最近は、さまざまなマーケティングシーンでSNSが活用されており、店舗集客や店頭売上の獲得など、幅広い業態で効果を発揮しています。
そして、特にSNS活用が有効な業種には、「ECサイト運営」が挙げられるのではないでしょうか?
ECサイト運営会社にとって、SNSは今や必須のマーケティング手法であり、公式HPの役割を兼ねることも多くなっています。
しかし、SNSを活用すれば必ずECサイト運営が成功するわけではありません。
投稿がターゲットに届いていなかったり、売上に上手く連動していない例もしばしば見られます。
そこで本記事では、
- ECサイト運営におけるSNS活用のメリット
- ECサイト運営会社のSNS活用で知っておきたいポイント5選!
という点について、詳しく解説します。
本記事でSNS活用のポイントをしっかりと押さえ、EC×SNSのシナジーを漏れなく発揮していきましょう。
目次
ECサイト運営にSNS活用がなぜ有効なのか?
そもそも、ECサイト運営において、SNS活用がなぜ有効なのでしょうか?
まず本項では、ECサイト運営にSNSを活用する強みを紹介します。
SNSをサイト訪問の流入経路にする
ECサイト運営では、消費者を商品ページにいかに誘導するかが重要です。
Web上では、基本的に検索結果からのサイト訪問を待つ形になるため、認知の低いサイトほど集客力が乏しくなります。
その点、SNSは、
- おすすめ表示で新規層のリーチが見込める
- ハッシュタグなどの工夫で検索性を高まえられる
- 「いいね」「コメント」「フォロー」など企業側からもアクションができる
といったメリットがあり、ECサイト流入数の増加に効果的でしょう。
顧客エンゲージメントの効果
SNS活用では、「コメント」「いいね」といった顧客エンゲージメントを見込める点も大きな強みです。
特に、ECサイト運営は実店舗を持たない業態が多いことから、顧客との接点が少なくなりがちです。
その点、SNSを活用すれば、
- 自社の投稿に対する反応から商品の反響を体感できる
- コメントで顧客のニーズやフィードバックを得られる
など、実店舗でのコミュニケーションがなくても、ユーザーの生の声を汲み取りやすくなります。
プロモーションとセールの活用
ECサイト運営では、全国区が販促範囲になるメリットがある一方、キャンペーン周知や顧客ロイヤリティの確保が課題になりがちです。
しかしSNSを活用すれば、PR投稿や広告出稿で、新商品のプロモーションやセール情報を迅速に告知することができます。
また、キャンペーンやセール情報の定期的な発信機会が、顧客のブランドへの愛着心や購買意欲の維持に効果が期待できるでしょう。
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ECサイト運営会社のSNS活用で知っておきたい5つのポイント
それでは、ECサイト運営会社のSNS活用で知っておきたいポイント5選を紹介します。
SNS媒体を目的毎に使い分ける
ECサイト運営でSNSを活用する際は、目的に合わせてSNS媒体を使い分けることがポイントになります。
以下、SNS毎の強みや特徴を参考にしましょう。
X(旧Twitter)
「X(旧Twitter)」は、投稿にURLリンクを設定できるため、ECサイトの購入ページに直接アクセスしやすい点が強みです。
また、情報の拡散スピードも特徴なので、セール情報を拡散してURLから購入を促す“即効性の高いプロモーション”に効果的でしょう。
「Instagram」は、美しい写真やリール動画での訴求性に優れた商品紹介が魅力です。
プロフィール上部にECサイトのリンクを設定できるほか、商品ページはハイライト(URLリンクを設定したストーリーズ)を流入経路にすることができます。
ショッピングに特化した広告機能も充実しており、インフルエンサーマーケティングの施策効果も高いため、ECサイト運営と最も親和性の高いSNSといえるでしょう。
TikTok
「TikTok」は、URLリンクの設定がプロフィール欄のみとなるため、売上よりもトレンド形成や認知拡大に適しています。
「ハッシュタグチャレンジ」キャンペーンや、クリエイターとのタイアップPRが効果的で、ダンスやミームを活かした若い世代への訴求に効果的でしょう。
YouTube
「YouTube」は、動画コンテンツでの丁寧な商品紹介で力を発揮します。
概要欄にURLリンクを設定できるので、詳しい解説動画で実店舗を持たないECサイトの接客面を補うことが可能です。
ECサイト運営でSNSを活用する際は、URLリンクの重要性を理解した上で、Instagramを軸に目的に応じて他のSNSも併用しましょう。
キャンペーンでUGCを促す
ECサイトで商品を注文する消費者にとって、SNS上に投稿されるUGC(ユーザー生成コンテンツ)は、購入検討の重要な判断材料になります。
ECサイトは、自宅から購入できる代わりに、実物を手に取る機会が極めて少ないため、一般ユーザーの口コミが商品を確かめる大きな手がかりになるのです。
購入品のレビューを条件にしたキャンペーンを積極的に企画し、ポジティブなUGCを促進しましょう。
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役立つ情報を絡めた発信を意識する
自社アカウントの投稿を効率的に拡散させるには、アカウントや投稿の評価が非常に重要です。
特に、ユーザーが「役に立った」を思える情報ほど高いエンゲージメントを獲得しやすいため、ECサイト運営でSNSを活用する際にも、役立つ情報を盛り込んだ発信がポイントです。
例えば、
- 事務用品を取り扱う場合は、デスクワークに役立つガジェット特集をまとめる
- 衣料品を取り扱う場合は、季節に合わせた着回しコーデ例を紹介する
など、テーマ性のある投稿のなかで商品を紹介すると次第に評価が高まり、新たなユーザーにも表示されやすくなるでしょう。
効果的なハッシュタグで流入効果を高める
主にInstagramを中心に、SNSではハッシュタグの工夫が新規ユーザーのリーチに大きく影響します。
したがってハッシュタグ選定では、ある程度検索量が見込める関連キーワードを軸に、トレンドやオリジナルハッシュタグを加えるのがポイントです。
また、ハッシュタグは、アルゴリズムによる投稿カテゴリの判定にも影響していると言われています。
関連性が低いハッシュタグをむやみに並べると、かえって上位表示されにくくなってしまうので、内容(商品)にマッチしたハッシュタグを投稿ごとに吟味するようにしましょう。
尚、SNS活用で非常に重要なハッシュタグの活用については、以下の記事を合わせて参考にしてください!
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流れで掴む!Instagram運用におけるハッシュタグ活用法
インフルエンサーマーケティングを活用する
ECサイト運用会社が抱えやすい、
- 商品のレビュー機会が少ない
- ECサイト・ブランド認知度が低い
といった悩みを一気に解決できるのがインフルエンサーマーケティングです。
持ち前の発信力で、ブランド認知に関わらず商品情報を拡散することができ、さらには、説得力と訴求性に優れたレビューで売上向上に期待できます。
ECサイトに関するタイアップ投稿の成功事例は多く、インフルエンサーの紹介で話題になった商品も少なくありません。積極的に導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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ゼロから学ぶインフルエンサーマーケティング-費用の現実と相場、依頼から分析の流れ
まとめ
本記事では、ECサイト運営にSNS活用が有効な理由や、活用する際に知っておきたいポイントを解説させていただきました。
近頃は、いつでもどこでもネットショッピングが楽しめるようになった分、企業側にはマーケティングを勝ち抜くための工夫が求められています。
SNSをただ導入するだけでなく、SNS毎の強みを活かしたアプローチや、ECサイトの弱点を埋める活用方法で、EC×SNSのシナジーを最大限に活かしていきましょう。
また、SNSを使ったプロモーションやインフルエンサーマーケティングでお困りの際は、「Find Model」にお気軽にご相談ください!
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