近年、SNSマーケティングという言葉は頻繁に耳にするようになり、SNSで企業が集客を行うことも当たり前になりました。
その中でもTwitterはユーザー数が多く、2017年10月の時点でも日本における月間アクティブユーザー数は4.500万人となっております。(Twitter Japanによるツイートより引用)
今回は、そんなTwitterを活用して店舗集客を行う際のポイントを解説していきます。
Twitterアカウントを運用していく際のコツや、実際の事例も併せてご紹介していきますので、是非ご一読ください。
Twitterユーザーの増加
Twitterのアクティブユーザー数はSNSサービスの中でも多く、今もなお増加しています。
また、コロナ禍によるユーザーの増加割合も他SNSと比較して高く、今後も集客には欠かせないサービスであることが分かります。
画像引用:Twitter Japan「連載: 「スピード・質・量」の三拍子がそろったTwitterで、利用者へのリーチを最大化しよう - 第2回」
数文字のテキストだけでも気軽に発信できるため参入障壁も低く、情報性が低い投稿から高い投稿まで様々な投稿を閲覧できることが起因していると予測できます。
投稿の際に画像が必ず必要となるInstagramや、動画を作成する必要があるTikTokよりも、新規ユーザーには始めやすいアプリなのではないでしょうか。
Twitterの特性
続いて、Twitterの特性を解説していきます。
無料で開設できる
まず、Twitterは登録に費用が掛かりません。
コストの面でのリスクなしにマーケティングを行うことが出来ると考えれば、集客を行う際に活用すること間違いなしのサービスであると言えます。
拡散されやすい
Twitterにはリツイート機能があります。
リツイートは、自分のフォロワーに「この投稿を見てほしい」と感じたときにワンタッチで投稿を拡散できる機能の事です。
自分のフォロワーが少ないユーザーも、フォロワーが多いユーザーにリツイートされることで投稿が多くのユーザーに届き、またそのリツイートが繰り返されることによってどんどん自分の知らないユーザーにまで投稿が閲覧されるようになります。
知名度や認知拡大のチャンスが多いコンテンツであると言えますね。
ユーザーとコミュニケーションをとりやすい
Twitterは気軽に投稿ができるため、よりタイムリーに双方向のやり取りを行うことが出来ます。
匿名性が高いためユーザーから企業アカウントに対してもリプライを簡単に送れることに加え、企業アカウント側からのいいねやリプライも送りやすい仕組みになっています。
最近では企業アカウントの中の人(アカウント運用担当者)のキャラクター性がフューチャーされるケースもあるなど、信頼関係性を構築しやすいコンテンツであることが伺えます。
文字数の制限がある
Twitterには、1投稿につき140文字までという文字数の制限があります。
140文字という文字数の制限は他SNSの文字制限と比較してもかなり少ない文字数です。
この制限は一見、投稿したい内容を制限してしまう妨げに感じることもあります。
しかし一方、文字制限があることにより、本当に「呟き」に近いリアルタイムな声を気軽に発信しやすい雰囲気が生まれているのです。
今もなおアクティブユーザー数が増加している理由の一つとなっているのではないでしょうか。
若年層のユーザーが比較的多い
Twitterは10代・20代のユーザーが多くを占めているため、若年層をターゲットとしたマーケティングがとても適しています。
画像:2022年9月更新!性別・年齢別 SNSユーザー数(Twitter、Instagram、TikTokなど13媒体)( https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/)
10代・20代はSNSに慣れていることから、自身も投稿・発信を行うというユーザーも多いです。
自社の製品やサービスについての感想を様々なSNSで発信してくれる可能性も高いため、ターゲットとすることでさらなる拡散を狙うことが可能となります。
Twitterで店舗集客する際のコツ
では実際Twitterで自社の店舗への集客を行うにはどういったSNS運用をしていくべきなのでしょうか。
闇雲に投稿を行うだけではフォロワーは増えませんし、フォロワーが増えても集客に繋がらなければあまり意味がありません。
Twitterで店舗集客をしたい場合は以下のポイントを意識していきましょう。
ターゲットや目的を決める
Twitterアカウントを作成したことにより、まずどんなユーザーにフォロワーとなってほしいのか(年齢、性別、趣味嗜好、生活背景等)を明確に決めましょう。
ターゲットを明確に提示することで、どんなプロフィールを設定し、どんな投稿を行っていくべきかといった自社アカウントの方向性を決めていくことが出来ます。
また、フォロワーとなったことにより、どんなアクションを起こしてほしいかも決めていくことが有効です。
自社の認知度を上げることを発信の目的として、他ホームページ等への入り口としてアカウントを設けるのか、それとも商品を買ってもらったりサービスを利用してもらうことへ訴求することを目的とするのかなど、ゴールを明確に設定しましょう。
ハッシュタグを活用する
他SNSでも馴染みのある機能であるハッシュタグは、同じ単語で情報を探しているユーザーを繋げる役割を果たします。
自社の訴求したいユーザー層に関するハッシュタグを活用したツイートを行うことで、より投稿が有効になります。
ハッシュタグのないツイートと比較した際、ハッシュタグのあるツイートの方がエンゲージメント率が2倍近くに上がるとも言われており、活用すること間違いなしの機能であるといえます。
この際、どんなハッシュタグを使用するのかも重要なポイントです。
使用しているユーザーが多すぎるハッシュタグや、自社のターゲットとするユーザーが閲覧しないようなハッシュタグを利用しても効果は見込めません。
ハッシュタグを活用する際は同ジャンルのツイートをしっかり分析してから投稿を行いましょう。
投稿する日時を意識する
ツイートを行う際には、ユーザーが最も閲覧している時間に投稿を行うことが重要です。
リアルタイムでの発信が多いTwitterにおいては、より高いエンゲージメントを獲得するには日時がかなり重要な要素となってきます。
(出典:【2020年最新版】ツイッター投稿、拡散を狙えるベストな投稿時間帯は?)
画像は、Twitterの時間帯利用率を現したグラフです。
平日よりも土日が、また、お昼時の12時や帰宅後の21時ごろの利用率が高いことが伺えます。
もちろん、上記はあくまで平均的なユーザーのデータです。
自社がターゲットとなる層の生活背景を考え、ターゲット層に合わせた日時で投稿を行っていきましょう。
ツイート内容に一貫性を持たせる
既存のフォロワーは、ツイートや投稿を閲覧して共感したり有益だと感じてアカウントをフォローしたと考えられます。
新規フォロワーを取り込みたいからと投稿ごとにツイートの内容やスタイルを変えてしまえば、以前のツイートを見てフォローしたユーザーからは不信に思われてフォローを外されてしまう可能性があります。
これではいつまでたってもフォロワーが確立されず、投稿の有効性も低いままです。
投稿を行う際は、ひたすら新規ユーザーに迎合したツイートを行うよりも、自社のアカウントのスタイルを一貫させた投稿を行っていきましょう。
広告を利用する
Twitterは無料で運用できるサービスですが、費用をかけることによって広告を使用することも可能です。
プロモツイート、プロモアカウント、プロモトレンドという3種類のプロモーション方法があり、使用することでいずれもフォロワー以外の新規ユーザーにツイートやアカウントを閲覧してもらうことが可能となります。
また、広告を見たユーザーが拡散を行うことで、さらなるエンゲージメントの増加を期待できる点もTwitter特有の性質です。
タイミングやツイートによっては広告を取り入れることも有効な方法の一つです。
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Twitter広告の特徴とメリットや作成方法をわかりやすく解説
”バズり”だけで終わらせない
Twitterでは投稿がリツイートされることによって一時的に注目されることがありますが、ツイートだけが有名になっても、そこからフォロワーが増加したり、実店舗へ足を運んでもらわない事には、ツイートの意味もありません。
ツイートがバズった際、次のアクションに繋げるためには、日ごろのツイートも劣らずにコンテンツ力が高い投稿であることや、プロフィールがツイートと親和性のあるものであること、また実際に行っているサービスや販売している商品の価値が高いものである必要性があります。
投稿が拡散された際の有効性を高いものにするためにも、日常的な部分も見直してみましょう。
Twitter運用の際の注意点
炎上の危険性
Twitterは匿名性が高く、気軽に投稿ができる拡散性の高いサービスであることは先述した通りです。
上記のような点がメリットとなることも多くありますが、時には”炎上”という現象を招きやすいデメリットの要素として挙げられることもあります。
炎上とは、個人または企業のツイートに対し、批判・誹謗中傷のコメントが一気に殺到することを言います。
一度炎上してしまうとその後の投稿に対しても批判が訪れやすくなり、また、店舗集客どころか顧客が減少してしまうことにも繋がりかねません。
気軽な投稿の中にも慎重さを忘れず、常に不特定多数のユーザーに閲覧されているということを念頭に置いて投稿を行っていきましょう。
アカウント凍結の恐れ
Twittwerでは、アカウントが不審なものであるとTwitter社から判断されるとアカウントが使用できなくなり、投稿も出来なくなります。
不適切なツイートを行ったり、一度に不自然なほど多くのフォロワーを獲得しているなどにより、迷惑行為・スパム行為だとみなされた際に行われます。
通常はいきなりアカウントを凍結されることは少なく、「警告(アカウントのロック)>本凍結>永久凍結」といくつかの段階がありますし、よほどのことが無ければ行われませんが、まれに身に覚えのない凍結が行われたという事例も存在しています。
アカウント運用の際は、スパム行為と誤認されるような行為(一度にフォローを大量に行う)を避けることで凍結される危険性を回避する必要があるでしょう。
アカウントが認知されるまで時間がかかる
Twitterはユーザー数が多いため、発信を継続的に行っていなければ埋もれてしまいます。
また、発信を行っていても、見つけてもらうための行動を積極的に行わなければ、一部のユーザーの中での情報共有程度で終わってしまうのが現実です。
”フォロワー1000人の壁”という言葉も生まれるほど、最初のうちは地道な作業が必要となります。
この記事で紹介している方法を参考に、アカウントの運用を行っていきましょう。
Twitterを活用した店舗集客の事例
ではここで、実際にTwitterを活用することで店舗への集客を成功させた事例を見ていきましょう。
ピザハット(@Pizza_Hut_Japan)
\本日最終日/#ピザハット ごはんピザ MY BOX
フォロー&RTキャンペーン新登場!「ごはんピザMY BOX」を88円で買えるクーポンが
抽選で100名様に当たる🍕①@Pizza_Hut_Japan をフォロー
②この投稿を 8/28 23:59までにRT
③結果が自動で届く— ピザハット (@Pizza_Hut_Japan) August 27, 2022
上記はピザハット(@Pizza_Hut_Japan)が行っているキャンペーンツイートの事例です。
ピザハット公式Twitterアカウントのフォロー+キャンペーンツイートのリツイートによって応募が完了し、抽選でクーポンが当たるというキャンペーンです。
キャンペーンツイートはプレゼントする商品や割引分のコストが発生しますが、リツイートやツイートをしてもらうことで広告費ゼロで多くのユーザーにアカウントを認知してもらうとができると考えると、リスクも低くコストパフォーマンスの高い宣伝方法であるということが出来ます。
新作『ごはんピザMY BOX』をお試し頂きありがとうございました🍕🍚🎊10/2までの期間限定ですので、ぜひ欧風セット・米国風セットもお楽しみ頂けますようにヽ(。>ω<。)ノ🎁🇺🇸🇪🇸https://t.co/2TZBxZrarX https://t.co/5yMpJ6op4k
— ピザハット (@Pizza_Hut_Japan) September 23, 2022
また、ピザハットは#ピザハット というハッシュタグをつけたツイートを積極的にリツイート・引用リツイートしています。
上記の方法はユーザーとの距離が近くなるだけでなく、ピザハットに関する一般ユーザーのツイートが多くなることで話題性にもつながります。
実際に、キャンペーン中にピザハットがトレンド入りした事例もあるなど、アカウントの運用に成功していることが分かります。
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【フィットネス 編】Twitterキャンペーン・プロモーション成功事例5選と参考になるポイント
いきなり若旦那 旅館×猫YouTuber(@wakadanna_coo)
道後温泉 大和屋本店の
ここがスゴい!
・創業154年!!
・日本酒飲み放題!
・うまい棒も食べ放題!
・能舞台で写真が撮れる!
・オリジナルの浴衣が豊富!
・老舗旅館の割にWi-Fi爆速!
・道後温泉本館から徒歩30秒!
・四国初 鳥羽シェフの料理が食べれる!ここがダメ!
・ぜんぜん知られてない pic.twitter.com/SGGWb389bF— いきなり若旦那♨️旅館×猫YouTuber (@wakadanna_coo) June 10, 2022
上記はいきなり若旦那 旅館×猫YouTuber(@wakadanna_coo)さんが経営する旅館である道後温泉 大和屋本店を紹介したツイートです。
”ここがスゴい!”というフレーズを使い旅館の魅力を画像付きで説明していることで、しっかりとPRを行っています。
一方、最後にある”ここがダメ! ・ぜんぜん知られてない”というユーモアのある文章が添付されていることで、ただPRをしたいだけのツイート、という印象が無くなり、ユーザーからも好印象となっていることが予測されます。
実際に若旦那 旅館×猫YouTuber さんは1年間でフォロワー3.3万人増加・旅館への予約殺到を実現させています。
ツイートを行う際は、他のアカウントとの違いやコンテンツとしての魅力を発信することが重要となりそうですね、。
まとめ
以上、Twitterで店舗集客を行う際のポイントをご紹介しましたが、いかがでしたか?
Twitterは気軽に運用ができ、ユーザー数も多い分、実際の集客へつなげるためには様々な工夫が必要となるサービスです。
自社の強みはどこにあるのかを客観的に分析したうえで、最も有効となる方法でアカウントの運用・ツイートの投稿を行っていきましょう。
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