SNSをプロモーションに活用することで、多くの人々へ向けた認知拡大・販促効果に期待できます。
中でもSNSでのプロモーションと非常に相性の良いジャンルの1つに、【ゲーム業界】が挙げられ、ポップカルチャーの代表格として、SNS上でも常に関心度の高いジャンルになります。
そこで今回本記事では、ゲーム業界のSNSプロモーションについて、
- 公式アカウントの活用
- SNS広告の活用
それぞれの事例から解説していきます。
ゲーム業界に限らず多くの業種において、今後のSNSマーケティングにお役立ていただける内容になっておりますので、是非ともご参考にしていただければ幸いです。
※ インスタラボの掲載事例につきましては、弊社で取り扱っている事例だけではなく、他社様の素敵な事例もご紹介させて頂いております。ぜひ詳細はURLなどをご確認ください。
【ゲーム業界】SNS公式アカウントを活用したプロモーション事例
まずは、ゲーム業界における「SNS公式アカウントを活用したプロモーション事例」について解説していきます。
ゲーム業界の企業は、ゲーム会社の公式アカウントの他に、販売されるゲーム・アプリ単体でアカウントを運用されることが多く、SNS公式アカウントでどれだけファンを増やすことができるかという点も重要になります。
ゲームやキャラクターの魅力を引き出し、ファンにアプローチしていくノウハウは、多くの企業やブランドの公式アカウントでも参考になるはずです。
それでは実際の事例をいくつか見ていきましょう。
任天堂(@nitendo_jp)|Instagram
アカウント:任天堂(@nitendo_jp)|Instagram
フォロワー数:約35.7万人(※2023年6月現在)
まずはじめにご紹介するのは、誰もが知るゲーム業界の大手メーカー「任天堂」の公式Instagramアカウントです。
任天堂は明治22年9月創業の大変歴史ある会社で、京都に本社を置いています。
任天堂はゲームの歴史の中核を担っているといっても過言ではなく、ファミコンをはじめとした全てのゲーム機で大ヒットを記録しています。
コロナ禍においては、自粛の影響で「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」が品薄状態になり話題になりました。
社会現象を引き起こしてしまうほどの人気ぶりは、多くのユーザーが任天堂の作るコンテンツに惹かれている証とも言えます。
「任天堂」Instagramアカウントのココがすごい!
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任天堂はゲームタイトルや会社自体に知名度があるのはもちろんですが、ゲームキャラクターにも凄まじい人気があります。
世界中で人気を博しているマリオをはじめ、カービィやピクミンなどの可愛らしいキャラクターは、ゲームユーザーのみならず、ゲームをプレイしていない方からの人気も得ています。
任天堂のInstagramアカウントではゲームの告知や宣伝だけでなく、キャラクターを用いた画像コンテンツを多く投稿することで、宣伝っぽさを感じさせない楽しいアカウントという印象を与えています。
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また、季節ごとのイベントに合わせたイラストや画像の投稿も行っており、その中にキャラクターモチーフの商品を上手く取り入れることによって、投稿を見たユーザーに自社商品を認知させる機会を上手く作っています。
任天堂のコンテンツの認知度を存分に活用することで、投稿ごとのリアクションを世界中から得ることができています。
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【公式】IdentityV 第五人格(@IdentityVJP)|Twitter
画像:【公式】IdentityV 第五人格(@IdentityVJP)|Twitter
公式アカウント:【公式】IdentityV 第五人格(@IdentityVJP)|Twitter
フォロワー数:約105万人(※2023年6月現在)
続いてご紹介するのは、人気アプリゲーム「IdentityⅤ 第五人格」のTwitter公式アカウントです。
「IdentityⅤ 第五人格」は、1人の追跡者と複数の逃走者で行われるドロケイのようなゲームです。
デフォルメされてはいるものの、ホラーチックなストーリーとキャラクターが話題となり、多くのユーザーからプレイされています。
その人気ぶりからeスポーツ競技として大会も開催されており、上記のように、大会のライブ動画なども配信されています。
また、 ゲーム実況系ユーチューバーによるYouTube動画も活発で、その投稿数・視聴数からも人気の高さが伺えます。
「IdentityⅤ 第五人格」Twitterアカウントのココがすごい!
おうちでアイスを食べるのも
夏に向けて新しいお洋服や
旅行の計画を立てるのも
夏のお楽しみ♪皆様は夏をどうやって過ごすのかな?
良かったらエマに教えて欲しいの!今年もとっても暑そうなので
皆様も熱中症には気を付けながら
ホットに楽しもうなの🔥#IdentityV#第五人格 pic.twitter.com/QBc1bfJooH— 【公式】IdentityV 第五人格 (@IdentityVJP) June 22, 2023
「IdentityⅤ 第五人格」のアカウントは一般的なTwitterアカウントとは異なり、「エマ」というゲーム内のキャラクターを立ててアカウント運用を行っています。
上記投稿のようなリアルな日常の呟きは、ストーリーを主軸に人気を集める同ゲームアプリならではの工夫であり、大きな魅力になっています。
さらにオリジナルイラストも書き下ろされており、ゲームファンにとって嬉しいプレミア感のあるコンテンツになっていますね。
砂浜の波打ち際を歩いて
冷たい水しぶき!ココナッツジュースを飲んで
パトリシアさんも夏を満喫🎵携帯品もお花が舞い上がって
リゾートへ歓迎しているみたいなの!衣装は6月29日より
URパックでショップに登場!
今年の夏はパトリシアさんと
一緒にビーチに行こうなの!#IdentityV#第五人格 pic.twitter.com/mIC8Wcc8Mu— 【公式】IdentityV 第五人格 (@IdentityVJP) June 22, 2023
また、キャプションの口調も「ですます調」ではなく、キャラクターに合わせた語尾で表現されており、キャラクターがツイートしているという世界観が徹底されています。
上記ツイートは、ゲーム内の新アイテムのPRを兼ねていますが、広告集のない親しみやすい印象を与えており、キャラクターの活用が他ゲームのTwitterアカウントとの差別化につながっています。
2023年6月現在、実際に同アカウントのフォロワーは100万人を超えており、ゲーム業界のTwitterアカウントの中でもかなりの成功を収めていると言えるでしょう。
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荒野行動-『KNIVES OUT』公式(@game_knives_out)|TikTok
画像:荒野行動-『KNIVES OUT』公式(@game_knives_out)|TikTok
アカウント:荒野行動-『KNIVES OUT』公式(@game_knives_out)|TikTok
フォロワー数:約11万人(※2023年6月現在)
「荒野行動」はスマートフォンから遊べるバトルロワイヤルゲームです。
プレイヤー自身がカスタマイズした武器やファッションで、オンライン上でマッチングした100人のユーザーが最後の1人になるまで戦うゲームになっています。
2017年にiOS版がリリースされ、 全世界で2.5億ユーザーを突破するなど、世界的人気を誇ります。
@game_knives_out #荒野行動 × #チェンソーマン コラボ、本日0時より🔥 荒野行動では『チェンソーマン』のコラボアイテムが大量発生中!#荒野で夢バトルしよう ♬ オリジナル楽曲 - 荒野行動-『KNIVES OUT』公式
最近では、人気アニメ「チェンソーマン」とのコラボアイテムが実装されたりと、人気の広がりは留まらず、常に注目を集め続けています。
「荒野行動」TikTokアカウントのココがすごい!
@game_knives_out 永遠の愛を誓いましょう! #荒野行動 #ホワイトデー ♬ オリジナル楽曲 - 荒野行動-『KNIVES OUT』公式
荒野行動のTikTokでは、実写で作られたユーモアあるプロモーション動画が象徴的なコンテンツの1つになっています。
クスッと笑ってしまうようなストーリーとキャストさんによるリアルな演技が、シリアスとユーモアの融合を実現させており、プロモーションを抜きにしても楽しめるハイクオリティなコンテンツになっています。
@game_knives_out 大事な日を忘れないでね♡ #荒野行動 #ホワイトデー ♬ オリジナル楽曲 - 荒野行動-『KNIVES OUT』公式
また、上記「ホワイトデー」の動画のように、内容はシーズナブルなテーマを取り入れたものが多く、毎回その時期の旬なコンテンツで話題性を獲得されています。
写実的な表現を重視した動画作りは、ユーザーの日常に寄り添うことで親近感を抱かせやすく、まさにリアルなマップとキャラクターデザインが特徴の「荒野行動」ならではのアイデアと言えるでしょう。
【ゲーム業界】SNS広告を活用したプロモーション事例
次に、ゲーム業界における「SNS広告を活用したプロモーション事例」について解説していきます。
ゲーム業界のSNS広告では、ショート動画で手短にゲームの概要や魅力をプロモーションする事例が多くなっています。
特にアプリの場合には、ワンクリックでダウンロードページに促せる「CTAボタン」が活用されることが多く、訴求効果に優れています。
ファイナルファンタジーXVI|X(旧Twitter)広告
画像:ファイナルファンタジーXVI(@FF16_JP)|Twitter
まずはじめにご紹介するのは、「ファイナルファンタジーXVI」のX広告によるプロモーションです。
「ファイナルファンタジーXVI」は、スクウェア・エニックス社から2023年6月22日に発売されたPlayStation 5用のゲームソフトで、日本を代表するPPGシリーズの16作品目となります。
本プロモーション事例では、公式アカウント「ファイナルファンタジーXVI(@FF16_JP)」のツイートをX広告に活用しプロモーションされています。
 ̄ ̄ ̄ ̄
その正義は、何を救うのか
____本格アクションRPG
『ファイナルファンタジーXVI』6.22 #召喚獣合戦 勃発
▼ NOW ON SALEhttps://t.co/6BciWXOPkt #FF16 #PS5 pic.twitter.com/vNBGuCIiqV
— FINAL FANTASY XVI (@FF16_JP) June 21, 2023
上記が元のツイートになります。2023年6月現在、上記ツイートは「固定されたツイート」として最上位に表示されており、プロモーション用に作成されたコンテンツであることが窺えます。
挿入されているショート動画は、公式テーマソングである「米津玄師」さんの「月を見ていた」をBGMに、ゲームの最大の魅力である迫力あるグラフィックを楽しめるほか、キャラクターの音声によるセリフやナレーションで自然と世界観に引き込まれるハイクオリティなコンテンツになっています。
本事例のように、X広告では既存のツイートを広告として拡散させることができるので、あらかじめ主軸となるPR用ツイートを投稿した上で、「固定化されたツイート」によるホームコンテンツとしてのPRや、広告配信による販促効果につなげる方法は非常におすすめです。
ゆるキャン△つなげるみんなのオールインワン!!|Instagram広告
画像:ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!(@yurucamp_game)|Instagram
続いてご紹介するのは、「ゆるキャン△つなげるみんなのオールインワン!!」のInstagram広告によるプロモーションです。
「ゆるキャン△つなげるみんなのオールインワン!!」は、TVアニメ「ゆるキャン△」初のオンラインゲームアプリです。
人気キャラクターのモーション&フルボイスを採用しており、ギアや美味しいキャンプ料理、美しい景色などが楽しめるとして発売前から注目を集めていました。
実際に、公式Instagramアカウント「ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!(@yurucamp_game)は、リリース直後にも関わらず、すでに4万人近いフォロワーを獲得しています。(※2023年6月現在)
本プロモーションには、Instagramの動画広告が用いられており、「インストール」と表示されたCTAをクリックすることで、直接DLページにアクセスされる仕様なっていました。
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動画には、開発中のゲーム画面が用いられており、実際に遊ぶシーンを彷彿とさせる内容になっています。
また、動画内のギミックとして、一部のアイテムの色が少しづつ変化するモーフィング動画が採用されている点もポイントです。
SNS広告では、表示されたユーザーの関心を瞬時に得る工夫が重要になります。
本事例のように、ユーザーにちょっとしたサプライズのあるコンテンツにすることで、最後まで試聴してもらうことや、複数回の視聴に期待できるので、是非ともアイデアの参考にしてみてはいかがでしょうか。
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ブルーロック Project: World Champion|YouTube広告
画像:【公式】ブルーロック プロジェクトワールドチャンピオン|YouTube
続いてご紹介するのは、「ブルーロック Project: World Champion」によるYouTube広告を活用したプロモーションです。
「ブルーロック Project: World Champion」は、サッカーアニメ「ブルーロック」公式のストライカー育成ゲームアプリです。
人気サッカーアニメのゲーム化に加え、プロモーションに元日本代表「本田圭佑」さんを起用されたことでも大きく話題を集めました。
公式YouTubeチャンネル「【公式】ブルーロック プロジェクトワールドチャンピオン」でも、上記のような関連動画が複数配信されています。
また、上記動画も含め 「ブルーロック Project: World Champion」のプロモーションでは、リリース前から現在に至るまで、YouTubeでの動画広告が数多く配信されていました。
過去に広告配信された動画は、再生リスト「WEB CM」でいくつか公開されており、興味を持ったユーザーに引き続きプロモーションの役目を果たしています。
上記は、リリース初期にYouTube広告でも配信されたWEB CM動画です。
キャラクターのプロフィール紹介をアプリのイントロデュースに用いることで、期待感を増す内容になっています。
そして動画の最後には、CTAとしてサムネイルにも用いられているシーンを採用。「11連ガチャ無料」という限定イベントも告知することで、訴求力の高いエンディングを実現しています。
ゲームに限らずアプリ動画広告では、
- 序盤にユーザーに興味を持たせること
- 訴求力の高いエンディングシーンでインストールを促すこと
が非常に重要になります。
本事例のように、序盤に情報量を増やし、最後にプロモーションの核となる限定イベントで訴求する構成は、アプリのインストールや、商品の購入を目的とした動画広告でも非常に参考になるでしょう。
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まとめ
今回は、ゲーム業界のSNSプロモーションについて事例をもとに解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
公式アカウントの活用では、キャラクターやゲームの世界観を活かしたコンテンツでファン化を促している点が大きなポイントになりそうですね。
また、SNS広告の活用では、ユーザーの関心を確実に掴む導入と訴求力の高いCTAを意識した構成が巧みに活かされていました。
最近はSNSで投稿できるコンテンツの多様化や、様々なフォーマットのSNS広告が登場したことで、プロモーションの幅が広がっています。
是非とも本記事をご参考に、今後のSNSによるプロモーションをさらにブラッシュアップしていただければ幸いです。
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