近年、コロナ禍で外出や旅行自粛を強いられる日々が続きました。コロナ禍の状況が収束した際には、国内外問わず自由に旅行したいと考え、YouTube、InstagramなどのSNSで旅先の風景やプランをチェックされているという方も少なくないでしょう。
そんな中、旅行会社や宿泊サイトもYouTubeなどのSNSによるマーケティングを続々とスタートさせています。
今回はそんな旅行会社が行っているYouTubeアカウントを5つご紹介していきます。
YouTubeアカウント運用で参考になるポイントや特徴も併せて解説していきますので、YouTubeを活用して旅行や関連商材に対する集客・売り上げをアップさせたいSNS担当者、マーケターの方はぜひ参考にされてみてはいかがでしょうか。
目次
参考にしたい!旅行会社のYouTubeアカウント5選
それではさっそく、旅行会社が行っているYouTubeアカウントを5つご紹介していきます。
Hotels.com APAC
まず最初にご紹介する参考にしたい旅行会社のYouTubeアカウントは、「Hotels.com APAC」です。
チャンネル名:Hotels.com APAC
登録者数:1.81万人(2022年2月現在)
Hotels.comは、オンラインと電話で海外・国内のホテル予約ができるウェブサイトを運営している企業。
温泉宿からビジネスホテルまで簡単に検索ができます。ウェブサイトは34ヶ国語に対応しており、Hotels.com APACはアジアから太平洋にかけての地域を対象としたものとなっています。
普段の投稿は、
- CMまとめ
- マスコットキャラクターに焦点を当てた企画
- 様々なコンテンツ企画
このようなものがメインとなっています。
こちらの投稿では、Hotels.comのマスコットキャラクターであるパグの「ベルパグ」にスポットを当て、YouTubeの人気コンテンツである「ASMR」動画に挑戦しています。
このようにYouTubeの流行をしっかりとチェックしながらコンテンツ企画を行っている点は、YouTube動画作りにおいてぜひ参考にしたいポイントです。
- ユーチューバーとコラボしている
このようなものが挙げられます。
こちらの投稿では、車で同棲しながら日本一周をしながらYouTubeチャンネル「とったび」を運営している写真家カップル「
人気ユーチューバーとのコラボレーションによるPRは、企画の話題性や企業の認知度を高める上で非常に効果的なアプローチです。
「とったび」のチャンネル登録者数は27.4万人(2022年2月現在)となっており、Hotels.com APACのチャンネル登録者数よりもおよそ15倍以上のフォロワーを保持しています。
画像:とったび|YouTube
「
Hotels.com APACのYouTubeアカウントのみの情報発信と比較して、ユーチューバーを起用したPRの方が圧倒的に拡散能力が高いのです。
近年のSNSユーザーはインフルエンサーの意見を最も要視する傾向にあるため、人気ユーチューバーだけでなく多くのフォロワーから支持されているインフルエンサーの影響力は強く、サービスに興味を持ってもらえる可能性は高くなっています。
Hotels.com APACの例を参考に、ユーチューバーやインフルエンサーを起用したPRを検討されてみてはいかがでしょうか。
trivago
次にご紹介する参考にしたい旅行会社のYouTubeアカウントは、「trivago」です。
チャンネル名:trivago
登録者数:7.13万人(2022年2月現在)
trivagoは、ドイツに本社を置き、ホテル・宿泊施設検索の分野でサービスや製品を提供している企業。
人気サイトをまとめて比較できるため、最もお得な宿泊施設情報を検索することが可能です。
世界中100万軒以上のホテルや料金プランの情報を保持し、信頼できるサービス提供によって日本でも多くの支持を得ています。
普段の投稿は、
- CM
- trivagoの取り組み・インタビューなど
- 旅先の風景
- 様々なコンテンツ企画
このようなものがメインとなっています。
こちらの投稿のように、trivagoが行っているサービスへの取り組みについてエンジニアや携わる人のインタビューを交えた動画を定期的に投稿しています。
サービスへの取り組みや企業の理念などを定期的に公開することで、ユーザーのサービスや企業への信頼度を上げることができる可能性があります。
YouTubeなどのSNSを活用して、普段は公開していない企業の様子を見せることは、ユーザーに安心してサービスを利用してもらうための効果的なアプローチであるといえます。
- 再生リストをつくって動画を整理して視聴者の利便性を高めている
このようなものが挙げられます。
trivagoの再生リストでは、項目ごとに動画がまとめられており、視聴者が見たい動画を簡単に探すことができるようになっています。
trivagoのチャンネルではCM動画が約900本も投稿されているため、再生リストに動画をまとめることで、CM以外の動画を見たいユーザーにとって利便性の高いチャンネル作りをすることができるのです。
投稿頻度や投稿動画が多いチャンネルである場合は、trivagoのように再生リストを用いて投稿を整理し、ユーザーが利用しやすいアカウント作りを目指していきましょう。
阪急交通社【公式】
続いてご紹介する参考にしたい旅行会社のYouTubeアカウントは、「阪急交通社【公式】」です。
チャンネル名:阪急交通社【公式】
登録者数:9330人(2022年2月現在)
阪急交通社は、阪急阪神ホールディングスの中核事業として旅行に関わるサービスを提供している大手企業。5つのブランド展開によって「心に届く旅」の提供を目指しています。 自由に楽しめるプランからバスツアーまで豊富なサービス展開で人気を集めています。
普段の投稿は、
- CM
- ホテル・旅館紹介
- 地域にまつわる講談・対談
- 様々なコンテンツ企画
このようなものがメインとなっています。
こちらの投稿では、義足の陸上競技選手・中西麻耶選手に密着し、パラリンピックに向けて練習する姿を撮影しています。
さらに続きの動画では、中西麻耶さんと落語家・桂紋四郎さんの対談を投稿しています。
このように、旅行関連の動画の中にインフルエンサーや著名人の対談を挟むことで、旅行に興味があって阪急交通社【公式】のチャンネルに辿り着いたユーザー以外のユーザーへもリーチできる可能性があるのです。
阪急交通社【公式】の事例では、アスリートやオリンピック・パラリンピックに興味のあるユーザーや、落語に興味のあるユーザーにも動画を再生してもらえる可能性があり、新たな視聴者層へのアプローチが可能となります。
また、YouTubeでは動画の再生回数に比例して広告収入も上がる仕組みとなっているため、再生数を伸ばす工夫は積極的に取り入れていきましょう。
- 解説動画によってサービス登録の導線が作られている
このようなものが挙げられます。
こちらの投稿では、阪急交通社たびコト塾添乗員講師が、「メールマガジンの登録方法」や家にいながら簡単にできる「旅行のオンライン予約」を動画で解説しています。
サービスやサイトによって予約方法やサイトの利用方法も異なるため、オンライン予約に慣れていない方にとっては難しく感じるものもあるかもしれません。
動画で丁寧に解説することで、ユーザーはより詳しく使い方を理解することができるため、サービスを利用するハードルを低くすることができるのです。
特に中・高年層に対してアプローチしたい際には、阪急交通社【公式】のような解説動画は、新たにサービス利用者を増やす上で非常に効果的な方法であるといえます。
JTB公式 official
次にご紹介する参考にしたい旅行会社のYouTubeアカウントは、「JTB公式 official」です。
チャンネル名:JTB公式 official
登録者数:8510人(2022年2月現在)
JTBは、国内に600店舗以上の窓口を持ちながら、電話やWEBからも安心できるサポートを提供することで、顧客が安心して旅行することができるサービスを展開している大手旅行会社です。
24時間いつでも簡単に旅行先や宿泊プランが検索でき、当日予約も可能など利便性の高いサービスが多くの支持を得ています。
普段の投稿は、
- 旅先の風景
- 添乗員による旅行情報
- BtoB向け解説
- 企業の取り組み紹介
このようなものがメインとなっています。
こちらの投稿では、実際に四国を巡り、各スポットを紹介しながら地域の魅力を解説しています。
コロナ禍の状況で旅行ができないユーザーにとって旅先の情景が分かる動画は、実際に旅行に行った気分を少しでも味わえるものであるため、まさに旅行会社ならではの投稿内容といえます。
自由な旅行ができるようになるまでの間は、このような全国各地の旅行スポットを見て楽しみたいというユーザーがチャンネル登録をする可能性も高く、旅先の映像を集めやすいという旅行会社の強みを武器に多くの動画投稿も可能になるため、登録者数や投稿頻度を上げるためには非常に効率的なコンテンツ企画であるといえます。
- サムネイルがキャッチーで動画を見たくなる
- 動画の内容が有益でフォローしたくなる
このようなものが挙げられます。
こちらはJTB公式 officialの動画一覧を一部切り抜いたものです。
ほとんどの投稿において、一目見て動画の内容がすぐに分かるサムネイルを使用しています。
目を引き付けるサムネイル作りは、動画再生数に大きく影響するものです。
パソコンの画面だけでなく、モバイル端末から見ても分かりやすいサムネイルがベストですので、JTB公式 officialの事例を参考にしながら、タイトルや説明文の入れ方、色使い・使用フォントなどを試行錯誤し、目を引くサムネイル画像を作成していきましょう。
また、挙式についての情報や観光名所のコアな知識などJTB公式 officialのチャンネルでしか得ることができない情報発信をすることで、ユーザーにチャンネル登録のメリットを与えることができるため、チャンネル登録者数を伸ばしたい際には、有益な情報発信でプレミア感を演出することが大切です。
他にはないオリジナリティー溢れるアカウント作りで登録者数・話題性を獲得するために、自社の強みを活かした動画内容作りを検討されてみてはいかがでしょうか。
じゃらん
最後にご紹介する参考にしたい旅行会社のYouTubeアカウントは、「じゃらん」です。
画像:じゃらん|YouTube
チャンネル名:じゃらん
登録者数:7290人(2022年2月現在)
じゃらんは、国内最大級の旅行予約サイトです。
宿・ホテル予約だけでなく、旅行者の口コミを元にした「宿ランキング」や、レジャー体験を予約できる「遊び・体験予約」などのサービスを提供していることも特徴の一つ。
利便性の高いサイト運営で多くの利用者を獲得しています。
普段の投稿は、
- CM
- 企業からのお知らせ
このようなものがメインとなっています。
こちらの投稿では、コロナ禍の状況における感染対策や安心して旅行してもらうための新たな取り決めについて説明しています。
コロナ禍の状況で、旅行先がどのような感染対策を行っているのかは、現在顧客を獲得する上で最も公開するべき内容です。
感染対策・取り組みを行っていることが分かる企業の方が選ばれやすい傾向にあるため、YouTubeなどのSNSを活用してしっかり取り組みを表明しておくことが大切です。
特に、動画による説明はより詳しく丁寧に情報を伝えることができるため、じゃらんの事例のように短い動画で簡潔に説明することは非常に良い方法だといえます。
- 投稿動画を広告に出すことで再生回数を上げている
このようなものが挙げられます。
こちらの投稿は15秒の短いCMとなっていますが、約1週間で再生回数が548万回(2022年2月)を突破しています。
YouTubeでは様々な動画再生の前にスキップすることができない広告動画を流すことができる機能があります。
動画を広告に出すことで自ずと再生回数を増やすことができ、企業やサービスの宣伝効果としても非常に高いものが期待できます。
短い期間で多くの再生数を獲得しているじゃらんの動画投稿は、YouTubeの広告を活用した成功事例として参考になるものです。
ただし、広告を出すには費用がかかりますので、目的設定や予算を明確に設定し広告を活用していくことが重要となっています。
予算に余裕がある場合には、ただ動画を投稿するだけでなく、広告を活用し不特定多数にリーチする方法も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、旅行会社が行っているYouTubeアカウントを5つご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
YouTubeをはじめとしたSNSをマーケティングに上手く活用することで、企業やサービスの認知度や売り上げアップを期待することができます。
今回の事例のように目的・予算に沿った動画作りやアカウント運用を目標にしていきましょう。
ぜひこの記事を参考に、YouTubeアカウントを活用したマーケティング施策を検討されてみてはいかがでしょうか。
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