近年、日本人のマネーリテラシーの向上にともない、金融商品への投資を通じた資産形成が注目を集めています。
背景には、日本が抱える年金問題や増税による将来への不安などが挙げられます。
将来へ不安を取り除く対策として、「NISA」や「確定拠出型年金iDeCo」といった公的制度の利用者も増えていますよね。
証券会社をはじめとする金融機関では、公的制度に対応した金融商品の紹介以外にも、
- 経済ニュースや用語の解説
- 初心者に向けた株式投資のレクチャー
- 節税対策の紹介
など、お金にまつわる知識を通し、ライフプランニングを手助けする情報発信がされていることをご存知でしょうか。
中でもYouTubeを活用した証券会社の情報発信では、資産形成やライフプランニングなどの役立つ知識を網羅的に、動画で分かりやすく解説してくれているチャンネルが多く、沢山の視聴者から支持を集めています。
今回は「学びになる!証券会社のYouTube企業アカウント5選」と題し、証券会社が運営する企業YouTubeチャンネルを紹介するとともに、特に参考にしたいポイントなどを踏まえて紹介していきます。
金融関係の方に限らず、多くの企業やユーチューバーにも参考になる内容となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
学びになる!証券会社のYouTube企業アカウント5選
それではさっそく、証券会社のYouTube企業アカウント5選をご紹介していきましょう。
SBI証券公式チャンネル
アカウント:SBI証券公式チャンネル|YouTube
チャンネル登録者数:約3.61万人(2022年2月現在)
まずはじめに紹介する「証券会社が運営するYouTube企業チャンネル」は、SBI証券公式チャンネルです。
SBI証券は、店舗を持たないオンライン証券事業を主とした大手ネット証券会社として知られ、つみたてNISA口座に対応する投資信託商品などを豊富に取り扱っています。
SBI証券公式チャンネルでは、
- 毎週水曜 19:00頃~ 「新興株ウィークリー」
- 毎週金曜 16:00頃~ 「SBIグローバルウォッチ」
- 毎週金曜 19:00頃~ 「日本株投資戦略」
というように、定期配信が行われており、ユーザーが習慣的に動画をチェックしやすくなるような取り組みがなされています。
下の画像は、SBI証券公式チャンネルの実際の動画の概要欄です。
画像:SBI証券公式チャンネル「FOMCのサプライズ/アップル、マイクロソフトなど今週の好決算銘柄(1/28)SBIグローバルウォッチ」|YouTube
本事例のように、各動画の概要欄に定期配信のスケジュールを掲載することで、新規ユーザーに動画視聴を定着化させることに期待できますね。
それでは、実際に動画をご覧いただきましょう。
上記の動画では、
- 一週間の相場や経済ニュースなどの振り返りが行われた上で、
- 次週の経済動向の展望に触れていく。
という構成がなされています。
会社勤めのサラリーマンや、家事や育児に追われる主婦など、忙しいユーザーでも一週間ごとに情報を整理できる点は嬉しいですね。
YouTube動画を毎週ごとの定期配信とすることで、
- 情報量や動画の尺が一定化され、常に高い質のコンテンツを発信し続けられる
- ユーザーの生活リズムに組み込まれやすくなる
などのメリットを得られる点を、YouTubeアカウント運用のポイントとしてぜひ抑えておきましょう。
楽天証券
画像:楽天証券|YouTube
アカウント:楽天証券|YouTube
チャンネル登録者数:約13.9万人(2022年2月現在)
次に紹介する「証券会社が運営するYouTube企業チャンネル」は、楽天証券です。
楽天証券は、多岐に数多くの事業を手がける、楽天グループのネット証券会社。
日常の様々なシーンで楽天サービスを使うことにより、得たポイントを活用しながら生活する「楽天経済圏」の一環として、多くのユーザーから親しまれている証券会社です。
楽天証券のYouTubeチャンネルでは、経済ニュースや自社金融商品の紹介などが配信されており、再生リストで分かりやすくまとめられています。
中でも、FX取引に特化した「楽天証券 FXマーケットライブ」は人気コンテンツの一つで、FX取引を行うユーザーに向けて為替相場について解説されています。
実際に動画を見てみると、為替のチャート画面を大きく表示し、声で情報を補足していくという作りになっていることが分かりますね。
YouTubeでデータを用いた解説を行う場合には、
- チャート画面やグラフ図を大きく表示する
- 人物を入れずに声で情報を伝える
という点を抑えることで、パワーポイントを使ったプレゼンテーションのように、視覚的に分かりやすい動画コンテンツを作ることができます。
また、視覚的な分かりやすさという点において、サムネイル画像にも注目しました。
以下は、「楽天証券 FXマーケットライブ」の再生リストです。
画像:楽天証券 再生リスト「楽天証券 FXマーケットライブ」|YouTube
再生リストを表示してみると「なぜドルは買われるのか?」「円安は終わったのか?」というように、サムネイルに疑問系の一言を用いていることがわかりますね。
疑問系の一言をタイトルに入れたキャッチーなサムネイルは、疑問の答えに興味を持ったユーザーの関心を惹きつけ、動画の再生を促進することに繋がります。
企業のYouTubeチャンネル運用では、数多くの動画の中でも埋もれることのないように、ユーザーから再生されやすいサムネイル作りを心がけていきましょう。
みずほ証券 公式
アカウント:みずほ証券 公式|YouTube
チャンネル登録者数:約2.35万人(2022年2月現在)
続いて紹介する紹介する「証券会社が運営するYouTube企業チャンネル」は、みずほ証券 公式です。
みずほ証券は、みずほ銀行でお馴染みの、みずほフィナンシャルグループ傘下の証券会社です。
みずほ証券のYouTubeチャンネルでは、「みずほデイリーVIEW」という連載コンテンツを通して、経済の動向や最新のニュースを毎日欠かさずに配信しています。
本チャンネルのように、動画が毎日配信されることで、常に最新の経済情報を得られる点はユーザーにとってありがたいですね。
また、実際に動画を見てみると、資料を表示して説明していながらも、必要な情報は全て声で拾って読み上げてくれています。
音声だけでも内容が理解できる工夫があることで、通勤中やランニング中など、ユーザーが生活スタイルに合わせてラジオ感覚で楽しめる内容になっている点がいいですね。
また、みずほ証券のYouTubeでは、「コミュニティ」機能を使ってユーザーと積極的にコミュニケーションを取っている様子が伺えます。
YouTubeのコミュニティ機能では、下記の画像のようなアンケートを実施することも可能。
アンケート機能を通じて視聴者の声を聞き入れることで、ユーザーにより快適に楽しんでもらえるように、質の向上に努めている点が非常に好印象ですね。
みずほ証券のYouTubeチャンネルを参考にすることで、
- ラジオ感覚で聴ける毎日配信
- YouTubeコミュニティのアンケートを使ったコミュニケーション
といった取り組みでユーザーとの距離を縮め、親近感を与える企業ブランディングを行うことが可能です。
SMBC日興証券株式会社
アカウント:SMBC日興証券株式会社|YouTube
チャンネル登録者数:約5.77万人(2022年2月現在)
続いて紹介する紹介する「証券会社が運営するYouTube企業チャンネル」は、SMBC日興証券株式会社です。
SMBC日興証券株式会社は、三井住友銀行でお馴染みの、三井住友フィナンシャルグループ傘下の証券会社で、Jリーグ川崎フロンターレのスポンサーとしても知られています。
最近では、元プロ野球選手で著名人である「イチロー」さんをプロモーションに起用することで大きな話題になりました。
本YouTubeチャンネルでは、「教えて!イチロー先生」や「もしもイチローが社長だったら!?」といった動画コンテンツが人気を集めています。
「イチロー」という影響力の強い著名人をYouTubeのプロモーションに起用することで、大きな話題に繋がり、人々の注目を集めることに成功しました。
また、本チャンネルに起用されたイチローさんによる人生の教訓や励みになる言葉の発信を通して、
- 視聴者に「人生や未来」について想起させることで、
- ライフプランニングにおける資産形成など、同社が提供するサービスに関心を引き寄せている。
ことにも成功していますね。
企業のYouTubeチャンネル運用では、著名人の影響力を、ただ注目を集めるために利用するのではなく、
- 著名人に対してユーザーが抱く印象
- 著名人の言葉や生き方から伝えられること
について深く吟味し、企業のセールスポイントと掛け合わせることで、インフルエンサーの色濃いバックグラウンドを活かせるプロモーションを心がけましょう。
松井証券_MatsuiSecurities
画像:松井証券_MatsuiSecurities|YouTube
アカウント:松井証券_MatsuiSecurities|YouTube
チャンネル登録者数:約8.78万人(2022年2月現在)
最後に紹介する「証券会社が運営するYouTube企業チャンネル」は、松井証券_MatsuiSecuritiesです。
松井証券は、老舗の証券会社として知られ、近年はオンライン証券事業で多くのシェアを獲得しています。
松井証券のYouTubeチャンネルでは、2020年のM-1グランプリ優勝でブレイク中のお笑いコンビ「マジカルラブリー」を起用して、株式投資についての情報発信をしています。
M-1グランプリを優勝して注目を集めているお笑い芸人をインフルエンサーとしていち早く起用したことが、他の証券会社との差別化に繋がりました。
また、投資初心者であるマジカルラブリーの二人が投資にチャレンジしていく様子を発信することで、視聴者の共感を生み、一緒に成長していけるコンテンツになっています。
更に、松井証券のチャンネルには、マジカルラブリーさんの他に、株式投資ブログで絶大な人気を誇るインフルエンサー「テスタ」さんが度々登場します。
インフルエンサーを掛け合わせることで生まれる関係性を紐解くと、
- マジカルラブリーの二人が、ユーザーの気持ちの代弁者として疑問やリアクションを投げかける。
- テスタさんが持ち前の投資経験から説得力のあるアドバイスで問題を解決してあげる。
という役割を担っていることが伺えます。
上記のような難しめの内容を取り扱った動画では、インフルエンサーをコラボレーションさせることで、インフルエンサー同士の会話や関係性の中で問題が提起されては解決されていきます。
結果的に、ユーザーに伝えたい情報やメッセージが腹落ちしやすいコンテンツになっていると言えるでしょう。
企業のYouTubeチャンネル運用において、複数のインフルエンサーのコラボ起用を検討する際には、是非本チャンネルを参考にしたいですね。
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まとめ
さて今回は「証券会社が運営するYouTube企業チャンネル5選」と題し、証券会社が運営する企業YouTubeチャンネルから、特に参考にしたいポイントなどを踏まえて紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介したYouTubeチャンネルは、
- SBI証券公式チャンネル
- 楽天証券
- みずほ証券 公式
- SMBC日興証券株式会社
- 松井証券_MatsuiSecurities
以上の5つです。
証券会社に所属するアナリストだからこそできる、安心感のあるコンテンツが多い中で、
- 親しみのある著名人が登場することで、「共感しながら一緒に学べるコンテンツ」
- 分野の知識に長けたインフルエンサーを起用した、「説得力と話題性を兼ね備えたコンテンツ」
など、ユーザーの関心を惹きつけることで、情報を上手に伝えているポイントにも触れることができましたね。
是非、本記事を参考にしていただき、YouTubeを活用した企業の認知拡大、商品の販促に努めていきましょう!
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