SNSの利用者数が増え続けている日本では、個人や企業だけでなく自治体がSNSアカウントを保有・運用することも珍しくなくなっています。
また、さまざまな種類があるSNSの中でも、YouTubeは動画を使って多くの内容を伝えることができ、自治体の認知度向上やPRのプラットフォームに適していることから、多くの自治体がYouTubeを活用していることをご存知でしょうか。
そこで本記事では、YouTube上で実施された自治体とインフルエンサーのタイアップによる地域活性化成功事例をまとめてご紹介していきます。
また、YouTubeでインフルエンサー施策をするときのポイントも詳しく解説しているので、ぜひ今後のSNSアカウント運用やインフルエンサーマーケティングにお役立てください。
目次
YouTubeでインフルエンサー施策をするときのポイント
実際の成功事例を見る前に、まずは地域活性化を目的としたYouTube上のインフルエンサー施策をするときの3つのポイントをご紹介していきます。
事前にポイントを押さえておくことで施策の改善や成功を実現しやすくなるため、実施前にチェックしておきましょう。
ターゲットオーディエンスを明確にする
まず1つ目のポイントは、「ターゲットオーディエンスを明確にする」こと。
YouTubeで活躍するインフルエンサーはフォロワー層がそれぞれ異なることから、自治体がターゲットとしたいユーザーとインフルエンサーのファン層が重なっているかチェックすることが大事です。
また、ターゲットオーディエンスを明確にしないままインフルエンサー選びを始めてしまうと、施策本来の広告効果が期待できないでしょう。
適切なKPI設定をする
続いて2つ目のポイントは、「適切なKPI設定をする」こと。
地域活性化を最終的な目標としてインフルエンサー施策を実施する場合、施策の効果を測りやすくするために適切なKPI設定をすることは必須といえます。
そのため、施策の目的に応じて、
- 動画視聴時間
- 高/低評価比
- コメント数
などのような項目をKPIとして設定し、施策効果の確認・改善につなげましょう。
ステルスマーケティングにならないように注意する
最後に3つ目のポイントは、「ステルスマーケティングにならないように注意する」こと。
タイアップ投稿であるにもかかわらずその旨を明記せずにコンテンツを投稿すると、ステルスマーケティングとなり、投稿の炎上や自治体・インフルエンサーのイメージ悪化につながります。
そのため、YouTubeでインフルエンサー施策を行う際には、有料プロモーションの設定を必ず確認するようにしましょう。
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【YouTube編】自治体とインフルエンサーのタイアップによる地域活性化成功事例3選
ここからは、YouTube上で実施された自治体とインフルエンサーのタイアップによる地域活性化の成功事例を3つご紹介していきます。
一つずつ詳しく見ていきましょう。
1.新潟県新潟市
画像:新潟市
最初にご紹介するのは、「新潟県新潟市」が実施したインフルエンサータイアップ事例です。
新潟市は、コシヒカリをはじめ、のどぐろやサクラマス、越後姫、巨峰といった多くの農水産物を特産品とし、ほどよい都会と豊かな自然が調和している新潟県の県庁所在地。
そんな新潟市は、新潟市出身でチャンネル登録者数100万人以上の人気インフルエンサー「ゆきりぬ」さんとのタイアップを実施しました。
【タイアップ事例】新潟市新潟市×ゆきりぬ
上記の投稿では、新潟市が運営するYouTubeチャンネル上でゆきりぬさんが新潟市内の観光スポットを巡る様子を発信。
チャンネル登録者数約6,400人に対して約3.5万回の再生数を記録していることから、インフルエンサーが持つ影響力を活かせていることが分かります。
また、地元出身のインフルエンサーを活用することでタイアップ投稿のPR感が薄れる効果も期待できるため、自治体との親和性が高い人選は参考にしたいポイントです。
2.静岡県焼津市
画像:焼津市ホームページ
続いてご紹介するのは、「静岡県焼津市」が実施したインフルエンサータイアップ事例です。
焼津市は、東京と名古屋のほぼ中間に位置し、かつお節や桜えび、うなぎなどといった海産物が特産品。
そんな焼津市は、都会から離れて伊豆の古民家で暮らす様子が人気のインフルエンサー「古民家ひとり暮らし」さんとのタイアップを実施しました。
【タイアップ事例】静岡県焼津市×古民家ひとり暮らし
上記の投稿では、焼津市にある古民家一人暮らしさんの実際の祖父母の空き家で生活する様子が発信され、
- 焼津市の特産品の海産物を家で楽しむ
- 焼津港での競りを見学
- 市内の魚料理店でランチ
といった焼津市での生活が身近に感じられる内容となっています。
また、自治体が運営するYouTubeチャンネルでもタイアップ動画のダイジェスト版が投稿され、インフルエンサーの影響力をチャンネルの成長につなげていることもポイントといえるでしょう。
3.佐賀県
画像:佐賀県
最後にご紹介するのは、「佐賀県」が実施したインフルエンサータイアップ事例です。
玄界灘と有明海に面しており水産業が盛んな佐賀県は、生産量全国1位の有明海の海苔や生産量全国2位のアスパラガス、レンコンなどが特に有名な特産品。
そんな佐賀県は、鉄道の解説や旅行動画が人気のインフルエンサー「スーツ」さんとのタイアップを実施しました。
【タイアップ事例】佐賀県×スーツ
上記の投稿では、佐賀県の鉄道の歴史を振り返りながら佐賀県内を旅行する内容となっており、「鉄道」と「旅行」といったスーツさんの得意分野を活かしていることから自然な雰囲気でPRを実現しています。
動画が公開された佐賀県が運営するYouTubeチャンネル「佐賀県情報発信所」は、チャンネル登録者数が約8,800人ですが、コラボ動画の再生回数は約23万回と、登録者の約26倍もの視聴回数を記録していることから、多くの注目を集めることに成功したといえるでしょう。
また、佐賀県は上記コラボの好評を受け、翌年にもタイアップを実施し佐賀県南西部中心に旅する様子が投稿され、公開から5か月で26万回の再生回数となっています。
上記のように、一度タイアップを実施し好感触だった場合には、期間を開けて再度タイアップを実施することで継続的な広告効果を期待できるため、参考にしたい取り組みです。
まとめ
本記事では、YouTube上で実施された自治体とインフルエンサーのタイアップによる地域活性化成功事例をまとめてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
今回ご紹介した事例では、PRする対象の扱いに慣れたインフルエンサーが起用されていることが共通点として挙げられ、適切な人選が施策の成功につながったといえるでしょう。
また、動画はテキストや画像よりも多くの情報をユーザーに届けることができるため、アピールできる要素が多い自治体などはYouTube上でタイアップを実施することがおすすめです。
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