Instagramのタイアップ投稿は「ブランドコンテンツ」と言い、日々様々な商材がPRによって大きな宣伝効果を得ています。
しかし一方で「ブランドコンテンツ」には、
- PRできないNG商材
- 条件つきでPRできるグレー商材
などもあり、中には「これって宣伝して大丈夫?」と判断し難いケースも存在します。
そこで本記事では、Instagramのブランドコンテンツについて、正しくPRするためのチェックポイントを解説していきます。
Instagramヘルプセンターのブランドコンテンツポリシーを元に、禁止・制限・条件つきなど細かなルールを取り上げておりますので、是非ともご参考にしていただけれ幸いです。
目次
禁止されているコンテンツ (=NG商材)
まずInstagramのブランドコンテンツでは、以下のコンテンツの宣伝が禁止されています。
- FacebookおよびInstagramのコミュニティ規定またはコミュニティガイドラインに違反するもの
- 違法な製品やサービス
- タバコ製品、ヴェポライザー、電子タバコ、喫煙を模倣したその他の商品
- 違法薬物や娯楽のための麻薬などの薬物および薬物関連商品
- 安全が確認されていない商品やサプリメント
安全が確認されていないサプリメントとは、例えば、アナボリックステロイド、キトサン、コンフリー、デヒドロエピアンドロステロン、マオウ、ヒト成長ホルモンなどです。- 武器、弾薬、爆発物
ブランドコンテンツでは、銃火器(銃器のパーツ、弾薬、ペイントボールガン、BBガンなど)や銃火器サイレンサー、サプレッサー、武器(唐辛子スプレー、料理用ではないナイフ、刃物、槍、テーザー銃、ヌンチャク、警棒、自己防衛を目的とした武器など)、花火、爆発物は宣伝できません。- 成人向け製品やサービス(家族計画や避妊に関するものを除く)
ブランドコンテンツで、成人向け製品やサービスの販売や使用を宣伝してはいけません。ただし、家族計画や避妊に関する投稿は除きます。- 給料日ローン、給料前のキャッシング、保釈保証サービス
- マルチ商法
- イニシャルコインオファリング、バイナリーオプション、差金決済取引
- 物議を醸している政治・社会的な問題または危機を、商業目的で不当に扱ったもの
- 公営宝くじ
- 米国における投票や国勢調査を否定的に表現したり、投票や国勢調査に参加しないことを勧めたりするもの
上記は、PRが禁止されているコンテンツ=完全なNG商材となります。
根本的に販売行為・流通自体が禁止されていたり、法律に関わる内容が多いため、上記については基本的に判断に困ることはないと思われます。
制限されているコンテンツ (条件をおさえればOK)
続いてInstagramブランドコンテンツでは、以下のカテゴリーを「慎重な取り扱いを要するコンテンツ」とし、年齢や地理(国)を基準とした閲覧制限などを加えることで、宣伝可能としています。
- アルコール
- 購読サービス
- 金融商品や金融サービス、保険商品や保険サービス
- 美容処置およびダイエット
- 家族計画と避妊
各カテゴリーで押さえておきたいPR時のチェックポイントを解説していきます。
アルコール
- 法律を遵守する(商品表示法など)
- 20歳未満を制限する(オーディエンスの制限)
アルコールにおいては、現地の法律に基づいた処置を講じることでPRすることができます。
日本においては、酒類であること、20歳未満の飲酒防止に関することなどを明確に提示する必要があります。
また、「オーディエンスの制限」で20歳未満の閲覧を制限することを忘れずに行う必要があります。
購読サービス
- 自動更新の内容(無料→有料)などを明記する
- 未成年(18歳未満)を制限する(オーディエンスの制限)
サブスクなどの購読サービスでは、消費者契約法などを遵守し、契約事項で誤解を与えない表現を徹底する必要があります。
特に自動更新の旨や無料期間の明記などは、該当する場合に必須事項となります。
また、「オーディエンスの制限」では、未成年(18歳未満)の閲覧を制限する必要があります。
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金融商品や金融サービス、保険商品や保険サービス
- 学生ローンの統合や借り換えなどで誤解を招く表現を避ける
- 未成年(18歳未満)を制限する(オーディエンスの制限)
金融や保険に関しては、借金に関する誤った情報や助長につながる表現に気を付ける必要があります。
また、「オーディエンスの制限」では、未成年(18歳未満)の閲覧を制限する必要があります。
美容処置およびダイエット
- 誇大広告・誇張な表現に気をつける
- 未成年(18歳未満)を制限する(オーディエンスの制限)
美容整形やダイエット商品・サービスに関しては、景品表示法に気を付ける必要があります。
「絶対に安全」と銘打ったり、加工・修正した参考写真を用いたり、宣伝したいがあまり誤解を招くコンテンツにならないように気をつけましょう。
また、「オーディエンスの制限」では、未成年(18歳未満)の閲覧を制限する必要があります。
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家族計画と避妊
- 避妊効果に重点を置く
- 未成年(18歳未満)を制限する(オーディエンスの制限)
避妊具や避妊薬に関しては、性的快感を強調する表現を避け、商品の避妊効果に重点を置く必要があります。
また、「オーディエンスの制限」では、未成年(18歳未満)の閲覧を制限する必要があります。
ビジネスパートナーが認証を受ける必要のあるカテゴリー
続く以下、「ビジネスパートナーが認証を受ける必要のあるカテゴリー」では、スポンサーとなる企業・ブランドがあらかじめMetaの認証を受けることで、ブランドコンテンツでのPRが可能とされています。
尚、本稿では日本でPR可能なカテゴリーのみ抜粋して解説します。
デートサービス
デートサービスでは、ビジネスパートナーが書面での許可を受ける必要があります。
また、「オーディエンスの制限」では、未成年(18歳未満)の閲覧を制限する必要があります。
実際の通貨でのギャンブル
ギャンブル関連のサービスでは、ビジネスパートナーとクリエイターの両方が書面での許可を受ける必要があります。
また、「オーディエンスの制限」では、20歳未満)の閲覧を制限する必要があります。(18歳成年後も公営ギャンブルは20歳から)
暗号通貨関連のサービス
暗号通貨関連の商品やサービスでは、ビジネスパートナーが書面での許可を受ける必要があります。
また明記はありませんが、取引口座の開設可能年齢を18歳以上としているサービスが多いため、「オーディエンスの制限」は未成年(18歳未満)の閲覧を制限することが推奨されます。
PR上はグレーになりやすいその他の商材(OKな工夫例も!)
その他、PR上はグレーになりやすい商材には以下のようなものが挙げられます。
- 接客・社交産業
- カップルズホテル
- 風俗関連業
上記商材は、SNSの性質上、どうしても広く拡散するのが難しい商材となります。
ただし、コンテンツの健全性に充分な注意を払うことで、公式アカウント運用を通じてお店の認知拡大やブランディングを図ることは充分可能です。
例として、夜のお店のスタッフ達で健全な企画を発信し、お店のファンを増やしている事例はよく見られます。
また、直接的に上記サービスや店舗をPRする施策は難しいものの、業界全体を紹介するメディアサイトなどであれば、表現の工夫や切り口次第でPRも可能となります。
業種やサービスの形態・対象年齢は重要ですが、それ以上に発信するコンテンツが健全かつ魅力的であれば、多くのユーザーに受け入れてもらいやすくなるでしょう。
まとめ
今回は、Instagramのブランドコンテンツについて、正しくPRするためのチェックポイントを中心に解説させていただきました。
商材の宣伝では、感覚的には分かっていてもちょっとした認識の違いでユーザーに誤解を与えてしまうことがあります。
特にSNSでのPRは、少しのミスや取りこぼしで炎上に繋がる危険性もありますので、悩んだ際には本記事のチェックポイントをご参考にして頂ければ幸いです。
また、薬機法や景品表示法などは専門的な知識を要する分野でもあります。
SNSのステマ対策などでお困りの際には、是非とも「Find model」にお気軽にご相談ください!
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