれかを選んで、既存のリール動画に新たに解説を追加することができるようになった。
  • クリップを追加 : リミックスを使用して作成したクリップを元のリール動画の後に追加することができるようになった。

リミックス機能を使ってコラボする際のイメージ

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画像:Introducing New Ways to Collaborate and Create With Reels|Meta

また、リールの投稿をより簡単にする以下の機能も追加されました。

  • テンプレート機能の拡張:音楽やレイアウトなどがプリセットされたテンプレートが利用可能になった
  • デュアルカメラ機能:インカメラ・アウトカメラを同時に使用して動画を撮影できるようになった
  • リール投稿の自動化:15分未満の動画は自動的にリールとして公開されるようになった

デュアルカメラ機能・テンプレート機能を使用する際のイメージ

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画像:Introducing New Ways to Collaborate and Create With Reels|Meta

リミックス機能の拡張によって、リールを通じたインフルエンサー/ユーザー同士のコミュニケーションの活発化が期待されます。また、テンプレート機能が拡張されたことでクリエイティブなリール投稿がさらに簡単になりました。

クリエイティブなリールがより気軽に作成可能になった

2022年に実施されたアップデートによって、クリエイティブなリールの作成・投稿がより簡単になりました。

テンプレートを利用すれば、写真や動画を変更するだけで雰囲気のあるリール動画を投稿できます。

 

テンプレートを使用したリール動画の例

テンプレートを使ったリールは、自社サービス・ブランド商品を魅力的に訴求するためにも有用でしょう。

また、リールの動画尺が90秒まで伸びたこと、リミックス機能が拡張されコラボの幅が広がったことにより、リール動画を通じたユーザー同士のコミュニケーションがさらに広がっていくと予想されます。

 

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NFTに関する新機能

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画像:Instagram、デジタルコレクティブル機能を日本を含むグローバルで提供拡大|Meta

2022年8月には、NFTに関する新機能「デジタルコレクティブル機能」の提供が開始されました。

【8月】デジタルコレクティブル機能の提供開始 

6月からテスト配信されていたデジタルコレクティブル機能が8月に日本でも提供され始めました。これによってアート画像・動画などのデジタルコレクティブル(NFT)を、アーティストやコレクターがInstagram上でシェアできるようになりました。

 

InstagramでNFTがシェアされている例

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NFTとは?

NFTとは、Non-Fungible Tokenの略で、「非代替性トークン」と訳されます。

端的にいうとNFTとは、「本物」のデジタルデータのことを指します。従来、デジタルデータは簡単にコピー可能で、そのため、オリジナルデータと複製データの見分けはつきませんでした。したがって、「本物」のデジタルデータという概念は存在しませんでした。

しかし、ブロックチェーン技術の登場によって「唯一無二」のデジタルデータ(NFT)の作成が可能になり、NFTが「モノ」と同じように売買されるようになりました。希少性の高い「モノ」は高額な値段でやり取りされますが、NFTでも同様のことが起こっています。

 

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NFTアートを所有・シェアするメリット

NFTアートを購入し、SNS上で公開することには、大きく以下2つのメリットがあります。

  • 自身の価値を高められる
  • センスや価値観の表明ができる

人気で高価なNFTは現実世界の「ブランド品」と同じような価値を持ちます。人気で高価なNFTを所有・公開すると、ブランド品を持って外出している時と同様に、自身の権威性や価値を他者にアピールできます。

また、NFTアートを通じてセンスや価値観の表明ができることもメリットの一つです。NFTアートの中には、メッセージ性を持っているものや独特のセンスを感じさせるものがあります。そのようなNFTをアイコンにしたり、シェアしたりして他ユーザーに見せることで、自身のセンスや価値観を表明できます。

「価値観・嗜好」の可視化→コミュニティの広がり・アーティストへの応援

デジタルコレクティブル機能の開始によって、趣味嗜好・価値観・センスなど自分のパーソナルな部分を目に見える形(=NFTアート)で表現できるようになりました。このことによって、Instagram上で同じ価値観のユーザーと繋がれるようになりました。

例えば、環境保護をうたう団体が提供しているNFTアートをシェア or アイコンに設定していると、同じ価値観を持った他ユーザーが集まってくるでしょう。また、NFTアートを通じた価値観・センスの表明には言語は必要ありません。そのため、国を問わず多くの人と繋がることができます。

このように、NFTの購入・シェアは、新たなコミュニティの創造に繋がっていくと考えられます。

 また、NFTを購入すると、アーティスト・団体を直接サポートできます。アーティストとユーザーの距離が縮まり、繋がりを深めることができるのも、NFTが与える大きな恩恵の一つでしょう。

プロフィール画面に関するアップデート

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画像:Instagram、お気に入りの投稿をプロフィールのトップに固定できる新機能を導入|Meta

2022年のInstagramでは、プロフィール画面に関するアップデートが実施されました。

【6月】お気に入り投稿を固定できるようになった

6月から、お気に入りのリールやフィード投稿をInstagramのプロフィールトップに固定できるようになりました。

この機能の導入によって、「おすすめ」や「リール」をきっかけにプロフィールを訪れてくれたユーザーに、ブランドの世界観・アカウントの雰囲気・有益な情報を分かりやすく伝え、フォローに繋げることができるようになりました。

また、新製品など「今、最もユーザーにアピールしたい情報」を分かりやすく発信できるようにもなりました。

お気に入り投稿をプロフィールに固定する効果と具体例

ブランドの世界観が分かりやすく表現されている投稿や、価値の高い情報を発信している投稿をプロフィールトップに置くことで、アカウントをフォローするメリットをユーザーに分かりやすくアピールし、フォローに繋げることができます。

ユーザーは「このアカウント・ブランドの世界観が好き」「このアカウントには有益な情報がある」と判断した場合にメリットを感じ、アカウントをフォローするからです。

また、ブランドの新商品など、旬な情報をわかりやすく発信できるようにもなりました。

実際、企業やインフルエンサーは、ブランドの世界観がよく分かる投稿・タイムリーで価値の高い情報・ブランドの新商品情報などをプロフィールトップに固定して発信しています。

 

投稿をプロフィールトップに固定している具体例

BVLGARI Official

BVLGARI Officialは、ブランドやアイテムの世界観が良くわかる投稿をプロフィールトップに固定しています。

ig-top-BVLGARI画像:BVLGARI Official | Instagram

以下は、固定されている投稿の一つです(2022年12月現在)。ブランド・アイテムの世界観を表すリール投稿をよく見える位置に固定することで、製品の魅力を訴求しています。

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マジョリカ マジョルカ

マジョリカ マジョルカはブランドの新商品をプロフィールトップに固定し、旬な情報をユーザーに分かりやすく発信しています。

ig-top-majolicamajorca画像:majolicamajorca.official | Instagram

以下は実際に固定されている投稿です(2022年12月現在)。今押し出していきたい旬の商品を、ユーザーに分かりやすくアピールしています。

みん|アラサー夫婦のシンプルライフ さん

みん|アラサー夫婦のシンプルライフ」さんはタイムリーな情報をプロフィールトップに固定し、アカウントで発信している「情報の有益性」をアピールしています。

ig-top-minple811画像:minple811 | Instagram

以下は、固定されている投稿の一つです(2022年12月現在)。「2022年買ってよかったもの」は、年末にかけて非常に人気を集めるトピックスです。情報価値の高いコンテンツをプロフィールトップに固定することで、アカウントで発信している「情報の有益性」をアピールできています。

このように、お気に入り投稿のプロフィールトップ固定は

  • フォローするメリットを分かりやすく提示することで、フォロワー数増加に繋げられる
  • ブランドの新商品など、旬な情報をわかりやすく発信できる

というメリットを、企業/インフルエンサーアカウントに提供しました。 

インスタライブに関するアップデート

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画像:Instagram|Meta

2022年のInstagramでは、インスタライブにモデレーター機能が導入されました。

【3月】インスタライブにモデレーター機能が導入

3月、Metaはインスタライブ(ライブ配信)にモデレーターを設定できる機能を導入することを発表しました。

これにより、配信者は視聴者の中から1人選んでモデレーターを任せることができるようになりました。

モデレーターとは、配信者や視聴者が不快な思いをせずにコンテンツを楽しめるよう、チャットや参加ユーザーを管理する役割を果たします。

モデレーターは、ライブ配信中に投稿された誹謗中傷などのネガティブなコメントを報告したり、視聴者を不快な気持ちにさせる特定の視聴者をライブ配信から退出させたりすることができます。

モデレーターの導入によって、配信者も視聴者も不快な思いをせずコンテンツを楽しめるようになりました。

商品購入の方法に関するアップデート

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画像:News room|Meta

2022年のInstagramでは、商品購入の方法に関するアップデートが実施されました。

【7月】企業と商品購入のやりとりがチャットでできるように

7月、Instagramのチャットを利用して、中小企業と商品に関するやり取りが直接できるようになりました。

本機能の導入で、ユーザーと企業はチャット上で以下のことができるようになりました。

  • ユーザー:製品に関する質問・製品購入・注文追跡
  • 企業:ユーザー質問への回答・購入確認・支払い請求・支払い手続き

本機能の導入による大きな変化は、ユーザーがInstagramを離れずに商品の購入ができるようになったことです。

購入までのユーザーの手間を削減

従来、Instagramを起点とした商品購入の経路は以下の2通りでした。

  1. Instagramので商品を知る→商品・ブランドでWeb検索→商品購入サイトを訪問して購入
  2. Instagramで商品を知る→ショップ機能から商品購入サイトを訪問して購入

2つのケースではどちらもInstagramを離れて決済する必要がありました。また、商品について問い合わせる場合は別途企業に連絡を取らなければなりませんでした。

商品に関するやり取りがInstagramのチャットで直接できるようになり、質問・購入のプラットフォームが一本化されことで、商品購入に関するユーザーの手間が削減されました。商品に魅力を感じて「買いたい!」と思ってから実際に買うまでの手間をできるだけ省くことで、購買に繋がりやすくなりました。

中小企業の企業アカウントでぜひ取り入れたい機能となっています。

まとめ

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いかがでしたでしょうか。本記事では、

  • 2022年にInstagramに追加された新機能・アップデート
  • 主な新機能・アップデートがユーザーや企業に与えた影響・効果

をまとめてご紹介しました。

本記事でご紹介した情報や知識が今後のアカウント運用に少しでもお役に立てば幸いです。

 

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